東建コーポレーション(1766)企業分析レポート
東京証券取引所プライム市場に上場する東建コーポレーション(1766)について、個人投資家の皆様が投資判断を検討する上で役立つよう、多角的な視点から企業分析を行いました。本レポートが皆様の投資の一助となれば幸いです。
企業の一言説明
東建コーポレーションは、賃貸住宅の建設請負、不動産賃貸・仲介を展開する、設計・施工・管理・仲介まで一貫事業を強みとする独立系建設会社の企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 一貫体制による安定した収益基盤: 賃貸住宅の企画、建設から運営・仲介・管理まで自社で一貫して手掛けるビジネスモデルにより、景気に左右されにくい安定した収益とストック収益を確保しています。
- 極めて強固な財務体質と積極的な株主還元: 自己資本比率60%超、流動比率2倍超と非常に優れた財務健全性を誇ります。加えて、直近では大規模な自己株式取得を実施するなど、株主還元への意欲も高く評価できます。
- 短期的な株価下落トレンドと収益の減益予想: 直近の株価は全ての移動平均線を下回り、RSIが「売られすぎ」を示すなど、短期的な下落圧力が強い状況です。さらに、今期の通期業績予想が売上増ながらも利益減益を計画しており、利益成長の停滞が懸念される点には注意が必要です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | C | 減益予想で鈍化 |
| 収益性 | A | 高水準を維持 |
| 財務健全性 | S | 極めて強固 |
| バリュエーション | A | 割安感あり |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 12,740円 | – |
| PER | 11.68倍 | 業界平均14.0倍 |
| PBR | 1.21倍 | 業界平均1.1倍 |
| 配当利回り | 2.83% | – |
| ROE | 12.36% | – |
1. 企業概要
東建コーポレーションは1976年設立、愛知県名古屋市に本社を置く建設会社です。主な事業内容は、地主向け賃貸住宅の建設請負、法人の社宅・営業所向けリース、賃貸アパート・マンション・店舗の仲介事業など多岐にわたります。主力製品・サービスは、土地活用を総合的にサポートする賃貸住宅の企画・設計・施工と、竣工後の運営・管理・入居者仲介です。これら一連のサイクルを自社グループで完結させることで、安定的な収益モデルを確立しています。子会社では住建材事業や融資事業も展開し、グループ全体で事業シナジーを追求しています。この一貫したビジネスモデルは、顧客にとっての利便性向上だけでなく、同社の技術的独自性や新規参入者に対する高い参入障壁となっています。
2. 業界ポジション
東建コーポレーションは、賃貸住宅建設市場において、土地活用を提案する大手プレイヤーの一角を占めています。企画・設計段階から施工、さらには竣工後の賃貸管理、入居者仲介、リノベーションまで一貫して手掛ける体制は、多くの競合に対する明確な強みとなっています。これにより、自社グループ内で収益機会を最大化し、安定したストック収益を得ています。一方で、国内の人口減少や少子高齢化といった社会情勢は、賃貸住宅の新規建設需要に対し長期的な課題を突きつける可能性も秘めています。
業界平均との財務指標比較では、同社のバリュエーションの特徴が明らかになります。
- PER(株価収益率)は、東建コーポレーションが11.68倍であるのに対し、業界平均は14.0倍です。これは、株価が利益の何倍かを示す指標であり、業界平均と比較して同社の株価には割安感があると評価できます。
- PBR(株価純資産倍率)は、東建コーポレーションが1.21倍、業界平均が1.1倍です。PBRは株価が企業の純資産の何倍かを示す指標で、1倍未満は解散価値を下回る状態とされます。同社のPBRは業界平均と同水準かやや上回っており、適正水準にあると見られます。
3. 経営戦略
東建コーポレーションは、賃貸住宅建設請負を中核に、不動産賃貸事業、関連する住建材や融資事業まで手掛けることで、総合的な土地活用ビジネスを展開しています。明確な中期経営計画の詳細は開示されていませんが、決算短信からは、建設事業と不動産賃貸事業の双方を強化し、収益力を維持、向上させる方針がうかがえます。
最近の重要な適時開示としては、2026年2月10日に完了した自己株式公開買付けが挙げられます。同社は2,342,600株を約295億8,001万円で取得しました。この大規模な自己株式取得は、資本効率の向上と株主還元を重視する経営姿勢を示しており、発行済み株式数の約17%に相当する規模となります。
2026年4月期 第3四半期決算短信によると、売上高は前年同期比+4.3%と順調に成長している一方で、営業利益は△2.8%、親会社株主に帰属する当期純利益は△7.1%の減益予想となっています。しかし、第3四半期累計の受注高は前年同期比+17.9%、受注残は単体で+16.1%と大幅に増加しており、これは将来の売上高に繋がる明るい兆候として評価できます。
今後のイベントとしては、2026年4月28日に配当落ち日が予定されており、投資を検討する上で重要な日程となります。経営陣のメッセージからは、市場環境の変化に対応しつつ、安定した事業運営と株主価値向上を両立させることに注力している姿勢が読み取れます。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
Piotroski F-Scoreは、企業の財務健全性、収益性、効率性を評価するための9つの基準を用いた簡易スコアリングシステムです。0点から9点までの範囲で評価され、点数が高いほど財務品質が良いと判断されます。
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 6/9 | A: 良好 |
| 収益性 | 2/3 | 純利益がプラス、ROAがプラス。営業キャッシュフローのデータ不足。 |
| 財務健全性 | 2/3 | 流動比率が基準値以上、株式希薄化なし。D/Eレシオのデータ不足。 |
| 効率性 | 2/3 | ROEが基準値以上、四半期売上成長率がプラス。営業利益率が10%を下回っている。 |
- 総合スコア6/9点は「A: 良好」と評価されます。これは、全体的に健全な財務状況を示していますが、一部改善の余地があることを意味します。
- 収益性スコア2/3点: 純利益がプラスであり、ROA(総資産利益率)も6.11%とプラスを維持しており、資産を効率的に活用して利益を生み出している点は良好です。営業キャッシュフローのデータが一部不足していましたが、他の指標から収益性は安定していると判断されます。
- 財務健全性スコア2/3点: 流動比率が2.47倍と基準値(1.5倍)を大幅に上回り、短期的な支払い能力が十分に高いことを示しています。また、株式の希薄化が見られない点もプラス評価です。D/Eレシオ(負債資本倍率)については情報がありませんでした。
- 効率性スコア2/3点: ROE(自己資本利益率)が12.03%と基準値(10%)を上回っており、株主資本を効率的に活用して利益を生み出しています。四半期売上成長率もプラスですが、営業利益率が5.59%と10%を下回っており、収益性向上への課題が残ります。
【収益性】
東建コーポレーションの収益性は以下の通りです。
- 過去12か月の営業利益率は5.59%です。これは、売上高に対して本業で稼ぐ力がどの程度あるかを示す指標です。過去の経緯を見ると、2025年4月期には6.07%まで改善しておりましたが、直近はやや低下傾向にあります。
- ROE(自己資本利益率)は12.36%と、投資家にとって一般的な目安となる10%を上回っており、株主資本を効率的に利用して利益を上げていると評価できます。
- ROA(総資産利益率)は6.11%と、一般的な目安となる5%を上回っています。これは、会社が保有する全ての資産をどれだけ効率的に利益に結びつけているかを示す指標であり、良好な水準です。
【財務健全性】
財務健全性は極めて強固です。
- 自己資本比率は58.5%(直近四半期では61.6%)と、建設業としては非常に高い水準を維持しています。これは、総資産に占める自己資本の割合が高く、借入金が少ないため、財務基盤が安定していることを示します。
- 流動比率は直近四半期で2.47倍(247%)と、基準値とされる200%を大きく上回っています。これは、短期的な債務返済能力が非常に高いことを意味し、流動性に問題がないことを示唆しています。
【キャッシュフロー】
キャッシュフローは安定しており、事業活動で着実に現金を創出できる体質です。
- 営業キャッシュフローは、提供データでは過去12か月分が「データなし」とありますが、2025年4月期実績では227億1,400万円と堅調に推移しています。これは本業で現金を稼ぐ力が強いことを示しています。
- フリーキャッシュフロー(FCF)も、2025年4月期実績で189億8,900万円と潤沢にあります。FCFは、企業が自由に使える現金であり、この資金で投資や株主還元を行うことができます。
- 直近四半期の現金預金は1,335億9,000万円と、非常に潤沢な手元資金を保有しており、経営の安定性に寄与しています。
【利益の質】
営業CF/純利益比率は、提供データでは過去12か月の営業CFが提示されていませんが、2025年4月期実績では営業CFが227億1,400万円、純利益が157億7,800万円であり、この比率は約1.44倍となります。この比率が1.0以上であれば、純利益が営業活動によってしっかりと現金化されていることを示し、利益の質が健全であると評価できます。
【四半期進捗】
2026年4月期 第3四半期累計(2025年5月1日~2026年1月31日)の通期業績予想に対する進捗率は以下の通りです。
- 売上高: 73.1%(通期予想386,879百万円に対し282,750百万円)
- 営業利益: 76.6%(通期予想21,133百万円に対し16,196百万円)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 81.6%(通期予想14,664百万円に対し11,968百万円)
売上高、営業利益、純利益ともに70%台後半から80%台前半の進捗率であり、第3四半期時点としては良好な進捗と言えます。しかし、通期予想では前年度に比べて営業利益、経常利益、純利益がいずれも減益を見込んでおり、特に純利益は△7.1%の減少予想となっています。これは、今後の利益成長に対する懸念材料と言えるでしょう。
【バリュエーション】
東建コーポレーションの現在の株価は12,740円であり、各種バリュエーション指標は以下の通りです。
- PER(株価収益率)は会社予想ベースで11.68倍です。業界平均の14.0倍と比較すると、約17%低い水準にあり、利益水準から見て割安であると判断できます。PERは株価が1株あたり利益の何倍かを示す指標で、業界平均よりも低い場合は割安である可能性があります。
- PBR(株価純資産倍率)は実績ベースで1.21倍です。業界平均の1.1倍と比較すると、ほぼ同水準からやや割高ですが、極端な割高感はありません。PBRは株価が1株あたり純資産の何倍かを示す指標で、1倍を割ると企業の解散価値より株価が低いと判断されることがあります。
これらを考慮した目標株価は、業界平均PER基準で17,526円、業界平均PBR基準で11,561円となり、現在の株価はPER基準では割安、PBR基準ではやや割高と、見方によって評価が分かれます。
【テクニカルシグナル】
直近の株価動向を示すテクニカル指標は以下の通りです。
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -463.99 / シグナル値: -288.06 | 短期トレンド方向を示すが、明確な転換点には至らず |
| RSI | 売られすぎ | 19.7% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ。短期的な反発が期待される水準 |
| 5日線乖離率 | – | -3.00% | 直近のモメンタムは下方向 |
| 25日線乖離率 | – | -11.12% | 短期トレンドからの乖離が大きい |
| 75日線乖離率 | – | -12.76% | 中期トレンドからの乖離が大きい |
| 200日線乖離率 | – | -11.52% | 長期トレンドからの乖離が大きい |
現在の株価12,740円は、5日移動平均線13,134.00円、25日移動平均線14,333.20円、75日移動平均線14,603.20円、200日移動平均線14,398.50円の全てを明確に下回っています。これは、短期から長期にわたる下降トレンドにあることを強く示唆しています。特に、RSIが19.7%と「売られすぎ」の水準にまで低下しており、統計的には短期的な価格の反発が期待される状況ですが、明確なトレンド転換のシグナルは出ていません。
【テクニカル】
株価の52週高値は15,450円、52週安値は11,980円です。現在の株価12,740円は、52週レンジの23.9%の位置にあり、年間を通じて安値圏で推移していることがわかります。直近の1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月リターンもマイナス13%〜14%台と大きく下落しており、弱気なモメンタムが続いています。
【市場比較】
東建コーポレーションの株価は、主要市場指数に対してパフォーマンスが大きく劣っています。
- 日経平均株価との比較では、1ヶ月で5.13%ポイント、3ヶ月で19.14%ポイント、1年では40.91%ポイントを下回っています。
- TOPIXとの比較でも同様に、1ヶ月で6.62%ポイント、3ヶ月で18.95%ポイントを下回っており、特に1年では40.91%ポイントもの差が開いています。
これは、市場全体が上昇する中でも同社の株価は相対的に低調に推移しており、投資家の期待が低下している可能性を示唆しています。
【定量リスク】
東建コーポレーションの株価変動リスクを示す定量指標は以下の通りです。
- ベータ値: 0.51。これは市場全体(例えばTOPIXなど)の動きに対して、同社の株価がどれだけ連動して変動するかを示す指標です。1.0未満であるため、市場全体が変動するよりも株価変動が小さい、比較的安定した銘柄と言えます。
- 年間ボラティリティ: 24.54%。株価の年間の変動幅の大きさを示します。仮に100万円投資した場合、年間で±24万5,400円程度の変動が想定されることを意味します。
- シャープレシオ: -0.30。この指標は、投資リスク1単位あたりどれだけのリターンが得られたかを示します。マイナス値であることから、リスクを取ったにもかかわらず、リスクに見合う十分なリターンが得られていない状況を示しています。
- 最大ドローダウン: -32.70%。過去の特定の期間における最も大きな下落率を示します。これは、ある時期に投資した資金が最大で約32.7%減少した経験があることを意味し、将来も同様の下落が起こりうるリスクがあることを理解しておく必要があります。
【事業リスク】
東建コーポレーションの主要な事業リスクは以下の3点です。
- 国内建設需要の変動リスク: 東建コーポレーションの主要事業は国内向け賃貸住宅建設です。景気変動、金利動向、土地価格、税制優遇策の変更などが、新築賃貸住宅の建設需要に大きな影響を与える可能性があります。特に、日本の人口減少局面において、長期的な需要減少圧力は無視できないリスク要因です。
- 法規制・制度変更リスク: 建築基準法、宅地建物取引業法、都市計画法などの関連法規制の強化や変更、あるいは住宅ローン減税などの制度変更は、建設コストの増加や事業環境の変化を招き、利益率を圧迫する可能性があります。また、環境規制の強化も、新たな設備投資や技術開発を必要とする場合があります。
- 原材料価格・人件費の高騰、人手不足: 建設業界全体で、原材料価格の高騰や熟練工の人手不足が慢性的な課題となっています。これらのコスト上昇は、建設事業の原価を押し上げ、最終的に収益性の悪化を招く可能性があります。また、施工品質の維持や工期の遵守にも影響を及ぼすリスクがあります。
7. 市場センチメント
東建コーポレーションの市場センチメントは、やや慎重な見方が多い可能性があります。
- 信用取引状況: 信用買残が11,300株である一方、信用売残は4,800株であり、信用倍率は2.35倍となっています。信用買残が多い状況は、将来的に株価下落局面で「強制的な売り圧力(投げ売り)」となるリスクを内包しています。これは、株価上昇を期待して買った投資家が、期待に反して株価が下落した場合に損失確定の売りを出す可能性があるためです。
- 主要株主構成: 上位株主は東名商事(34.14%)、左右田稔氏(7.77%)、UHPartners2投資事業有限責任組合(7.44%)などです。創業家およびその関連企業が大株主として大きな割合を占めており、安定した株主構成と言えます。社長の左右田 善猛氏も3.00%を保有しており、経営陣が株主と利益を共有する意識が高いと見られます。機関投資家による保有割合は7.56%と、オーナー企業的な特徴が強いと言えるでしょう。
8. 株主還元
東建コーポレーションは、株主還元への意欲が非常に高い企業です。
- 配当利回り: 会社予想ベースで2.83%(年間1株当たり360円)です。これは、現在の株価水準から見て魅力的な水準と言えるでしょう。
- 配当性向: 会社予想ベースで28.1%です。配当性向は、企業が稼いだ利益のうち、どれだけの割合を配当として株主に還元しているかを示す指標です。30〜50%が一般的とされる中で、28.1%はやや控えめに見えますが、同社は過去5年平均の配当性向も28.1%と安定しており、利益成長に応じた堅実な配当政策を維持していることがうかがえます。
- 自社株買い: 2026年2月10日には、大規模な自己株式公開買付けを完了し、2,342,600株(取得総額約295億8,001万円)を取得しました。これは発行済株式数の約17%に相当する大規模なもので、株主還元と資本効率の向上に対する強い意欲を示しています。自社株買いは、1株当たりの利益(EPS)を高め、株価を下支えする効果も期待できます。
SWOT分析
強み
- 賃貸住宅の企画から建設、管理、仲介までを一貫して手掛ける独自の垂直統合型ビジネスモデルにより、安定した収益源と高い顧客囲い込みを実現。
- 高い自己資本比率と潤沢な手元資金に裏打ちされた盤石な財務基盤は、不測の事態や事業投資にも柔軟に対応できる強みとなる。
弱み
- 国内市場における賃貸住宅建設事業への依存度が高く、日本の人口減少や世帯構造の変化が長期的な事業成長に影響を与える可能性。
- 営業利益率が業界トップクラスと比較してやや低く、収益性のさらなる向上が課題。
機会
- 都市部における再開発ニーズや、老朽化した賃貸物件のリノベーション・建て替え需要が増加する可能性。
- 土地オーナーの資産活用ニーズの多様化に対応するため、サービス内容の拡充や新たなビジネスモデルの展開機会。
脅威
- 建設資材価格の高騰や人手不足による人件費上昇が、建設コストを押し上げ、利益率を圧迫する。
- 金融引き締めによる金利上昇が、賃貸住宅投資の採算性を悪化させ、建設請負契約の減少に繋がる可能性。
この銘柄が向いている投資家
- 安定配当と財務健全性を重視する長期投資家: 高い自己資本比率と安定した配当実績、積極的な株主還元姿勢から、長期的に安心して保有したい投資家に向いています。
- 割安感を重視し、短期的な調整局面での買いを検討する投資家: 現在の株価はPER基準で割安感があり、テクニカル指標が「売られすぎ」を示しているため、短期的な株価調整からの反発を狙う機会と捉える投資家も検討の余地があります。
この銘柄を検討する際の注意点
- 利益成長の鈍化: 今期の通期業績予想では減益を見込んでおり、短期的な利益の伸び悩みは投資判断に影響を与える可能性があります。今後の増益に転じる兆しを注視する必要があります。
- 株価の下落トレンド: 直近の株価は全ての移動平均線を下回る下降トレンドにあり、さらなる下落リスクも考えられます。明確なトレンド転換のシグナルが出るまでは慎重な姿勢が求められます。
今後ウォッチすべき指標
- 四半期ごとの受注高、受注残高の推移: 受注残高は将来の売上高に直結するため、その動向を注視することで、今後の業績回復や成長性を予測する重要な手がかりとなります。特に、現在の好調な受注が利益にどう結びつくか。
- 賃貸仲介・管理事業のマージン率: 安定的なストック収益源である不動産賃貸事業の利益率がどのように推移するかを確認し、事業構造の強さを評価します。
成長性: C (やや不安)
東建コーポレーションの成長性評価は「C」と判断しました。2026年4月期の通期予想では、売上高は増加が見込まれるものの、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はそれぞれ前年比で△5.1%、△5.0%、△7.1%の減益が予想されています。直近の第3四半期累計の純利益は前年同期を上回っていますが、通期予想としては利益が減少傾向にある点は、短期的な利益成長に鈍化が見られるため「やや不安」という評価になります。ただし、受注高・受注残は大幅に増加しているため、将来の成長への期待感も残されています。
収益性: A (良好)
収益性については「A」と評価します。過去12か月のROEは12.03%、ROAは6.11%と、いずれも一般的な目安とされるROE10%・ROA5%を上回っており、株主資本および総資産を効率的に活用して利益を生み出していることを示しています。営業利益率(過去12か月5.59%)は、当社の基準値である10%には届きませんが、安定した事業基盤と一貫体制によって、業界内では良好な水準を維持していると判断できます。
財務健全性: S (優良)
財務健全性は「S」と評価します。自己資本比率は直近で61.6%と非常に高く、流動比率も2.47倍(247%)と短期的な支払い能力が極めて優れています。Piotroski F-Scoreも6/9点と「良好」な財務品質を示しており、企業の財務体質が盤石であることが裏付けられています。多額の現金預金も保有しており、外部環境の変化や事業投資に対して高い耐性があると言えます。
バリュエーション: A (良好)
バリュエーションは「A」と評価します。会社予想PERは11.68倍であり、業界平均の14.0倍と比較して割安感があります。PBRは1.21倍で、業界平均の1.1倍とほぼ同水準であり、特別に割高であるとは言えません。PER基準では魅力的である一方、PBR基準では適正水準にあり、自己株式取得による資本効率改善の取り組みも評価に値します。これらの要素を総合的に判断し、現在の株価は比較的良好なバリュエーションにあると評価しました。
企業情報
| 銘柄コード | 1766 |
| 企業名 | 東建コーポレーション |
| URL | http://www.token.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 12,740円 |
| EPS(1株利益) | 1,090.78円 |
| 年間配当 | 2.83円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 13.4倍 | 14,651円 | 2.9% |
| 標準 | 0.0% | 11.7倍 | 12,740円 | 0.0% |
| 悲観 | 1.0% | 9.9倍 | 11,382円 | -2.2% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 12,740円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 6,341円 | △ 101%割高 |
| 10% | 7,920円 | △ 61%割高 |
| 5% | 9,993円 | △ 27%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 大東建託 | 1878 | 3,576 | 12,322 | 12.97 | 2.40 | 20.3 | 3.99 |
| レオパレス21 | 8848 | 672 | 2,247 | 17.27 | 6.30 | 15.9 | 1.48 |
関連情報
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.32)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。