企業の一言説明
MS&Consultingは覆面調査を主力とし、外食・小売業などのサービス業向けに顧客満足度調査およびコンサルティングサービスを展開する、業界大手の一角を占める企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 高水準の財務健全性: 自己資本比率76.6%、流動比率1.77倍と非常に高く、Piotroski F-Scoreも6/9点(A:良好)と評価されており、財務基盤は強固です。
- 割安なバリュエーション: PERは業界平均より大幅に低い11.57倍、PBRは0.64倍と、純資産価値を下回っており、定量的に見て現在の株価は割安感があります。
- 収益性の改善と事業転換の道筋: 過去12ヶ月では赤字を計上しているものの、直近の四半期決算では営業利益が前年同期比で+190.1%と大きく改善しており、補助金・助成金支援事業の伸長やコスト削減努力により、収益回復への兆しが見られます。ただし、SaaS事業の不振は課題です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | C | やや不安 |
| 収益性 | C | やや不安 |
| 財務健全性 | S | 優良 |
| バリュエーション | S | 優良 |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 412.0円 | – |
| PER | 11.57倍 | 業界平均15.0倍より低い |
| PBR | 0.64倍 | 業界平均1.2倍より大幅に低い |
| 配当利回り | 0.00% | – |
| ROE | -10.14% | – |
1. 企業概要
MS&Consultingは、外食・小売などのサービス業向けに特化した顧客満足度(CS)調査、従業員エンゲージメント調査、および経営コンサルティングサービスを提供する企業です。主力は「覆面調査(ミステリーショッパーリサーチ)」で、全国規模のモニターネットワークを強みに、顧客体験向上や店舗運営改善に貢献しています。SaaS型サービス「tenpoket」シリーズも展開し、データに基づく効果的な経営支援を強みとしています。技術的独自性は、長年培った調査ノウハウと大規模モニター基盤、そしてデータ分析力にあります。
2. 業界ポジション
MS&Consultingは、覆面調査市場において大手の一角を占め、高い知名度と実績を誇ります。サービス業特化型という点でニッチな市場リーダーとしての地位を築いています。競合に対しては、その豊富なモニターネットワークとデータ蓄積量が強みですが、近年はオンラインアンケートなどによる手軽な調査ツールの台頭も競争要因となり得ます。財務指標を業界平均と比較すると、現在の株価ベースでPERは11.57倍(業界平均15.0倍)と割安であり、PBRも0.64倍(業界平均1.2倍)と純資産価値を下回っています。
3. 経営戦略
MS&Consultingは、収益性改善を最重要課題と位置付け、中長期的な成長戦略を推進しています。特に覆面調査サービス(MSR)における生産コスト低減、LINE ID連携によるLBOサービス(店舗販売改善支援ツール)などストック型商材の強化、そしてIT構成の見直しやクラウドサーバー最適化による賃借料抑制を通じて、効率的な経営を目指しています。また、補助金・助成金支援サービスが大きく伸長するなど、新たな収益源の育成にも注力しています。2026年2月期通期業績予想は達成を見込みとし、株主還元の強化(自己株式取得による総還元性向向上方針)も掲げています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 6/9 | A: 良好 |
| 収益性 | 2/3 | 純利益がマイナスであったものの、営業キャッシュフローとROAがプラスのため |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率が基準以上、D/Eレシオが低水準、株式希薄化なしの全てをクリアしたため |
| 効率性 | 1/3 | 営業利益率は良好であったが、ROEがマイナスかつ四半期売上成長率もマイナスだったため |
財務品質を評価するPiotroski F-Scoreは6点/9点と「良好」な評価です。特に財務健全性においては満点を獲得しており、流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化に関する項目で優良と判断されています。収益性については、過去12ヶ月の純利益が赤字である点が減点要因ですが、営業キャッシュフローとROAがプラスであることから一部カバーされています。効率性においては、ROEのマイナス成長と四半期売上成長率のマイナスが影響し、改善の余地があることが示唆されています。
【収益性】営業利益率、ROE、ROA
- 営業利益率(過去12か月): 10.28%
- ベンチマークの目安(5-10%)を上回る水準であり、本業での収益力は比較的良好といえます。しかし、損益計算書のOperating Incomeを見ると、直近の過去12ヶ月はマイナス121,811千円となっており、四半期ベースでは改善しているものの、通期では不安定さが伺えます。
- ROE(実績): -10.14% (過去12か月: -7.54%)
- ROEは「株主のお金でどれだけ稼いだか」を示す指標で、一般的に10%以上が目安とされます。同社は直近で-10.14%と大幅なマイナスであり、収益性の課題を強く示唆しています。これは過去12ヶ月の純利益が赤字であったことに起因します。
- ROA(過去12か月): 4.16%
- ROAは「総資産をどれだけ効率的に使って利益を上げたか」を示す指標で、一般的に5%以上が目安とされます。同社の4.16%はベンチマークにやや届かない水準ですが、営業利益がプラスであればプラス値を維持しており、資産活用効率は完全に悪いわけではありません。純利益が赤字であるため、この値に留まっています。
【財務健全性】自己資本比率、流動比率
- 自己資本比率(実績): 76.6%
- 企業の安定性を示す重要な指標で、40%以上が一般的優良水準とされます。76.6%は非常に高い水準であり、借入金が少なく、財務基盤が極めて強固であることを示しています。
- 流動比率(直近四半期): 1.77倍
- 「1年以内に現金化できる資産で、1年以内に返済すべき負債をどれだけ賄えるか」を示す指標で、150%-200%以上が望ましいとされます。同社の1.77倍(177%)は良好な水準であり、短期的な支払い能力に問題がないことを示唆しています。
- Total Debt/Equity(直近四半期): 5.70%
- 総負債が自己資本の何%かを測る指標で、低いほど財務健全性が高いとされます。5.70%は非常に低く、借入依存度が極めて低いことを意味します。
【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況
- 営業キャッシュフロー(過去12か月): 3億7,500万円
- 本業でどれだけ現金を稼ぎ出したかを示す指標です。過去12ヶ月の純利益は赤字ですが、営業キャッシュフローは3億7,500万円のプラスを確保しており、事業活動を通じて安定的に現金を創出していることは評価できます。
- フリーキャッシュフロー(過去12か月): 2億1,850万円
- 企業が自由に使える現金を示します。営業キャッシュフローがプラスであるため、フリーキャッシュフローもプラスを維持しており、事業拡大や株主還元に充てられる余力があることを示しています。
【利益の質】営業CF/純利益比率
- 純利益(過去12か月): -2億1,500万円
- 営業キャッシュフロー(過去12か月): 3億7,500万円
- 営業CF/純利益比率: 純利益がマイナスであるため比率計算は意味をなしませんが、営業キャッシュフローがプラスを確保していることから、利益そのものは会計上の赤字でも、実質的な現金の流出は防げている状況です。「利益の質評価: B (普通(赤字だがキャッシュフロー創出))」とある通り、赤字決算にもかかわらずキャッシュを創出できている点は一定の評価ができます。
【四半期進捗】通期予想に対する進捗率、直近3四半期の売上高・営業利益の推移
2026年2月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)によると、通期予想に対する進捗率は以下の通りです。
- 売上高: 1,895,342千円 (通期予想に対する進捗率: 69.0%)
- 営業利益: 135,961千円 (通期予想に対する進捗率: 55.1%)
- 当期利益: 95,695千円 (通期予想に対する進捗率: 63.4%)
第3四半期までの進捗を見ると、売上高は順調に進捗していますが、営業利益は55.1%、当期利益は63.4%と、残り1四半期で残りの利益を稼ぐ必要があります。第3四半期単独の営業利益は135,961千円と、前年同期の46,861千円から大幅に改善(+190.1%)しており、収益回復の勢いは見受けられます。損益計算書における「Operating Income」の推移は以下の通りです。
| 決算期 | 営業利益(千円) |
|---|---|
| 2/28/2022 | 316,627 |
| 2/28/2023 | 325,609 |
| 2/29/2024 | 179,661 |
| 2/28/2025 | -237,844 |
| 過去12か月 | -121,811 |
前期(2025年2月期)は大幅な営業赤字を計上しましたが、過去12ヶ月では赤字幅が縮小しており、直近四半期の営業利益大幅改善トレンドが継続すれば、通期予想達成は視野に入ると考えられます。
【バリュエーション】PER/PBR
- PER(会社予想): 11.57倍
- 「株価が利益の何年分か」を示す指標で、業界平均より低ければ割安の可能性を示唆します。情報通信・サービスその他業界の平均PERが15.0倍であるのに対し、MS&ConsultingのPERは11.57倍と、業界平均と比較して約77%の水準であり、割安感があります。
- PBR(実績): 0.64倍
- 「株価が純資産の何倍か」を示す指標で、1倍未満は解散価値を下回る状態を示します。サービス業界の平均PBRが1.2倍であるのに対し、同社のPBRは0.64倍と、こちらも業界平均を大きく下回る水準であり、現在の株価が企業の純資産価値と比較して非常に割安であると評価できます(業界平均の約53%)。
- 目標株価(業種平均PBR基準): 768円
- 現在のPBR0.64倍に対し、業界平均PBR1.2倍を適用した場合の理論的な株価は768円となり、現在の株価412円から見ると大幅な上値余地を示唆します。ただし、これはあくまでPBR基準のみの機械的な算出であり、現在の利益水準(赤字)や成長性など他の要因も考慮する必要があります。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -1.47 / シグナル値: -0.46 / ヒストグラム: -1.01 | 短期的なトレンドに明確な方向性は見られない |
| RSI | 中立 | 45.1% | 買われすぎ(70%以上)でも売られすぎ(30%以下)でもなく、中立的な水準 |
| 5日線乖離率 | – | -0.58% | 株価は5日移動平均線をわずかに下回っており、直近のモメンタムはやや弱い |
| 25日線乖離率 | – | -1.90% | 株価は25日移動平均線をやや下回っており、短期トレンドからの乖離が見られる |
| 75日線乖離率 | – | -2.17% | 株価は75日移動平均線をやや下回っており、中期トレンドからの乖離も見られる |
| 200日線乖離率 | – | +0.86% | 株価は200日移動平均線をわずかに上回っており、長期トレンドは中立からやや強気を示唆 |
テクニカルシグナルは全体的に中立的な状態を示しています。MACDに明確なクロスはなく、RSIも45.1%と中立圏です。株価は短期・中期移動平均線を下回る一方、長期の200日移動平均線は上回っており、上値は重いものの、大きな下落トレンドにはまだ突入していないことを示唆します。
【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係
現在の株価412.0円は、52週高値480.0円と52週安値359.0円の中間(約43.8%の位置)にいます。特に高値圏や安値圏に張り付いているわけではなく、レンジ内の動きとなっています。
- 5日移動平均線(414.40円)を下回り、短期的な下降圧力がやや強い状況です。
- 25日移動平均線(419.96円)および75日移動平均線(421.13円)も下回っており、短期から中期にかけての上値は重いと判断できます。
- 一方で、200日移動平均線(408.58円)をわずかに上回っており、長期的な目線ではサポートラインとして意識される可能性があります。株価がこの200日移動平均線を維持できるかが注目されます。
【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス
MS&Consultingの株価は、市場全体の主要指数に比べて相対的にパフォーマンスが低調です。
- 日経平均比:
- 1ヶ月では市場を5.41%ポイント上回っていますが、
- 3ヶ月、6ヶ月、1年ではそれぞれ7.82%ポイント、18.08%ポイント、53.19%ポイントと大きく下回っています。
- TOPIX比:
- 1ヶ月では市場を4.14%ポイント上回っていますが、
- 3ヶ月では7.62%ポイント下回っています。
このデータは、市場全体が上昇する中で同社株は追随できていないことを示しており、特に長期的な視点では相対的な魅力が薄い状況となっています。市場全体のトレンドに乗り切れないのは、同社の収益性の不安定さや、市場の期待値が低いことなどが背景にある可能性があります。
【注意事項】
⚠️ PBRが0.64倍と純資産価値を下回る上に、過去12か月で-2億1,500万円の純損失を計上しています。これはバリュートラップの可能性を示唆しており、単に割安だからと飛びつくのではなく、事業の回復力と成長戦略の実現可能性を慎重に見極める必要があります。
【定量リスク】ベータ値、ボラティリティ、最大ドローダウン
- ベータ値(5Y Monthly): 0.52
- 市場全体(ここではS&P 500)の動きに対してどれだけ感応するかを示す指標です。0.52という値は、市場が1%変動した際に、この銘柄は約0.52%変動することを示唆します。ベータ値が1未満であるため、市場全体と比較して株価の変動(ボラティリティ)が低い、比較的安定した銘柄であると言えます。
- 年間ボラティリティ: 25.79%
- 株価の年間変動幅の大きさを%で示します。約25.79%の年間ボラティリティは、株価が比較的穏やかに推移する傾向があることを意味します。
- 最大ドローダウン: -17.19%
- 過去のある期間における、最も大きな下落率です。-17.19%という値は、「仮に100万円投資した場合、過去の経験に基づくと、年間で±25.79万円程度の変動が想定され、過去最悪で17.19万円の含み損が発生した期間があった」と解釈できます。この程度の下落は今後も起こりうるため、投資資金には余裕を持つことが重要です。
- シャープレシオ: 0.94
- 「リスクに見合うリターンが得られているか」を示す指標で、1.0以上が良好とされます。同社の0.94は、リスク調整後リターンが「やや良好」な水準ですが、市場全体と比較して突出したリターンを上げているわけではないことを示します。
【事業リスク】
- 市場環境の変化と競争激化: 覆面調査は参入障壁が低い部分もあり、新規参入や競合他社のサービス強化により、価格競争や顧客獲得コストの増加につながる可能性があります。また、オンラインレビューやSNSの普及により、従来の定性調査ニーズが変化するリスクも存在します。
- SaaS事業の不振とサービスラインナップ変更: 決算説明資料で「SaaS -14.0%」「binoサービス終了」とあるように、SaaS事業が苦戦しており、事業の再編やポートフォリオの最適化には時間とコストがかかります。主力の覆面調査以外の収益源が強化できない場合、成長の足かせとなる可能性があります。
- 景気変動および外部要因: 外食・小売業などのサービス業が主要顧客であるため、国内景気の悪化や消費マインドの低下は、顧客企業の投資意欲減退に直結し、調査・コンサルティングサービスの需要に影響を与える可能性があります。また、金利・為替変動、規制変更などもリスク要因として挙げられています。
信用取引状況
- 信用買残: 115,000株
- 信用売残: 0株
- 信用倍率: 0.00倍 (信用売残が0のため計算上は0倍となりますが、実質的には買い残が売り残よりも多く、将来的に株価下落要因となる可能性のある買い圧力が存在する状況です。ただし、発行済株式数4,597,400株に対して信用買残115,000株は、全体の約2.5%を占める程度であり、極端に重いとは言えません。)
主要株主構成
| 株主名 | 保有割合 | 保有株式数 |
|---|---|---|
| 自社(自己株口) | 7.26% | 333,600株 |
| 光通信(株) | 7.20% | 331,000株 |
| (株)エスアイエル | 7.00% | 322,000株 |
上位株主は自社株や事業会社が多く、特定の大口機関投資家の支配は限定的です。ただし、インサイダー保有比率が56.47%と非常に高く、大株主の意向が経営に強く反映されやすい構造です。これは、経営の安定性につながる一方で、市場の流動性には影響を与える可能性があります。
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想): 0.00%
- 1株配当(会社予想): 0.00円
- 配当性向: 0.00%
同社は現在、配当金を出していません。過去には配当実績がありますが、2025年2月期および2026年2月期予想ともに無配となっています。
決算説明資料では、「株主還元の強化(自己株式取得による総還元性向向上方針)」を掲げており、配当性向の目安としてIFRSベースで20%、単体ベースで30%を目標としています。しかし、現状は無配であり、収益性の回復が株主還元再開の条件となると考えられます。自己株式取得による還元は、配当に代わる株主還元策として期待されますが、現状実施時期や規模は不明です。
SWOT分析
強み
- 覆面調査における豊富な経験とノウハウ、全国規模のモニターネットワークによる市場での高い競争力。
- 自己資本比率76.6%など、極めて強固な財務基盤と安定したキャッシュフロー創出力。
弱み
- 過去12ヶ月の純利益が赤字であり、収益性の不安定さが課題。特にSaaS事業は苦戦が続く。
- 現在無配であり、安定配当を求める投資家にとっては魅力に欠ける。
機会
- サービス業における顧客体験・従業員エンゲージメント向上への需要の高まり、およびDX支援のニーズ拡大。
- 補助金・助成金コンサルティングサービスが大きく伸長しており、新たな収益柱に育つ可能性。
脅威
- 新たな調査手法の台頭や競合との価格競争激化による市場環境の変化。
- 日本経済の景気後退や消費マインドの低下が、主要顧客であるサービス業の投資意欲に悪影響を及ぼす可能性。
この銘柄が向いている投資家
- 企業のターンアラウンド(業績回復)に期待し、中長期的な視点で投資できる投資家: 現在は利益面で課題を抱えるものの、財務健全性が高く、収益改善の兆しが見えるため、今後の業績回復を期待する投資家に向いています。
- 割安なバリュエーションを重視する投資家: 現在のPBRが純資産価値を下回っており、業界平均と比較しても大幅に割安であるため、株価の調整局面での買いを検討する価値があります。
この銘柄を検討する際の注意点
- 収益性改善およびSaaS事業の立て直しの進捗: 直近四半期は改善していますが、通期での黒字化とその持続性、特に苦戦するSaaS事業の戦略転換と成果を注視する必要があります。
- 株主還元(配当再開)の具体的な方針と時期: 無配状態が続いていますが、会社側は株主還元強化を掲げています。具体的な配当再開時期や自己株式取得の実施状況を確認することが重要です。
今後ウォッチすべき指標
- 営業利益率の安定的な向上: 通期での黒字化と、過去12ヶ月の営業利益率10.28%以上の安定的な維持。
- SaaS事業の売上高成長率: SaaS事業の売上高が再びプラス成長に転じ、事業ポートフォリオのバランスが改善するか。
- 配当に関する適時開示: 株主還元方針として掲げている自社株買いや配当再開に関する具体的なIR情報。
成長性
スコア: C (やや不安)
根拠: 過去数年の売上高は増加傾向にあるものの、Quarterly Revenue Growth(前年比)は-10.70%と直近では減収に転じています。加えて、過去12ヶ月の純利益は大幅な赤字であり、EPSも-50.14と厳しい状況です。通期予想では増収・黒字転換を見込んでいるものの、現状では成長性が本格的に回復しているとは言えず、今後の進捗を慎重に見守る必要があります。
収益性
スコア: C (やや不安)
根拠: ROEは-10.14%(過去12か月で-7.54%)と大きくマイナスであり、収益性の著しい課題を示しています。営業利益率は過去12か月で10.28%とベンチマーク(10%以上)はクリアしていますが、純利益が赤字であることを考慮すると、総合的には「やや不安」と評価されます。本業の利益創出力は一定確保できるものの、最終利益に課題が残ります。
財務健全性
スコア: S (優良)
根拠: 自己資本比率が76.6%と極めて高く、借入依存度が低い安定した財務体質を誇ります。流動比率も1.77倍と短期的な支払い能力も十分です。さらにPiotroski F-Scoreの財務健全性スコアが3/3点と満点を獲得しており、財務基盤は文句なしの「優良」レベルです。
バリュエーション
スコア: S (優良)
根拠: PERは11.57倍、PBRは0.64倍と、それぞれ業界平均(PER 15.0倍、PBR 1.2倍)と比較して大幅に割安な水準にあります。特にPBRが1倍を大きく下回っている点は、現在の株価が企業の純資産価値よりも低いことを示しており、市場から過小評価されている可能性があります。利益面での課題があるため、純粋なPBRでの比較には注意が必要ですが、定量的な指標では「優良」な割安感を示しています。
企業情報
| 銘柄コード | 6555 |
| 企業名 | MS&Consulting |
| URL | https://www.msandc.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 412円 |
| EPS(1株利益) | 35.62円 |
| 年間配当 | 0.00円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 13.3倍 | 474円 | 2.8% |
| 標準 | 0.0% | 11.6倍 | 412円 | 0.0% |
| 悲観 | 1.0% | 9.8倍 | 368円 | -2.2% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 412円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 205円 | △ 101%割高 |
| 10% | 256円 | △ 61%割高 |
| 5% | 323円 | △ 28%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 船井総研ホールディングス | 9757 | 1,152 | 1,152 | 17.58 | 4.19 | 26.2 | 4.16 |
| リンクアンドモチベーション | 2170 | 540 | 599 | 17.14 | 4.40 | 25.7 | 3.03 |
| プレイド | 4165 | 591 | 243 | – | 4.82 | 27.9 | 0.00 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.32)」によって自動生成されました。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。