企業の一言説明
レックは、日用雑貨品の製造・販売を手掛ける「激落ちくん」ブランドで知られる総合家庭用品メーカーです。
投資判断のための3つのキーポイント
- 業績の力強い回復と配当増額: 直近の四半期決算では営業利益が前年同期比で71.2%増と大幅な増益を達成し、通期予想も上方修正、配当も27円に増額しており、株主還元への意欲も高いです。
- 割安なバリュエーション: PERは業界平均と比較して割安水準にあり、企業の成長と収益改善が続く場合、株価上昇の余地があると考えられます。
- 財務健全性への継続的な注視が必要: Piotroski F-Scoreは「良好」評価ですが、自己資本比率が業界平均より低い傾向にあり、高水準の有利子負債も抱えているため、継続的な財務改善は今後の注目点です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | B | 着実な成長 |
| 収益性 | B | 改善傾向 |
| 財務健全性 | A | 比較的良好 |
| バリュエーション | A | 割安感あり |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1,159.0円 | – |
| PER | 13.04倍 | 業界平均20.4倍 |
| PBR | 1.02倍 | 業界平均1.1倍 |
| 配当利回り | 2.33% | – |
| ROE | 7.38% | – |
1. 企業概要
レックは、「激落ちくん」シリーズをはじめとする清掃用品、サニタリー用品、キッチン用品など多岐にわたる日用雑貨品の製造・販売を国内外で展開しています。2018年には害虫駆除剤「バルサン」事業を譲受し、事業領域を拡大しました。長年にわたり培ってきた製品開発力とブランド力が強みであり、消費者の生活に密着した幅広い製品群を通じて収益を上げています。
2. 業界ポジション
レックは日用雑貨品業界において、「激落ちくん」という強力なブランドを持つ主要メーカーの一つとしての地位を確立しています。多様な製品ラインナップと販路を通じて、市場での存在感を維持しています。競合他社と比較して、レックのPERは13.04倍と業界平均の20.4倍を下回っており、PBRも1.02倍と業界平均の1.1倍に近い水準にあります。これは株価に割安感があることを示唆していますが、業界平均に比べて収益性指標(ROE、営業利益率)が低めである点も考慮する必要があります。
3. 経営戦略
レックは、長期的な成長戦略として、国内外での市場拡大と製品ラインナップの強化を進めています。直近の2026年3月期第3四半期決算では、売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも大幅な増益を達成し、通期業績予想および配当予想の上方修正を行いました。特に営業利益は前年同期比で71.2%増と大きく伸長しています。これは、原材料価格高騰への製品価格改定による売上総利益率の改善や、効率的な販売戦略が奏功した結果と考えられます。また、2024年6月にはドリンク剤事業の譲受が完了しており、事業の多角化を通じて収益源の多様化を図っています。
今後のイベントとしては、2026年3月30日に期末配当の権利落ち日が予定されています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 5/9 | A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり) |
| 収益性 | 2/3 | 純利益とROAがプラスで収益基盤はありますが、営業利益率とROEは基準未達です。 |
| 財務健全性 | 2/3 | 流動比率は非常に高い一方、負債比率がやや高く、改善の余地があります。 |
| 効率性 | 1/3 | 営業利益率とROEが改善途上にあり、資本効率の向上が求められます。 |
Piotroski F-Scoreは5点/9点で「良好」という評価です。収益性は純利益とROAがプラスである点で評価できますが、営業利益率とROEはまだ改善の余地があります。財務健全性では流動比率が非常に高く安定していますが、D/Eレシオが100%を超えており、負債への依存度を低減する余地があります。効率性は営業利益率とROEが基準に達していないため、評価は低めです。
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月):8.44%
- 当期の営業利益率は大きく改善傾向にありますが、一般的な目安である10%には届いていません。
- ROE(実績):4.94% (過去12か月:7.38%)
- ベンチマークである10%を依然として下回っており、株主資本の効率的な活用には課題があると言えます。
- ROA(過去12か月):3.02%
- ベンチマークである5%を下回っており、総資産を効率的に活用できているとは言えません。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績):(連)38.5%
- 40%を下回っており、中長期的な安定性の観点から改善が望まれますが、極端に低い水準ではありません。
- 流動比率(直近四半期):3.96倍 (396%)
- 200%を大きく上回っており、短期的な支払い能力は極めて高い水準にあります。
- Total Debt/Equity(直近四半期):116.43%
- 有利子負債は自己資本に対して約1.16倍存在し、負債への依存度がやや高い状態です。
【キャッシュフロー】
- 営業キャッシュフロー(2025年3月期):4,213百万円
- 安定してプラスを計上しており、本業で着実に現金を稼ぐ力があることを示します。
- フリーキャッシュフロー(2025年3月期):-6,546百万円
- 2025年3月期はマイナスとなっており、大規模な投資が行われた可能性があります。これは主に投資キャッシュフロー(-10,759百万円)が原因です。
- 現金及び預金(直近四半期):31,914百万円
- 豊富な現金を保有しており、短期的な資金繰りに問題はないと考えられます。
【利益の質】
- 営業CF / 純利益比率
- 2025年3月期:約2.44倍(営業CF 4,213百万円 / 純利益 1,729百万円)
- 1.0倍を大きく上回っており、発生主義で計上される純利益に対して、実際の現金収入が十分にあることを示し、利益の質は健全と言えます。
【四半期進捗】
2026年3月期通期予想に対する第3四半期累計の進捗率(2026年2月13日発表時点)は以下の通りです。
- 売上高:75.6%(52,925百万円 / 70,000百万円)
- 営業利益:90.4%(4,066百万円 / 4,500百万円)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:88.1%(2,555百万円 / 2,900百万円)
売上高は約75%と順調ですが、営業利益と純利益は既に90%近くに達しており、通期予想の上方達成の可能性も視野に入ります。直近の業績が非常に好調に推移していることが確認できます。
【バリュエーション】
- PER(会社予想):13.04倍
- 業界平均20.4倍と比較して低く、割安水準にあります。
- PBR(実績):1.02倍
- 業界平均1.1倍と比較してほぼ同水準からやや低く、適正水準と見なせます。
上記の指標を総合すると、株価は業界平均と比較して割安感があると言えます。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: 4.41 / シグナル値: 10.45 | 短期的な明確なトレンド転換の兆候はない |
| RSI | 中立 | 54.1% | 買われすぎでも売られすぎでもない中立圏にある |
| 5日線乖離率 | – | +2.73% | 直近で短期的な上昇モメンタムが見られる |
| 25日線乖離率 | – | -0.32% | 短期トレンドからのわずかな下振れ |
| 75日線乖離率 | – | +6.65% | 中期的な上昇トレンドからの乖離は拡大傾向 |
| 200日線乖離率 | – | +3.20% | 長期的な上昇トレンドからの乖離は拡大傾向 |
MACDは中立状態にあり、明確なトレンド転換シグナルは出ていません。RSIも54.1%と中立圏にあり、買われすぎや売られすぎといった過熱感はありません。直近の株価は5日移動平均線を上回っており、短期的なモメンタムは強まりつつありますが、25日移動平均線はわずかに下回っており、短期的な上値抵抗線となっています。一方、75日移動平均線と200日移動平均線は大きく上回っており、中長期的な上昇トレンドを示唆しています。
【テクニカル】
現在の株価1,159.0円は、52週高値1,423円と安値992円の中間(約38.7%の位置)にあります。直近では5日移動平均線を上回って推移しており、底堅さが見られます。しかし、25日移動平均線を少し下回っており、今後のトレンド形成が注目されます。
【市場比較】
レックの株価パフォーマンスを市場指数と比較すると以下の通りです。
- 1ヶ月リターン: -3.50%(日経平均-5.41%、TOPIX-4.14%)
- 市場全体を上回るパフォーマンスを示しています。
- 3ヶ月リターン: +9.34%(日経平均+8.56%、TOPIX+8.36%)
- 市場全体を上回るパフォーマンスを示しています。
- 6ヶ月リターン: -5.00%(日経平均+20.06%、TOPIX+18.73%)
- 市場全体を大きく下回るパフォーマンスとなっています。
- 1年リターン: -10.50%(日経平均+45.98%、TOPIX+38.62%)
- 市場全体を大きく下回るパフォーマンスとなっています。
短期的には市場をアウトパフォームしていますが、中長期では市場全体の強い上昇トレンドには乗り切れず、アンダーパフォームしている状況です。これは、直近の業績改善が始まったばかりであり、市場はまだその持続性を見極めている段階にある可能性を示唆しています。
【定量リスク】
- ベータ値(5年月次):0.16
- 市場全体の動きに対する感応度が非常に低く、株価変動が市場全体に比べて小さめであることを示します。
- 年間ボラティリティ:36.47%
- 仮に100万円を投資した場合、年間で±36.47万円程度の変動が想定されることを意味します。市場全体に比べて比較的高い変動率を持つ点に注意が必要です。
- 最大ドローダウン:-30.88%
- 過去の期間において、最も大きく資産が減少した時の下落率を示します。今後も同程度の損失が発生するリスクがあることを示唆しています。
【事業リスク】
- 原材料価格の変動と為替リスク: 日用雑貨品の製造には多様な原材料を必要とし、その価格変動や輸入コストに影響を与える為替変動は、収益性を圧迫する可能性があります。
- 市場競争の激化: 日用雑貨品市場は国内外の競合が激しく、価格競争や新製品開発競争が常態化しており、収益率の維持が課題となる可能性があります。
- 消費トレンドの変化と製品開発: 消費者のライフスタイルや環境意識の変化に迅速に対応し、魅力的な新製品を継続的に投入できない場合、市場シェアの低下につながるリスクがあります。
7. 市場センチメント
- 信用取引状況:
- 信用買残:178,600株(前週比-5,500株)
- 信用売残:363,300株(前週比+119,600株)
- 信用倍率:0.49倍
信用倍率が1倍を下回っており、信用売残(将来の買い戻し圧力)が信用買残(将来の売り圧力)を上回る状況です。これは一般的に株価上昇の材料と見なされることもあります。
- 主要株主構成(上位3社):
- 自社(自己株口):11.94%
- 日本マスタートラスト信託銀行(信託口):11.5%
- エスエヌ興産:8.59%
自社や信託銀行、特定法人による保有割合が高く、安定株主が比較的多い構造です。
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想):2.33%
- 直近の株価に対しては魅力的な水準です。
- 1株配当(会社予想):年間27.00円
- 2025年3月期実績の20.00円から7円の増配を予想しており、株主還元に積極的な姿勢が見られます。
- 配当性向:37.9%
- 利益の約4割を配当に回す方針であり、健全な水準と言えます。
- 自社株買い:直近の決算短信では記載なし。
SWOT分析
強み
- 「激落ちくん」や「バルサン」といった強力なブランド力と幅広い製品ラインナップ。
- 直近の業績回復と増益基調、通期予想の上方修正および増配。
弱み
- ROEやROAがベンチマークを下回っており、資本効率に改善の余地がある。
- 自己資本比率が40%を下回り、有利子負債も高水準であるため財務体質の強化が望まれる。
機会
- ヘルスケア・衛生意識の高まりによる日用雑貨品の安定した需要。
- バルサン事業譲受による新規市場への参入と収益源の多角化。
脅威
- 原材料費や物流費の高騰リスクとそれによる利益率への影響。
- 激しい市場競争による価格下落圧力と製品開発サイクルの加速。
この銘柄が向いている投資家
- 安定配当と株主還元を重視する投資家:増配傾向にあり、配当利回りも魅力的な水準です。
- 割安成長株を探す投資家:PERが業界平均と比べて割安であり、足元の業績が急速に改善しているため、株価再評価の余地があります。
- 日本の消費財メーカーに投資したい投資家:生活必需品を手掛ける企業として、比較的景気変動に左右されにくい特性を持ちます。
この銘柄を検討する際の注意点
- 収益性の持続性: 直近の業績回復を鑑みつつも、ROEや営業利益率が業界平均やベンチマークを継続的に上回るか、その進捗を注意深く見守る必要があります。
- 財務体質の改善: 高水準の有利子負債と自己資本比率の改善傾向について、長期的な視点での動向を確認することが重要です。
今後ウォッチすべき指標
- 四半期ごとの営業利益率: 今後の利益率改善の持続性を示す重要な指標であり、10%超えを目指せるか。
- 有利子負債の削減状況と自己資本比率の推移: 財務体質の改善状況を確認するため、自己資本比率が40%以上に安定するか。
- 新製品の市場投入と売上への貢献: 新たな成長ドライバーとなりうる製品の動向。
10. 企業スコア
- 成長性: B (着実な成長)
- 理由:2026年3月期通期売上高予想は前期比約5.6%増と、成長率の評価基準B(5-10%)に該当します。直近四半期の売上高成長率も2.9%とプラス成長を維持しており、着実に事業規模を拡大しています。
- 収益性: B (改善傾向)
- 理由:過去12か月ROEは7.38%、営業利益率は8.44%であり、ROEは評価基準C(5-8%)、営業利益率はB(5-10%)に位置します。ベンチマーク(ROE 10%、営業利益率 10%)にはまだ届きませんが、直近の急速な利益改善により、将来的にはA評価も視野に入ります。
- 財務健全性: A (比較的良好)
- 理由:自己資本比率38.5%は評価基準B(30-40%)に該当しますが、流動比率は3.96倍と非常に高くS評価の水準です。また、Piotroski F-Scoreも5点で「良好」と評価されており、全体として比較的健全な財務状況にあると判断できます。ただし、自己資本比率の改善は継続課題です。
- バリュエーション: A (割安感あり)
- 理由:PERは13.04倍と業界平均20.4倍の約64%でありS評価基準を満たします。PBRは1.02倍と業界平均1.1倍に近い水準ですが、評価基準B(90-110%)の範囲内です。PERの割安感が特に顕著であり、全体として割安感があると言えます。
企業情報
| 銘柄コード | 7874 |
| 企業名 | レック |
| URL | http://www.lecinc.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,159円 |
| EPS(1株利益) | 88.90円 |
| 年間配当 | 2.33円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 19.7% | 15.0倍 | 3,282円 | 23.3% |
| 標準 | 15.2% | 13.0倍 | 2,351円 | 15.4% |
| 悲観 | 9.1% | 11.1倍 | 1,524円 | 5.8% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,159円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 1,178円 | ○ 2%割安 |
| 10% | 1,471円 | ○ 21%割安 |
| 5% | 1,856円 | ○ 38%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ライオン | 4912 | 1,625 | 4,546 | 18.17 | 1.39 | 7.7 | 2.09 |
| ドウシシャ | 7483 | 3,475 | 1,298 | 15.28 | 1.32 | 9.7 | 2.87 |
| アース製薬 | 4985 | 4,785 | 1,062 | 17.13 | 1.39 | 8.2 | 2.71 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.32)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。