企業の一言説明
養命酒製造は、慶長7年より続く薬用酒「養命酒」を主力製品とし、食品、不動産、再生可能エネルギーなど多角的な事業を展開する老舗企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 盤石な財務基盤と歴史あるブランド力: 自己資本比率86.1%、流動比率7.94倍と極めて健全な財務状況を誇り、「養命酒」ブランドは長年にわたり培われた高い信頼性と安定した顧客層を有しています。
- 新規事業「くらすわ関連」の成長性と事業の多角化: 主力事業の売上減少が続く中、「くらすわ関連事業」が前年同期比+24.0%と堅調な成長を見せており、事業構造の転換と新たな収益柱への期待が高まります。
- 収益性の著しい悪化と通期赤字転落予想: 直近12か月間の営業利益率は0.08%と非常に低く、2026年3月期には最終赤字1,640百万円の予想が示されており、2026年3月期の配当は0円となる見込みです。抜本的な収益改善策と安定的な配当再開への道筋が今後の最大の焦点となります。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | D | 停滞・減少 |
| 収益性 | D | 課題あり |
| 財務健全性 | S | 極めて優良 |
| バリュエーション | C | やや割高 |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 4,045円 | – |
| PER | — | (赤字予想のため算出不可) |
| PBR | 1.15倍 | 業界平均1.3倍 |
| 配当利回り | 0.00% | – |
| ROE | 1.46% | – |
1. 企業概要
株式会社養命酒製造(2540)は、1923年設立、慶長7年(1602年)創業という400年以上の歴史を持つ老舗企業です。その名の通り薬用酒「養命酒」の製造・販売を主力事業としていますが、現在は多角的な事業展開を進めています。具体的には、「養命酒」を含む準医薬品のほか、酒類、食品、機能性表示食品の製造・販売、さらには長野県産食材にこだわったレストラン・ショップを運営する「くらすわ関連事業」、不動産の賃貸・管理・仲介、再生可能エネルギー(太陽光発電)の事業化、分析・試験受託サービスなども手掛けています。伝統的な強みを持つ薬用酒事業を基盤としつつ、新たな成長領域への投資を通じて持続的な発展を目指しています。
2. 業界ポジション
養命酒製造は、日本の薬用酒市場において揺るぎない最大手の地位を確立しており、そのブランド名は高い信頼性と認知度を誇ります。慶長7年の創業以来培われてきた独自の処方と製造ノウハウは、他社の参入を困難にする技術的な障壁として機能しています。しかし、市場全体としては健康志向の高まりがある一方で、健康食品やサプリメントといった競合製品の多様化、ドラッグストアなどでの価格競争の激化に直面しています。
食品業界全体で見た場合、同社の時価総額667億円は中堅規模にあたります。PBRは単体1.15倍であり、業界平均の1.3倍を下回る水準です。これは、同社の堅実な財務体質と歴史的ブランド価値を評価しつつも、現状の収益性の低さや成長性への懸念が株価に織り込まれている可能性を示唆しています。PERについては、2026年3月期に最終赤字が予想されているため算出不可能であり、収益性での他社比較は困難です。多様化する消費者ニーズへの対応と、収益性を伴う成長戦略の推進が喫緊の課題となっています。
3. 経営戦略
養命酒製造は、伝統的な「養命酒関連事業」を基盤としつつ、新たな収益源の確立を目指す戦略を進めています。2026年3月期第3四半期決算短信によると、主力である「養命酒関連事業」の売上高は6,190百万円(前年同期比△9.1%)と減少傾向にあります。特に国内「養命酒」が前年同期比△11.4%と大きく落ち込んでおり、市場の成熟と消費者ニーズの変化への対応が課題です。海外事業も△21.6%と苦戦しています。
一方で、新たな成長戦略の柱として育成している「くらすわ関連事業」は、前年同期比+24.0%という高い成長率で売上高1,137百万円を達成し、事業構造転換の牽引役として期待されています。しかし、セグメント利益では「くらすわ関連事業」が-535.81百万円の赤字となっており、先行投資フェーズにあることが伺えます。不動産賃貸・太陽光事業は安定した収益源として3.0%増の283百万円を計上しており、ポートフォリオのセーフティネットとしての役割を果たしています。
決算短信では、通期予想については変更がないとされていますが、純利益の進捗率が58.1%に留まっている中、通期では1,640百万円の最終赤字を予測しており、第4四半期に大幅な特別損失が発生する可能性が高いことを示唆しています。また、投資有価証券の時価評価増4,231百万円による評価差額金が非営業項目として計上されており、これが一時的に経常利益を押し上げる要因となっていますが、会計上の利益であり本業の収益改善を示すものではありません。
今後のイベントとして2026年3月30日がEx-Dividend Dateとされていますが、2026年3月期の配当は現在の予想では0円となっているため、この日付は配当権利確定とは結びつかない可能性があります。経営陣は、国内消費低迷、為替・原材料価格、投資有価証券評価変動がリスク要因であると認識しており、これらの外部環境への対応も重要な経営課題となります。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
(F-Scoreは財務の健全性、収益性、効率性を9点満点で評価する指標です。点数が高いほど財務状況が良いとされます。)
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 4/9 | B: 普通 |
| 収益性 | 2/3 | 詳細: 純利益はプラスであるものの(1点)、営業キャッシュフローのデータが提供されていないため評価できず(0点)、ROAがプラスである点は評価できます(1点)。営業利益率の低さが課題です。 |
| 財務健全性 | 2/3 | 詳細: 流動比率が7.94倍と極めて高く健全である点(1点)、株式の希薄化が見られない点(1点)は評価できます。しかし、D/Eレシオ(負債比率)に関するデータが提供されていないため、この項目での評価は限定的です(0点)。 |
| 効率性 | 0/3 | 詳細: 営業利益率は直近で0.08%と非常に低く(0点)、ROEも1.55%と目標の10%にはるかに及ばず(0点)。四半期売上成長率も-12.2%とマイナス成長であるため(0点)、資産や資本の活用効率、事業成長には深刻な課題が見られます。 |
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月): 0.08%
- 前年度(2025年3月期)の1.28%から著しく悪化しており、収益性改善が急務です。一般的な製造業の目安である5%を大きく下回る水準で、本業での稼ぐ力が極めて弱い状態を示します。
- ROE(実績): (単) 1.46% (過去12か月: 1.55%)
- 株主資本利益率は、ベンチマークとされる10%を大幅に下回っています。株主から預かった資本を効率的に活用して利益を生み出す力が非常に低いことを意味します。
- ROA(過去12か月): 0.17%
- 総資産利益率もベンチマークの5%と比較して極めて低いです。これは、所有する資産全体を活用して利益を上げる効率が悪いことを示唆しています。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績): (単) 86.1%
- 非常に高く、企業の財務基盤が極めて強固であることを示しています。負債依存度が低く、外部環境の変化や不測の事態に対する耐性が高い優良な指標です。
- 流動比率(直近四半期): 7.94倍
- 短期的な支払能力を示す流動比率も極めて高く、手元に潤沢な現金や換金性の高い資産があり、短期債務の返済能力には全く問題がない、非常に安定した状態です。
【キャッシュフロー】
- 営業CF(2025/3期): 473百万円
- 本業によるキャッシュフローは2025年3月期にプラスを維持していますが、過去の年度と比較すると減少傾向にあります。
- 投資CF(2025/3期): -1,194百万円
- 2025年3月期は投資活動によるキャッシュ支出が大きく、積極的な投資が行われていることを示唆します。前年の2,313百万円の収入から一転して大きな支出となっています。
- フリーCF(2025/3期): -721百万円
- 営業CFで生み出した資金で投資活動を賄いきれておらず、資金不足の状態にあります。これは、企業の成長投資が本業の稼ぎを上回っている状態であり、この状況が続くとバランスシートを圧迫する可能性があります。
- 現金等残高(直近四半期): 83億3,000万円
- 直近四半期では、2025年3月期の30億5,000万円から大きく増加しており、企業の財務的な余力は依然として高い水準にあります。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率 (2025年3月期): 473百万円 / 679百万円 ≈ 0.70
- この比率が1.0未満であることは、会計上の純利益に対して、本業で実際に稼ぎ出したキャッシュフローが少ないことを示します。これは、減価償却費などの非現金費用や、売掛金・棚卸資産の増加といった運転資本の変化が影響している可能性があり、利益の質には注意が必要です。
【四半期進捗】
- 2026年3月期第3四半期累計進捗率:
- 売上高: 7,327百万円(通期予想 9,630百万円に対し 76.1%)
- 営業利益: 128百万円(通期予想 140百万円に対し 91.4%)
- 経常利益: 728百万円(通期予想 760百万円に対し 95.8%)
- 純利益: 488百万円(通期予想 -1,640百万円に対し -29.8% ※黒字から赤字への進捗のため数値はマイナス)
- 営業利益と経常利益は通期予想に対し高い進捗率ですが、純利益は第3四半期時点では黒字であるにもかかわらず、通期では大幅な赤字が予想されています。これは、第4四半期に巨額の特別損失(例: 減損損失や構造改革費用など)が計上される見込みであることを強く示唆しており、注意が必要です。
【バリュエーション】
- PER(会社予想): —
- 2026年3月期の1株利益(EPS)が-118.33円の赤字予想であるため、PERは算出できません。赤字企業の場合、PERは意味をなさない指標となります。
- PBR(実績): (単) 1.15倍
- 株価純資産倍率は、業界平均の1.3倍と比較してやや割安な水準にあります。これは、企業の純資産価値に対して株価がわずかに低く評価されていることを示唆しています。ただし、純資産は豊富であるものの、その資産を効率的に活用して利益を生み出す力が低い(低ROE)点も考慮する必要があります。
- 目標株価(業種平均PBR基準): 4,584円
- PBR基準では、現在の株価4,045円は目標株価より低い水準であり、割安感があるとも言えます。しかし、これはあくまで業界平均PBRを適用した場合の理論値であり、同社固有の収益性低迷や赤字転落予想といった要因を考慮すると、慎重な見方が必要です。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -71.46 / シグナル値: -83.44 | MACDラインがシグナルラインを上回っていますが、その差は小さく、明確なゴールデンクロスやデッドクロスは確認されていません。短期的な方向感は定まっていませんが、ヒストグラムがプラスに転じている点はやや好転の兆しと捉えることもできます。 |
| RSI | 中立 | 37.1% | 相対力指数は40%を下回っており、売られすぎの領域(30%以下)に近い水準です。これは、株価が短期的に下落傾向にあることを示唆しています。 |
| 5日線乖離率 | +0.05% | 直近の株価は5日移動平均線とほぼ同じ水準で推移しており、短期的なモメンタムには乏しい状況です。 | |
| 25日線乖離率 | -1.66% | 株価が25日移動平均線をわずかに下回っており、短期的な下落トレンドにあることを示します。 | |
| 75日線乖離率 | -6.99% | 株価が75日移動平均線を約7%下回っており、中期的に下落トレンドが継続していることを示唆しています。 | |
| 200日線乖離率 | +1.34% | 株価が200日移動平均線を上回っているため、長期的な視点ではまだ上昇トレンドの可能性を残していますが、中期・短期のトレンドは下向きです。 |
【テクニカル】
- 52週高値・安値との位置: 現在株価4,045円は、52週レンジ(安値2,633円~高値5,500円)の50.7%の位置にあり、年間での株価変動レンジの中間付近で推移しています。これは、昨年の上昇局面からは一服し、調整局面に入っていることを示唆します。
- 移動平均線との関係: 現在の株価は、短期の5日移動平均線とほぼ同水準、25日線、75日線といった短期・中期の移動平均線は下回っています。このことは、直近の株価に下落圧力がかかっていることを示します。一方で、長期の200日移動平均線は上回っており、長期的な目線では支持線として機能する可能性があります。
【市場比較】
- 日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス:
- 1年リターンでは+52.76%と、日経平均(+45.98%)およびTOPIX(+44.75%)を上回るパフォーマンスを見せましたが、直近1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の期間では、いずれも市場指数を下回るパフォーマンスとなっています。これは、過去1年の上昇を主導した要因(例えば、低PBR改善期待など)が一巡し、足元では収益性の悪化を背景に相対的に株価が弱含んでいることを示唆しています。
【注意事項】
- ⚠️ 信用倍率が599.0倍と高水準で、将来の売り圧力に注意が必要です。 信用買い残が多い銘柄は、株価が下落した際に投げ売りを誘発しやすく、下落圧力が強まる可能性があります。
- ⚠️ 来期の通期純利益予想が赤字に転落しており、バリュートラップの可能性も存在するため、株価の下押し圧力となる可能性があります。 株価が純資産に比べて割安に見えても、本業の収益力が著しく低い場合、単なる割安では終わらず、長期の下落トレンドに陥るリスクがあります。
【定量リスク】
- ベータ値: -0.03
- 非常に珍しいマイナスのベータ値であり、データ上の分析期間において市場全体の動きとは逆行する傾向があったことを示します。ただし、値がゼロに非常に近いため、市場全体の変動からの影響をほとんど受けない(またはごくわずかに逆行する)銘柄として解釈できます。
- 年間ボラティリティ: 30.00%
- 株価の年間変動率が30.00%とされており、比較的高い水準です。仮に100万円投資した場合、年間で±30万円程度の変動が想定されるため、価格変動リスクは中程度から高めと言えます。
- 最大ドローダウン: -66.48%
- 過去に最大で66.48%の株価下落を経験しています。仮に100万円投資した場合、過去には最大で約66.5万円が一時的に失われる可能性があったことを意味し、今後も同様の下落リスクは考慮に入れるべきです。
- シャープレシオ: -1.02
- マイナスのシャープレシオは、リスクを取ったにもかかわらず、リスクフリーレート(無リスク資産の収益率)を下回るリターンしか得られていないことを示します。これは、リスクに見合った投資効率が非常に低いことを意味し、投資対象としての魅力が低いと評価されます。
【事業リスク】
- 主力事業の継続的な売上減少: 「養命酒」ブランドは高い知名度を持つものの、国内市場の縮小、若年層のアルコール離れ、健康・機能性食品市場での競合激化により、売上高が減少傾向にあります。抜本的な需要喚起策や新製品開発、マーケティング戦略の見直しが喫緊の課題です。
- 新規事業の収益貢献の不確実性: 「くらすわ関連事業」は高い成長率を示していますが、まだ事業全体に占める割合は小さく、かつ単体では赤字が続いています。本業の落ち込みをカバーし、グループ全体の収益に貢献するまでには、時間と追加投資が必要であり、その成功には不確実性が伴います。
- 原材料価格・為替変動リスク: 食品・飲料メーカーであるため、原材料価格の高騰(特に漢方素材、アルコール原料など)や為替変動(輸入原材料)が製造コストを直接圧迫し、利益率を低下させる可能性があります。これは決算短信でも主要なリスク要因として言及されています。
7. 市場センチメント
- 信用取引状況: 信用買残が59,900株、信用売残が100株という状況で、信用倍率は599.00倍と極めて高い水準にあります。これは、将来的に信用買いの反対売買(売り)が大量に出る可能性があり、株価への売り圧力として作用する懸念があります。過度な「買い」に傾いた市場センチメントは、需給バランスの悪化を招きます。
- 主要株主構成: 上位株主には、個人(湯沢氏20%)、自社(自己株口)15.61%、立花証券4.44%、三菱UFJ信託銀行4.09%など、特定の株主や金融機関が上位を占めています。特定の個人や自社による持ち株比率が高いことで、経営の安定性が保たれる一方で、流動性が制限される可能性もあります。機関投資家の保有比率は21.59%です。
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想): 0.00%
- 2026年3月期の年間配当予想が0円と発表されており、配当利回りはゼロとなります。これは、赤字予想による配当停止を意味し、安定配当を期待する投資家にとってはネガティブな情報です。
- 配当性向(2025年3月期実績): 91.7%
- 過去の実績では、2025年3月期49.08円の1株利益に対し、45円の配当を予定しており、利益の大部分を配当に回すことで株主還元に努めていました。しかし、来期の赤字予想により、この方針は一時的に中断されることになります。
- 自社株買いの状況: データからは明確な自社株買いの取得状況は確認できませんが、自己株口保有比率が15.61%と高いことから、過去に継続的に自社株買いを実施し、発行済み株式数の縮減を通じて株主価値向上を図ってきたことが伺えます。
SWOT分析
強み
- 唯一無二のブランド力と信頼: 400年以上の歴史を持つ「養命酒」ブランドは、類まれな信頼性と高い知名度を誇り、他社には容易に真似できない強力な無形資産となっています。
- 極めて強固な財務基盤: 自己資本比率86.1%、流動比率7.94倍と、盤石な財務体質は、事業環境の変化や長期的な投資戦略を支える基盤となります。
弱み
- 主力事業の構造的な収益性悪化: 国内「養命酒」の売上減少が続き、直近12か月の営業利益率は0.08%、ROEも1.55%と極めて低く、本業での収益創出力に深刻な課題を抱えています。
- 新規事業の育成の遅れと赤字要因: 「くらすわ関連事業」は成長性があるものの、まだ全体収益への貢献は限定的であり、先行投資による赤字がグループ全体の利益を圧迫しています。
機会
- 高まる健康・予防医療への関心: 高齢化社会の進展や健康寿命延伸への意識の高まりは、薬用酒や健康食品に対する潜在的なニーズを拡大させる可能性があります。
- 多角化事業のシナジーと成長ドライバー: 「くらすわ関連事業」や不動産・再生可能エネルギー事業が、伝統的な事業の不安定さを補完し、新たな収益の柱として成長する可能性があります。
脅威
- 市場環境の変化と競合の激化: 消費者の健康に対する選択肢の多様化と、他社の機能性表示食品、サプリメントの台頭により、市場競争が激化しています。
- 原材料価格と外部コストの上昇: グローバル供給網の不安定化やエネルギー価格の高騰は、原材料費や物流費の増加を通じて、収益性をさらに圧迫するリスクがあります。
この銘柄が向いている投資家
- 超長期的な視点で企業の変革を待つ忍耐強い投資家: 盤石な財務基盤を背景に、現在の業績悪化を乗り越え、事業構造改革による回復と再成長シナリオを信じ、長期的に保有できる投資家。
- 安定資産としての価値を評価する投資家: 低ROE・低PER(赤字予想のため)ではあるものの、PBRが業界平均を下回り、かつ自己資本比率が極めて高いことから、資産としての価値に注目する投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 通期赤字転落に伴う配当停止の影響: 2026年3月期は配当が停止される見込みであり、インカムゲインを重視する投資家にとっては厳しい状況です。配当再開の目途やその条件を慎重に見極める必要があります。
- 事業構造改革の実効性と成果: 新規事業「くらすわ関連」がいつ、どの程度の規模で、利益貢献できるのか、また、主力事業の売上減少に歯止めがかかるのか、具体的なKPIの進捗と達成度を継続的に確認することが重要です。
今後ウォッチすべき指標
- 四半期ごとのセグメント別売上高・利益の推移: 特に国内「養命酒」の売上減少率の変化と、「くらすわ関連事業」の売上成長率および黒字化の兆候。
- 通期業績予想の修正状況: 期末に予想される特別損失の内容と、最終的な赤字額がどの程度に収まるか。
- ROEおよび営業利益率の改善動向: 企業の収益性の回復を示す最も重要な指標であり、これらが長期的な上昇トレンドに転じるかどうかが再評価の鍵となります。
10. 企業スコア
- 成長性: D
- 理由: 直近12か月の売上高は96億2,000万円で前年同期比-12.2%と大きく減少し、2026年3月期は最終赤字-1,640百万円の予想です。主力事業の国内「養命酒」の売上も減少しており、全体的に成長性が停滞・減少していると判断できます。
- 収益性: D
- 理由: ROEは1.46%(過去12か月は1.55%)、ROAは0.17%と、ベンチマークであるROE 10%以上、ROA 5%以上を大きく下回っています。これに加え、過去12か月の営業利益率も0.08%と極めて低く、利益創出能力に深刻な課題を抱えています。
- 財務健全性: S
- 理由: 自己資本比率は86.1%、流動比率は7.94倍と、いずれも非常に高い水準を誇ります。Piotroski F-Scoreの財務健全性カテゴリも2/3点と良好であり、借入が少なく、短期的な資金繰りにも全く問題がない極めて優良な財務体質です。
- バリュエーション: C
- 理由: PBRは1.15倍で業界平均1.3倍を下回りますが、PERは赤字予想のため算出不可能であり、収益性と成長性を考慮すると割安とは言い難いです。また、市場との相対パフォーマンスも直近では劣後しており、株価の本格的な上昇には業績改善が不可欠であるため、現状は「やや不安」と判断しました。
企業情報
| 銘柄コード | 2540 |
| 企業名 | 養命酒製造 |
| URL | http://www.yomeishu.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 4,045円 |
| EPS(1株利益) | 53.39円 |
| 年間配当 | 0.00円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 22.4倍 | 1,197円 | -21.6% |
| 標準 | 0.0% | 19.5倍 | 1,041円 | -23.8% |
| 悲観 | 1.0% | 16.6倍 | 930円 | -25.5% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 4,045円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 518円 | △ 681%割高 |
| 10% | 646円 | △ 526%割高 |
| 5% | 816円 | △ 396%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ロート製薬 | 4527 | 2,353 | 5,558 | 16.84 | 1.85 | 12.7 | 1.86 |
| 大幸薬品 | 4574 | 295 | 149 | 27.06 | 1.74 | 6.4 | 1.18 |
| 森下仁丹 | 4524 | 2,332 | 96 | 13.44 | 0.75 | 5.9 | 2.78 |
関連情報
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.32)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。