企業の一言説明
サイボウズは、クラウド型グループウェア「kintone」を主力とする法人向けソフトウェア開発・運営を手掛ける、高成長・高収益の情報通信業のリーダー企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 圧倒的な成長性と収益性: 主力製品kintoneが牽引し、2025年12月期は売上高+26.1%、営業利益+106.4%と大幅な増収増益を達成。ROEも48.10%と極めて高く、利益創出力が非常に優れています。
- 盤石な財務基盤と高い利益の質: Piotroski F-Scoreは満点の9/9点(S:優良)で、財務健全性は極めて高く、営業キャッシュフローが純利益を大幅に上回るため利益の質も優良です。
- 株価の割安感と市場トレンド: PERは業界平均の約半分と割安感がありますが、PBRは業界平均を大きく上回ります。直近1年間で株価は大きく下落し、現在は52週安値圏にあり短期・中期・長期的に下降トレンドにあります。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 非常に高い伸び |
| 収益性 | S | 極めて優良 |
| 財務健全性 | S | 盤石な基盤 |
| バリュエーション | A | 割安感あり |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 2,035.0円 | – |
| PER | 12.63倍 | 業界平均 23.2倍(約54%) |
| PBR | 5.28倍 | 業界平均 2.3倍(約229%) |
| 配当利回り | 2.46% | – |
| ROE | 48.10% | – |
1. 企業概要
サイボウズは、法人向けのグループウェアソフトウェア開発・運営を主力事業とするクラウドビジネス企業です。主力製品には、カスタマイズ可能なクラウド型プラットフォーム「kintone(キントーン)」、中堅・大規模組織向けグループウェア「Garoon(ガルーン)」、中小企業向け「サイボウズ Office」、チーム向けメール管理「Mailwise(メールワイズ)」があります。これらの製品は、企業のデータ、タスク、コミュニケーションを一元管理し、チームワークを向上させるためのソリューションを提供しており、とくにクラウドサービスと小規模・部門向け市場に強みを持っています。技術的な独自性としては、直感的なUI/UXと高いカスタマイズ性により、多様な業種ニーズに対応できる点が挙げられ、これにより顧客ロイヤルティを高め、継続的な収益モデルを確立しています。
2. 業界ポジション
サイボウズは、国内SaaS(Software as a Service)市場において、特にグループウェア分野で確固たる地位を築いています。クラウド型グループウェア市場では、国産ベンダーとして高いブランド認知度と顧客基盤を持ち、競合他社に対する強みとして、柔軟なカスタマイズ性と充実したサポート体制があります。これにより、多様な企業ニーズにきめ細かく対応し、高い顧客満足度を維持しています。市場シェアは具体的な数値が提供されていませんが、多くの企業に導入されている「kintone」の存在感は大きく、中小企業から大企業の部門利用まで幅広くカバーしています。
業界平均との財務指標比較では、PER(株価収益率)はサイボウズが12.63倍であるのに対し、業界平均は23.2倍と、利益水準に対して株価は割安に見える傾向です。一方、PBR(株価純資産倍率)はサイボウズが5.28倍であるのに対し、業界平均は2.3倍と、純資産に対して株価は割高に見える傾向があります。これは、サイボウズが高い成長性と収益性を評価され、将来の利益成長に期待が寄せられていることを示唆しています。
3. 経営戦略
サイボウズは、主要製品である「kintone」を中心としたクラウド関連事業の成長を経営戦略の核としています。2025年12月期の決算短信によると、クラウド関連事業の売上高は前期比+28.7%、特に「kintone」の売上高は前期比+33.9%と高成長を維持しており、この傾向は2026年12月期の業績予想にも反映されています。
2026年12月期の連結業績予想では、売上高42,168百万円(前年比+12.7%)、営業利益10,514百万円(前年比+4.1%)を見込んでおり、今後もクラウド事業投資を継続しながら安定的な成長を目指す方針です。会社は業績予想に対し、達成状況に応じて機動的に見直す旨を記載しており、市場環境の変化に柔軟に対応する姿勢を示しています。長期的な目標として、プロダクトの機能強化とエコシステムの拡大を通じて、国内外での顧客基盤をさらに拡大していくことが考えられます。
今後のイベントとしては、2026年5月7日に次の決算発表が予定されており、このタイミングで経営状況や戦略に関する新たな情報が提供される可能性があります。また、配当については、2026年12月29日に配当権利落ち日が設定されています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
サイボウズのPiotroski F-Scoreは、非常に高い財務品質を示しています。
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 9/9 | S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 3/3 | 良好 |
| 財務健全性 | 3/3 | 良好 |
| 効率性 | 3/3 | 良好 |
F-Score解説:
サイボウズはF-Scoreで満点の9点を獲得しており、財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)と評価されます。
- 収益性スコア(3/3): 純利益、営業キャッシュフローは黒字を維持しており、ROA(総資産利益率)も24.51%と非常に高い水準でプラスを確保しています。これは事業から安定して利益を生み出す力が優れていることを示しています。
- 財務健全性スコア(3/3): 流動比率は1.60と短期的な支払い能力の基準(1.5以上)を上回り、D/Eレシオ(負債資本倍率)は0.20%と負債が極めて少ない状態です。また、株式の希薄化も発生していません。これは強固な財務体質を示しています。
- 効率性スコア(3/3): 営業利益率が20.72%、ROE(自己資本利益率)が47.75%と、いずれも高い水準を維持しており、資本を効率的に活用して利益を生み出す力が非常に優れています。さらに、直近の四半期売上高成長率は22.10%とプラスであり、売上の拡大スピードも良好です。
【収益性】
サイボウズの収益性は非常に高い水準にあります。
- 営業利益率: 過去12か月で20.72%を記録しています。これは売上に対して効率的に本業の利益を生み出していることを示し、高付加価値なソフトウェアビジネスの特性を反映しています。
- ROE(自己資本利益率): 実績値で48.10%と、投資家から預かった自己資本を非常に効率的に活用して利益を生み出しています。一般的なベンチマークである10%を大きく上回る、極めて優良な水準です。
- ROA(総資産利益率): 過去12か月で24.51%と、総資産に対する利益創出力も非常に高く、一般的なベンチマークである5%を大幅に上回っています。
【財務健全性】
サイボウズの財務健全性はきわめて優良です。
- 自己資本比率: 実績値で59.1%であり、財務基盤が非常に安定していることを示します。負債への依存度が低く、企業の安定性が高い状態です。
- 流動比率: 直近四半期で1.60(160%)であり、短期的な支払い能力に問題がないことを示しています。一般的に120%〜150%以上が望ましいとされており、余裕のある水準です。
- Total Debt/Equity(負債資本倍率): 直近四半期で0.20%と、負債が極めて少ないため、金利上昇リスクなど負債関連のリスクは非常に限定的です。
【キャッシュフロー】
サイボウズは安定したキャッシュフローを生み出しています。
- 営業キャッシュフロー(営業CF): 過去12か月で106億8,000万円を記録しており、本業で堅実に現金を稼ぎ出していることを示します。2025年12月期は10,676百万円であり、前年の5,601百万円から大幅に増加しています。
- フリーキャッシュフロー(FCF): 過去12か月で72億5,000万円、2025年12月期では7,574百万円を創出しています。これは投資活動に必要な資金を本業のキャッシュフローで賄い、なお余剰資金を確保できていることを示しており、企業の成長投資や株主還元に充てられる余力があることを意味します。
【利益の質】
サイボウズの利益の質は非常に優良です。
- 営業CF/純利益比率(過去12か月): 1.51であり、企業の稼いだ純利益を営業活動によるキャッシュフローが大幅に上回っています。これは、会計上の利益が実態を伴う現金としてしっかりと手元に残っていることを示し、利益の信頼性が高いと評価できます。一般的に1.0以上が健全とされます。
【四半期進捗】
提供データには四半期ごとの詳細な進捗データはありませんが、年度ごとの実績は以下の通りです。
- サイボウズの売上高は継続的に成長しており、2022年12月期の22,067百万円から、2023年12月期には25,432百万円(+15.2%)、2024年12月期には29,675百万円(+16.7%)、そして2025年12月期には37,430百万円(+26.1%)と、近年特に売上高の伸びが加速しています。
- 営業利益も同様に大きく伸長しており、2022年12月期の611百万円から、2023年12月期には3,394百万円(+455.5%)、2024年12月期には4,892百万円(+44.1%)、2025年12月期には10,101百万円(+106.4%)と、驚異的な成長率を示しています。
2026年12月期の通期予想では、売上高42,168百万円(+12.7%)、営業利益10,514百万円(+4.1%)と、2025年と比較して成長率は落ち着く見込みですが、引き続き着実な成長が期待されます。
【バリュエーション】
サイボウズの現在の株価2,035.0円は、バリュエーション指標から見ると以下の特徴があります。
- PER(株価収益率): 会社予想EPSに対するPERは12.63倍です。業界平均PERが23.2倍であるため、業界平均と比較するとサイボウズのPERは約54%と低い水準にあり、利益水準に対しては割安と判断できます。PER基準の目標株価は3,554円です。
- PBR(株価純資産倍率): 実績PBRは5.28倍です。業界平均PBRが2.3倍であるため、業界平均と比較するとサイボウズのPBRは約229%と高い水準にあり、純資産水準に対しては割高と判断できます。PBR基準の目標株価は886円です。
高成長・高収益のSaaS企業は、将来の成長期待からPBRが高くなる傾向があるため、一概に割高とは言えませんが、PERとPBRで評価が大きく異なる点は注目すべきです。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | -55.43 / -58.4 | 短期的なトレンドに明確な方向性は見られない |
| RSI | 中立 | 41.2% | 買われすぎでも売られすぎでもない中立的な水準 |
| 5日線乖離率 | – | -0.89% | 短期的に移動平均線をわずかに下回っている |
| 25日線乖離率 | – | -4.71% | 短期トレンドから株価がやや下方向に乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -15.22% | 中期トレンドから株価が大きく下方向に乖離 |
| 200日線乖離率 | – | -34.15% | 長期トレンドから株価が大幅に下方向に乖離 |
解説:
MACDは中立状態にあり、短期的な株価トレンドに明確な上昇・下降のシグナルは出ていません。RSIも41.2%と中立域にあり、買われすぎでも売られすぎでもない状態を示しています。しかし、移動平均線乖離率を見ると、5日線から200日線まですべての移動平均線を株価が下回っており、特に200日線からは-34.15%と大幅に乖離しています。これは、短期、中期、長期のいずれの期間においても株価が下降トレンドにあることを強く示唆しています。
【テクニカル】
サイボウズの株価は現在2,035.0円です。
- 52週高値・安値: 過去52週間の高値は4,160.00円、安値は1,990.00円であり、現在の株価は52週安値に非常に近い水準(レンジ内位置2.1%)にあります。これは過去1年間の株価から見ると、非常に低い価格帯にあることを意味します。
- 移動平均線との関係: 現在株価は、5日移動平均線(2,054.20円)、25日移動平均線(2,136.68円)、75日移動平均線(2,402.56円)、200日移動平均線(3,093.55円)のすべてを下回っています。これは、短期、中期、長期のいずれのトレンドにおいても下降局面が継続していることを示します。特に長期の200日移動平均線からの乖離率が大きいことは、株価の長期的な下落圧力が強いことを示唆しています。1ヶ月レンジは1,990.00円 – 2,376.00円、3ヶ月レンジは1,990.00円 – 2,956.00円であり、現在の株価はこれらのレンジの下限に近い位置です。
【市場比較】
サイボウズの株価は、過去1年間で市場主要指数に対してアンダーパフォームしています。
- 日経平均比:
- 1ヶ月リターン: 株式-4.99% vs 日経-6.78% → 1.79%ポイント上回る(短期では市場対比で健闘)
- 3ヶ月リターン: 株式-30.49% vs 日経+4.08% → 34.57%ポイント下回る
- 6ヶ月リターン: 株式-42.16% vs 日経+14.97% → 57.13%ポイント下回る
- 1年リターン: 株式-26.10% vs 日経+39.24% → 65.34%ポイント下回る
- TOPIX比:
- 1ヶ月リターン: 株式-4.99% vs TOPIX-4.26% → 0.74%ポイント下回る
- 3ヶ月リターン: 株式-30.49% vs TOPIX+5.67% → 36.16%ポイント下回る
過去3ヶ月、6ヶ月、1年といった中長期的な期間では、サイボウズの株価は日経平均およびTOPIXといった市場主要指数を大きく下回るパフォーマンスとなっています。これは、サイボウズ単体の株価調整や市場全体のSaaS株への評価の変化などが影響している可能性があります。ただし、直近1ヶ月では日経平均をわずかに上回っており、短期的な底打ちの兆候ともとれるものの、引き続き注意が必要です。
【注意事項】
⚠️ 信用倍率が14.48倍と高水準です。これは、将来の売り圧力につながる可能性があるため注意が必要です。
【定量リスク】
サイボウズの定量的なリスク指標は以下の通りです。
- ベータ値(5年マンスリー): 0.50。これは、市場全体が変動する際のサイボウズの株価変動の感応度を示します。ベータ値が1.0未満であるため、市場全体と比較して株価変動(ボラティリティ)が比較的低い傾向にあることを示唆しています。
- 年間ボラティリティ: 47.27%。株価が年間でどの程度変動するかを示す指標です。過去の実績では、この銘柄の年間株価は平均して約47%の振れ幅で変動したことを意味します。仮に100万円投資した場合、年間で±47万円程度の変動が想定されます。
- 最大ドローダウン: -68.12%。過去最も大きい下落率を示します。これは、過去の期間において最大でこの程度まで株価が下落した経験があることを意味し、将来も同様の下落が起こりうるリスクがあることを投資家は認識しておく必要があります。
- シャープレシオ: 0.32。リスク(ボラティリティ)に見合うリターンが得られているかを示す指標で、1.0以上が良好とされます。この数値は、リスクを考慮したリターン効率があまり高くないことを示唆しています。
【事業リスク】
- 市場競争激化: クラウド型グループウェア市場は成長が期待される一方、国内外の競合他社が多く、競争が激化しています。価格競争や機能競争の激化により、収益性が圧迫されるリスクがあります。特に、マイクロソフトやGoogleなど大手ITベンダーの強力な製品群との差別化戦略が重要です。
- 技術革新と陳腐化リスク: IT業界は技術革新が非常に速く、新しいテクノロジー(AI、ローコード/ノーコード開発など)への対応が遅れると製品が陳腐化し、競争力を失う可能性があります。継続的な研究開発投資と新機能導入が求められます。
- 為替変動リスク: サイボウズは海外事業を展開しており、為替レートの変動が海外売上高や利益に影響を与える可能性があります。円安は日本円での売上増に寄与する一方で、海外での製品価格競争力に影響を及ぼす可能性もあります。
7. 市場センチメント
サイボウズの市場センチメントは、提供されたニュース動向分析によると「中立」と評価されています。直近の注目ニュースも前場コメントのような一般的な情報であり、個別の材料が株価に与える影響は限定的でした。
- 信用取引状況: 信用買残が1,708,300株、信用売残が118,000株であり、信用倍率は14.48倍と高水準です。これは、株価が上昇基調に転じた際に、将来的な売り圧力(信用買いの反対売買)として顕在化する可能性があり、株価の上値を押さえる要因となる可能性があります。
- 主要株主構成: 上位株主には、創業者である畑慎也氏(15.47%)や、従業員持株会を兼ねるCbzサポーターズ(15.37%)、自社(自己株口)(12.35%)が名を連ねています。これらにより、経営陣および従業員による持ち株比率が高く、経営の安定性や長期的な視点での企業価値向上へのコミットメントが期待できる一方で、浮動株が少ない傾向にある可能性があります。また、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)も6.12%保有しており、機関投資家の存在も確認できます。
8. 株主還元
サイボウズは株主還元にも積極的な姿勢を示しています。
- 配当利回り: 2026年12月期予想に基づく配当利回りは2.46%です。これは直近の株価と予想配当金(50.00円)に基づいて計算されたもので、現在の低金利環境下においては魅力的な水準と言えるでしょう。
- 配当性向: 2026年12月期予想の配当性向は31.1%です。一般的な目安とされる30〜50%の範囲内にあり、利益成長とバランスを取った株主還元方針であることが伺えます。2025年12月期の実績では配当性向26.1%でしたが、2026年12月期には50円への増配が予定されており、株主還元への意欲が見て取れます。
- 自社株買いの状況: 直近のデータに自社株買いに関する具体的な情報はありませんが、自己株口として12.35%の株式を保有しており、これは株主還元策の一つとして活用される可能性があります。
SWOT分析
強み (Strengths)
- 主力製品「kintone」を中心にクラウド関連事業が極めて高い成長率と収益性を維持している。
- Piotroski F-Score満点(9/9)に示される盤石な財務基盤と現金創出力。
弱み (Weaknesses)
- 直近1年間で株価が大きく下落しており、市場全体をアンダーパフォームしている。
- PBRが業界平均を大幅に上回っており、純資産基準では割高感がある。
機会 (Opportunities)
- DX推進の流れを背景とした法人向けSaaS市場の持続的な成長。
- 「kintone」のさらなる機能強化や海外展開による新たな市場開拓。
脅威 (Threats)
- 国内外の競合企業の増加と市場競争の激化による収益性圧迫リスク。
- 技術革新の速いIT業界における製品の陳腐化リスクとそれに伴う開発費増加。
この銘柄が向いている投資家
- 成長性とテーマ性を重視する中期・長期投資家: クラウド型SaaSという成長市場で高収益を維持しており、DX推進のテーマ性を重視する投資家に向いています。
- 財務健全性を重視する安定志向の投資家: Piotroski F-Scoreが満点であり、高い自己資本比率とキャッシュフローを誇るため、財務的な安定性を重視する投資家にとって魅力的です。
この銘柄を検討する際の注意点
- 株価の底値確認と反転シグナル: 現在株価は中長期的な下降トレンドにあり、52週安値圏で推移しています。本格的な投資検討の前に、株価の底打ちや上昇トレンドへの転換シグナルを慎重に見極める必要があります。
- PERとPBRの乖離: PERは割安感があるものの、PBRは割高水準です。これは高い成長期待の裏返しとも言えますが、万が一成長が鈍化した場合の株価調整リスクには留意が必要です。
今後ウォッチすべき指標
- kintoneおよびクラウド関連事業の売上高成長率: 特に「kintone」の今後の成長率が、会社全体の業績と株価を左右する主要因となります。目標としては、予想成長率12.7%を上回る推移ができるか注視すべきです。
- 営業利益率の推移: 高い収益性を維持できるか、競争激化によるコスト増などが利益率に影響を与えないかを確認するため、引き続き20%台を維持できるかをウォッチします。
成長性
S: 非常に高い伸び
根拠: 2025年12月期の売上高は前年比+26.1%、営業利益は+106.4%と極めて高い成長を達成しました。年間成長率も15%を大きく上回っており、2026年12月期も+12.7%の売上成長が予想されています。
収益性
S: 極めて優良
根拠: ROEは48.10%、営業利益率は20.72%と、両指標ともに15%以上の基準を大幅にクリアしています。これは資本効率、および本業で稼ぐ力が非常に優れていることを示しています。
財務健全性
S: 盤石な基盤
根拠: Piotroski F-Scoreで満点の9点(S)を獲得しており、自己資本比率59.1%、流動比率1.60(160%)、Total Debt/Equity0.20%と、いずれも健全性の高い水準を維持しています。負債が極めて少なく、財務基盤は盤石です。
株価バリュエーション
A: 良好(割安感あり)
根拠: 会社予想PERは12.63倍で、業界平均PERの23.2倍と比較して、大幅に低く(約54%)、理論上は割安感があります。一方でPBRは業界平均よりも高い水準ですが、高成長企業であることを考慮すると、PER基準の割安さが投資魅力となっています。
企業情報
| 銘柄コード | 4776 |
| 企業名 | サイボウズ |
| URL | http://cybozu.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 2,035円 |
| EPS(1株利益) | 160.99円 |
| 年間配当 | 2.46円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 19.7% | 14.5倍 | 5,736円 | 23.1% |
| 標準 | 15.1% | 12.6倍 | 4,111円 | 15.2% |
| 悲観 | 9.1% | 10.7倍 | 2,668円 | 5.7% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 2,035円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 2,054円 | ○ 1%割安 |
| 10% | 2,565円 | ○ 21%割安 |
| 5% | 3,236円 | ○ 37%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート | 3850 | 2,850 | 141 | 16.81 | 2.48 | 16.4 | 1.75 |
| システムインテグレータ | 3826 | 453 | 50 | 13.56 | 1.13 | 9.0 | 2.42 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.33)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。