企業の一言説明

ガンホー・オンライン・エンターテイメントは「パズル&ドラゴンズ」を主力にスマホゲームの企画・開発・運営・配信を展開する大手ゲーム企業の側面を持つ一方で、近年は事業環境が厳しさを増している企業です。

総合判定

稼働タイトル依存による収益性悪化と減配リスクを抱える高財務健全性企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • 潤沢な自己資本と流動資産: 自己資本比率71.9%、流動比率10.01倍と非常に高い財務健全性を誇り、安定した経営基盤を持っています。
  • 主力タイトルへの過度な依存による収益性悪化: 「パズル&ドラゴンズ」に収益が大きく依存しており、新規ヒット作の創出が課題となる中、近年は売上高・営業利益・純利益が大幅に減少傾向にあり、収益性が著しく悪化しています。
  • 高い配当性向と減配リスク: 業績悪化にもかかわらず、高水準の配当を維持しようとしており、直近の配当性向は348.9%と利益を大幅に上回る水準です。これは持続可能性に疑問符がつき、将来的な減配リスクが高いことを示唆しています。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 D 減収減益傾向
収益性 D 収益性低迷
財務健全性 S 極めて良好
バリュエーション C 割高感と割安感が混在

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 2,541.0円
PER 業界平均23.2倍
PBR 1.13倍 業界平均2.3倍
配当利回り 3.53%
ROE 1.13%

1. 企業概要

ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、主にスマートフォン向けゲームの企画、開発、運営、および配信を行う総合エンターテイメント企業です。主力製品は「パズル&ドラゴンズ」であり、PCオンラインゲームや家庭用ゲームも手掛け、同作品のIP(知的財産)を軸とした収益モデルを確立しています。その継続的な人気は、同社の主要な参入障壁の一つとなっています。

2. 業界ポジション

国内スマホゲーム市場において、「パズル&ドラゴンズ」という強力なキラーコンテンツを擁する大手の一角を占めています。しかし、近年は市場全体の成熟化や競合他社の台頭により競争が激化しており、主要タイトルへの依存度が高い点が課題となっています。

3. 経営戦略

中長期的な成長戦略に関する具体的な記述はデータにありませんが、新たな収益源を確保するための新規コンテンツ開発と既存タイトルの継続的な運営・刷新が重要と考えられます。直近の重要イベントとして、2026年5月8日に決算発表が予定されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 5/9 A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり)
収益性 2/3 純利益とROAはプラスだが、営業キャッシュフローはマイナスで懸念。
財務健全性 3/3 流動比率、負債比率、株式希薄化の点ですべて良好と評価されます。
効率性 0/3 営業利益率、ROE、四半期売上成長率がいずれも基準を満たさず、効率性の低下が顕著。

【収益性】

営業利益率は過去12ヶ月で-4.13%と赤字圏にあり、収益性の著しい悪化が指摘されます。ROE(実績)は1.13%と極めて低く、株主資本を効率的に活用できていない状態であり、ベンチマークの10%を大幅に下回ります。ROA(実績)も1.83%と低水準であり、総資産に対する利益創出力が低いことを示します。

【財務健全性】

自己資本比率は71.9%と非常に高く、強固な財務体質を維持しています。流動比率も10.01倍と極めて高く、短期的な支払い能力に全く問題がない優良な水準です。

【キャッシュフロー】

決算期 フリーCF(百万円) 営業CF(百万円)
連2023.12 5,904 20,514
連2024.12 -30,456 17,132
連2025.12 -29,031 -355

過去3年間で営業キャッシュフローは大きく悪化し、2025年12月期には-355百万円とマイナスに転じています。結果としてフリーキャッシュフローも大幅なマイナスが続いており、事業運営で十分なキャッシュを生み出せていない状況です。

【利益の質】

営業CF/純利益比率は-0.25とマイナスであり、純利益に対する営業キャッシュフローが著しく低い、またはマイナスであることを示します。これは利益の質に強い懸念がある「D(要注意)」と判断されます。

【四半期進捗】

通期予想に対する四半期進捗率に関するデータは提供されていません。

【バリュエーション】

PER(株価収益率)は計算できませんが、EPSが極めて低い(25.79円)ため、もし算出できても非常に高い数値になると想定されます。PBR(株価純資産倍率)は1.13倍であり、業界平均の2.3倍と比較すると割安に見えます。しかし、近年の収益性の低迷と利益の質を考慮すると、PBRが1倍をわずかに上回る水準でも、その割安感を判断するには慎重な検討が必要です。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD ゴールデンクロス MACD値: -11.95 / シグナル値: -13.74 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 51.2% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +1.57% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +0.02% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +0.04% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -4.01% 長期トレンドからの乖離

MACDのゴールデンクロスは短期的な上昇トレンドへの転換の可能性を示唆していますが、RSIは中立圏にあり、過熱感や売られすぎ感は現状ありません。

【テクニカル】

現在の株価2,541.0円は、52週高値の3,225.00円から約20.5%下、52週安値の2,365.00円からは約20.5%上のレンジ中間下寄りに位置しています。5日、25日、75日移動平均線をわずかに上回っており、短期から中期のトレンドは横ばいからやや上向きを示唆しています。しかし、200日移動平均線を約4%下回っており、長期的なトレンドは下降傾向です。

【市場比較】日経平均との相対パフォーマンス

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -1.09% -2.07% +0.98%pt
3ヶ月 +3.25% +4.68% -1.43%pt
6ヶ月 -8.28% +16.10% -24.39%pt
1年 -14.76% +41.25% -56.01%pt

直近1ヶ月では日経平均をわずかに上回っていますが、3ヶ月、6ヶ月、1年といった中期から長期で見ると、日経平均を大きく下回るパフォーマンスとなっており、市場全体と比べて軟調な推移が続いています。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率4.36倍とやや高水準であり、将来的な売り圧力に注意が必要です。

【定量リスク】

ベータ値は-0.07と市場との連動性がほとんどなく、むしろ逆相関に近い動きを示す珍しい特性があります。年間ボラティリティは30.09%と中程度で、仮に100万円投資した場合、年間で±30.09万円程度の変動が想定されます。過去の最大ドローダウンは-38.12%であり、今後も同様の下落が起こり得ることに留意すべきです。

【事業リスク】

  • 特定タイトル依存: 「パズル&ドラゴンズ」に収益の大部分を依存しており、同タイトルの人気低下や収益減少は業績に大きな影響を与えます。
  • 競争激化と新規コンテンツ不足: モバイルゲーム市場は競争が激しく、継続的なヒットコンテンツ創出が必須ですが、現状は新規の大型ヒットに恵まれていません。
  • 開発コスト増加: 高品質なゲーム開発には多額の投資が必要であり、開発コストの増加が収益を圧迫する可能性があります。

7. 市場センチメント

信用買残は966,400株、信用売残は221,400株で、信用倍率は4.36倍です。信用倍率はやや高く、株価が上昇した場合に買い残が解消されることによる売り圧力となる可能性があります。

主要株主構成

  • 自社(自己株口): 21.43%
  • SONFinancial合同会社: 14.47%
  • 日本マスタートラスト信託銀行(信託口): 10.33%

8. 株主還元

配当利回り(会社予想)は3.53%です。Forward Annual Dividend Rateは90円です。配当性向は2025年12月期で348.9%(Forward Annual Dividend Rateからは352.80%)と非常に高い水準にあります。
⚠️ 配当性向が極めて高く、利益を超える配当を実施しています。現状の収益力では現水準の配当維持は困難である可能性があり、将来的な減配リスクに十分に注意が必要です。自社株買いに関する直近の情報はありません。

SWOT分析

強み

  • 圧倒的な自己資本比率と潤沢な現預金がもたらす極めて高い財務健全性。
  • 「パズル&ドラゴンズ」という強力かつ長期にわたる人気を持つIP。

弱み

  • 主力タイトルへの過度な依存による収益性の低迷と新規ヒット作の不在。
  • 利益を大幅に上回る配当政策による高い減配リスクとキャッシュフローの悪化。

機会

  • VR/AR技術の進化やメタバースなど、新たなゲーム市場セグメントへの展開の可能性。
  • スマートフォンゲーム市場のグローバル展開。

脅威

  • モバイルゲーム市場の競争激化と市場の飽和。
  • 人件費や開発費の高騰。

この銘柄が向いている投資家

  • 極めて高い財務健全性を重視し、事業の安定性を求める投資家。
  • 主要ゲームIPのブランド力と、将来的な新規ヒット作創出に期待をかける長期投資家。ただし、現状の業績と配当リスクを承知の上での検討が必要です。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 主力タイトルの収益力維持と、将来の成長を牽引する新規ヒット作の創出状況を注視する必要があります。
  • 高い配当性向が続く限り、減配リスクが払拭されないため、配当政策の変更やキャッシュフローの改善が重要です。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率: -4.13%から改善し、再度5%以上への回復。
  • 営業キャッシュフロー: マイナスからの脱却、安定してプラスを維持できているか。
  • 配当性向: 348.9%から100%以下、できれば50%程度への改善。
  • 新規リリース・既存タイトルのIR情報: 新規ヒットの兆しとなる有力なタイトルが発表・ヒットしているか。

10. 企業スコア

成長性: D (減収減益傾向)

近年は売上高が減少し、営業利益・純利益も大幅な減益傾向が続いているため、成長性には懸念があります。四半期売上成長率も前年比で-27.50%と大きく落ち込んでいます。

収益性: D (収益性低迷)

過去12ヶ月の営業利益率は-4.13%と赤字であり、ROEは1.13%、ROAは1.83%と、いずれも低水準でベンチマークを大きく下回っています。企業が本業で稼ぐ力、および株主資本や総資産を活用して利益を生み出す力が著しく低いと評価されます。

財務健全性: S (極めて良好)

自己資本比率が71.9%、流動比率が10.01倍と、非常に高い水準を維持しており、長期および短期的な財務安全性は極めて優れています。Piotroski F-Scoreの財務健全性項目でも満点を獲得しています。

バリュエーション: C (割高感と割安感が混在)

PBR(1.13倍)は業界平均(2.3倍)を下回っており、純資産に対する株価は一見割安に見えます。しかし、PERは算出不能なほどEPSが低く、実質的には異常な高水準を示唆しています。現在の極めて低い収益性を考慮すると、PBR1倍台でも割高感は拭えず、全体として割安とは断言しにくい状況です。
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企業情報

銘柄コード 3765
企業名 ガンホー・オンライン・エンターテイメント
URL http://www.gungho.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,541円
EPS(1株利益) 25.46円
年間配当 90.00円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 26.7倍 679円 -15.0%
標準 0.0% 23.2倍 591円 -16.4%
悲観 1.0% 19.7倍 528円 -17.2%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,541円

目標年率 理論株価 判定
15% 517円 △ 391%割高
10% 646円 △ 293%割高
5% 815円 △ 212%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
ディー・エヌ・エー 2432 2,560 3,126 18.39 1.13 7.0 2.57
MIXI 2121 2,540 1,811 13.22 0.95 7.6 4.72
コロプラ 3668 437 569 87.40 0.84 0.9 4.57

関連情報

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.34)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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