企業の一言説明
インテグラルは、プライベートエクイティ(PE)投資に特化し、企業価値向上支援を通じて収益を得る日本の中堅企業に強みを持つ金融サービス企業です。
総合判定
変動性高いが財務健全な高配当志向企業
投資判断のための3つのキーポイント
- 潤沢な自己資本とPiotroski F-Score S評価に裏打ちされた盤石な財務健全性。
- マルチアセット戦略とリカーリング収益(管理報酬等)強化による事業安定化への取り組み。
- PE投資事業特有の収益変動性と、高い信用倍率に伴う将来的な需給リスク。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | D | 一時的な収益減 |
| 収益性 | A | 良好な水準 |
| 財務健全性 | S | 極めて優良 |
| バリュエーション | B | 適正水準 |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 3250.0円 | – |
| PER | —倍 | 業界平均11.8倍 |
| PBR | 1.77倍 | 業界平均1.9倍 |
| 配当利回り | 1.14% | – |
| ROE | 10.12% | – |
※PERは会社予想および過去3年平均ともに開示されていません。
1. 企業概要
インテグラルは、日本国内の上場・非上場の中堅企業を対象に、プライベートエクイティ(PE)投資を行う金融サービス企業です。投資先の経営・財務改善を目的としたコンサルティング支援を常駐型で実施し、企業価値を高めた上での売却益を主な収益源とするビジネスモデルです。特定の産業に限定せず、幅広い分野で投資機会を追求しており、独自の投資哲学とハンズオン支援に強みを持っています。
2. 業界ポジション
日本のプライベートエクイティ(PE)業界において、インテグラルは中堅企業への投資と経営支援に特化した主要なプレイヤーの一つです。そのハンズオン型の経営支援は、単なる資金提供に留まらない独自の価値を提供し、競合他社である他のPEファンドや投資銀行系ファンドとの差別化を図っています。特定の産業に縛られない投資姿勢も特徴です。
3. 経営戦略
インテグラルは、プライベートエクイティ投資を中核としつつ、不動産投資やグローバルテック・グロース分野など「マルチアセット化」を加速させ、収益基盤の多様化と安定化を目指しています。特に受取管理報酬などの「リカーリング収益」の強化を通じて、中長期的な収益安定と株主還元(DoE2%の配当方針)の継続を図る方針です。また、2026年10月1日には会社分割を予定しており、事業構造の再編も進められています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 7/9 | S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 2/3 | 純利益、ROAは良好ですが、営業キャッシュフローはマイナスです。 |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化のいずれも優良です。 |
| 効率性 | 2/3 | 営業利益率とROEは良好ですが、四半期売上成長率がマイナスです。 |
インテグラルはPiotroski F-Scoreにおいて7/9点と「S: 優良」評価を獲得しており、極めて健全な財務体質を示しています。収益性および効率性にも一部改善点は見られるものの、特に財務健全性が満点評価であることは大きな強みです。
【収益性】
営業利益率は2025年12月期に67.8%と高水準ですが、前年からは低下しました。ROE(株主資本利益率)は過去12か月で10.12%と、一般的な目安である10%を上回っており、株主資本を効率的に活用して利益を生み出している良好な水準です。ROA(総資産利益率)も過去12か月で7.12%と、一般目安の5%を超えており、総資産を有効活用して利益を出しています。
【財務健全性】
自己資本比率は74.9%と非常に高く、財務基盤が極めて盤石であることを示しています。流動比率は3.28倍と、短期的な支払い能力に全く問題がない健全な水準です。
【キャッシュフロー】
| 決算期 | 営業CF(百万円) | 投資CF(百万円) | 財務CF(百万円) | フリーCF(百万円) |
|---|---|---|---|---|
| 2023.12 | 5,626 | △5 | 10,992 | 5,621 |
| 2024.12 | 5,818 | △102 | △2,501 | 5,716 |
| 2025.12 | △1,380 | △84 | △1,394 | △1,464 |
2025年12月期の営業キャッシュフローは△1,380百万円とマイナスに転じました。PEファンドのビジネスモデル上、投資活動やファンド組成に伴う一時的な資金流出が発生しやすいため、通常の事業会社とは異なる見るべき点があります。レバードフリーキャッシュフローは118億6,000万円とプラスですが、単体のフリーキャッシュフローが△1,464百万円であることから、PE事業の特性を考慮した詳細な分析が必要です。
【利益の質】
営業キャッシュフローを純利益で割った比率は-0.23と1.0未満であるため、利益の質には懸念が残ります。これは、純利益が計上されているにも関わらず、事業が生み出す現金がそれに伴っていない状況を示しており、特にPE投資事業特有の会計処理や売却益の有無による影響が考えられます。
【四半期進捗】
会社が通期業績予想を開示していないため、通期予想に対する進捗率の算出はできません。
【バリュエーション】
PER(株価収益率)は会社予想が開示されておらず、過去3年平均もデータがないため評価できません。PBR(株価純資産倍率)は1.77倍であり、業界平均の1.9倍と比較すると適正水準にあります。純資産に対して過度に割高感があるわけではありませんが、業績の変動性を考慮すると慎重な評価が求められます。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -22.93 / シグナルライン: -22.38 / ヒストグラム: -0.55 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 48.9% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | +1.18% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | -0.10% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -3.37% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | -4.86% | 長期トレンドからの乖離 |
現在のMACDシグナルとRSIは共に「中立」を示しており、明確なトレンドは確認できません。株価は5日移動平均線を上回っていますが、25日、75日、200日移動平均線を下回っており、中長期的な下降トレンドの中での調整局面にある可能性が示唆されます。
【テクニカル】
現在の株価3,250円は、52週高値4,395円と安値2,191円のレンジの中央(48.0%)に位置しています。5日移動平均線は上回っていますが、25日、75日、200日移動平均線を下回っており、短期的な反発の動きはあるものの、中期・長期的な上昇トレンドへの転換には時間を要する可能性があります。
【市場比較】
| 期間 | 当銘柄 | 日経平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | +3.17% | -2.07% | +5.24%pt |
| 3ヶ月 | -4.27% | +4.68% | -8.95%pt |
| 6ヶ月 | -17.93% | +16.10% | -34.03%pt |
| 1年 | +3.17% | +41.25% | -38.08%pt |
インテグラルの株価は直近1ヶ月では日経平均を上回っていますが、3ヶ月、6ヶ月、1年といった中長期の期間では日経平均を大きく下回るパフォーマンスとなっています。
【注意事項】
⚠️ 信用倍率が1,996.00倍と非常に高く、将来の売り圧力に注意が必要です。
【定量リスク】
インテグラルのベータ値は1.11と市場全体(日経平均など)の変動に対してやや敏感に反応する傾向があります。年間ボラティリティは53.77%と高く、価格変動が大きい銘柄です。過去の最大ドローダウンは-43.69%に達しており、仮に100万円投資した場合、年間で±53.77万円程度の変動や、最大で43.69万円程度の資産減少が想定される高いリスクを伴います。シャープレシオは0.39と、リスクに見合うリターンが十分ではない可能性を示唆しています。
【事業リスク】
- 公正価値評価の変動: 投資先の業績や市場環境の変化、為替変動等により、保有する投資資産の公正価値が大きく変動し、収益に影響を及ぼす可能性があります。
- Exit(売却)のタイミングと規模: PE投資の主な収益源である投資先企業の売却益は、市場環境やExit戦略に大きく影響され、収益が一時的に大幅に減少する可能性があります。
- 規制・税制変更: プライベートエクイティ業界に対する規制強化や、防衛特別法人税などの税制変更が実効税率に影響を与え、利益を圧迫するリスクがあります。
7. 市場センチメント
信用買残が199,600株、信用売残が100株であるため、信用倍率は1,996.00倍と非常に高い水準にあります。これは、今後の株価上昇を期待する買いが大量に滞留している状態を示しており、将来的にこれらが投げ売りされることで、株価の調整局面では大きな売り圧力となる可能性があります。主要株主は山本礼二郎氏が27.84%、佐山展生氏が23.22%と、創業者の2名が半数以上を占めており、経営陣による強力なリーダーシップと安定した経営基盤を形成していることが特徴です。
8. 株主還元
配当利回りは1.14%(会社予想)で、配当性向は20.6%と健全な水準です。利益に占める配当額の割合が低く、利益を内部留保に回しながらも株主還元も行っている状況です。配当性向が健全な範囲内であるため、現在の水準の配当は持続可能であると考えられます。自社株買いに関する直近のデータは今回は提供されていません。2026年見込み配当も37円(中間18.5円、期末18.5円)が発表されており、DOE2%の配当方針継続が示されています。
SWOT分析
強み
- 盤石な財務健全性(自己資本比率74.9%、Piotroski F-Score 7/9点)。
- 経営陣による強力なリーダーシップと投資専門性、ハンズオン支援。
弱み
- プライベートエクイティ投資の特性上、収益のボラティリティが高い。
- 高い信用倍率(1,996.00倍)が将来的な株価の重しとなる可能性。
機会
- マルチアセット化戦略による収益源の多様化とリカーリング収益基盤の強化。
- 拡大するAUM(運用資産残高)が、管理報酬の継続的な増加に寄与。
脅威
- マクロ経済変動(景気後退、金利上昇など)による投資先の価値毀損やExit環境の悪化。
- 規制強化や税制変更(防衛特別法人税など)が事業環境や収益に与える影響。
この銘柄が向いている投資家
- 財務基盤の安定性を重視しつつ、PE投資事業の成長性と長期的な株主還元に期待する投資家。
- 高いリスク許容度を持ち、業績変動を理解した上で資本効率を追求したい投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- PE投資は売却益に依存するため、短中期での業績変動は大きく、安定的な成長を期待することは難しい可能性があります。
- 信用買残が極めて高いため、株価調整時には需給悪化による下落リスクがあります。
今後ウォッチすべき指標
- 受取管理報酬の成長率が毎年10%以上を維持できるか。
- 純利益に対する営業キャッシュフローの改善、営業CF/純利益比率が1.0以上への回復。
- 信用倍率が30倍以下へと改善し、需給バランスが正常化するか。
成長性
D: 2025年12月期は売上高及び当期利益が前年比でそれぞれ△56.3%、△66.4%と大幅に減少しており、一時的な収益の落ち込みが見られます。
収益性
A: ROE(株主資本利益率)は10.12%と良好な水準であり、営業利益率も67.8%と高水準を維持していますが、前年からは低下しています。
財務健全性
S: 自己資本比率が74.9%、流動比率が3.28倍と非常に高く、Piotroski F-Scoreも7点と優良であり、極めて盤石な財務基盤を誇ります。
バリュエーション
B: PBR(株価純資産倍率)は1.77倍で、業界平均の1.9倍と比較して適正範囲内ですが、PERは算出不可のため、総合的な割安・割高の判断は難しい状況です。
企業情報
| 銘柄コード | 5842 |
| 企業名 | インテグラル |
| URL | https://www.integralkk.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 金融(除く銀行) – 証券、商品先物取引業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 3,250円 |
| EPS(1株利益) | 172.31円 |
| 年間配当 | 1.14円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 13.6倍 | 2,338円 | -6.3% |
| 標準 | 0.0% | 11.8倍 | 2,033円 | -8.9% |
| 悲観 | 1.0% | 10.0倍 | 1,816円 | -10.9% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 3,250円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 1,014円 | △ 221%割高 |
| 10% | 1,266円 | △ 157%割高 |
| 5% | 1,598円 | △ 103%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ジャフコ グループ | 8595 | 2,277 | 1,235 | 17.65 | 0.87 | 4.9 | 5.83 |
| マーキュリアホールディングス | 7347 | 725 | 156 | 15.62 | 0.77 | 5.5 | 3.03 |
| 日本アジア投資 | 8518 | 157 | 40 | – | 0.52 | -0.8 | 0.00 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.35)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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