企業の一言説明

オービスは輸入材を活用した梱包材製造とプレハブ建築を軸に、太陽光発電施工やフィットネス、ゴルフ場運営など多角的に事業を展開する企業です。

総合判定

構造改革の過渡期にある割安企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • PBRが0.55倍と割安水準にあり、健全な配当政策を通じて株主還元への意識が伺える点。
  • 梱包材、プレハブ建築、太陽光発電など、多角化された事業ポートフォリオにより、一部事業の変動リスクを分散している点。
  • 直近の第1四半期で経常赤字に転落しており、今後の業績回復ペースと通期予想達成への不透明感がリスクとなる点。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 B 成長鈍化に課題
収益性 C 収益力に課題
財務健全性 A 財務良好
バリュエーション B 割安感あり

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1,716.0円
PER 8.60倍 業界平均10.0倍
PBR 0.55倍 業界平均0.5倍
配当利回り 3.61%
ROE 7.57%

1. 企業概要

オービスは、輸入材を使用した梱包材製造・販売を主力としながら、プレハブ建築、仮設建物リース、太陽光発電システムの施工・発電、ゴルフ場運営、フィットネス事業、不動産売買・賃貸など、多岐にわたる事業を展開しています。特に木材事業とハウス・エコ事業が主要な収益源です。

2. 業界ポジション

同社は「その他製品」セクターに属し、梱包材から建築、再生エネルギー、サービス業まで多角的な事業を展開するコングロマリット企業です。各事業セグメントにおいて個別の競合が存在しますが、広範なポートフォリオにより、特定の市場変動による影響を緩和する戦略をとっています。

3. 経営戦略

2026年10月期の年間配当は前期比2円増62円を計画しています。直近の2026年10月期第1四半期では、売上高が前年同期比で減少、営業利益が赤字に転落しており、通期予想の達成には課題を抱えています。経営陣からは、今後の業績回復に向けた具体的な戦略の言及はなく、公開されているのは2025年10月期決算説明会資料の公開情報に留まります。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 5/9 A: 良好
収益性 2/3 純利益がプラスである点で良好ですが、営業キャッシュフローのデータが不足しており、収益の質評価がやや限定的です。
財務健全性 3/3 流動比率が1.5倍を上回り、D/Eレシオが1.0倍未満、株式希薄化もないため、財務健全性は非常に良好です。
効率性 0/3 営業利益率やROEが基準を満たさず、四半期売上成長率もマイナスであるため、資本効率と成長性には課題が見られます。

【収益性】

過去12か月の営業利益率は-2.13%と低調で、直近の第1四半期も営業損失を計上しました。ROE 7.57%は一般的な目安である10%を下回り、ROA 3.34%もベンチマークの5%に達しておらず、収益力には改善の余地があります。

【財務健全性】

自己資本比率 45.4%は比較的高い水準を維持しており、流動比率 2.43倍も200%を大きく上回る良好な水準で、短期的な支払い能力に懸念はありません。

【キャッシュフロー】

決算期 フリーCF(百万円) 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
連2024.10 674 519 155 -593
連2025.10 606 678 -72 -351

過去12か月の営業キャッシュフローは6億7,800万円、フリーキャッシュフローは6億600万円と、堅調にプラスを維持しており、本業で安定してキャッシュを生み出している点は評価できます。

【利益の質】

過去12か月の営業キャッシュフロー/純利益比率は1.61(営業CF6億7,800万円 ÷ 純利益4億2,100万円)と1.0を大きく上回っており、会計上の利益が実質的なキャッシュの流れを伴っており、利益の質は健全と言えます。

【四半期進捗】

2026年10月期第1四半期(11-翌1月)の売上高進捗率は通期予想に対して18.3%とやや遅れる一方、営業利益及び純利益は赤字に転落しており、通期予想の達成には課題が残る状況です。

【バリュエーション】

現在のPER 8.60倍は業界平均10.0倍を下回り、割安感が示唆されます。PBR 0.55倍は業界平均0.5倍と同水準で、純資産に対して株価が低い評価を受けていることを示していますが、特段の割安というわけではありません。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -13.51 / シグナル値: -6.33 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 51.3% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +2.48% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -1.13% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +2.78% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +6.88% 長期トレンドからの乖離

現在の株価はRSI 51.3%と中立的な水準で、特に買われすぎ・売られすぎのシグナルは出ていません。MACDは中立を示しています。

【テクニカル】

株価は年初来高値1,849円に近く、52週レンジの78.9%の位置にあります。中長期の75日・200日移動平均線は上回っているものの、短期の25日移動平均線は下回っており、短期的な調整の可能性も示唆されます。

【市場比較】日経平均との相対パフォーマンス

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -3.97% +6.79% -10.76%pt
3ヶ月 +7.32% +8.63% -1.32%pt
6ヶ月 -4.40% +25.32% -29.72%pt
1年 +25.26% +48.96% -23.71%pt

過去1年間、同社株は+25.26%の上昇を見せましたが、日経平均のパフォーマンスを大幅に下回っています。特に直近6ヶ月間では市場全体と比べてアンダーパフォームしており、相対的な株価の勢いは弱いと言えます。

【注意事項】

PBRが0.55倍と低い水準にあり、直近1Qで赤字を計上しているため、通期予想の達成が困難な場合、バリュートラップ(割安に見えても業績回復が見込めず、株価が停滞し続ける状況)に陥る可能性を考慮する必要があります。

【定量リスク】

年間ボラティリティは32.51%、仮に100万円投資した場合、年間で±32万5,100円程度の変動が想定されます。過去の最大ドローダウンは-38.46%となっており、株価の変動リスクは比較的高いと言えます。シャープレシオは-0.04であり、リスクに見合うリターンが得られていない状況です。

【事業リスク】

主要なリスク要因としては、主に以下が挙げられます。

  • 原材料価格の変動リスク: 木材事業や梱包材事業において、輸入材の価格変動は収益に直接影響を与えます。
  • 市場競争と需要変動: 梱包材、プレハブ建築、太陽光発電といった各事業分野における競争激化や市場環境の変化が業績に影響を及ぼす可能性があります。
  • 多角化事業運営の効率性: 多岐にわたる事業ポートフォリオを持つため、各セグメントの経営管理や資源配分の最適化が課題となり得ます。

7. 市場センチメント

信用買残は122,500株である一方、信用売残は0株であり、信用倍率が0.00倍という特殊な状況です。これは現時点での将来的な売り圧力が皆無であることを示しますが、一方で買い戻しによる株価上昇の期待も薄いことを意味します。
主要株主構成は以下の通りです。

  • 中浜勇治(24.67%
  • (株)和幸(9.24%
  • 肥田亘(2.82%

8. 株主還元

配当利回りは3.61%と魅力的な水準にあります。配当性向は25.18%と、利益の大部分を内部留保しつつ、株主にも還元する健全な範囲内です。自社株買いに関する情報はありません。配当性向が健全な水準であるため、現時点での減配リスクは低いと判断されます。

SWOT分析

強み

  • 梱包材からプレハブ建築、再生可能エネルギー、サービス業まで多岐にわたる事業展開によるリスク分散。
  • 自己資本比率や流動比率が高く、F-Scoreも良好な健全な財務体質。

弱み

  • 直近の第1四半期決算で営業利益、経常利益、純利益がいずれも赤字に転落し、収益性に課題。
  • ROEや営業利益率が業界平均や目標水準を下回っており、資本効率と本業の稼ぐ力に改善余地。

機会

  • 環境意識の高まりに伴い、木材活用や再生可能エネルギー関連事業の需要が増加する可能性。
  • 多角化された事業間のシナジーを追求し、新たな成長分野を開拓する余地。

脅威

  • 主要事業である木材・梱包材や建築資材の原材料価格高騰やサプライチェーンの不安定化。
  • 各事業セグメントにおける競合他社の台頭や、市場トレンドの変化への対応遅れ。

この銘柄が向いている投資家

  • 割安な成熟企業への投資を検討する中長期投資家:現在のPBRやPERが割安水準にあり、財務健全性も高いため、業績のV字回復や構造改革に期待する投資家。
  • 安定した配当収入を求める投資家:健全な配当性向と比較的高い配当利回りは、安定的なインカムゲインを求める投資家にとって魅力的です。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 直近の第1四半期決算での赤字転落と通期予想の達成状況を注意深く見極める必要があります。 経営実績の改善がなければ、株価が低迷する可能性があります。
  • 多角化事業における各セグメントの収益性改善と、全体としての事業効率の向上が今後の重要な焦点となります。 事業構造改革の進捗に注目すべきです。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率: 通期予想の4.2%を安定的に上回れるか、および直近の赤字から黒字転換できるか。
  • 四半期売上高成長率: 直近の-13.1%から回復し、前年同期比でプラス成長に転じることができるか。
  • 信用買残: 現在の122,500株から大きく増加せず、健全な需給バランスを維持できるか。

10. 企業スコア

  • 成長性: B
    過去の売上高成長率は変動があるものの、2025年10月期は売上高+10.44%の実績があり、2026年10月期も+3.55%の増収予想ですが、直近1Qはマイナス成長であり、今後の成長持続性には注視が必要です。
  • 収益性: C
    ROE 7.57%は目安である10%を下回り、過去12か月間の営業利益率も-2.13%(直近1Qは営業損失)と低く、収益力の改善が課題とされています。
  • 財務健全性: A
    自己資本比率 45.4%流動比率 2.43倍と高い水準を維持しており、Piotroski F-Scoreも5点(A:良好)であることから、財務健全性は良好と評価できます。
  • バリュエーション: B
    現在のPER 8.60倍は業界平均10.0倍を下回り割安感を示唆する一方、PBR 0.55倍は業界平均0.5倍と同水準であり、総合的に見て適正からやや割安感がある評価となります。

企業情報

銘柄コード 7827
企業名 オービス
URL http://www.orvis.co.jp
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,716円
EPS(1株利益) 199.53円
年間配当 3.61円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 9.9倍 1,973円 3.0%
標準 0.0% 8.6倍 1,716円 0.2%
悲観 1.0% 7.3倍 1,533円 -2.0%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,716円

目標年率 理論株価 判定
15% 862円 △ 99%割高
10% 1,077円 △ 59%割高
5% 1,359円 △ 26%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
第一興商 7458 1,767 1,837 11.93 1.54 13.2 3.79
ウッドワン 7898 1,005 98 7.79 0.19 2.8 2.38

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.35)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。