企業の一言説明

リログループは、企業福利厚生代行事業を主軸に、転勤留守宅の賃貸管理、海外赴任支援などを展開するリーディングカンパニーの一つです。

総合判定

高成長だが財務健全性に改善余地があり、持続的成長のための基盤強化が期待される成熟企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • 極めて高い収益性と安定的な事業モデル: ROE 81.1%、営業利益率 18.06%と、非常に高い収益性と効率性を誇ります。企業向け福利厚生代行や賃貸管理といったストック型ビジネスモデルが安定的な収益基盤を形成しています。
  • 新サービス導入と海外事業による成長機会: ニュース動向にもあるように、新サービス導入による市場拡大や、グローバルリロケーション支援事業の展開は、今後の成長ドライバーとなる期待が高いです。
  • 財務健全性の継続的な改善が必要: 自己資本比率 22.5%と低水準にあり、Piotroski F-Scoreの財務健全性スコアも 1/3点と改善余地があります。高成長を維持しつつ、財務基盤の強化が今後の重要課題となります。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 B 堅実な成長
収益性 S 極めて優良
財務健全性 C 改善余地あり
バリュエーション C やや割高感

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1,945.0円
PER 13.94倍 業界平均17.0倍
PBR 3.76倍 業界平均1.8倍
配当利回り 2.52%
ROE 81.10%

1. 企業概要

リログループは、企業福利厚生代行、転勤留守宅の賃貸管理、海外赴任支援事業を展開しています。企業の人事・総務領域に特化したBtoBサービスを通じて、安定的なストック収益モデルを構築。独自の情報ネットワークと多角的なサービス提供により、高い参入障壁を築いています。

2. 業界ポジション

日本の福利厚生代行市場においてリーディングカンパニーの一つであり、多様なサービスラインナップで強固な顧客基盤を確立しています。競合と比較して、海外赴任支援や不動産管理事業を複合的に展開する多角化戦略が強みであり、企業ニーズの変化に柔軟に対応し安定した市場地位を維持しています。

3. 経営戦略

中期経営計画では、「新サービス導入による市場拡大」「海外事業の強化」を通じた持続的成長を目指しています。2026年3月期には売上1500億円営業利益314億円を目標とし、安定した利益成長を重視する方針です。直近の重要イベントとして、2026年5月7日に決算発表が予定されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

リログループのF-Scoreは以下の通りです。

項目 スコア 判定
総合スコア 7/9 S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 純利益、営業キャッシュフロー、ROA全てが前年度と比較して改善または維持されており良好。
財務健全性 1/3 流動比率が1.5倍を下回り、D/Eレシオが1.0倍を上回っており、財務レバレッジは高め。
効率性 3/3 株式の希薄化がなく、営業利益率、ROE、四半期売上成長率も良好な水準を維持。

このF-Scoreは、収益性と効率性の面で極めて優秀であることを示していますが、財務健全性においては流動資金比率と負債資本倍率に課題があることを指摘しています。高収益性を背景に、今後の財務体質の改善が期待されます。

【収益性】

リログループの営業利益率は直近12ヶ月で18.06%と非常に高く、本業での稼ぐ力が優れていることを示しています。ROE(株主資本利益率)81.10%(ベンチマーク10%)と驚異的な高水準を達成しており、株主資本を効率良く活用して利益を上げている優良企業であることを表しています。ROA(総資産利益率)6.59%(ベンチマーク5%)と、総資産に対する利益創出能力も良好です。

【財務健全性】

自己資本比率は直近で22.5%と、一般的に健全とされる30%台と比較するとやや低い水準です。これは、事業拡大に伴う外部資金活用を積極的に行っているためと考えられますが、財務的な安定性には注意が必要です。流動比率1.35倍と、短期的な支払い能力を示す2倍のベンチマークを下回っており、資金繰りの余裕度には改善の余地があると言えます。

【キャッシュフロー】

リログループのキャッシュフロー状況は以下のとおりです。

指標 過去12か月 (百万円) 直近第3四半期累計 (百万円)
営業キャッシュフロー 23,960 19,615
フリーキャッシュフロー 29,140 13,013

営業キャッシュフローは堅調にプラスを維持しており、本業で安定して現金を創出できていることが示されます。フリーキャッシュフローもプラスで推移しており、健全な事業運営と成長投資の余力がある状況です。

【利益の質】

営業CF/純利益比率1.16倍であり、本業で得たキャッシュフローが純利益を上回っています。これは、会計上の利益が適切に現金として裏付けられており、利益の質が極めて良好であると評価できます。

【四半期進捗】

2026年3月期第3四半期累計実績は、通期予想に対し売上72.6%営業利益68.0%親会社帰属四半期利益69.6%の進捗率です。売上高と利益で7割前後の進捗率であり、通期目標達成に向けておおむね順調に推移していると評価できます。

【バリュエーション】

リログループのPER(株価収益率)13.94倍で、業界平均17.0倍と比較すると割安感があります。一方、PBR(株価純資産倍率)3.76倍で、業界平均1.8倍を大きく上回っており、純資産価値から見ると割高感があります。これは、高いROE81.10%など、企業の収益性の高さがPBRに織り込まれているためと考えられます。総合的には、PERには割安感があるものの、PBRの高さから投資判断には慎重さが求められます。

【テクニカルシグナル】

直近のテクニカルシグナルは以下の通りです。

指標 状態 数値 解釈
MACD デッドクロス MACD値: 22.88 / シグナルライン: 25.64 短期下落トレンドの可能性を示す
RSI 中立 51.0% 買われすぎでも売られすぎでもない
5日線乖離率 -1.75% 直近のモメンタムはやや弱い
25日線乖離率 -0.13% 短期トレンドからの乖離はわずか
75日線乖離率 +5.46% 中期トレンドからは上昇方向に乖離
200日線乖離率 +9.81% 長期トレンドからは上昇方向に乖離

MACDがデッドクロスしており、短期的な下落トレンドへの転換を示唆しています。RSIは中立圏にあり、過熱感はありません。短期移動平均線(5日、25日)を下回る位置にある一方、中期・長期移動平均線(75日、200日)を上回っており、短期的な調整局面にあるものの、中長期的には上昇トレンドを維持している可能性があります。

【テクニカル】

現在の株価は1,945.0円であり、52週高値2,032.00円からは比較的近い水準にある一方、52週安値1,617.00円からは大きく上昇したレンジ内の79.0%に位置しています。株価は直近で5日移動平均線、25日移動平均線を下回っていますが、75日移動平均線、200日移動平均線は明確に上回っており、中長期的な上昇トレンドは維持されている状況です。

【市場比較】

日経平均との相対パフォーマンスは以下の通りです。

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 +0.49% +3.45% -2.96%pt
3ヶ月 +12.30% +9.55% +2.75%pt
6ヶ月 +12.69% +26.68% -13.99%pt
1年 -0.08% +59.82% -59.90%pt

直近3ヶ月では日経平均をアウトパフォームしていますが、1ヶ月、6ヶ月、1年といった期間では日経平均を下回るパフォーマンスとなっています。特に中長期では市場全体の勢いに対し、当銘柄はやや出遅れ感が残る結果です。

【注意事項】

⚠️ 信用買残が72,500株に対し信用売残が164,000株と、信用倍率は0.44倍と低い水準にあります。これは将来の買い戻しによる株価上昇圧力につながる可能性もありますが、短期的には流動性の偏りに注意が必要です。

【定量リスク】

リログループは、ベータ値が0.34と市場全体(日経平均など)の変動に比べて株価変動が小さい、比較的安定した銘柄と言えます。しかし、年間ボラティリティは34.44%と高く、価格変動幅は大きくなる傾向があります。過去の最大ドローダウンは-43.35%であり、仮に100万円投資した場合、年間で±34.44万円程度の変動、または過去には43.35万円程度の下落が想定されるボラティリティがあることを理解しておく必要があります。シャープレシオは-0.12と、リスクを考慮したリターンは現時点では芳しくありません。

【事業リスク】

  • 景気変動と福利厚生需要: 企業の福利厚生予算は景気動向に左右されやすく、経済悪化時にはサービス需要が減少する可能性があります。
  • 為替変動リスク: 海外赴任支援事業を展開しているため、為替レートの変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。
  • 競争激化: 福利厚生代行や不動産管理市場には競合他社が多く、価格競争やサービス競争の激化が収益性を圧迫する可能性を秘めています。

7. 市場センチメント

信用買残が72,500株に対して信用売残が164,000株と、信用倍率0.44倍の状況です。売り残の方が多い状態であり、将来の買い戻しにつながる可能性はありますが、短期的な需給バランスには注意が必要です。
主要株主構成は以下の通りです。

  • (有)ササダ・ファンド: 22.87%
  • 日本マスタートラスト信託銀行(信託口): 11.35%
  • 光通信KK投資事業有限責任組合: 6.94%

8. 株主還元

リログループの配当利回りは会社予想で2.52%です。配当性向29.47%と、利益に対する配当の割合が30-50%の健全な範囲内にあり、持続可能な配当政策を行っていると評価できます。自社株買いに関する直近の情報はデータにありません。

SWOT分析

強み

  • 極めて高い収益性と効率性(ROE 81.1%、営業利益率 18.06%
  • 企業福利厚生代行を主軸とする安定的なストック型ビジネスモデル

弱み

  • 低い自己資本比率と流動比率、F-Scoreにおける財務項目での課題
  • PBR水準が高く、純資産対比で割高感が指摘されること

機会

  • 新サービスの積極的導入による事業領域の拡大と市場シェア拡大
  • 海外赴任支援事業の拡大に伴うグローバル市場での成長潜在力

脅威

  • 景気変動や企業収益悪化による福利厚生関連サービスの需要減退
  • 同業他社との競争激化による価格下落圧力やシェア低下リスク

この銘柄が向いている投資家

  • 成長性と高い収益性を重視する投資家: 圧倒的なROEに見られるように事業の成長性と収益性を評価する投資家。
  • 安定した配当を求める中長期投資家: 配当性向が健全な範囲にあり、安定した配当が期待できるため、インカムゲインを重視する投資家。
  • 海外事業の成長に期待する投資家: グローバル展開による成長ドライバーに関心のある投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 財務健全性の動向: 自己資本比率および流動比率の改善、負債水準の推移には継続的な確認が必要です。
  • バリュエーションの再評価: PBRが業界平均を大きく上回るため、企業の成長性や収益性が現在の株価に織り込まれているかを慎重に見極める必要があります。
  • 特別損益の影響: 前期に計上された特別利益の反動減が今期以降の利益に与える影響を考慮する必要があります。

今後ウォッチすべき指標

  • 自己資本比率: 30%以上への回復。財務体質の改善が進んでいるかの重要な指標。
  • 流動比率: 1.5倍以上への改善。短期的な資金繰りの安定性を示す。
  • フリーキャッシュフローの持続性: 大幅な変動や減少がないか。堅調なビジネスモデルの維持を示す。
  • 海外事業売上高の成長率: 海外市場での拡大戦略が成功しているかの目安。

成長性

B (堅実な成長)
売上高の前年比成長は堅調に推移しており、新サービスや海外事業で成長機会を追求していますが、直近の四半期利益成長率は限定的です。

収益性

S (極めて優良)
ROE 81.10%営業利益率 18.06%と、市場平均を大きく上回る極めて高い収益性と効率性を有しています。

財務健全性

C (改善余地あり)
自己資本比率が22.5%と低く、流動比率も1.5倍を下回っており、F-Scoreの財務健全性項目も1/3と、財務基盤には改善の余地があります。

バリュエーション

C (やや割高感)
PERは業界平均を下回りますが、PBRが業界平均の2倍以上と高水準であり、純資産価値から見るとやや割高な水準と評価されます。


企業情報

銘柄コード 8876
企業名 リログループ
URL http://www.relo.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,945円
EPS(1株利益) 139.50円
年間配当 2.52円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 2.7% 16.0倍 2,552円 5.7%
標準 2.1% 13.9倍 2,153円 2.2%
悲観 1.2% 11.8倍 1,757円 -1.9%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,945円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,077円 △ 81%割高
10% 1,345円 △ 45%割高
5% 1,697円 △ 15%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
エイジス 4659 4,415 475 22.97 1.44 8.2 0.00
エフアンドエム 4771 350 15.92 2.29 16.6 1.88
アドバンテッジリスクマネジメント 8769 475 77 10.17 1.81 19.4 3.57

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.35)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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