2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期業績見通しは「修正あり」。第3四半期累計実績に対する通期会社予想の進捗率を見ると、売上は約75.7%の進捗、営業利益は107.5%(通期予想を上回る進捗)、親会社帰属当期利益は155.1%(既に通期会社予想を大きく上回る)となっており、会社側が保守的に通期予想を見直した形(上振れ/下振れの混在)。市場予想(コンセンサス)は提供資料に記載なし(–)。
- 業績の方向性:売上収益は前年同期比で△2.2%の減収、営業利益は△48.1%の大幅減益(増収減益の局面ではなく、減収減益)。
- 注目すべき変化:四輪事業で大幅な損失計上(営業損失 △166,481百万円)と、四輪EV関連の一時的費用・減損等(合計279,364百万円)を第3四半期累計で認識した点が最重要変化。二輪事業は増収増益。
- 今後の見通し:会社は通期業績見通しを修正(有)。Q3累計実績から見ると、会社は第4四半期に相当なマイナス影響を見込むか、保守的な着地見通しを提示している(通期予想の達成可能性は不透明)。また2030年のEV販売比率目標を従来の30%→20%へ引き下げ。
- 投資家への示唆:四輪EV関連の市場環境変化(北米・欧州の成長鈍化、米国の関税・税制政策転換)と連動した一時的損失および将来の販売見通し下方修正が業績に大きく影響。単発の特別損失と今後の市場構造変化(シェア・採算)を分けて評価する必要あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:本田技研工業株式会社(Honda)
- 主要事業分野:二輪車事業、四輪車事業、金融サービス事業、パワープロダクツ事業等(研究開発・生産・販売・関連金融・リース等)
- 代表者名:取締役 代表執行役社長 三部 敏宏
- URL:https://global.honda/jp/investors/
- 報告概要:
- 提出日:2026年2月10日
- 対象会計期間:2026年3月期 第3四半期累計(2025年4月1日〜2025年12月31日)
- 決算補足説明資料:有、決算説明会:有
- セグメント:
- 二輪事業:二輪車、ATV、Side-by-Side、関連部品(研究開発・生産・販売等)
- 四輪事業:四輪車、関連部品(研究開発・生産・販売等)
- 金融サービス事業:販売金融、リース等
- パワープロダクツ事業及びその他:パワープロダクツ、関連部品等
- 発行済株式等:
- 期末発行済株式数:5,280,000,000株
- 期末自己株式数:1,387,448,451株
- 四半期累計期中平均株式数:4,028,691,639株
- 時価総額:–(資料記載なし)
- 重要な後発事象:自己株式消却決議(747,000,000株を消却予定、消却後発行済株式数 4,533,000,000株、消却予定日 2026年2月27日)
- 今後の予定:
- 次回決算発表・株主総会・IRイベント等:–(資料記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社が公表した通期予想に対する第3四半期累計の達成率)
- 売上収益:実績 15,975,664 百万円 / 通期予想 21,100,000 百万円 → 達成率 75.7%
- 営業利益:実績 591,505 百万円 / 通期予想 550,000 百万円 → 達成率 107.5%
- 親会社の所有者に帰属する当期利益(純利益):実績 465,437 百万円 / 通期予想 300,000 百万円 → 達成率 155.1%
- サプライズの要因:
- 第3四半期累計において、四輪EV関連の開発中止・製造終了に伴う引当金・減損・除却損等合計279,364百万円(売上原価142,416、販管費8,935、研究開発費128,013)を計上。これが四輪事業の業績を大きく悪化させた。
- 一方、二輪事業は増収増益で補完。
- 通期予想の「修正あり」は、上記市場環境変化(北米・欧州のEV成長鈍化、米国政策転換等)を踏まえた保守的な見通し反映と推測される。
- 通期への影響:
- Q3累計実績だけを見ると営業利益・親利益は既に通期見通しを上回っているが、会社は通期見通しを保守的に設定(あるいはQ4に更なるマイナスを見込む)。通期予想の信頼性は、一時的要因の収束状況や第4四半期の販売・費用動向次第で変動するため不確実性が高い。
財務指標(要点)
- 損益(第3四半期累計:2025/4/1–2025/12/31、単位:百万円)
- 売上収益:15,975,664(前年同期 16,328,725、△2.2%)
- 営業利益:591,505(前年同期 1,139,920、△48.1%)
- 税引前利益:771,787(前年同期 1,225,559、△37.0%)
- 四半期利益(当期利益):519,207(前年同期 860,427、△39.7%)
- 親会社所有者に帰属する四半期利益:465,437(前年同期 805,263、△42.2%)
- 1株当たり四半期利益(EPS):115.53円(前年同期 169.69円、△31.9%)
- 研究開発費:905,762(前年同期 746,217、+21.4%)
- 収益性指標(簡易算出・注記あり)
- ROE(親利益/親会社帰属持分、9ヶ月ベース):465,437 / 12,465,664 = 3.74%(9ヶ月比)。年換算概算:約4.99%(目安:8%以上が良好 → 目標未達)
- ROA(親利益/総資産、9ヶ月ベース):465,437 / 32,849,551 = 1.42%(年換算約1.89%、目安 5%以上で良好 → 未達)
- 営業利益率:591,505 / 15,975,664 = 3.70%(前年は 1,139,920 / 16,328,725 = 6.98%、低下)
- (注)上記は簡便算出。開示数値(期中・年換算)の扱いにより差異あり。
- 進捗率分析(通期会社予想に対する進捗)
- 売上進捗率:75.7%(通常ペースかやや進捗良好)
- 営業利益進捗率:107.5%(通期見通しを上回る進捗)
- 純利益進捗率:155.1%(通期見通しを大きく上回る)
- 過去同期間との比較:前年同期比では売上や利益ともに減少(特に営業利益は大幅減)
- キャッシュフロー(第3四半期累計)
- 営業CF:677,738(前年同期 153,324 → 大幅改善)
- 投資CF:△535,681(前年同期 △636,774)
- フリーCF(営業−投資):約142,057(前年同期 △483,450)
- 財務CF:△27,433(前年同期 398,816)
- 現金及び現金同等物(期末、キャッシュフロー計算書ベース):4,891,994 百万円(要約BSは 4,846,521 百万円。差額は売却目的資産に含まれる現金45,473百万円の表示差)
- 営業CF/純利益比率:677,738 / 519,207 = 1.31 (目安 1.0以上で健全 → 良好)
- 四半期推移(QoQ情報は限定的)
- 当第3四半期累計は前年同期比で減収減益。季節性の影響はセグメント・地域依存で変動。
- 財務安全性
- 総資産:32,849,551 百万円(前期末 30,775,867 → 増加)
- 親会社の所有者に帰属する持分:12,465,664 百万円
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に相当):37.9%(目安 40%以上で安定 → やや低め)
- 流動負債・長期負債の詳細あり(資金調達に係る債務増加などで負債合計増加)
- 効率性
- 減価償却費等(累計):1,220,868 百万円
- 資本的支出(累計):2,602,570 百万円(前年同期 2,922,322 → 減少)
特別損益・一時的要因
- 四輪EV関連の特別損失・費用(当第3四半期累計で計上):合計 279,364 百万円
- 引当金繰入:103,077 百万円(アライアンス契約に関する不利な契約見積等)
- 減損損失:80,741 百万円(製造終了した特定EVモデルの有形・無形資産等)
- 除却損失:95,546 百万円(開発中止EVモデルの無形資産等)
- 特別損益を除いた実質評価:四輪事業の一時的費用を除くと営業利益は高く出る(Q3累計で約+279,364百万円改善された想定)。
- 継続性の判断:上記は市場環境変化に伴う構造的な判断(モデル中止・生産終了)に関わるもの。今後、同種の見直しやアライアンス協議の進展により追加費用が発生する可能性あり(偶発債務の存在を注記)。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:35円(既払)
- 期末配当(予想):35円
- 年間配当予想:70円(前回見通しから修正なし)
- 配当性向(会社公表の通期予想ベース):会社予想の1株当たり当期利益 75.05円に対して年間配当70円 → 配当性向約93.3%(高水準)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自己株式の取得・消却実施(消却決議あり。資本効率向上が理由)
設備投資・研究開発
- 設備投資(資本的支出):当第3四半期累計 2,602,570 百万円(前年同期 2,922,322 百万円、減少)
- 減価償却費:当第3四半期累計 1,220,868 百万円
- 研究開発費(R&D):905,762 百万円(売上比率:905,762 / 15,975,664 ≒ 5.67%)
- 主な内容:資料では個別テーマの詳細は限定的(EV関連開発の見直しや中止に伴う費用計上あり)
受注・在庫状況
- 受注関連:資料内に明確な受注高・受注残の開示なし(–)
- 在庫状況:
- 棚卸資産(期末):2,425,337 百万円(前期末 2,470,590 → やや減少)
- 在庫回転日数等の記載:–(資料記載なし)
セグメント別情報(要点)
- 二輪事業(好調)
- 売上収益(外部顧客):2,933,678 百万円(前年同期 2,706,994、+8.3%)
- 営業利益:546,576 百万円(前年同期 501,683、+8.9%)
- 四輪事業(大幅悪化)
- 売上収益(外部顧客):10,219,750 百万円(前年同期 10,684,534、△4.3%)
- 営業利益:△166,481 百万円(前年同期 402,617 → 大幅悪化)
- 要因:EV市場成長鈍化、米国の関税・税制等の政策転換、EV関連一時損失・減損等
- 金融サービス事業
- 売上収益(外部顧客):2,555,325 百万円(前年同期 2,659,673、△3.9%)
- 営業利益:218,006 百万円(前年同期 244,996、▼)
- パワープロダクツ事業及びその他
- 売上収益:266,911 百万円(前年同期 277,524、△3.9%)
- 営業損失:△6,596 百万円(前年同期 △9,376、改善)
- 地域別:詳細な地域別売上影響(為替・関税等)の記載あり(北米・欧州のEV市場鈍化を特に指摘)
中長期計画との整合性
- 中期計画との整合性:
- 2030年EV販売比率目標が30%→20%へ引き下げ(重要な戦略修正)。中期計画の達成可能性に影響を与える可能性あり。
- KPIの進捗:具体的KPI値の開示は限定的。EV比率目標の変更は中期目標達成見通しに影響。
- 備考:アライアンス契約に基づく偶発債務や市場競争の激化は中長期のリスク要因。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 北米・欧州の四輪EV拡大スピードが鈍化、米国での政策変化(関税、税制優遇廃止、排出規制緩和)がEV需要にマイナス影響。
- アジアではEV成長継続だが現地OEMの台頭で競争激化。
- 競合比較:資料内に同業他社との直接比較(数値)は記載なし(–)。ただし、EV市場の地域差と政策影響が業界全体の注目点。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(会社予想・修正あり):
- 売上収益:21,100,000 百万円(前期比 △2.7%)
- 営業利益:550,000 百万円(前期比 △54.7%)
- 税引前利益:620,000 百万円(△52.9%)
- 当期利益:360,000 百万円(△60.1%)
- 親会社帰属当期利益:300,000 百万円(△64.1%)
- 1株当たり当期利益(EPS):75.05円
- 会社予想の前提条件:資料では為替等の詳細前提の記載は限定的(–)
- 予想の信頼性:
- 会社は最新見通しを修正しており、Q3累計実績との乖離(進捗率が100%超になる項目あり)が見られる点から、通期の不確実性が高い。
- 過去の予想達成傾向についての言及は限定的(–)。
- リスク要因:
- 為替変動、原材料価格、各国の政策変更(関税・税制・排出規制)、アライアンス契約の偶発債務、エアバッグインフレーター関連の追加費用等。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 公認会計士の四半期レビュー:無し
- その他重要事項:
- エアバッグインフレーター関連の市場措置に伴う引当金を計上中。将来的に追加引当の可能性あり(現時点で金額・時期は不確定)。
- 一部アライアンス契約に関する偶発債務が存在し、金額・発生時期に不確実性あり。
(注)
- 本資料は提供された決算短信に基づく要約・整理であり、投資助言や価値判断を行うものではありません。
- 不明な項目は“–”で示しています。数字は百万円単位で表記。ROE/ROAは簡便算出の概算値であり、詳細計算は会社の開示情報に基づいて再算定してください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7267 |
| 企業名 | 本田技研工業 |
| URL | http://www.honda.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.1.8)」によって自動生成されました。
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