企業の一言説明
粧美堂(7819)は、化粧品・服飾雑貨・キャラクタ―品などを企画・製造・販売するファブレスメーカーとして、特に中国市場に注力する企業です。
総合判定
構造改革の過渡期にある成長期待銘柄
投資判断のための3つのキーポイント
- 「Only SHOBIDO」戦略による高収益体質への転換: 自社企画商品(NB)強化、EC比率拡大、DX推進が奏功し、売上総利益率および営業利益率が大幅に改善。
- 海外(特に中国)市場とライセンスビジネスの成長ポテンシャル: 中国市場注力方針と多岐にわたるライセンス契約拡大から、持続的な成長が期待されます。
- 市場バリュエーションの割高感と信用倍率の高さ: 業界平均と比較してPER・PBRが高く評価されており、信用倍率も高水準で短期的な調整リスクには注意が必要です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | A | 良好な成長 |
| 収益性 | A | 良好な収益 |
| 財務健全性 | S | 非常に優良 |
| バリュエーション | C | やや割高感 |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1,110.0円 | – |
| PER | 15.67倍 | 業界平均10.0倍 |
| PBR | 1.86倍 | 業界平均0.5倍 |
| 配当利回り | 2.72% | – |
| ROE | 16.22% | – |
※PER、PBRは「各種指標」の値を記載しています。「バリュエーション」セクションでは異なる値を使用しており、PER 15.0倍、PBR 1.78倍と記載しています。
1. 企業概要
粧美堂は、化粧品、化粧雑貨、服飾雑貨、キャラクターグッズ、コンタクトレンズ関連製品の企画、製造、販売を手掛けるファブレスメーカーです。自社で工場を持たず、企画開発に特化することで高付加価値戦略を展開しており、特に中国市場への事業展開に注力しています。
2. 業界ポジション
同社は「Household & Personal Products」セクター(33業種区分では「その他製品」)に属し、国内および海外市場で幅広い消費財を展開しています。ファブレス経営と自社企画(NB)商品の強化を強みとし、多様な製品ラインナップとチャネル戦略で市場内での存在感を確立しています。
3. 経営戦略
粧美堂は「Only SHOBIDO」方針を掲げ、自社企画(NB)の強化とプライベートブランド(PB)の両輪で事業を推進しています。EC比率拡大とDXによる在庫最適化・業務効率化で高収益化を目指しており、物流の3PL(サードパーティ・ロジスティクス)移管やライセンスビジネスの拡大を成長戦略の核としています。2026年9月期第1四半期決算は、売上高進捗25.8%に対し、営業利益進捗が42.7%、純利益進捗が40.0%と好調に推移していますが、通期予想は据え置いています。今後の主なイベントとして、2026年9月29日に配当落ち日が予定されています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 8/9 | S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 2/3 | 純利益がプラスでROAも正であり、高い収益力を示しています。 |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率およびD/Eレシオが健全な水準にあり、株式希薄化もないことから、強固な財務基盤を築いています。 |
| 効率性 | 3/3 | 営業利益率、ROEが高水準を維持し、四半期売上高も成長していることから、効率的な経営ができています。 |
重要: 提供されたF-Scoreの分析において、「営業キャッシュフローチェック」および「ROA(直近12ヶ月) > ROA(前年)」など、一部のF-Score構成項目については個別データが明示されていませんが、総合スコアおよびサブスコアは提供データに基づいています。
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月)は11.54%と、一般的な目安である5%を大きく上回り、良好な水準で推移しており、本業での稼ぐ力が強いことを示しています。
- ROE(過去12か月)は16.22%と、株主資本を効率的に活用して利益を生み出している優良な水準(ベンチマーク10%)です。
- ROA(過去12か月)は6.71%と、総資産に対する利益も良好な水準(ベンチマーク5%)であり、資産効率が高いことを示しています。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績)は45.5%と、盤石とは言えないものの、事業の安定性を示す良好な水準にあります。
- 流動比率(直近四半期)は2.38倍と高く、短期的な支払い能力に優れており、財務体質は非常に健全です。
【キャッシュフロー】
| 決算期 | 営業CF | フリーCF | 現金等残高 |
|---|---|---|---|
| 連2023.09 | 32百万円 | -56百万円 | 40億8,800万円 |
| 連2024.09 | 832百万円 | 437百万円 | 37億2,500万円 |
| 連2025.09 | 9億1,800万円 | 11億3,200万円 | 43億2,900万円 |
過去3年間で営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローともに増加傾向にあり、特に2025年9月期は大幅に改善しました。これにより事業からの資金創出力が向上し、企業活動に必要な資金を内部で賄えている状況です。
【利益の質】
- 営業キャッシュフロー(9億1,800万円)に対する純利益(9億7,790万円)の比率は約0.94倍であり、営業活動で生み出されたキャッシュが純利益をやや下回っています。これは利益計上時期とキャッシュの発生時期のずれ、または非現金支出の影響によるものであり、注意深く推移を見守る必要があります。
【四半期進捗】
- 2026年9月期第1四半期(12/31/2025時点)の業績は、通期売上高予想230億円に対し進捗率約25.8%、通期営業利益予想16億円に対し進捗率約42.7%、通期純利益予想9.3億円に対し進捗率約40.0%と、特に利益面で通期予想を大きく上回るペースで推移しています。これは、コスト管理や高付加価値商品の寄与により、収益性が着実に改善していることを示しています。
【バリュエーション】
- PER(会社予想)は「各種指標」で15.67倍、「バリュエーション分析」で15.0倍です。業界平均PER(10.0倍)と比較すると割高です。これは将来の成長に対する期待が株価に織り込まれている可能性を示唆します。
- PBR(実績)は「各種指標」で1.86倍、「バリュエーション分析」で1.78倍です。業界平均PBR(0.5倍)と比較すると大幅に割高であり、株価が企業の解散価値(純資産)を大きく上回って評価されています。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -9.93 / シグナル値: 0.03 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 43.6% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | -1.43% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | -6.00% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | +7.36% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | +22.93% | 長期トレンドからの乖離 |
MACDとRSIは中立圏にあり、加熱感や売られすぎのシグナルは出ていません。株価は短期移動平均線(5日線、25日線)を下回っており、直近は下落傾向にあります。一方で、中期(75日線)および長期(200日線)移動平均線を依然として上回っているため、大きなトレンドは上昇を継続していると見られます。
【テクニカル】
現在の株価1,110.0円は、52週高値1,338.00円と比較して約17%低い水準にあり、52週安値538.00円からは大きく上昇した、52週レンジ内位置で73.4%にあたる高値圏に位置しています。株価は5日移動平均線と25日移動平均線を下回る一方で、75日移動平均線と200日移動平均線を上回っており、短期的な調整局面にあるものの、中長期的な上昇トレンドは継続していると評価できます。
【市場比較】日経平均との相対パフォーマンス
| 期間 | 当銘柄 | 日経平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | -14.29% | +3.76% | -18.05%pt |
| 3ヶ月 | +28.62% | +10.54% | +18.09%pt |
| 6ヶ月 | +25.28% | +23.45% | +1.83%pt |
| 1年 | +102.19% | +58.61% | +43.58%pt |
粧美堂の株価は、直近1ヶ月間では日経平均を18.05%ポイント下回るパフォーマンスとなっています。しかし、3ヶ月、6ヶ月、そして1年といった中期から長期の期間では日経平均を大きく上回る高いパフォーマンスを示しており、特に1年間のリターンは+102.19%と、市場全体を大きくけん引した実績があります。
【注意事項】
- ⚠️ 信用倍率が30.27倍と高水準であり、将来の売り圧力に注意が必要です。
【定量リスク】
- ベータ値(5Y Monthly)は0.74であり、市場全体の変動に対する株価の感応度は比較的低いといえます。
- 年間ボラティリティは38.50%とされており、仮に100万円投資した場合、年間で±38万5千円程度の変動が想定され、投資には一定のリスクが伴います。
- 最大ドローダウンは-65.18%であり、過去には大幅な株価下落を経験しているため、今後も同様の下落が起こる可能性を考慮する必要があります。
【事業リスク】
- 為替変動リスク: 輸入原材料費の増加や海外事業の収益性圧迫につながる可能性があります。
- 原材料価格・物流費上昇: ファブレスメーカーであっても、コスト増は収益性を直接圧迫するリスクがあります。
- 中国市場の変動: 中国への注力戦略がリスクとなる可能性があり、経済状況や規制の変化が業績に影響を与える可能性があります。
7. 市場センチメント
- 信用取引状況: 信用買残が193,700株に対し、信用売残は6,400株と少なく、信用倍率は30.27倍と非常に高水準です。これは、将来的な信用買い方の決済売りによる株価下落圧力となりうるため、警戒が必要です。
- 主要株主構成:
- TCS(株): 27.78%
- 寺田一郎: 15.96%
- 寺田正秀: 10.52%
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想)は2.72%であり、市場平均と比較しても妥当な水準です。
- 配当性向は37.82%と、利益の約3分の1を株主還元に充てており、健全な範囲内(一般的に30-50%)にあります。
- 自社株買いについては、最近のニュースで上限60万株の自社株取得計画が報じられており、これは株主還元への積極的な姿勢と、需給改善への期待を示唆します。
- 配当は2025年9月期の28円から2026年9月期には30円への増配が予想されており、安定した増配傾向が伺えます。
- 配当持続可能性: 配当性向が37.82%であるため、利益に占める配当の割合は健全な水準であり、現状の配当は持続可能であると考えられます。
SWOT分析
強み
- 自社企画(NB)商品比率が高く、利益率の高い事業モデルを構築しています。
- DX推進による在庫最適化・業務効率化で収益体質を強化しています。
弱み
- 中国市場への依存度が高く、同市場のリスク影響を受けやすい可能性があります。
- 信用倍率が異常に高水準であり、短期的な株価調整のリスクを抱えています。
機会
- ECビジネスのさらなる拡大とブランド力強化により、新たな顧客層を獲得できます。
- グローバルなライセンスビジネスの展開により、新たな収益源を確保できます。
脅威
- 為替変動や原材料価格、物流費などのコスト上昇が収益性を圧迫する可能性があります。
- 競争の激化や消費トレンドの変化に対応しきれないリスクがあります。
この銘柄が向いている投資家
- 中長期的な成長に期待する投資家: 自社企画商品の強化やEC・ライセンスビジネスの拡大戦略に魅力を感じる方。
- 配当を重視する投資家: 安定した配当と増配傾向、健全な配当性向を評価する方。
この銘柄を検討する際の注意点
- 信用倍率の動向: 高水準の信用倍率が続く場合、信用整理売りによる株価の急落リスクを常に考慮する必要があります。
- バリュエーションの割高感: 業界平均と比較してPER・PBRが高い水準にあり、業績の期待値が高い分、期待を裏切るような事態が発生した場合のリスクは大きいです。
今後ウォッチすべき指標
- 営業利益率の推移: 更なる効率化と高付加価値化により、営業利益率12%以上を安定的に達成できるか。
- EC売上高の成長率: 全体売上のうちECが占める比率が継続的に拡大し、EC比率30%以上を達成できるか。
- 信用倍率の改善: 信用買残が減少し、信用倍率が10倍以下に改善されるか。
10. 企業スコア
- 成長性: A (良好な成長)
- Quarterly Revenue Growthが11.5%と高く、売上高の堅調な伸びが見られます。
- 収益性: A (良好な収益)
- ROEが16.22%(S判定基準をクリア)と高水準ですが、営業利益率11.54%(A判定基準に合致)であることから、総合的に良好な収益力と評価できます。
- 財務健全性: S (非常に優良)
- 自己資本比率が45.5%、流動比率が2.38倍と健全性が高く、Piotroski F-Scoreも8/9点で優良と評価されています。
- 株価バリュエーション: C (やや割高感)
- PER15.0倍(業界平均10.0倍の150%)、PBR1.78倍(業界平均0.5倍の356%)と、業界平均と比較して割高な水準であり、株価には成長期待がかなり織り込まれていると判断されます。
企業情報
| 銘柄コード | 7819 |
| 企業名 | 粧美堂 |
| URL | https://www.shobido-corp.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,110円 |
| EPS(1株利益) | 70.40円 |
| 年間配当 | 2.72円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 20.3% | 17.0倍 | 3,017円 | 22.3% |
| 標準 | 15.6% | 14.8倍 | 2,152円 | 14.4% |
| 悲観 | 9.3% | 12.6倍 | 1,386円 | 4.8% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,110円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 1,081円 | △ 3%割高 |
| 10% | 1,349円 | ○ 18%割安 |
| 5% | 1,703円 | ○ 35%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ドウシシャ | 7483 | 3,460 | 1,293 | 15.21 | 1.32 | 9.7 | 2.89 |
| トランザクション | 7818 | 1,088 | 626 | 15.19 | 3.14 | 20.9 | 2.75 |
| レック | 7874 | 1,130 | 431 | 14.86 | 0.99 | 8.4 | 2.38 |
関連情報
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.35)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
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