企業の一言説明

ホウライは、保険業、不動産業、観光牧場・乳業、ゴルフ場など多岐にわたる事業を展開する多角経営企業です。

総合判定

堅実な収益基盤を持つPBR割安な成熟企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • 多角経営による安定した収益基盤: 保険・不動産事業が収益を安定化させつつ、千本松牧場事業のリニューアルやゴルフ事業の改善により成長機会も追求しています。
  • PBRが0.88倍と業界平均を下回り割安: 純資産に対して株価が割安な水準にあり、再評価の余地があります。
  • 事業リスクとやや控えめな財務効率性: 観光・レジャー事業は天候や消費環境に左右されやすく、過去12ヶ月のROEやROAは改善余地があります。また、ボラティリティが高い点も注意が必要です。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 B 中程度の成長
収益性 B 改善余地あり
財務健全性 A 概ね良好
バリュエーション S 非常に割安

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 2,092.0円
PER 17.52倍 業界平均15.0倍
PBR 0.88倍 業界平均1.2倍
配当利回り 1.15%
ROE 5.17%

1. 企業概要

ホウライは1928年創業の老舗企業で、保険代理店業、オフィスビルや住宅の賃貸・売買仲介を行う不動産業、千本松牧場の運営と乳製品製造販売、ゴルフ場経営など、多岐にわたる事業を展開しています。主力事業は不動産、保険、牧場、ゴルフであり、収益は多様な事業ポートフォリオから得られており、特定の事業に依存しない安定した収益モデルを特徴としています。

2. 業界ポジション

ホウライは、特定の業界で圧倒的な市場シェアを持つというよりは、複数のニッチな市場で事業を確立しています。不動産事業は都心を中心に、観光牧場事業は地域固有のブランドとして、ゴルフ場事業は栃木県内で展開。多様な事業を持つことで、リスク分散を図り、各分野での専門性を活かしたサービスを提供しています。

3. 経営戦略

中期経営計画「中計2026」の目標を1年前倒しで達成し、更なる成長に向けた体制整備期に移行しています。牧場事業のリニューアルや外販強化、ゴルフ事業のコースコンディション向上やイベント開催、保険・不動産事業の総合提案力強化を軸に、DX、人的資本投資、ガバナンス強化を推進しています。2025年4月には1株を3株とする株式分割を実施しています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 6/9 A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり)
収益性 3/3 純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスと良好
財務健全性 3/3 流動比率が高く、D/Eレシオが低く、株式希薄化もないと健全
効率性 0/3 営業利益率、ROE、四半期売上成長率が基準を満たさず改善が必要

F-Scoreの分析によると、ホウライの財務品質は総合スコア6/9で「良好」と判定されます。収益性では純利益の確保、安定した営業キャッシュフロー、プラスの総資産利益率(ROA)を達成し、満点です。財務健全性についても、高い流動比率と低いD/Eレシオを維持し、株式の希薄化も行っていないため、堅実な経営が評価されます。一方で効率性に関しては、営業利益率が10%を下回り、ROEが10%未満、直近の四半期売上成長率がマイナスであることから、資本効率や事業成長性の改善が求められます。

【収益性】

営業利益率は2025年9月期で10.08%(決算説明資料では10.1%)と、収益を比較的良好に確保できています。株主資本利益率(ROE)は5.17%(過去12ヶ月では6.54%)と、一般的な目安とされる10%を下回っており、株主資本を効率的に活用して利益を生み出す点で改善の余地があります。総資産利益率(ROA)は1.14%と低水準であり、総資産に対する利益創出能力の向上が課題です。

【財務健全性】

自己資本比率は50.1%(直近四半期では51.2%)と、財務基盤は比較的安定しており、借入依存度が低いことを示しています。流動比率は4.25倍(直近四半期では2.01倍)と非常に高く、短期的な支払い能力に優れていることを示唆しています。

【キャッシュフロー】

指標 値(過去12ヶ月)
営業CF 6億1,522万円
FCF 4億485万円

過去12ヶ月間の営業キャッシュフローは6億1,522万円のプラスを確保しており、本業で安定してキャッシュを生み出せています。フリーキャッシュフローも4億485万円のプラスであり、事業活動で得た資金が投資や借入返済、株主還元に充てられる余裕があることを示しています。

【利益の質】

営業CF/純利益比率は1.38倍であり、営業キャッシュフローが純利益を上回っています。これは、利益内容がキャッシュフローに裏付けられており、利益の質が「優良」であることを示しています。

【四半期進捗】

2026年9月期第1四半期の売上高は16億2,500万円(前年同期比+17.3%)、営業利益は2億3,200万円(同+121.5%)、純利益は1億9,000万円(同+194.6%)と大幅な増益を達成しました。通期予想に対する進捗率は、売上高26.2%、営業利益36.9%、純利益38.0%といずれも順調に推移しており、特に利益面では好調な立ち上がりを見せていると言えます。千本松牧場事業が前年同期比+27.2%と大幅に寄与しています。

【バリュエーション】

ホウライのPERは会社予想で17.52倍と、業界平均の15.0倍と比較してやや割高な水準にあります。一方でPBRは実績で0.88倍と、業界平均の1.2倍を下回っており、会社が持つ純資産(解散価値)と比較すると割安な評価を受けていると言えます。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD ゴールデンクロス MACD値: -4.07 / シグナル値: -4.66 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 52.4% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +0.63% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +0.35% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +1.67% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +7.85% 長期トレンドからの乖離

現在のMACDはゴールデンクロスを示しており、短期的な上昇トレンドへの転換の可能性を示唆しています。RSIは52.4%と中立圏にあり、売られすぎでも買われすぎでもない状況です。

【テクニカル】

株価は現在2,092.0円で、52週高値2,200円と安値1,498円の中間より高値圏である83.0%の位置にあります。5日移動平均線(2,073.80円)を上回っており、短期的な上昇モメンタムが見られます。しかし25日移動平均線(2,084.96円)は下回っており、短期的には方向感が定まらない動きです。75日移動平均線(2,054.20円)と200日移動平均線(1,935.86円)は上回っており、中長期的な株価トレンドは上昇傾向にあります。

【市場比較】

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -0.48% +5.86% -6.34%pt
3ヶ月 +3.74% +8.07% -4.33%pt
6ヶ月 +9.47% +20.37% -10.90%pt
1年 +28.62% +87.80% -59.19%pt

過去1年間で見ると、ホウライの株価は+28.62%と上昇していますが、日経平均(+87.80%)のパフォーマンスを大きく下回っています。特に直近6ヶ月間は日経平均に対する劣後が目立っています。ただし、TOPIXとの比較では3ヶ月で1.24%ポイント上回っており、市場全体に対する相対的な優位性は期間によって異なる状況です。

【注意事項】

⚠️ 高ボラティリティかつ低出来高。売買時に価格変動リスクに注意が必要です。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 0.35 ○普通 市場平均より値動きは小さい傾向
年間ボラティリティ 133.88% ▲注意 1年間で価格が非常に大きくブレる可能性
最大ドローダウン -69.22% ▲注意 過去最悪で約7割の下落。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.47 △やや注意 リスクを取った分だけリターンが得られているかはやや効率が悪い

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 0.00 ▲注意 下落リスクだけで見たリターン効率は低い
カルマーレシオ 0.01 ▲注意 最大下落からの回復力は低い

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.10 ○普通 日経平均とはあまり連動しない独自の値動きをする傾向
0.01 値動きのうち市場要因で説明できる割合はわずか1%

【ポイント解説】

ホウライはベータ値0.35と市場全体との連動性は低い一方で、年間ボラティリティ133.88%と非常に高い値動きの荒さを示しています。これは株価が独自の要因で大きく変動しやすいことを意味します。過去の最大ドローダウンは-69.22%と大きく、下落からの回復には時間がかかる傾向が見られます。現在のボラティリティ水準は過去1年で「通常」(上位54%)とされていますが、元々が高い水準にあります。シャープレシオやソルティノレシオ、カルマーレシオも低い評価であり、リスクを取った際のリターン効率や下落からの回復力には課題があります。
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±50万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

【事業リスク】

  • 観光・レジャー事業への依存: 千本松牧場やゴルフ場事業は天候、季節性、消費者のレジャー志向、新型コロナウイルスのような感染症拡大などの外部環境に影響されやすい性質があります。
  • 原材料・人件費の上昇: 牧場・乳業事業やゴルフ事業において、飼料価格や燃料費、人件費の上昇は利益率を圧迫する可能性があります。
  • 特定のイベント開催リスク: ゴルフ事業における大規模トーナメントの開催は集客に寄与する一方で、開催中止や来場者減は収益に悪影響を及ぼす可能性があります。

7. 市場センチメント

信用買残は54,100株、信用売残は0株で、信用倍率は0.00倍となっています。売残が全くないため、基本的に買い圧力のみが存在する状況ですが、低出来高の中で信用買いが増加すると、将来の売り圧力につながる可能性があります。

主要株主構成

  • 室町ビルサービス: 12.69%
  • HSBC(香港)プライベートバンキングD8028394841: 7.22%
  • 帝国倉庫: 7.13%

8. 株主還元

配当利回りは会社予想で1.15%(年間配当24.00円)です。配当性向は20.2%(2025年9月期実績)と、利益の2割強を配当に回しており、比較的健全な水準にあります。自社株買いについては、データからの確認はありませんでした。
【配当持続可能性】
配当性向20.2%は健全な範囲内であり、現在の利益水準であれば配当の安定性は高いと考えられます。

SWOT分析

強み

  • 事業の多角化により、特定事業への依存リスクが低く、安定した収益基盤を保有しています。
  • 長年の歴史と不動産・牧場運営ノウハウがあり、既存事業での競争優位性を確保しています。

弱み

  • 過去12ヶ月のROEが低く、現在のPBRも1倍を下回っており、資本効率の改善が課題です。
  • 低出来高と高ボラティリティという特性があり、流動性リスクや急激な株価変動リスクがあります。

機会

  • 千本松牧場のリニューアルや外販強化、ゴルフ場のイベント開催など、成長戦略が順調に進捗し、収益拡大に寄与する可能性があります。
  • PBR1倍割れ改善に向けた株主還元強化や資本効率向上策の発表があれば、株価の再評価を促す可能性があります。

脅威

  • 観光・レジャー事業は天候不順や消費者の行動変容、原材料費・人件費の高騰などの外部要因に大きく左右されるリスクがあります。
  • 利益貢献の大きい不動産賃貸事業において、空室率の上昇や賃料の下落といった市場環境の変化が収益を圧迫する可能性があります。

この銘柄が向いている投資家

  • 安定した多角経営企業に投資したい長期投資家: 複数の事業を持つことでリスク分散されており、長期的に安定した経営を好む投資家。
  • PBR1倍割れの再評価に期待するバリュー投資家: 純資産に対して割安な株価であり、今後の資本効率改善や株主還元強化に期待する投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 株価のボラティリティと出来高の低さ: 大きな値動きや売買のしにくさに留意する必要があります。
  • 収益性指標の改善: ROEやROAの向上トレンドが継続するか、経営戦略の進捗を注視する必要があります。

今後ウォッチすべき指標

  • 千本松牧場事業の売上高成長率: 四半期ごとの売上高が前年同期比10%以上を維持できるか。
  • 営業利益率の安定: 通期で10%以上を維持できるか、また効率性スコア向上のための策(営業利益率10%超)が示されるか。
  • 出来高の増加: 現在の低水準(例えば平均300-500株/日)から、1,000株/日以上への増加が見られるか。

成長性: B (中程度の成長)

2026年9月期は営業収益1.4%、営業利益2.1%、純利益0.4%と堅実ながらも控えめな成長予想であり、過去3年の売上高も年率5-10%程度の伸びに留まっているため。

収益性: B (改善余地あり)

2025年9月期の営業利益率は10.08%と健闘していますが、過去12ヶ月の実績ROEは6.54%、ROAは1.14%と、一般的な目安であるROE10%やROA5%には届いておらず、資本効率の改善が課題であるため。

財務健全性: A (概ね良好)

自己資本比率50.1%、流動比率4.25倍と安定した財務基盤を持ち、F-Scoreの財務健全性スコアも3/3と満点であるため。

バリュエーション: S (非常に割安)

PBRが0.88倍と業界平均の1.2倍を大きく下回っており、純資産価値から見て株価が非常に割安な水準にあるため。一方でPERは業界平均と比べるとやや割高です。


企業情報

銘柄コード 9679
企業名 ホウライ
URL http://www.horai-kk.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,092円
EPS(1株利益) 119.39円
年間配当 1.15円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 2.4% 19.7倍 2,652円 4.9%
標準 1.9% 17.1倍 2,244円 1.5%
悲観 1.1% 14.6倍 1,839円 -2.5%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,092円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,119円 △ 87%割高
10% 1,397円 △ 50%割高
5% 1,763円 △ 19%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
テルマー湯ホールディングス 3521 158 41 20.78 0.85 4.0 3.16
ダイトウボウ 3202 126 38 42.00 0.75 1.8 2.38
エリアクエスト 8912 183 31 19.67 1.94 11.5 2.18

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.38)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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