企業の一言説明

エクスモーションは組込みソフトウェアの品質改善に特化したコンサルティングおよび教育サービスを展開する、自動車業界に強みを持つ情報通信・サービス企業です。親会社ソルクシーズの傘下で、新セクターへの事業拡大も進めています。

総合判定

堅実な成長と高収益性を持ちながら、高ボラティリティと流動性に注意が必要な構造改革過渡期の企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • 高収益体質と強固な財務基盤: 営業利益率は16%を超え、自己資本比率は約90%と非常に高く、財務健全性が優れています。
  • 新セクターへの拡大戦略: 自動車業界への高い依存度からの脱却を目指し、建設機械、医療機器など新分野への収益源拡大を図っており、将来の成長ドライバーとなる可能性があります。
  • 高い株価ボラティリティと低い流動性: 過去の最大ドローダウンは-80.76%と非常に大きく、現在のボラティリティも高水準です。また、日々の出来高が少なく、売買時の価格変動リスクに注意が必要です。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 B 普通成長
収益性 A 良好
財務健全性 A 良好
バリュエーション A 適正~やや割安

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 852.0円
PER 19.38倍 業界平均66.2倍
PBR 1.57倍 業界平均3.5倍
配当利回り 2.93%
ROE 7.77%

1. 企業概要

エクスモーションは、組込みソフトウェアの品質改善に特化した技術コンサルティングと教育サービスを提供しています。自動車業界に強みを持ちつつ、建設機械、医療機器など新セクターへの事業拡大を進め、コンサルティング、研修、eラーニングなどを通じて企業のソフトウェア開発を支援しています。

2. 業界ポジション

組込みソフトウェアコンサルティングという特定ニッチ分野に特化し、特に自動車業界での実績と専門性で優位性を確立しています。親会社ソルクシーズの傘下であり、安定した経営基盤を持ちますが、市場シェアや競合に対する具体的な優位性については詳細な開示が限定的です。

3. 経営戦略

自動車業界に加え、建設機械、農業機械、医療機器、工場自動化といった新セクターへの収益基盤拡大を図り、収益の多角化を進めています。直近では2026年11月期第1四半期において大幅な増益を達成し、株式分割(1株→2株、2026年6月1日発効予定)も発表していますが、通期業績予想に変更はありません。

4. 財務分析

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 6/9 A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり)
収益性 2/3 純利益は黒字、ROAもプラスだが、営業キャッシュフローに関するデータがないため満点ではない。
財務健全性 2/3 流動比率は良好で株式希薄化もないが、D/Eレシオに関するデータがないため満点ではない。
効率性 2/3 営業利益率は高いが、ROEが10%を下回っており、改善の余地がある。

【収益性】

  • 営業利益率: 過去12か月で16.20%と非常に高く、収益性の高い事業構造を示しています。
  • ROE(実績): 連で7.77%(過去12か月で8.84%)と、一般的な目安の10%には届いていませんが、堅実な水準です。
  • ROA(過去12か月): 7.55%と、ベンチマークの5%を大きく上回っており、総資産を効率よく活用して利益を生み出しています。

【財務健全性】

  • 自己資本比率(実績): 連で89.9%と極めて高く、財務基盤が非常に強固であることを示しています。
  • 流動比率(直近四半期): 10.63倍と、短期的な支払い能力に全く問題がないほどキャッシュが潤沢です。

【キャッシュフロー】

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円) フリーCF(百万円)
連2023.11 24 -163 -42 -139
連2024.11 86 -21 -54 65
連2025.11 252 -45 -55 207

営業キャッシュフローは2023年11月期以降着実に増加しており、本業で安定して現金を稼ぎ出しています。投資キャッシュフローは設備投資などでマイナスが続いていますが、フリーキャッシュフローは2024年11月期からプラスに転じ、2025年11月期には2億円を超える水準に達し、自己資金で事業成長を賄える体制が強化されています。

【利益の質】

  • 営業CF/純利益比率: 252百万円(営業CF) / 127百万円(純利益) = 約1.98倍。1.0以上であり、利益の質は非常に高く、本業で稼いだ利益がきちんと現金として手元に残っています。

【四半期進捗】

2026年11月期第1四半期は、売上高358百万円(前年同期比+4.5%)、営業利益57.3百万円(同+54.9%)と大幅な増益を達成しました。通期予想に対する進捗率は、売上高が24.7%、営業利益が28.1%、純利益が28.6%であり、滑り出しは順調と言えます。特に営業利益率は前年同期10.8%から16.0%へと大幅に改善しています。

5. 株価分析

【バリュエーション】

当社のPER(会社予想)は19.38倍、PBR(実績)は1.57倍です。情報・通信業の業界平均PERが66.2倍、PBRが3.5倍であることと比較すると、PER、PBRともに業界平均を大きく下回っており、現在の株価は比較的割安水準にあると評価できます。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: 21.64 / シグナルライン: 17.19 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 65.4% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -0.70% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +5.70% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +7.89% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +5.73% 長期トレンドからの乖離

RSIは65.4%で買われすぎ水準近いですが、MACDは中立を示しています。移動平均線からの乖離率は短中長期全てでプラスを示しており、直近の株価は上昇トレンドにあることを示唆しています。

【テクニカル】

現在の株価852.0円は、52週高値920.0円から約7.4%下、52週安値710.0円から約19.9%上の水準にあります。直近の移動平均線を見ると、5日移動平均線は下回っていますが、25日、75日、200日移動平均線は全て上回って推移しており、中期的な上昇トレンドが形成されています。

【市場比較】

日経平均比

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 +9.51% +5.86% +3.65%pt
3ヶ月 +9.37% +8.07% +1.30%pt
6ヶ月 +3.90% +20.37% -16.47%pt
1年 -1.05% +87.80% -88.85%pt

TOPIX比

期間 当銘柄 TOPIX
1ヶ月 +9.51% +1.17% +8.34%pt
3ヶ月 +9.37% +2.50% +6.87%pt

直近1ヶ月および3ヶ月では日経平均およびTOPIXを上回るパフォーマンスを見せていますが、6ヶ月および1年といった中長期では市場平均を大きく下回る結果となっています。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 -0.12 ○普通 市場平均と逆方向に動き、値動きが小さい傾向
年間ボラティリティ 31.80% △やや注意 1年間でどれくらい価格がブレるか
最大ドローダウン -80.76% ▲注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.07 △やや注意 リスクを取った分だけリターンが得られているか

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ -0.04 ▲注意 下落リスクだけで見たリターン効率
カルマーレシオ -0.01 ▲注意 最大下落からの回復力

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.28 ○普通 日経平均とあまり連動せず、独自の値動きをする傾向
0.08 値動きのうち市場要因で説明できる割合

【ポイント解説】

エクスモーションの値動きはベータ値がマイナスであり、市場平均とは逆の方向性を示し、その影響も小さい傾向があります。しかし、過去の最大ドローダウンは-80.76%と極めて大きく、投資家は同程度の下落リスクを考慮する必要があります。現在のボラティリティは過去1年で「極めて高い(上位91%)」水準にあり、価格変動が激しい銘柄であると認識すべきです。シャープレシオやソルティノレシオが低いことは、リスクに見合うリターンが十分に得られていない、または下落リスクに対して効率が悪いことを示唆しています。
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±50万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

【事業リスク】

  • 特定業界への依存: 自動車業界への依存度が高く、同業界の構造変化や景気変動が業績に直接影響する可能性があります。
  • 人材確保と競争激化: 組込みソフトウェアコンサルティングという専門性の高い分野では、優秀な人材の確保と育成が継続的な課題であり、競合他社との人材獲得競争も激化する可能性があります。
  • 外的環境変化: DX推進やAI導入といった技術トレンドの変化への対応が遅れると、競争力を失うリスクがあります。

7. 市場センチメント

信用買残は89,300株に留まり、信用売残は0株です。信用倍率は計算上0.00倍ですが、信用売残がないため売り圧力は低いものの、日々の出来高が少ないことから流動性が限定的である可能性があり、売買注文が成立しにくいリスクがあります。
主要株主構成は、親会社のソルクシーズ52.88%を保有し、代表である渡辺博之氏4.5%芳村美紀氏3.97%と続き、上位株主に内部関係者が名を連ねています。

8. 株主還元

配当利回りは2.93%(会社予想)で、1株配当は年間25.00円を予定しています。2026年11月期の配当性向は47.3%と安定した水準にあり、利益とバランスの取れた株主還元策と言えます。自社株買いの発表はありません。

SWOT分析

強み

  • 組込みソフトウェアに特化した専門性と高い技術力を持ち、高付加価値サービスを提供しています。
  • 非常に高い営業利益率(16.20%)と自己資本比率(89.9%)を誇り、財務基盤が極めて堅固です。

弱み

  • 時価総額が小さく、日々の取引量が少ないため、流動性が低く、まとまった売買が困難な場合があります。
  • 過去の業績は安定していますが、2023年11月期に大幅な最終減益(特別損失が主因)を計上するなど、一時的な変動リスクも存在します。

機会

  • 自動車のEV化や自動運転化、DX推進などにより、組込みソフトウェアの需要拡大が続いており、事業成長の機会があります。
  • 建設機械や医療機器といった新セクターへの展開により、事業ポートフォリオの多角化と安定成長が見込めます。

脅威

  • 競合他社の参入や、技術革新の加速により、競争環境が激化する可能性があります。
  • 特定の業界(自動車)への依存が依然として高く、同業界の景気減速や構造変化が業績に影響を及ぼすリスクがあります。

この銘柄が向いている投資家

  • 高収益体質と強固な財務基盤を持つ企業に長期投資を検討したい投資家。
  • ニッチな専門分野での成長を期待し、事業多角化の進展を評価する投資家。
  • 比較的高めの配当利回りを魅力と感じ、変動リスクも許容できるインカムゲイン志向の投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 過去の市場からの最大ドローダウンが非常に大きい歴史があるため、株価の大きな変動に耐えられるかよく検討する必要があります。
  • 日々の出来高が少なく流動性が低い点は、希望するタイミングでの売買が困難になる可能性があるため注意が必要です。

今後ウォッチすべき指標

  • 売上高成長率: 新セクターへの展開が奏功し、年間売上高成長率が5%以上に定着するか。
  • 営業利益率: 高い収益性を維持し、15%以上を安定的に保てるか。
  • 四半期ごとの進捗率: 通期業績予想に対する各四半期の進捗が順調に推移し、上方修正の発表があるか。
  • 出来高: 流動性改善のため、平均出来高がより増加する傾向が見られるか。

10. 企業スコア

成長性: B (普通成長)
直近の通期売上高成長率は約7.9%(2024年11月期から2025年11月期)であり、5%から10%の範囲に収まる普通成長と判断されます。
収益性: A (良好)
営業利益率は過去12か月で16.20%と非常に高く、ROAも7.55%と良好な水準ですが、ROEが8.84%と10%をわずかに下回るため、SではなくAと評価します。
財務健全性: A (良好)
自己資本比率が89.9%、流動比率が10.63倍と極めて高く、Piotroski F-Scoreも6点(良好)であることから、非常に強固な財務体質を有しています。自己資本比率60%以上、流動比率150%以上、F-Score5-6点に該当するためAと評価します。(F-Score 7点以上でS)
バリュエーション: A (適正~やや割安)
PER19.38倍、PBR1.57倍は、業界平均PER66.2倍、PBR3.5倍と比較して大幅に割安であり、業界平均の90%以下の水準にあるためAと評価します。(業界平均の70%以下でS)


企業情報

銘柄コード 4394
企業名 エクスモーション
URL https://www.corporate.exmotion.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 852円
EPS(1株利益) 43.96円
年間配当 2.93円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 20.8% 30.4倍 3,438円 32.4%
標準 16.0% 26.4倍 2,441円 23.7%
悲観 9.6% 22.4倍 1,561円 13.2%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 852円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,225円 ○ 30%割安
10% 1,530円 ○ 44%割安
5% 1,931円 ○ 56%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
フューチャー 4722 1,692 1,612 13.66 2.39 18.8 2.83
ULSグループ 3798 559 356 17.14 2.79 21.2 1.27

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.38)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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