企業の一言説明

MCJは「マウス」ブランドのPC製造・販売を軸に、周辺機器や総合エンタメ事業も展開する大手PCメーカーです。

総合判定

成長性と財務健全性に優れる高配当・株主還元重視企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • パソコン関連事業が好調を維持し、売上高・営業利益ともに過去最高を更新しています。
  • 自己資本比率が高く、 Piotroski F-Scoreも8/9点と優良な財務健全性を誇ります。
  • 配当性向30%以上、総還元性向30~50%を重視する株主還元方針により、安定した配当と自社株買いが期待できます。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 S 非常に高い
収益性 S 優良
財務健全性 S 優良
バリュエーション C やや割高

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 2,182.0円
PER 15.52倍 業界平均12.9倍
PBR 2.17倍 業界平均0.8倍
配当利回り 0.00%
ROE 16.68%

※配当利回りは会社予想0.00%を記載。ただし、決算説明資料では2026年3月期通期で1株当たり44円の配当を想定しており、現在の株価で計算した場合は約2.0%となる。

1. 企業概要

「マウス」ブランドで知られるPC製造・販売が主力です。周辺機器も手がけ、近年はアミューズメント施設「aprecio」やフィットネスクラブ「MIRAfitness」などの総合エンタメ事業も展開し、事業の多角化を進めています。

2. 業界ポジション

PC関連市場において、BTO(Build-to-Order)生産体制を強みに、品質とコストパフォーマンスを両立した製品で一定のシェアを確立しています。家電量販店やEコマースを通じ、幅広い顧客層にPC製品を提供しています。

3. 経営戦略

国内PC事業の好調を背景に、売上・利益の過去最高更新を目指しています。ハード事業を主軸に据えつつ、サービス・コンテンツ分野への展開をM&Aやジョイントベンチャー、ベンチャー投資などで拡大し、事業ドメインの多角化・成長を追求しています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 8/9 S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 2/3 純利益がプラスであり、ROAも良好な水準です。
財務健全性 3/3 流動比率が健全で、D/Eレシオ、株式希薄化もないため、財務は極めて健全です。
効率性 3/3 営業利益率とROEともに高水準を維持し、四半期売上高も成長しており効率的な経営を実現しています。

【収益性】

営業利益率(過去12か月)は10.90%と良好な水準を維持しています。ROE(株主資本利益率)は16.68%、ROA(総資産利益率)は10.12%といずれもベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%)を大幅に上回り、効率的な収益獲得能力を示しています。

【財務健全性】

自己資本比率は66.6%と非常に高く、安定した財務基盤を築いています。流動比率は2.79倍であり、短期的な支払い能力にも全く問題がなく、極めて高い財務健全性を保っています。

【キャッシュフロー】

決算期 フリーCF(百万円) 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2023.03 21,279 24,018 -2,739 -5,814
2024.03 2,002 8,198 -6,196 -132
2025.03 -7,245 17,587 -24,832 -8,123

2025年3月期は投資活動によるキャッシュフローの支出が大きく、フリーキャッシュフローがマイナスとなりましたが、営業キャッシュフローは堅調に推移しており、本業で安定した資金を生み出しています。

【利益の質】

営業CF/純利益比率は約1.14(営業CF175.87億円 / 純利益153.8億円)であり、純利益を上回る営業キャッシュフローを生み出しており、利益の質は健全と言えます。

【四半期進捗】

2026年3月期第3四半期累計の通期予想に対する進捗率は、売上高で約75.98%、営業利益で約86.9%、純利益で約88.4%と、非常に順調に進捗しており、通期の上方修正後予想達成への期待が高まります。

【バリュエーション】

PER(株価収益率)は15.52倍であり、業界平均の12.9倍と比較するとやや割高な水準にあります。PBR(株価純資産倍率)は2.17倍で、業界平均の0.8倍を大きく上回っており、純資産価値から見ても割高感が指摘されます。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -4.21 / シグナル値: 5.14 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 46.1% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -0.05% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -1.57% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +8.24% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +32.40% 長期トレンドからの乖離

MACDは中立を示しており、RSIも50近辺で特に過熱感や売られすぎの水準ではありません。株価は短期移動平均線をわずかに下回っていますが、長期移動平均線を大きく上回る位置にあります。

【テクニカル】

現在の株価2,182.0円は、52週高値2,377.0円に対して84.1%の位置、52週安値1,250.0円に対しては高い水準にあります。5日移動平均線(2,183.00円)および25日移動平均線(2,216.72円)を下回っている一方で、75日移動平均線(2,015.84円)と200日移動平均線(1,648.01円)を大きく上回っており、中長期的な上昇トレンドは維持されています。

【市場比較】

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -1.93% +5.86% -7.79%pt
3ヶ月 +32.48% +8.07% +24.42%pt
6ヶ月 +52.16% +20.37% +31.79%pt
1年 +87.94% +87.80% +0.14%pt

当銘柄の株価は、直近1ヶ月では日経平均を下回ったものの、3ヶ月および6ヶ月の中期スパンでは日経平均を大幅に上回るパフォーマンスを見せています。1年スパンでは日経平均とほぼ同等の非常に高いリターンを達成しています。

6. リスク評価

⚠️ 信用倍率が579.0倍と高水準です。将来の売り圧力に注意が必要です。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
年間ボラティリティ 35.28% △やや注意 1年間でどれくらい価格がブレるか
最大ドローダウン -28.83% △やや注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ -0.74 ▲注意 リスクを取った分だけリターンが得られているか

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 1.66 ◎良好 下落リスクだけで見たリターン効率
カルマーレシオ 1.34 ◎良好 最大下落からの回復力

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.44 ◎良好 日経平均とどれだけ連動するか
0.20 値動きのうち市場要因で説明できる割合

ポイント解説

この銘柄の値動きは、年間ボラティリティが35.28%と市場全体に比べてやや激しい傾向があり、過去には-28.83%の最大下落を経験しています。しかし、下方リスクを考慮したソルティノレシオや最大ドローダウンからの回復力を示すカルマーレシオが良好な水準であることから、下落局面からの回復力は期待できる特性を持ちます。市場との相関は比較的低く、独自の値動きをする傾向が見られます。
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±38万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

事業リスク

  • 原材料・部材の調達難や価格高騰は、PC製品の製造コストに直接影響を与える可能性があります。
  • 為替変動、特に急激な円安や円高は、部品調達コストや海外売上高に影響を及ぼすリスクがあります。
  • PC市場における需要の一時的な沈静化や競合激化は、業績に影響を与える可能性があります。

7. 市場センチメント

信用倍率は579.00倍と非常に高い水準にあり、将来的な需給が悪化し、株価の上値が重くなるリスクがあるため注意が必要です。主要株主は、髙島勇二氏が31.9%、自社(自己株口)が5.81%、日本カストディ銀行(信託口)が3.61%を保有しています。

8. 株主還元

配当利回りは、会社予想ベースでは0.00%ですが、決算説明資料の2026年3月期予想年間配当を44円とすると、現在の株価で約2.0%となります。配当性向は計画で31.2%と、利益水準に対して健全な範囲内にあります。2025年7月~第3四半期末にかけて総額40億円の自社株買いを実施し、株主への総還元を重視する姿勢を示しています。⚠️配当性向30-50%の範囲内であり、健全な水準です。

SWOT分析

強み

  • BTO生産体制によるコスト競争力と多様なPC製品ラインナップで市場ニーズに対応しています。
  • 自己資本比率が高く、潤沢なキャッシュを持つ堅固な財務基盤を誇ります。

弱み

  • 収益の大部分を占めるPC事業は、世界的な市場動向や需要変動に左右されるリスクがあります。
  • 総合エンタメ事業の収益貢献度は現状として限定的であり、成長ドライバーとしてはまだ発展途上です。

機会

  • ハード事業で培った顧客基盤を活かし、サービス・コンテンツ分野への事業ドメイン拡大が期待されます。
  • M&AやJV、VB投資を通じて新たな成長機会を獲得する可能性があります。

脅威

  • 原材料価格の高騰や為替変動が利益率を圧迫する可能性があります。
  • PC市場における競合激化や技術革新のスピードへの対応が常に求められます。

この銘柄が向いている投資家

  • パソコン関連市場の成長性に関心があり、中長期的な視点で企業成長を応援したい投資家。
  • 安定した財務基盤と積極的な株主還元姿勢を重視する投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 信用倍率が非常に高く、将来的な需給悪化による株価下落リスクに留意する必要があります。
  • 業界平均と比較して、PER・PBRともに割高水準にあるため、バリュエーションを慎重に評価すべきです。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率: 10%以上の持続的な維持。
  • 四半期売上高成長率: 5%以上の安定的な成長。
  • 信用倍率: 30倍以下への改善。

10. 企業スコア

項目 スコア 根拠
成長性 S 四半期売上高成長率13.7%、EPS成長率34.2%と非常に高く、過去最高益を更新しているため。
収益性 S ROE 17.13%は目安の15%以上、営業利益率10.9%も良好な水準を維持しているため。
財務健全性 S 自己資本比率66.6%・流動比率2.79と高水準であり、Piotroski F-Scoreも8点と優良なため。
バリュエーション C PER 15.52倍、PBR 2.17倍はいずれも業界平均を上回っており、株価に割高感が認められるため。

企業情報

銘柄コード 6670
企業名 MCJ
URL http://www.mcj.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,182円
EPS(1株利益) 140.57円
年間配当 0.00円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 10.6% 17.4倍 4,045円 13.1%
標準 8.1% 15.1倍 3,146円 7.6%
悲観 4.9% 12.9倍 2,295円 1.0%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,182円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,564円 △ 40%割高
10% 1,953円 △ 12%割高
5% 2,465円 ○ 11%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
エレコム 6750 1,647 1,518 8.53 1.28 21.5 3.15
ティアック 6803 112 32 8.11 0.84 11.2 0.89
ハイパー 3054 256 25 25.34 0.81 3.2 2.73

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.38)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。