企業の一言説明
コーセーアールイーは福岡市を地盤にマンション開発・分譲を手がける、中堅不動産デベロッパーです。
総合判定
低PBRで財務は堅実、ただし成長にはばらつきが見られる成熟企業
投資判断のための3つのキーポイント
- 堅実な財務体質と低PBR: 自己資本比率が高く、資産に対して株価が割安である点が魅力です。
- 配当利回り: 安定した配当を継続しており、利回りも魅力的な水準にあります。
- 業績の不確実性とキャッシュフロー: 直近は増収増益に転じたものの、来期は減益予想であり、営業キャッシュフローの継続的なマイナスが財務上の課題です。
企業スコア
| 観点 | スコア | 判定理由 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 直近年度の売上高は大幅な増収を達成。 |
| 収益性 | B | ROEは低めも営業利益率は標準レベル。 |
| 財務健全性 | S | 自己資本比率・流動比率が高くF-Score優良。 |
| バリュエーション | B | PBRは割安だがPERは業界平均より割高。 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 648.0円 | – |
| PER | 14.96倍 | 業界平均11.3倍 |
| PBR | 0.62倍 | 業界平均0.9倍 |
| 配当利回り | 3.70% | – |
| ROE | 6.66% | – |
1. 企業概要
コーセーアールイーは、福岡市を拠点にファミリーマンションと投資用ワンルームマンションの企画、開発、分譲を主力事業とする不動産会社です。これらの販売事業に加え、不動産賃貸管理やビルメンテナンスも手掛け、収益の多角化を進めています。特に、福岡市での長年の実績と地域密着型開発が強みです。
2. 業界ポジション
国内不動産業界において、コーセーアールイーは福岡市を主要地盤とする中堅マンションデベロッパーとして位置しています。首都圏進出も図っていますが、大手総合不動産会社や全国展開するマンション大手とは異なり、地域特化型戦略と投資用マンションに強みを持つ点で差別化を図っています。市場シェアは限定的ですが、地域で培ったノウハウが競合に対するアドバンテージです。
3. 経営戦略
中期経営計画に関する具体的な情報はありませんが、企業概要から福岡市での地盤を固めつつ、投資用ワンルームマンション事業の展開や首都圏への進出を通じて事業領域の拡大と収益基盤の強化を目指していることが伺えます。2027年1月期の配当実施予定が示されており、株主還元も経営の重要課題と位置付けています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 7/9 | S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 2/3 | 純利益とROAがプラスだが、営業キャッシュフローはマイナス |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率・D/Eレシオが良好で、株式希薄化もない |
| 効率性 | 2/3 | 営業利益率は10%超だが、ROEは10%未満 |
コーセーアールイーのF-Scoreは7/9点と高い評価を得ており、全体的に財務の質は優良と言えます。特に財務健全性においては満点の3/3点を獲得しており、安定した流動性と低い負債比率を維持していることが評価されます。これは、自己資本が厚く、短期的な支払能力も高いことを示唆しています。収益性と効率性は2/3点であり、純利益とROAは確保されている一方で、営業キャッシュフローのマイナスやROEが10%を下回る点に改善余地があることが示されています。
【収益性】
過去12ヶ月の実績において、営業利益率は7.65%であり、一般的な目安である5-10%の範囲内で標準的な水準です。ROE(株主資本利益率)は6.71%と、一般的な目安とされる10%を下回っており、株主資本を効率的に活用して利益を生み出す力には改善の余地があります。ROA(総資産利益率)は2.61%と、一般的な目安である5%を下回っており、総資産に対する利益の創出効率は低い水準にあります。
【財務健全性】
自己資本比率は53.9%と非常に高く、財務基盤が強固であることを示しています。これにより、借入依存度が低く、外部環境の変化や事業リスクに対する耐性が高いと評価できます。流動比率は4.74倍と非常に高く、短期的な支払い能力に全く問題がなく、潤沢な流動資産を保有していることを示唆しています。
【キャッシュフロー】
| Breakdown | 過去12か月 | 2026/1期 | 2025/1期 | 2024/1期 |
|---|---|---|---|---|
| 営業CF | -12億6千万円 | -12億6千万円 | -11億3千6百万円 | 12億1千8百万円 |
| フリーCF | -25億9千万円 | -13億7千8百万万円 | -19億7千8百万円 | 21億1千5百万円 |
過去12ヶ月及び2025年、2026年1月期ともに営業キャッシュフローおよびフリーキャッシュフローがマイナスとなっており、本業での現金創出ができていない状況が続いています。これは、不動産開発事業における用地仕入れや建設資金の先行投資が大きいこと、あるいは販売サイクルが長期化していることなどが原因と考えられ、資金調達による依存度が高いことを示唆しています。
【利益の質】
営業CF/純利益比率は-1.81とマイナスであり、「D(要注意)」と評価されます。これは、計上されている利益が現金として手元に残らず、むしろ現金が流出していることを示しており、利益の質に懸念があることを警告しています。
【四半期進捗】
直近四半期データのみの提供で通期予想に対する進捗率は明確ではありませんが、直近の業績推移を見ると、2026年1月期は回復基調にある一方、2027年1月期の会社予想では減益を見込んでおり、業績の安定性には課題があります。
【バリュエーション】
配当利回り3.70%は、銀行預金金利と比較して魅力的な水準です。PER(株価収益率)は14.96倍であり、業界平均の11.3倍と比較すると割高な水準にあります。一方で、PBR(株価純資産倍率)は0.62倍と、業界平均の0.9倍を下回っており、株価が企業が持つ純資産価値の割安に評価されていることを示唆しています。ただし、低PBRは必ずしも割安ではなく、成長性や収益性の低さを反映している可能性もあります。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| 5日線乖離率 | – | -0.92% | 直近のモメンタムはやや弱い |
| 25日線乖離率 | – | -0.23% | 短期トレンドからの乖離は小さい |
| 75日線乖離率 | – | -4.88% | 中期トレンドからの下落を示唆 |
| 200日線乖離率 | – | -5.08% | 長期トレンドからの下落を示唆 |
テクニカルシグナルでは、MACDシグナル、RSI状況ともに「中立」と表示されており、現状では明確な売買シグナルは出ていません。移動平均線乖離率を見ると、株価が短期・中期・長期すべての移動平均線を下回っており、緩やかな下降トレンドにあることを示唆しています。
【テクニカル】
現在の株価648.0円は、52週高値766.0円、52週安値630.0円の比較的安値圏(52週レンジ内位置15.1%)に位置しています。5日移動平均線(654.00円)、25日移動平均線(649.52円)、75日移動平均線(682.51円)、200日移動平均線(684.41円)をすべて下回っており、短期から長期にわたって下降トレンドが継続している状態です。
【市場比較】
| 期間 | 当銘柄 | 日経平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | -0.15% | +11.40% | -11.56%pt |
| 3ヶ月 | -14.74% | +11.23% | -25.96%pt |
| 6ヶ月 | -6.49% | +25.50% | -31.99%pt |
| 1年 | +1.25% | +75.73% | -74.48%pt |
過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年のどの期間においても、コーセーアールイーの株価パフォーマンスは日経平均を大幅に下回っています。特に1年間では日経平均が75.73%上昇する中で当銘柄は1.25%の上昇に留まっており、市場全体の上昇トレンドに乗り切れていない状況が伺えます。
【注意事項】
⚠️ 信用買残が102,800株あり、将来の売り圧力に注意が必要です。
基本リスク指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 年間ボラティリティ | 31.16% | △やや注意 | 1年間でどれくらい価格がブレるか |
| 最大ドローダウン | -52.30% | ▲注意 | 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる |
| シャープレシオ | 0.88 | ○普通 | リスクを取った分だけリターンが得られているか |
リスク効率指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ソルティノレシオ | -0.60 | ▲注意 | 下落リスクだけで見たリターン効率 |
| カルマーレシオ | -0.36 | ▲注意 | 最大下落からの回復力 |
市場連動性
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 市場相関 | 0.31 | ◎良好 | 日経平均とどれだけ連動するか |
| R² | 0.09 | – | 値動きのうち市場要因で説明できる割合 |
【ポイント解説】
コーセーアールイーの株価は、年間ボラティリティ31.16%で「やや注意」水準にあります。過去の最大ドローダウンは-52.30%と大きく、この程度の下落は今後も起こりうることを念頭に置く必要があります。ソルティノレシオやカルマーレシオがマイナス評価であることから、リスクを取っただけのリターンが得られにくく、特に下落局面での効率性が低いことを示唆しています。市場相関係数0.31、R² 0.09と低く、日経平均との連動性は弱く、独自の要因で株価が変動しやすい特性があります。過去の最大ドローダウンからの回復は未回復の状態です。現在のボラティリティは過去1年で「通常」水準にあります。
【投資シミュレーション】
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±29万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。
【事業リスク】
- 金利上昇リスク: 不動産開発には多額の借入を伴うため、金利上昇は資金調達コストを増加させ、収益を圧迫する可能性があります。
- 不動産市況悪化リスク: 景気悪化や政府の政策変更によりマンション販売価格が下落したり、需要が減退したりすると、業績に直接的な影響が出ます。
- 用地仕入れ・開発許認可リスク: 適切な用地の確保や開発に必要な許認可の取得が難航した場合、事業計画の遅延やコスト増に繋がる恐れがあります。
7. 市場センチメント
信用取引状況: 信用買残は102,800株存在するものの、信用売残は0株であり、信用買い残に対する売り残が極端に少ない状態です。信用倍率は計算上「0.00倍」と表示されますが、買い残が存在するため、将来的にそれらが利益確定売りや損切りとして市場に出る可能性があります。
主要株主構成:
- 諸藤敏一: 24.15%
- (株)TMIトラスト: 20.25%
- グランフォーレ会: 2.73%
筆頭株主である諸藤敏一氏と関連法人による保有割合が高く、安定株主が一定数存在します。同時に、創業者や経営陣による株式保有比率が高いことから、経営の安定性や長期的な視点での事業運営が期待できる一方、浮動株が少ないことによる流動性の低さや、一部株主の意向が経営に強く反映される可能性も考えられます。
8. 株主還元
コーセーアールイーは配当利回り3.70%と、銀行預金金利と比較して高い水準の配当を実施しています。配当性向は35.04%と、健全な範囲内(30-50%)に収まっており、利益をしっかりと還元しつつも、将来の事業投資や内部留保に回す余力も持っていると考えられます。現時点での自社株買いに関するデータはありません。また、期末配当の権利確定日が2027年1月28日に設定されています。
SWOT分析
| 分類 | 項目 | 投資への示唆 |
|---|---|---|
| 💪 強み | 財務健全性が高い 福岡地盤の豊富な実績 低PBR・高配当利回り |
安定性重視の投資家に魅力的 |
| ⚠️ 弱み | キャッシュフローのマイナス 来期減益予想 低いROEと市場パフォーマンス |
資金繰りと業績の動向を注視すべき |
| 🌱 機会 | 首都圏への事業進出 資産運用型マンション市場の成長 |
新規事業分野での成長余地を期待 |
| ⛔ 脅威 | 金利上昇と不動産市況悪化 材料費高騰、競合激化 |
外部環境の変化が業績に影響する |
この銘柄が向いている投資家
| 投資家タイプ | 相性が良い理由 |
|---|---|
| 安定配当を求める中長期投資家 | 堅実な財務基盤と高い配当利回りを享受できる。 |
| PBR改善を期待するバリュー投資家 | 純資産価値と比較して割安な株価に長期的な上昇余地がある。 |
この銘柄を検討する際の注意点
- キャッシュフローの継続的なマイナス: 本業で現金を生み出せていない状況が継続しており、資金調達状況を注視すべきです。
- 市場平均を下回る株価パフォーマンス: 過去1年間、日経平均を大きく下回っており、株価の回復には明確な成長ドライバーが必要です。
- 来期減益予想: 直近は好調も、会社の来期予想が減益であるため、業績の不安定性に注意が必要です。
今後ウォッチすべき指標
| 指標 | 現状 | トリガー条件 | 注目理由 |
|---|---|---|---|
| 営業キャッシュフロー | -12.6億円 | 黒字転換 | 資金繰りと利益の質改善を確認するため |
| 営業利益率 | 7.65% | 10%以上への改善 | 収益効率の向上を確認するため |
| 一株利益(EPS) | 68.5円(2026/1期実績) 43.3円(2027/1期予想) |
50円以上への回復 | 企業の本質的な稼ぐ力を示すため |
企業情報
| 銘柄コード | 3246 |
| 企業名 | コーセーアールイー |
| URL | http://www.kose-re.jp |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 648円 |
| EPS(1株利益) | 43.32円 |
| 年間配当 | 3.70円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 17.2倍 | 745円 | 3.3% |
| 標準 | 0.0% | 15.0倍 | 648円 | 0.6% |
| 悲観 | 1.0% | 12.7倍 | 579円 | -1.6% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 648円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 331円 | △ 96%割高 |
| 10% | 414円 | △ 57%割高 |
| 5% | 522円 | △ 24%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| デュアルタップ | 3469 | 995 | 43 | 87.28 | 1.69 | 2.1 | 1.25 |
| セントラル総合開発 | 3238 | 360 | 34 | 38.70 | 0.38 | 0.8 | 0.83 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.54)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。