企業の一言説明

WDIは、レストラン運営を主軸に、パスタ店「カプリチョーザ」などのブランドを国内外に展開し、ブライダル事業も手掛ける小売業の企業です。

総合判定

事業拡大基調だが、収益性と財務の安定性改善が求められる構造改革の過渡期

投資判断のための3つのキーポイント

  • 国内外での堅実な店舗展開とブライダル事業による売上高の着実な成長が期待されます。
  • 直近の四半期決算では営業利益・経常利益が大幅に改善し、収益力回復の兆しが見られます。
  • PER、PBRともに業界平均を大きく上回り割高感が強いこと、直近12ヶ月で純損失を計上し財務健全性に課題を抱えている点に注意が必要です。

企業スコア

観点 スコア 判定理由
成長性 A 売上成長は堅調だが直近純利益はマイナス
収益性 C 直近のROEはマイナス、営業利益率も低水準
財務健全性 B 自己資本比率は改善途上、流動性は確保
バリュエーション D PER・PBRともに業界平均を大きく上回り割高

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 2977.0円
PER 81.03倍 業界平均21.1倍
PBR 2.89倍 業界平均1.3倍
配当利回り 0.57%
ROE 15.56%

※ROEは直前の期末実績であり、直近12ヶ月ではマイナスとなっています。

1. 企業概要

WDIは、パスタ店「カプリチョーザ」やハワイ料理「エッグスンシングス」など、多様な飲食店ブランドを日本、北米、ミクロネシア、アジアなどで展開するグローバル企業です。ブライダル事業も手掛け、食とエンターテイメント領域で収益を上げています。

2. 業界ポジション

WDIは国内外に展開するレストランチェーンとして、日本国内だけでなく海外市場にも積極的に進出し、多角的なブランドポートフォリオを持つ点が強みです。特定の地域やブランドに依存しないリスク分散型の事業構造を構築しています。

3. 経営戦略

中期経営計画では収益性の改善と海外事業の拡大を重視しており、国内外での店舗の最適化を進めています。直近では2026年3月期の通期予想に対する第3四半期までの営業利益進捗率が96.3%と高く、収益改善へのコミットメントが見られます。

4. 財務分析

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 4/9 B: 普通
収益性 1/3 純利益が直近12ヶ月でマイナスであるため低評価。ROAはプラスを維持。
財務健全性 2/3 流動比率は良好な水準だが、D/Eレシオが1.0を超えており負債の多さが課題。株式希薄化はなし。
効率性 1/3 営業利益率とROEが改善途上にあるものの、四半期売上成長率はプラスを維持。

【収益性】
過去12ヶ月の営業利益率は5.84%と、一般的な目安である10%には届いていません。また、Return on Equity(株主資本利益率)は過去12ヶ月で-10.92%とマイナスで、Return on Assets(総資産利益率)は2.92%とベンチマークの5%に達しておらず、収益性の改善が急務です。
【財務健全性】
自己資本比率は28.5%と、十分な財務基盤とは言えず、更なる強化が必要です。一方で、流動比率は1.58倍と、短期的な支払い能力は確保されています。
【キャッシュフロー】

決算期 フリーCF 営業CF 投資CF 財務CF 現金等残高
2023.03 584百万円 1,680百万円 -1,096百万円 -1,380百万円 54億4600万円
2024.03 424百万円 1,785百万円 -1,361百万円 -116百万円 59億4100万円
2025.03 82百万円 331百万円 -249百万円 -667百万円 51億5200万円

2025年3月期はフリーキャッシュフローが82百万円と大幅に減少しており、営業キャッシュフローも前年比で減少しています。これは事業活動による資金創出力の低下を示唆しており、今後の動向を注視する必要があります。
【利益の質】
営業CF/純利益比率は過去12ヶ月の純利益がマイナスのため算出できませんが、営業CF3億3100万円に対し最終純利益がマイナスとなっている点は、利益の質に問題があることを示唆しています。
【四半期進捗】
2026年3月期第3四半期は、売上高が通期予想に対して75.5%、営業利益が96.3%、経常利益が117.4%と、利益面では通期予想を既に超過する高い進捗率を見せており、特に経常利益は好調です。ただし、親会社株主に帰属する当期純利益は42.1%の進捗率に留まっています。

5. 株価分析

【バリュエーション】
WDIのPERは81.03倍、PBRは2.89倍であり、それぞれ小売業の業界平均PER(21.1倍)、PBR(1.3倍)と比較して大幅に割高な水準にあります。収益性や財務健全性の課題を考慮すると、現在の株価には高い成長期待が織り込まれているか、割高感が強いと評価できます。
【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -29.53 / シグナルライン: -36.7 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 38.2% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +0.42% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -0.07% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -5.00% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -3.11% 長期トレンドからの乖離

【テクニカル】
現在の株価(2977.0円)は52週安値(2842.0円)に近い29.8%の位置にあり、52週高値(3295.0円)からはやや下落した水準です。移動平均線では、5日移動平均線は上回っていますが、25日、75日、200日移動平均線を下回っており、中期・長期的な下降トレンドまたは調整局面にあることを示唆しています。
【市場比較】

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 +0.78% +10.74% -9.96%pt
3ヶ月 -7.55% +11.53% -19.08%pt
6ヶ月 -0.93% +22.35% -23.28%pt
1年 -1.26% +71.36% -72.62%pt

WDIの株価は、全ての期間において日経平均を大きく下回るパフォーマンスとなっており、特に長期的な期間で顕著です。直近1ヶ月ではTOPIXと比較してほぼ同水準の動きですが、3ヶ月以上の期間ではTOPIXも下回っており、市場全体と比べてアンダーパフォームしている状況です。

6. リスク評価

【注意事項】
⚠️ 直近12ヶ月は純損失を計上しており、PBRは業界平均を大幅に上回るため、株価の成長戦略が頓挫した場合のバリュエーションリスクに注意が必要です。
【リスク指標テーブル】

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 0.17 ◎良好 市場平均よりも値動きが小さい
年間ボラティリティ 21.83% ○普通 1年間で株価が中程度の変動をする
最大ドローダウン -29.61% △やや注意 過去最悪で約3割下落。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ -0.14 ▲注意 リスクを取った分だけリターンが得られていない状況

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 0.32 △やや注意 下落リスクだけで見たリターン効率は改善の余地あり
カルマーレシオ 0.24 △やや注意 最大下落からの回復力はまだ低い

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.44 ◎良好 日経平均と緩やかに連動する
0.20 値動きのうち市場要因で説明できる割合は20%

【ポイント解説】
WDIの株価はベータ値が低く、市場全体の変動にはあまり左右されない独自の動きをする傾向があります。一方で、過去1年間では最大で-29.61%の下落を経験しており、リスク効率を示すシャープレシオやソルティノレシオも低水準で、現時点ではリスクに見合うリターンが確保されていない状況です。現在のボラティリティは過去1年で通常水準にあります。
【投資シミュレーション】
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±21万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの5%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。
【事業リスク】

  • 原材料価格や人件費の高騰: 飲食業の収益性を圧迫する主要因となります。
  • 海外事業展開に伴う為替リスク: 日本円と現地通貨の変動が収益に影響を与えます。
  • M&A戦略の成否: 積極的なM&Aによる成長戦略は、統合リスクを伴います。

7. 市場センチメント

信用買残は11,700株である一方、信用売残は0株であり、信用倍率は算出不能です。これは信用売りの圧力が極めて低いことを意味しますが、同時に将来の買い戻しによる株価上昇の期待も薄い状況です。
主要株主構成は以下の通りです。

  • Soken Corp.: 23.88%
  • 清水洋二: 10.06%
  • 清水謙: 2.44%

8. 株主還元

配当利回りは0.57%(会社予想)、配当性向は11.4%と、利益に対して無理のない範囲で継続的な配当を行っている状況です。自社株買いの情報は直近では開示されていません。
【配当持続可能性】
配当性向は11.4%と非常に低く、現在の利益水準で配当の持続可能性は高いと言えます。ただし、直近12ヶ月の純損失を考慮すると、今後の利益回復が配当方針を左右する可能性があります。

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 国内外での多ブランド展開
直近四半期の利益改善傾向
事業環境の変化に強く、収益回復期待に寄与。
⚠️ 弱み 直近12ヶ月での純損失計上
高いバリュエーション
業績の不確実性が高く、投資リスクを増大させる。
🌱 機会 インバウンド需要の回復
海外市場での成長性
訪日客増加で売上機会が拡大、海外展開も後押し。
⛔ 脅威 原材料・人件費の高騰
競合激化と消費トレンド変化
利益を圧迫する要因となり、業績の不安定化を招く。

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
企業成長と経営改善に期待する中長期投資家 業績成長戦略と収益改善の進捗を見守りたいから。
配当よりもキャピタルゲインを狙う投資家 直近業績悪化からのV字回復による株価上昇を期待できるから。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 直近の純損失と高バリュエーション: 株価が将来の成長期待を既に高く織り込んでいるため、業績回復が期待通りに進まないと株価下落リスクがあります。
  • 財務健全性の継続的な改善: 自己資本比率が低い水準であり、事業拡大に伴う資金需要や予期せぬリスクに対する財務体質を強化できるか注目です。
  • フリーキャッシュフローの動向: 2025年3月期にフリーCFが大幅減少しており、事業活動による資金創出力の回復が確認できるまでは慎重な見極めが必要です。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 5.84% 10%以上への回復 収益性改善の明確な指標となるため
自己資本比率 28.5% 40%以上への改善 財務体質強化の進捗を確認するため
フリーキャッシュフロー 82百万円 増加トレンドへの転換 資金創出力の回復と事業安定性を示す

企業情報

銘柄コード 3068
企業名 WDI
URL http://www.wdi.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 小売 – 小売業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,977円
EPS(1株利益) 36.74円
年間配当 0.57円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 6.1% 46.0倍 2,271円 -5.2%
標準 4.7% 40.0倍 1,847円 -9.1%
悲観 2.8% 34.0倍 1,435円 -13.5%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,977円

目標年率 理論株価 判定
15% 920円 △ 224%割高
10% 1,149円 △ 159%割高
5% 1,450円 △ 105%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
クリエイト・レストランツ・ホールディングス 3387 721 3,068 57.68 6.93 13.0 0.69
ワイズテーブルコーポレーション 2798 2,989 98 23.47 11.15 47.5 0.00
グローバルダイニング 7625 492 51 7.43 0.88 12.3 1.01

関連情報

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.66)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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