企業の一言説明

gumiはモバイルオンラインゲーム開発を主力とし、ブロックチェーンやXR(VR/AR)分野にも積極的な投資を展開するエンターテインメント企業です。

総合判定

構造改革の過渡期にある高リスク・高成長期待銘柄

投資判断のための3つのキーポイント

  • 主力IPの収益化とエンジン活用: 「ジョジョの奇妙な冒険」など有力IPと自社エンジンの組み合わせにより、モバイルゲーム事業の黒字定着を図る戦略が進行中であること。
  • 暗号資産ポートフォリオの貢献: 保有する暗号資産やファンドによる収益基盤の構築が、業績のボラティリティを左右する重要な事業ポートフォリオとなっている点。
  • 高リスク相関への監視: 暗号資産市況の影響を強く受ける収益構造のため、市場価格の下落が直接的に業績悪化を招く潜在的なリスクに注意が必要であること。

銘柄スコアカード

観点 評価 判定根拠
収益力 B 営業利益率は改善傾向にあるが安定感に欠けるため
安全性 S 自己資本比率は約70%と極めて健全な水準であるため
成長性 B 直近Qの急成長はあるが過去の売上減が重いため
株主還元 N/A 現状、配当の計画がなく利益還元の実績が乏しいため
割安度 N/A 収益変動が激しく適切なPER算出が困難なため
利益の質 D 営業CFが純利益を下回る年が多くキャッシュ創出力が弱い

総合: B

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 312.0円
PER —倍 業界平均23.2倍
PBR 0.79倍 業界平均2.3倍
配当利回り 配当ゼロ
ROE 11.20%

企業概要

gumiは、スマートフォン向けオンラインゲームの企画・開発・運営を軸に、次世代エンターテインメント領域であるブロックチェーン事業、XR事業を展開しています。2007年の設立以来、海外展開を積極的に行い、グローバルな市場シェアの獲得を目指しています。主力製品は「ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ」をはじめとするスマホアプリで、自社の技術力と有名IPのライセンスを活用した開発サイクルに強みを持ちます。

業界ポジション

モバイルゲーム業界において、大ヒットIPを活用した開発力と、技術難易度の高いブロックチェーン技術を組み合わせた独自の立ち位置を築いています。競合には大手デベロッパーが存在しますが、同社は暗号資産の運用とゲーム事業を融合させた独自のビジネスモデルによる差別化を図っています。強みは独自の技術資産とグローバルなネットワーク、弱みは市場環境の変化やIP確保コスト、および暗号資産ボラティリティへの脆弱性が挙げられます。

競争優位性 (Moat)

観点 評価 根拠
ブランド・知名度 中程度 ゲーム市場における知名度は一定だが収益変動が大きい
スイッチングコスト 弱い ユーザーが他社ゲームへ移動しやすく維持が困難
ネットワーク効果 弱い ユーザー数増が収益の雪だるま式成長に直結していない
コスト優位 (規模の経済) 判断材料不足
規制・特許 中程度 法的要求事項の審査を前提とした事業基盤を有している

経営戦略

中期経営計画では、モバイルゲーム事業の利益最大化とブロックチェーン事業の拡大を柱としています。特に、アプリ外決済の導入による手数料削減や自社ゲームエンジンの活用により、収益性を向上させる方針です。直近では暗号資産の保有・ノード運営による利益積み増しを図りつつ、新規事業として予測データサービスへの参入を発表しました。今後のイベントとしては、新規IPのリリースや暗号資産相場との連動による財務変動が焦点となります。

収益性

営業利益率は9.83%(過去12か月)で、過去の赤字基調から黒字転換の局面を見せています。ROEは11.20%であり、株主資本を使い一定の収益を生み出している点は評価されます。一方、ROAは0.47%と低水準にあり、保有資産に対する効率的な運用が今後の課題です。

財務健全性

自己資本比率は69.9%と高い水準を保持しており、財務構造は安定しています。流動比率は2.99倍と短期的な支払能力も十分確保されており、安全性は極めて高い水準にあります。

キャッシュフロー

決算対象年月 営業CF FCF
2025.04 ▲8.81億円 ▲25.43億円
2024.04 ▲51.47億円 ▲49.95億円
2023.04 ▲1.71億円 ▲25.17億円

過去3年間、営業CFおよびFCFはマイナスが続いており、事業から恒常的かつ安定的に現金を創出できていない状態です。

利益の質

営業CF/純利益比率は過去3年平均で▲0.41と1.0を大きく下回っており、会計上の利益と実際のキャッシュ創出に乖離があるため注意が必要です。

四半期進捗

通期予想は未開示ですが、Q3累計の税引前利益進捗率は約60%を確保しており、黒字継続に向けた経営努力が窺えます。

バリュエーション

PERは算出不可(赤字および未達期間があるため)、PBRは0.79倍で推移しており、業界平均を下回る水準です。これは業績の不安定さに対する市場の懸念が反映されていると考えられます。

テクニカル分析

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 ▲6.58 / ▲3.63 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 37.9 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -0.57% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -6.42% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -7.07% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -28.67% 長期トレンドからの乖離

移動平均線から乖離しており、中期・長期的なトレンドでは下落トレンドの範疇にあります。52週安値水準に接近しており、底堅さを確認する展開となっています。

市場比較

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 ▲6.02% +7.88% ▲13.90%pt
3ヶ月 ▲7.14% +13.19% ▲20.33%pt
6ヶ月 ▲28.93% +19.25% ▲48.18%pt
1年 ▲35.80% +70.37% ▲106.17%pt

主要指数に対し過去1年を通じて大幅なアンダーパフォームが続いています。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 -0.41 値動きが市場と逆行する傾向がある
年間ボラティリティ 62.44% ▲注意 1年間で価格のブレが非常に大きい
最大ドローダウン ▲92.28% ▲注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.49 △やや注意 リスクを取った分だけのリターンは不十分

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ ▲0.04 ▲注意 下落リスクに対して効率が悪く懸念される
カルマーレシオ ▲0.01 ▲注意 下落からの回復が極めて緩やかである

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.40 ◎良好 日経平均とは相関が適度で独自の値動きをする
0.16 値動きの大部分が市場以外の要因に依存

ポイント解説

同社の株価は、日経平均のような指数との連動性は低く、独自の材料(特にブロックチェーンや暗号資産相場)に左右される特性があります。ボラティリティは過去1年で非常に高い水準にあり、最大ドローダウンの大きさ(▲92.3%)は、極めて高い投資リスクを示唆しています。

投資シミュレーション

> 仮に100万円投資した場合: 年間で±63万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

事業リスク

  • 暗号資産市況の変動が直接的に業績評価損益に影響を与えるボラティリティリスク。
  • モバイルゲーム市場における競争激化とIPライセンスコストの増大。
  • 新規事業(予測データ等)における法的規制や事業化の不確実性。

信用取引状況

信用倍率は4.36倍、信用買残が積み上がっており、需給環境としては上値が重くなる要因が残ります。株価回復時には買残の整理(売り)が潜在的な圧力となります。

主要株主構成

株主名 保有割合
SBIホールディングス 32.98%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 6.86%
SUPER STATE HOLDINGS(株) 6.79%

株主還元

配当利回りは算出不可、配当性向も0.0%です。利益の還元よりは事業への再投資を優先する方針ですが、現状は配当実績がありません。

カタリスト整理

上昇要因 下落要因
短期 (〜3ヶ月) 主力タイトル「オラドラ」等の売上拡大が好転へ 信用買残の解消圧力が重く株価の上値を抑える
中長期 (〜2 年) 暗号資産相場の上昇ならびにファンドの利益実現 暗号資産相場の暴落やモバイル市場成長の鈍化

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 有力IPライセンスの保有
ブロックチェーン運用基盤
IPのヒットが収益を急拡大させるシナリオあり
⚠️ 弱み 営業CFの継続的なマイナス
配当能力の欠如
キャッシュ不足による増資や業績悪化リスクあり
🌱 機会 暗号資産市況の回復期待
XR/予測データ等の新市場
市況上昇が営業外収益を押し上げる可能性大
⛔ 脅威 暗号資産に対する法規制強化
モバイルゲーム競争激化
規制リスクによる事業継続への影響要監視

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
暗号資産相場と連動したい投資家 業績が暗号資産ポートフォリオで変動するため高い相関性がある
ハイリスク・ハイリターンの投機家 ボラティリティが高く、独自の値動きで短期間の利益を狙いやすい

この銘柄を検討する際の注意点

  • 財務の質: 営業キャッシュフローが恒常的にマイナスであるため、事業の持続可能性を精査すべきです。
  • ボラティリティ: 年間ボラティリティが極めて高いため、一度の暴落が資産を大きく毀損させるリスクがあります。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
暗号資産評価益 128億円 価格の上昇・維持 保有価値が収益の柱のため
営業利益率 9.83% 年間通じての黒字定着 事業モデルの健全性の証明
信用倍率 4.36倍 2倍以下へ改善 需給の軽さを見極めるため

企業情報

銘柄コード 3903
企業名 gumi
URL http://gu3.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 312円
EPS(1株利益) 57.13円
年間配当 0.00円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 29.2% 26.7倍 5,498円 77.5%
標準 22.5% 23.2倍 3,656円 63.6%
悲観 13.5% 19.7倍 2,122円 46.7%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 312円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,818円 ○ 83%割安
10% 2,270円 ○ 86%割安
5% 2,865円 ○ 89%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
メタプラネット 3350 328 4,179 52.06 1.09 1.7 0.00
コロプラ 3668 381 496 76.20 0.73 0.9 5.24
リミックスポイント 3825 208 310 1.06 -11.2 2.40

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.2.6)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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