2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社予想(通期)に対して売上高はほぼ予想通り(達成率99.9%)、営業利益は上振れ、経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は上振れ。
- 業績の方向性: 売上高 152,091百万円(▲2.0%)、営業利益 14,970百万円(▲6.8%)、経常利益 22,990百万円(+17.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益 18,271百万円(+21.7%) — 増収減益ではなく「減収増益」。
- 注目すべき変化: 持分法投資益増加や投資有価証券売却益計上により経常・当期純利益が大幅改善(持分法投資損益 6,055百万円、投資有価証券売却益 5,067百万円)。
- 今後の見通し: 2027年3月期予想は売上高1,522億円、営業利益142億円、経常利益190億円、親会社株主に帰属する当期純利益158億円。為替前提は1ドル=150円、1ユーロ=175円。通期達成の可否は製品別需要(特に南米向けアグリ製品の競争)と為替・地政学リスクに依存。
- 投資家への示唆: 営業利益は減少したが、持分法利益や投資有価証券売却益で純利益は拡大しており、財務基盤(自己資本比率66.6%)やキャッシュは健全。短期的にはエンジニアリングの受注減と南米での競争が注視点。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 日本曹達株式会社
- 主要事業分野: ケミカルマテリアル(工業薬品・機能材料・化成品等)、アグリビジネス(農薬等)、トレーディング&ロジスティクス、エンジニアリング(プラント建設等)、エコソリューション(廃棄物処理・資源リサイクル)
- 代表者名: 代表取締役社長 阿賀 英司
- 報告概要:
- 提出日: 2026年5月14日
- 対象会計期間: 2026年3月期(連結、2025年4月1日~2026年3月31日)
- 決算補足説明資料作成の有無: 有
- 決算説明会: 有(証券アナリスト、機関投資家向け)
- セグメント:
- ケミカルマテリアル: 工業薬品、化成品、機能材料、エコケア製品、医薬品・工業用殺菌剤等
- アグリビジネス: 殺菌剤、殺虫剤・殺ダニ剤、除草剤等
- トレーディング&ロジスティクス: 化学品等の販売、倉庫・運送業務
- エンジニアリング: プラント建設、土木建築
- エコソリューション: 廃棄物処理、資源リサイクル
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数: 55,294,534株(2026年3月期)
- 期末自己株式数: 1,693,078株
- 期中平均株式数: 54,292,319株
- 時価総額: –(短信に明示なし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会: 2026年6月26日(予定)
- 配当支払開始予定日: 2026年6月29日
- 有価証券報告書提出予定日: 2026年6月25日
- IRイベント: 決算説明会(有)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較(会社資料に明示された通期数値を使用))
- 会社予想(通期): 売上高 152,200百万円、営業利益 14,200百万円、経常利益 19,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 15,800百万円
- 実績: 売上高 152,091百万円(達成率 99.9%)、営業利益 14,970百万円(達成率 105.4%)、経常利益 22,990百万円(達成率 121.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益 18,271百万円(達成率 115.6%)
- サプライズの要因:
- 営業外収益の増加(持分法による投資利益 6,055百万円、為替差益 1,218百万円)および投資有価証券売却益(5,067百万円)で経常・当期純利益が上振れ。
- 一方、エンジニアリングの大口工事減少で営業収益寄与は低下。
- 通期への影響:
- 会社予想自体に対する上振れ要因は一時的な投資益が中心のため、持続的改善か否かはセグメント別の業績(特に事業本業の利益率回復)に依存。会社は予想修正を行っていない。
- 対会社予想差分(絶対額・予想比率)
- 売上高: 実績 152,091百万円 対 会社予想 152,200百万円 → 差分 △109百万円(▲0.1%)
- 営業利益: 実績 14,970百万円 対 会社予想 14,200百万円 → 差分 +770百万円(+5.4%)
- 経常利益: 実績 22,990百万円 対 会社予想 19,000百万円 → 差分 +3,990百万円(+21.0%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 実績 18,271百万円 対 会社予想 15,800百万円 → 差分 +2,471百万円(+15.6%)
財務指標
- 財務諸表要点(連結)
- 売上高: 152,091百万円(前年同期比 ▲2.0%、差分 ▲3,108百万円)
- 営業利益: 14,970百万円(前年同期比 ▲6.8%、差分 ▲1,093百万円)
- 経常利益: 22,990百万円(前年同期比 +17.7%、差分 +3,460百万円)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 18,271百万円(前年同期比 +21.7%、差分 +3,259百万円)
- 1株当たり当期純利益(EPS): 336.54円(前年同期比 +23.5%)
- 営業利益率: 9.8%(業種により評価差あり)
- ROE: 9.3%(目安: 8%以上で良好)
- 総資産: 307,305百万円(前年同期比 +6.7%)
- 純資産: 206,094百万円(前年同期比 +9.6%)
- 自己資本比率: 66.6%(安定水準、目安: 40%以上で安定)
- キャッシュフロー(連結)
- 営業CF: 21,594百万円(前年 22,636百万円、前年比 ▲4.6%)
- 投資CF: △10,800百万円(前年 △17,557百万円、改善 +6,757百万円)
- 財務CF: △11,274百万円(前年 △5,389百万円、悪化 ▲11,274百万円のうち主因は長期借入返済と自己株式取得等)
- フリーCF: 営業CF – 投資CF = 32,394百万円(21,594 – (△10,800) = 実質は営業CF 21,594 + 投資の流入分? 注意: 投資CFはマイナス。フリーCFとして明示はないため概算は営業CF – 投資CF = 21,594 – (▲10,800) は誤解を招くため短信の数値を優先。)
- 現金及び現金同等物期末残高: 21,907百万円(前年 21,634百万円、増加)
- 営業CF/純利益比率: 営業CF 21,594 / 親会社株主に帰属する当期純利益 18,271 = 約1.18(目安1.0以上で健全)
- 四半期推移(QoQ): 提示無し(通期)
- 財務安全性:
- 自己資本比率 66.6%(安定水準)
- 有利子負債の状況は貸借対照表参照。キャッシュ・フロー対有利子負債比率等は短信に記載(キャッシュ・フロー対有利子負債比率 2.4年、インタレスト・カバレッジ・レシオ 33.1倍)。
- 効率性: 総資産回転率等は短信での直接記載なし。営業利益率は9.8%。
特別損益・一時的要因
- 特別利益:
- 投資有価証券売却益 5,067百万円(当期)
- 固定資産売却益 379百万円
- 特別損失:
- 環境対策引当金繰入額 666百万円
- 固定資産廃棄損 1,864百万円
- 工場閉鎖損失 1,049百万円
- その他合計 特別損失 3,717百万円
- 一時的要因の影響:
- 特別利益(投資有価証券売却益)と持分法利益の増加が純利益押し上げの主因。持続性は限定的(投資売却は一時的)。
- 継続性の判断:
- 持分法利益は関連会社業績に依存。投資有価証券売却益は一時要因のため、実質業績の持続性は主力事業の営業利益が鍵。
配当
- 配当実績と予想:
- 2026年3月期: 中間配当 70円、期末配当 90円、年間合計 160円(配当総額 8,636百万円)
- 配当性向(連結): 47.5%
- 純資産配当率: 4.4%
- 次期(2027年3月期 予想): 年間配当 160円(予定)
- 特別配当の有無: 無
- 株主還元方針: 累進配当方針、総還元性向50%以上を数値目標(但し当期は47.5%)。自己株式取得あり(当期取得 5,002百万円)。
設備投資・研究開発
- 設備投資:
- 設備投資額: 10,706百万円(前年 10,313百万円)→ +392百万円(+3.8%)
- 主な投資内容: 固定資産取得等(詳細は添付資料)
- 減価償却費: 8,148百万円(前年 7,832百万円)→ +315百万円(+4.0%)
- 研究開発:
- R&D費用: 7,098百万円(前年 6,609百万円)→ +488百万円(+7.4%)
- 主な研究開発テーマ: 新素材・機能材料、医薬・農薬関連の高付加価値製品(短信本文記載の個別テーマ参照)
受注・在庫状況(該当する業種の場合)
- 在庫状況:
- 棚卸資産: 52,962百万円(前年 53,419百万円)→ ▲457百万円(▲0.9%)
セグメント別情報
- セグメント別(当期・百万円、前年同期比)
- ケミカルマテリアル: 売上高 37,406百万円(+2.6%)、営業利益 5,720百万円(▲5.8%)
- 機能材料・化成品・医薬品が増収、工業薬品やエコケア製品が減少。青化ソーダ・日曹ハイクロンは販売終了。
- アグリビジネス: 売上高 52,501百万円(▲2.0%)、営業利益 5,485百万円(+7.2%)
- 南米向けでジェネリック農薬との競争激化により減収。欧州向けは在庫調整回復で需要回復。
- トレーディング&ロジスティクス: 売上高 43,807百万円(+2.3%)、営業利益 2,270百万円(▲6.1%)
- エンジニアリング: 売上高 8,517百万円(▲35.2%)、営業利益 1,141百万円(▲51.8%)
- 大口プラント工事の減少が主因。
- エコソリューション: 売上高 9,859百万円(+7.0%)、営業利益 528百万円(+432.7%)
- 非鉄金属やリサイクル硫酸類の価格上昇が寄与。
- 地域別売上: 国内/海外比などの詳細数値は短信に限られており、明示的内訳はセグメント表参照。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 新中期経営計画「かがくで、かがやく。Stage Ⅲ」(2026年度~2029年度)を開示。長期経営ビジョン(~2030年)に沿って企業価値向上施策を継続。
- KPI達成状況: 持分法利益増加やR&D投資の増加は中期目標に資するが、エンジニアリングの受注回復とアグリの収益率改善が鍵。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 南米市場でのジェネリック農薬との競争激化がアグリの販売に影を落とす(短信明記)。
- 為替・地政学リスク(中東情勢等)や主要国の通商政策変化が先行き不透明要因として明記。
テーマ・カタリスト(短信本文に明示されている内容のみ)
- 短期的成長分野:
- 医薬品添加剤「NISSO HPC」の堅調、樹脂添加剤「NISSO‑PB」、KrFフォトレジスト材料「VPポリマー」の増収(短信明記)。
- 中長期的成長分野:
- 新中期経営計画 Stage Ⅲ による高付加価値製品開発、研究開発投資と設備投資、M&A等による成長戦略。
- リスク要因(短信本文に明記されたもののみ):
- 南米でのジェネリック農薬との競争、地政学的リスク(中東情勢等)、金融資本市場の変動、主要国の通商政策の変更、為替変動、原材料価格変動、環境対策引当金発生の可能性。
注視ポイント(次四半期に向けた論点、短信本文の記載に限定)
- 通期予想に対する進捗率と達成可能性:
- 既に通期実績。次期(2027年3月期)予想は売上1,522億円、営業利益142億円で保守的と読み取れる点あり(営業利益は当期比で▲770百万円の減少見込み)。
- 主要KPIのトレンド:
- 持分法利益増加が利益押上げに寄与。エンジニアリングの営業利益は大幅減少で短期回復が課題。
- ガイダンス前提条件の妥当性:
- 為替前提は1ドル=150円、1ユーロ=175円。為替感応度が高い収益項目注意。
- その他: 南米向け農薬の競争激化が続く中で、成長製品の拡販と利益率改善が重要。
今後の見通し
- 業績予想:
- 次期(2027年3月期)予想(会社公表): 売上高 152,200百万円、営業利益 14,200百万円、経常利益 19,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 15,800百万円。為替前提 1ドル=150円、1ユーロ=175円。
- 予想修正の有無: 今回の短信での通期実績発表時点では予想修正は無し(次期予想は別途提示)。
- 予想の信頼性:
- 今期は一時的な投資益が利益改善に寄与しており、次期も業績は主力事業の回復に依存。過去の予想達成傾向について短信内に特段の記述なし。
- リスク要因(短信に明示されたもの):
- 為替変動、原材料価格の変動、地政学的リスク、主要市場(南米等)での競争激化、環境対策に係る支出増。
重要な注記
- 会計方針: 連結財務諸表は日本基準を適用。会計方針変更なし。
- その他: 普通株式の株式分割(2024年10月1日、1→2)を前提とした1株当たり情報の調整あり。決算短信は監査対象外である旨の注記あり。
(注)不明な項目は「–」で表記しました。数字は短信に明示された連結ベースの数値を使用しています。本資料は投資助言ではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4041 |
| 企業名 | 日本曹達 |
| URL | http://www.nippon-soda.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.1.52)」によって自動生成されました。
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