企業の一言説明

ぐるなびは、飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」を運営し、全国の飲食店向けに販促・DX支援を展開する業界大手の企業です。

総合判定

構造改革の過渡期

投資判断のための3つのキーポイント

  • 「メディア」から「飲食店経営プラットフォーム」への事業転換を通じ、ストック型サービスの収益安定化を図る戦略的転換点にあること。
  • 営業体制の強化やDX推進に向けた積極的な先行投資を行っており、これが将来的な業績拡大の原動力となることが期待されていること。
  • 飲食店販促の激しい競争環境に加え、次期業績予想では営業損失が見込まれるなど、収益基盤の脆弱性と無配が継続するコスト構造に留意が必要であること。

銘柄スコアカード

観点 評価 判定根拠
収益力 C ROEおよび各利益率が業界標準を大幅に下回るレベル
安全性 A 自己資本比率が47.7%と一定の財務基盤を維持している
成長性 B ストック型売上は伸長しているが利益成長には課題
株主還元 D 長期にわたり配当実施がなく還元が期待できない現状
割安度 C PBR水準は適正範囲だが利益見通しが不安定である
利益の質 B 営業CFの変動が大きく利益に対する現金創出力に懸念

総合: C

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 121.0円
PER —倍 業界平均15.0倍
PBR 1.31倍 業界平均1.2倍
配当利回り 配当ゼロ
ROE 4.60%

企業概要

ぐるなびは、日本国内で飲食店検索・予約サイト「楽天ぐるなび」を運営するインターネット企業です。主力サービスは飲食店向けの販促サポートおよび情報提供であり、楽天グループとの提携を通じた送客力や、AIを活用した飲食予約プラットフォームの提供に強みを持ちます。近年は、飲食店経営の効率化を支援するITソリューション提供へと事業領域を拡大しています。

業界ポジション

国内の飲食情報サービス業界において、老舗の強力なブランド力を背景とした地位を確立しています。競合には、SNS等の台頭や独自のネット予約台帳サービスを有する他社が存在し、集客ツールとしての地位だけでなく、店舗DX支援の領域で競争が激化しています。楽天グループとの連携による会員基盤の相互活用は、競合に対する差別化要因として重要です。

競争優位性 (Moat)

観点 評価 根拠
ブランド・知名度 強い 長年培った「グルメ情報」としての知名度は極めて高い
スイッチングコスト 中程度 飲食店側にとって導入後の運用代行ツールは乗り換えが困難
ネットワーク効果 中程度 店舗掲載数とユーザーの往来で一定の基盤を保持
コスト優位 (規模の経済) 弱い 販促宣伝費の先行投資が重く利益率の圧迫要因となる
規制・特許 判断材料不足

経営戦略

ぐるなびは、従来の「メディア事業」から「飲食店経営プラットフォーム」への進化を図っています。具体的には、ストック型サービスのARPU向上、DX支援ツールのクロスセル拡大を進めるとともに、AIフレンドリー化したシステム構造への刷新による競争力強化を目指しています。また、営業体制強化への約10億円に及ぶ先行投資を実行し、中長期的な収益最大化を経営の最優先事項としています。

収益性

売上高は141億3,000万円で前期比 +5.0%の増収を達成しましたが、営業利益率は2.8%と低位にとどまっています。ROE(実績)は4.66%であり、株主資本に対する収益効率が今後の重要な改善課題です。ROAは2.27%となり、資産を効率的に活用した利益創出の面でさらなる施策が必要です。

財務健全性

自己資本比率は47.7%であり、一定水準の安全性を確保しています。流動比率は3.31倍と短期的な支払能力については十分に健全な状態です。

キャッシュフロー

項目 金額
営業CF ▲1億7,200万円
FCF ▲20億3,000万円

営業CFがマイナスとなっており、本業での現金創出力が低下しています。投資CFも膨らんでおり、フリーCFは大幅な赤字です。

利益の質

営業CF/純利益比率は ▲0.73 であり、利益規模に対する現金収支が乖離しており留意が必要です。

四半期進捗

2026年3月期の通期売上高は、当初の成長基調を維持し前年同期比 +5.0%となりました。しかし次期の2027年3月期予想では営業損失 ▲8億3,000万円が見込まれており、先行投資による短期的な利益圧迫が鮮明です。

バリュエーション

PERは赤字予想および当期純利益の変動が大きいため計測困難ですが、PBRは1.31倍と業界平均の1.2倍に対して妥当な範囲内にあります。

テクニカル分析

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 -7.34 / -6.76 短期トレンド方向を示す
RSI 売られすぎ 21.6 30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +0.33% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -10.18% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -16.68% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -32.73% 長期トレンドからの乖離

株価は200日移動平均線を大きく下回る水準で推移しており、長期的なダウントレンドにあることが分かります。RSIが21.6%といわゆる「売られすぎ」の状態にありますが、トレンドの本質的な反転には業績の黒字転換というカタリストが不可欠です。

市場比較

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 ▲18.24% +11.07% ▲29.32%pt
3ヶ月 ▲17.69% +15.72% ▲33.40%pt
6ヶ月 ▲31.25% +36.19% ▲67.44%pt
1年 ▲51.98% +75.69% ▲127.67%pt

足元のパフォーマンスは日経平均に対して大きく劣後しており、市場の勢いに乗り切れない状態が続いています。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 0.21 ◎良好 市場環境に左右されにくい銘柄
年間ボラティリティ 39.91% △やや注意 中程度の価格変動リスクがある
最大ドローダウン ▲96.43% ▲注意 非常に高い下落リスクを記録済み
シャープレシオ 1.05 ◎良好 リスクに対するリターン効率は良好

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ ▲0.08 ▲注意 下落リスクに対する収益性が確保できていない
カルマーレシオ ▲0.02 ▲注意 回復までの期間に時間を要する状況

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.40 ◎良好 市場全体との連動がコントロールされている
0.16 市場要因だけで説明できない独自要因がある

ポイント解説

この銘柄は非常に高い過去最大ドローダウンを抱えており、値動きの激しさが目立つ傾向にあります。現在のボラティリティは過去1年で平均的な水準にあるものの、過去の下落からの回復には至っておらず、強固な反転材料が求められる状況です。

投資シミュレーション

仮に100万円投資した場合: 年間で±40万円程度の変動が想定されます。
分散投資の目安: ポートフォリオの3.0%程度が目安です。
※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

事業リスク

  • 飲食店市場の縮小や消費者行動の急激な変化による需要減退のリスクがある。
  • 店舗開発事業の収益見通しが立たず、減損が重なるリスクがある。
  • 銀行代理業参入に伴う規制強化や資金調達コストが変動するリスクがある。

信用取引状況

信用倍率は3.40倍と買い残が積み上がっており、需給面では今後の上昇時に戻り売り圧力となりやすい状況です。

主要株主構成

株主名 保有割合
楽天グループ 16.3%
滝久雄 12.47%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 7.09%

株主還元

配当に関し、現在無配であり、配当性向の計算が不可能な状態で「配当再開」に向けた利益の創出が喫緊の課題です。現時点で株主還元を主たる目的とした投資は困難です。

カタリスト整理

上昇要因 下落要因
短期 (〜3ヶ月) 飲食店需要の季節的な回復と売上向上 四半期決算での赤字幅拡大
中長期 (〜2 年) DX支援ツールによるストック売上の黒字化 店舗開発の減損継続と成長投資の停滞

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 楽天との強力な提携連携
「ぐるなび」の強い知名度
楽天ブランドによる集客力の維持が見込まれる
⚠️ 弱み 慢性的な赤字決算の継続
利益の質の悪化
財務基盤がさらに悪化するリスクを監視すべき
🌱 機会 飲食店DX推進の需要拡大
新規事業への参入意欲
新規領域が収益化すれば成長スピードが上がる
⛔ 脅威 競合するネット予約サービスの台頭
景気変動による飲食消費減
外食産業全体の消費動向に左右されやすい

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
構造改革の達成を待てる投資家 中期的なプラットフォーム化による転換期待から
テクニカル分析を活用する投資家 RSI売られすぎ等の極端なシグナルを探れる点から

この銘柄を検討する際の注意点

  • 業績見通しの不安定さ: 次期の営業損失予想があるため、直近の黒字に安易に期待できない。
  • 無配継続のリスク: 利益創出の目処が立たない限り、長期的に還元が期待できない。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 2.8% 5.0%以上へ回復 収益基盤の改善を確認するため
信用倍率 3.40倍 2.0倍以下へ改善 需給の軽量化を確認するため
営業CF ▲1.72億円 プラスへの転換 現金創出力を確認するため

企業情報

銘柄コード 2440
企業名 ぐるなび
URL http://www.gnavi.co.jp/company/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 121円
EPS(1株利益) 4.17円
年間配当 0.00円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 29.2% 17.2倍 259円 16.5%
標準 22.5% 15.0倍 173円 7.4%
悲観 13.5% 12.8倍 100円 -3.7%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 121円

目標年率 理論株価 判定
15% 86円 △ 41%割高
10% 107円 △ 13%割高
5% 135円 ○ 10%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
カカクコム 2371 3,340 6,620 31.99 10.16 31.8 0.00
アイスタイル 3660 372 381 14.41 1.73 16.6 0.26
クックパッド 2193 123 96 38.43 0.72 1.9 0.00

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.2.14)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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