2026年9月期第2四半期決算説明会
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 既存事業の収益確保と海外拠点の拡大を両輪に、設備投資・M&Aを継続して中期成長を実現する(国内DX、深谷工場、米国第2工場、中国第3工場、マレーシア新工場、Hoang AnhのPMI推進)。配当方針をDOE≥3%に改定し株主還元を強化。
- 業績ハイライト: 2026年9月期第2四半期累計は売上高37,585百万円(+4.9%)、営業利益4,528百万円(+0.2%)、当期純利益3,749百万円(+11.6%)。為替の好影響とHoang Anh連結が増収に寄与。
- 戦略の方向性: 調合香料(フレーバー)を軸とした製品強化、国内の生産体制強化(DX・深谷)、海外は設備投資・M&Aで拠点を強化しアジア・北米を伸ばす。研究・提案力(アプリケーションラボ、フレーバーキット)強化で受注拡大を狙う。
- 注目材料: ベトナムHoang Anh社を2026年1月に連結開始(第2四半期売上350百万円、営業利益94百万円)、PMIは2026年12月完了見込み。3カ年で設備投資計画約368億円。配当は通期100円(中間50円)を計画、DOE基準を採用。
- 一言評価: 海外M&Aと設備投資による成長投資を継続しつつ、為替追い風で第2四半期は堅調 — 中期投資が重要な注視点。
基本情報
- 説明会情報: 開催日時:2026年5月21日。説明会形式:–。参加対象:–(IR向け公表資料および動画/質疑応答を当社HPで公開)。
- 説明者: 代表取締役会長・社長 等(氏名記載なし)。発言概要:中期成長投資(設備・M&A)と国内の研究・提案力強化、人的資本経営推進、株主還元方針変更(DOE採用)を強調。
- 報告期間: 対象会計期間:2026年9月期第2四半期(2025年10月~2026年3月)。報告書提出予定日:–。配当支払開始予定日:–(中間配当50円を実施予定)。
- セグメント:
- フレーバー(食品香料):飲料、菓子、乳製品、即席麺等向けの調合香料(売上構成比約87.8%)。
- フレグランス(香粧品香料):化粧品・日用品向けの調合香料(売上構成比約12.2%)。
- 地域別(経営管理上の重点拠点):日本、米国、中国、東南アジア(マレーシア等)、ベトナム(Hoang Anh)等。
業績サマリー
- 主要指標(連結・第2四半期累計、単位:百万円/前年同期比)
- 売上高:37,585(+4.9%)
- 営業利益:4,528(+0.2%)、営業利益率:12.0%
- 経常利益:4,936(+0.2%)
- 当期純利益:3,749(+11.6%)
- 予想との比較
- 会社予想(通期)に対する達成率(第2四半期累計/通期予想)
- 売上高達成率:+49.1%(37,585/76,500)
- 営業利益達成率:+48.0%(4,528/9,430)
- 当期純利益達成率:+51.2%(3,749/7,320)
- サプライズの有無:業績予想の修正はなし。第2四半期は標準進捗を上回る進捗で推移。特別損益では投資有価証券売却益608百万円が寄与(非営業の増益要因)。
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗率:上記参照(売上49.1%、営業利益48.0%、純利益51.2%)。
- 中期経営計画(3ヵ年)に対する進捗:地域別の通期計画進捗(第2四半期時点)として、国内(日本)売上進捗47.9%、米国48.8%、中国44.7%、東南アジア46.7%(資料数値を引用)。中期計画全体の進捗評価は「計画に概ね整合」だが、中国は第2四半期累計で計画未達。
- 過去同時期との比較:第2四半期の売上・営業利益は直近2期を上回る進捗。
- セグメント別状況(第2四半期累計・百万円/前年同期比)
- フレーバー:32,990(+4.0%)、売上構成比87.8%(増収主因:米国子会社、マレーシア、Hoang Anh連結)
- フレグランス:4,595(+11.8%)、売上構成比12.2%(当社単体の伸長で2桁増収)
- 海外売上比率:51.0%(前年同期49.6%)
- 地域別(単位は資料に依る表記:億円等)
- 単体(日本):売上高210.4(+2.3%)、営業利益24.4(+4.4%)
- 米国:売上高83.5(+5.9%)、営業利益▲2.0(赤字幅縮小)
- 中国:売上高63.2(+1.1%)、営業利益18.3(▲7.5%)
- マレーシア:売上高12.2(+12.9%)、営業利益2.5(+18.6%)
(注:地域数値は資料スライドの表記を引用)
業績の背景分析
- 業績概要(トピックス)
- 増収の主因は海外主要拠点(米国・マレーシア・中国)での売上増加およびHoang Anh社連結(当期第2四半期:売上350百万円、営業利益94百万円)。
- 為替(円安)が売上に好影響。売上増のうち約671百万円が為替影響(増収分の約38%)で寄与。営業利益へは為替による167百万円のプラス影響。
- 一方、販管費増(取得関連費用223百万円、のれん償却等)や売上原価増で営業利益の伸びは限定的。投資有価証券売却益608百万円が税前利益を押し上げた。
- 増減要因(主な項目)
- 増収要因:各主要拠点の増販、Hoang Anhの純増。為替効果。
- 減益要因:売上原価の増加(単体・中国での原価率上昇)、一時的な取得関連費用(Hoang Anh買収関連費用223百万円)、のれん償却。
- 競争環境: 世界の香料市場は上位数社が高いシェアを有する集中市場。長谷川は「調合香料」に特化し多品種対応(年間約12,000品目)で差別化。2025年の世界上位10社の中で同社は10位(シェア約1.2%)だが、日本国内では上位(約18.8%)。
- リスク要因: 為替変動、原材料価格上昇・調達リスク(サプライチェーン混乱)、中東情勢による間接的調達影響、M&A関連の一時費用やのれん償却。資料では「原材料仕入価格高騰により売上原価が数億円増加するリスク」を明記。
テーマ・カタリスト
(説明資料記載の内容のみ、箇条書き)
- 中期計画で示された成長ドライバー
- 調合香料拡大(フレーバーの強化)
- 国内収益確保(深谷工場プロジェクト、生産DX)
- 海外事業拡大(設備投資・M&A:米国第2工場、中国第3工場、マレーシア新工場、Hoang Anh買収)
- 研究・提案力強化(アプリケーションラボ、フレーバーキット、ライブラリー拡充)
- 人的資本経営の推進(人材育成、社内ビジネススクール等)
- リスク・チャレンジ(説明資料明示分)
- 原材料価格上昇および供給リスク(溶剤・包材等)
- Hoang Anh等買収に伴う取得関連費用・のれん償却負担
- 中東情勢による間接的な調達リスク
- (補足不可:説明資料以外の周辺知識は補完しない)
注視ポイント
- 経営陣が強調した戦略の実行進捗を測る指標
- Hoang Anh PMI完了(予定:2026年12月)の完了状況とPMI後のシナジー(営業利益・EBITDA寄与)
- 中国の新規パイプラインの積み上げ状況(通期計画達成の可否)
- 米国の第2工場・生産効率化施策による黒字化(第3四半期以降の黒字化計画)
- 設備投資の執行状況(3年間で約368億円計画の進捗)およびROICへの影響
- 原材料価格推移による売上原価変動(数億円レベルの影響想定)
- 次回決算で確認すべき論点
- Hoang AnhのPMI完了報告とのれん償却の影響、PMI後の実績(売上・利益)
- 米国子会社の四半期別黒字化の進捗(ABELEI含む)
- 中国における新規パイプラインの受注状況と原価率動向
- 為替・原材料コストのトレンド(営業利益率への影響)
- 説明資料に記載のある変数のみで論ずる。
戦略と施策
- 現在の戦略: 基本戦略は「①調合香料拡大、②国内収益確保、③海外事業拡大」。並行して人的資本経営、サステナビリティ強化、IR充実を推進。
- 進行中の施策(具体例)
- 国内:深谷工場プロジェクト推進、製造部門のDX、営業・研究・マーケの連携強化によるソリューション営業。
- 米国:複数工場の生産効率化、新設備投資で製造キャパシティ増強、検査・輸送・包材の原価低減プロジェクト、Bridge to Tokyo Phase 3。第3四半期以降の黒字化目標。
- 中国:第3生産拠点(新工場)建設と蘇州での粉末香料設備新設(2027年稼働予定)、提案頻度アップによる案件獲得。
- 東南アジア:Hoang AnhのPMI(連結開始2026年1月、PMI 2026年12月完了見込み)、マレーシア新工場(2027年稼働予定)、ハラル市場対応。
- セグメント別施策と成果
- フレーバー:食品原料代替香料の開発、飲料・即席麺・乳業での提案強化。フレーバーで売上比率約84%を維持。
- フレグランス:日用品・化粧品向けの提案強化、環境配慮香料の開発。単体で2桁増収に転じた。
- 新たな取り組み: Hoang Anh買収による東南アジア販製ネットワークの連携強化、アプリケーションラボやフレーバーキット活用による提案効率化。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期:2026年9月期、連結、資料値・百万円)
- 売上高:76,500(通期予想、前期比 +4.1%)
- 営業利益:9,430(+10.7%)
- 経常利益:10,050(+8.2%)
- 当期純利益:7,320(+5.8%)
- 予想の前提条件(資料記載)
- 為替(当期想定):1US$=145.00円、1人民元=20.50円、1MYR=34.00円(資料記載)
- 前提に基づく事業進捗:第2四半期は標準進捗を上回っており、連結ベースで業績予想を上回る着地を目指す旨。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 既存の受注・パイプライン(特に中国の積み上げ)と為替効果、Hoang Anh連結効果を見込み通期計画達成を目指すと表明。通期予想に変更はなし(2025年11月7日公表分からの据置)。トーンは「達成見通しに前向き(中立→強気寄り)」。
- 予想修正: 当四半期資料では通期予想の修正は無し。
- 中長期計画とKPI進捗
- 中期3ヵ年計画(連結・資料抜粋)例:売上高76,500→79,500→82,400(26/9→27/9→28/9計画)、営業利益9,430→9,500→9,600(計画)。研究開発費は売上比約8%で推移見込み。設備投資3年累計約368億円。
- KPI(資料に明示):DOE(連結株主資本配当率)目標3%以上。のれん償却等は計画に含む。進捗は上記の通期比進捗率で確認。
- 予想の信頼性: 当期第2四半期は標準進捗を上回っているが、中国の第2四半期累計では計画未達の点は留意材料。過去の予想達成傾向に関する記載は資料内に限定的のため詳細言及不可(–)。
- マクロ経済の影響: 為替変動(円安はプラス)、原油等資源市況の変動による原材料・物流コスト上昇、地政学リスク(中東情勢)による調達リスク。
配当と株主還元
- 配当方針: 連結配当方針を見直し、従来の連結配当性向約40%から「連結株主資本配当率(DOE)3%以上」を基準とする(2026年9月期中間配当より適用)。自己株式取得は条件(PBR等)に合致する場合に検討。
- 配当実績:
- 2026年9月期計画:1株当たり配当額100円(中間配当50円、期末50円)、(前年:74円)→「増配」。
- (参考)過去の配当性向:2022 31.3%、2023 37.6%、2024 40.0%、2025 43.7%、2026(計画)55.3%。
- 特別配当: なし(資料に特記事項なし)。
- その他株主還元: 自己株取得は検討対象(条件合致時)。M&A・成長投資に資金を配分する方針。
製品やサービス
- 製品: 主要は調合香料(フレーバー=食品向け、フレグランス=化粧品・日用品向け)。新たに食品原料代替香料、フレーバーパウダーなどを開発。年間約12,000品目の多品種供給が特徴。
- サービス: アプリケーションラボ、フレーバーキット、ライブラリー拡充による提案支援・顧客対応の迅速化。Bridge to Tokyo等で日本技術の展開支援。
- 協業・提携: 資料内では具体的企業提携の詳細は限定的だが、M&A(ABELEI、Hoang Anh等)による販路・生産連携を推進。
- 成長ドライバー: 飲料・即席麺・冷菓・乳製品向けフレーバー需要、食品原料代替香料やハラル市場(東南アジア)への対応、米国中西部でのセイボリー領域強化。
Q&Aハイライト
- 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点):投資家向けに透明性を高めるためIR資料(日英)や決算説明会動画・質疑応答を公開するとしており、対話重視の姿勢。
- 未回答事項:資料上でのQ&A詳細が未掲載のため、個別の未回答事項は不明(–)。
経営陣のトーン分析
- 自信度: 中立~やや強気。通期予想は据え置きのまま進捗を上回るとしており、海外投資・設備投資を前提に成長実現を目指す姿勢。
- 表現の変化: 前回説明会との比較での表現変化は資料内に直接記載なし(–)。
- 重視している話題: 海外拠点の拡大(特に東南アジア・米国・中国)、PMIの完了、設備投資・研究開発、生産DX、株主還元(DOE採用)。
- 回避している話題: 将来のM&Aターゲットや個別顧客情報などの詳細は開示していない(資料の通常範囲)。
投資判断のポイント
- ポジティブ要因: 為替(円安)の追い風、Hoang Anh連結による売上寄与、海外拠点(米国・マレーシア・中国)での増収、設備投資によるキャパシティ強化、DOE導入での株主還元明確化。
- ネガティブ要因: 原材料・物流コスト上昇リスク、M&A関連の一時費用とのれん償却、特定地域(中国)の計画未達リスク、地政学的リスクの供給網への影響。
- 不確実性: 原材料市況と為替の行方、Hoang Anh PMIの成果(統合シナジーの発現タイミング)、中国での新規案件の受注速度。
- 注目すべきカタリスト: Hoang Anh PMI完了(2026年12月見込み)、米国第2工場の進捗と黒字化、マレーシア新工場・中国第3工場の稼働進捗、四半期ごとの原材料費推移。
重要な注記
- 会計方針・会計処理: Hoang Anh買収に係る取得関連費用(第1四半期に223百万円計上)、のれん計上(暫定のれん3,682百万円)、のれん償却費(暫定245百万円/年。のれん償却額は連結調整で計上)。EBITDA定義は営業利益+減価償却費(顧客関連資産の償却費含む)+のれん償却額。
- リスク要因(特記事項): 中東情勢による調達・物流リスクを想定(直接取引はないものの仕入や調達におけるリスクの可能性を注視)。原材料高騰で売上原価が数億円増加するリスクを想定。
- その他: 本資料は2026年5月8日現在のデータに基づく情報であり、将来変更される可能性がある旨の注意書きあり。
(不明な項目は — と表記しています。資料は当社提供の決算説明スライドに基づき要約しています。)
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企業情報
| 銘柄コード | 4958 |
| 企業名 | 長谷川香料 |
| URL | http://www.t-hasegawa.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.1.60)」によって自動生成されました。
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