企業の一言説明

SM ENTERTAINMENT JAPANは、韓流コンテンツの放送・配信、アーティストマネジメント、およびイベント関連事業を展開するコンテンツプラットフォーム企業です。

総合判定

構造変革と内製化による成長フェーズにある企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • 売上高 +47.0% となる大幅な増収を達成し、自社IP育成(GPP、Kiepi)とプラットフォーム外販による成長軌道を確立している。
  • 営業利益進捗率が第1四半期で 95.4% に達しており、効率的な公演運営と周辺事業の連動による高収益体質への転換が進行中。
  • 為替変動や人件費等の外部環境リスク要因はあるものの、コンテンツ需要の堅調さが事業を下支えする構造にある。

銘柄スコアカード

観点 評価 判定根拠
収益力 B ROE 7.76%と営業利益率7.35%は改善傾向にあり。
安全性 A 流動比率2.03と自己資本比率49.8%で財務は健全。
成長性 S 売上のCAGR12.93%と直近売上成長47.0%が極めて高い。
株主還元 B 配当性向61.73%で継続的な還元姿勢を確認。
割安度 A PER 31.2倍、PBR 1.11倍で割安圏で推移している。
利益の質 C 営業キャッシュフローの純利益比率に要改善点あり。

総合: B

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 68.0円
PER 31.2倍 業界平均66.2倍
PBR 1.11倍 業界平均3.5倍
配当利回り 1.47%
ROE 7.76%

企業概要

SM ENTERTAINMENT JAPAN(旧:ストリームメディアコーポレーション)は、韓流コンテンツの提供に特化した企業です。KNTV等の専門チャンネル運営、ファンクラブ運営、コンサート等のイベント製作、MD販売を網羅したビジネスモデルを展開しています。2025年の社名変更を経て、SMグループの強力なIPを軸にした日本国内の垂直統合型エンタメ供給体制を強化しており、K-POP市場の需要を背景に成長を遂げています。

業界ポジション

国内における韓流専門メディア・エンタメ企業として確固たる地位を築いています。地上波・CS放送でのコンテンツ露出と、モバイル・オンライン等のデジタルチャネルを通じたファン接点の多さが強みです。競合他社と比較して、自社IP調達の安定性および垂直統合による周辺収益の多重化策が優位性として働いています。

競争優位性 (Moat)

観点 評価 根拠
ブランド・知名度 中程度 韓流エンタメの専門チャネルとしての認知度が定着。
スイッチングコスト 中程度 ファンクラブサイト運営による囲い込み効果が一定水準。
ネットワーク効果 強い コンサート・配信・映像の連動により収益基盤を強化中。
コスト優位 (規模の経済) 中程度 グループIPの活用によりコンテンツ調達の効率化を実現。
規制・特許 判断材料不足

経営戦略

「量から質への転換」を掲げ、大型公演と周辺収益(MD・配信・ライブ)の多重化によるマージン改善を推進しています。取得キャッシュの再投資により内製化を加速。中期計画では自社IP育成(GPP、Kiepi)と、旅行プラットフォーム「CONCONTOWN」の外販による収益源の多様化を柱としています。

収益性

営業利益率は 7.35%(過去12か月)で、過去の赤字脱却から着実に収益を体現しています。ROEは 7.76% と改善基調ですが、ROE 10% や ROA 5% の目標に対しては更なる成長が不可欠な状況です。

財務健全性

自己資本比率は 49.80% で十分な水準であり、流動比率は 2.03 で短期的な支払い能力も盤石です。

キャッシュフロー

項目 金額
営業CF 142.2 億円
FCF 136.8 億円

直近決算では営業CF、FCF共にプラス水準であり、内製化に向けた投資を上回るキャッシュを生み出す構造へ変化しつつあります。

利益の質

営業CF/純利益比率は過去平均で見ると 0.31 であり、1.0 を下回っている点は今後の持続的キャッシュ創出力を確認すべきポイントです。

四半期進捗

2026年12月期第1四半期売上高は 32.0 億円で、通期目標に対する進捗率は 35.3% と極めて良好です。営業利益進捗率も 95.4% に達しており、通期の上振れが期待されるペースです。

バリュエーション

PER 31.2倍、PBR 1.11倍はともに業界平均(PER 66.2倍、PBR 3.5倍)を大きく下回っており、割安感が高い判定です。

テクニカル分析

指標 状態 数値 解釈
MACD ゴールデンクロス -5.42 / -5.51 短期的な上昇転換を示唆
RSI 中立 35.5 加熱感はなく、中立圏で推移
5日線乖離率 +0.00%
25日線乖離率 -11.32%
75日線乖離率 -22.01%
200日線乖離率 -33.21%

移動平均線の下にあり、長期トレンドは調整局面ですが、直近のMACDゴールデンクロスは下げ止まりの可能性を示唆します。

市場比較

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 ▲20.93% +15.51% ▲36.44%pt
3ヶ月 ▲26.09% +32.68% ▲58.77%pt
6ヶ月 ▲38.74% +40.80% ▲79.54%pt
1年 ▲35.24% +88.78% ▲124.02%pt

日経平均との乖離は非常に大きく、市場全体のパフォーマンスから遅行する動きが続いています。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 -0.17 市場平均と逆相関に近い微弱な連動性
年間ボラティリティ 52.79% ▲注意 非常に高い価格変動率
最大ドローダウン ▲69.34% ▲注意 過去大きな調整を経験しており警戒が必要
シャープレシオ 1.10 ◎良好 年間リターンに対しリスク効率は優秀

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ ▲0.80 ▲注意 下落リスクに対するリターンは要改善
カルマーレシオ ▲0.47 ▲注意 長期下げトレンドによる影響

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.32 ◎良好 市場全体の影響を比較的受けにくい
0.10 値動きの大部分は独自の材料で決まる

ポイント解説

高いボラティリティが特徴であり、過去の最大ドローダウンから未回復な状況です。市場とは独立して動く傾向が強いため、個別の業績動向が株価を決定します。

投資シミュレーション

仮に100万円投資した場合: 年間で±53万円程度の変動が想定されます。
分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。

事業リスク

  • 歴史的円安に伴う招聘費・ロイヤリティ負担増による利益圧迫リスク。
  • 人件費・物価高騰が及ぼすコスト増への対応。
  • アーティスト活動の不確実性と、競争激化による版権調達コストの上昇。

信用取引状況

信用買残 280 万株に対して売残 0 株であり、信用倍率は算出不能な水準です。過度な買い残の積み上がりには警戒感が必要で、需給の重さが株価回復の足かせとなる可能性があります。

主要株主構成

株主名 保有割合
(株)SMEJ Holdings 66.06%
コリア・セキュリティーズ・デポジトリー・サムスン 7.51%
KSD未来アセットセキュリティーズ(韓国) 7.22%
マッコーリーバンクDBUアカウント 4.12%
サンライズ 0.88%

株主還元

配当利回りは 1.47%、配当性向は 61.73% となっています。利益の 6 割程度を還元に充てており、財務体質の改善に合わせて配当の持続性が維持されるか注目されます。

カタリスト整理

上昇要因 下落要因
短期 (〜3ヶ月) 大型公演開催による収益押し上げ 為替円安による招聘コスト増加
中長期 (〜2 年) 自社IPの成長と外販プラットフォームの拡大 アーティスト活動停止等の不確実性

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み グループIPの活用
プラットフォーム収益化
競合に対する優位性を維持する安定的な収益基盤へ進化。
⚠️ 弱み 信用買残の多さ
為替リスクへの脆弱性
短期的な需給悪化や円安によるコスト増で株価が下落するリスク。
🌱 機会 旅行プラットフォーム外販
自社IPの育成
外販網が本格始動すれば新たなキャッシュカウとなる可能性。
⛔ 脅威 版権取得コスト上昇
物価・人件費の高騰
コスト高が利益目標を侵食し、下方修正につながるリスク。

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
中期トレンドを狙う投資家 業績の転換点を見極め、割安な水準で仕込む機会がある。
ハイリスクを許容する投資家 ボラティリティが高く、独自の値動きで成長を享受できる。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 需給バランス: 信用買残の規模から、将来的な売り圧力が株価を圧迫する可能性がある。
  • コスト変動リスク: 為替やインフレによるコスト増が利益目標を下振れさせる要因となる可能性がある。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 7.35% 7.5%以上への維持 収益体質の改善を証明。
信用買残 280万株 200万株以下へ減少 需給の改善が株価転換の鍵。

企業情報

銘柄コード 4772
企業名 SM ENTERTAINMENT JAPAN
URL https://smej.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 68円
EPS(1株利益) 2.18円
年間配当 1.47円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 12.9% 47.9倍 192円 24.4%
標準 9.9% 41.7倍 146円 18.0%
悲観 6.0% 35.4倍 103円 10.5%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 68円

目標年率 理論株価 判定
15% 77円 ○ 12%割安
10% 97円 ○ 30%割安
5% 122円 ○ 44%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
アミューズ 4301 1,820 338 27.12 0.81 3.4 3.51
スペースシャワーSKIYAKIホールディングス 4838 649 110 9.06 1.19 13.8 4.62

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.2.28)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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