1. 企業情報
- 企業名: 瀧上工業株式会社
- 設立年月日: 1937年1月28日
- 所在地: 愛知県半田市神明町1-1
- 代表者名: 瀧上 晶義
- 事業内容: 鋼構造物の設計、製造、施工を主な業務とし、特に橋梁や鉄骨構造物に強みを持つ。火力発電用鉄骨の製造にも注力しており、高速道路などの官公需に依存度が高い。愛知県に生産拠点を置き、橋梁の大規模保全工事にも取り組んでいる。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 鉄骨・橋梁分野での中堅企業として、火力発電用鉄骨の製造に強みを持つ。官公需への依存が高いが、安定した受注が期待できる。
- 課題: 建設需要の低迷や鋼材価格の変動が業績に影響を与える可能性がある。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 安定した受注基盤を維持しつつ、新たな市場の開拓を目指す。
- 中期経営計画: 鋼構造物製造事業の効率化、原材料調達の最適化を図り、利益率の改善を目指す。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 官公需を中心とした受注モデルで、安定した収益を確保。市場ニーズの変化に対しては、製品の多様化や新技術の導入を進めている。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 新技術の導入による生産性向上を図り、競争力を維持。
- 主力製品: 鉄骨構造物、橋梁、火力発電用鉄骨が主な収益源。
6. 株価の評価
- PER: 67.55倍（業界平均: 11.3倍）
- PBR: 0.39倍（業界平均: 0.5倍）
- EPS: 113.69円
- BPS: 19,625.45円
- 現在の株価（7,680円）は、業界平均と比較して高いPERを示している。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は高値圏にあり、年初来高値（8,600円）に近い。
- ボラティリティ: 株価は安定しているが、出来高は少ないため、流動性に注意が必要。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 23,328百万円（前年同期比0.8%増）
- 営業利益: 626百万円（前年同期比増加）
- 純利益: 986百万円（前年同期比減少）
- ROE: 2.38%
- 自己資本比率: 76.2%
- 財務の健全性は高いが、利益率の改善が求められる。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 1.30%
- 1株配当: 100円（中間配当50円、期末配当50円）
- 配当性向: 22.26%
- 自社株買いも実施しており、株主還元に積極的。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 直近の株価は安定しており、上昇傾向が見られる。
- 影響要因: 鋼材価格の動向や建設需要の回復が株価に影響を与える可能性がある。
11. 総評
瀧上工業株式会社は、鉄骨・橋梁の中堅企業として安定した受注基盤を持ち、特に火力発電用鉄骨に強みを持っています。財務状況は健全であり、株主還元にも積極的ですが、競争が激しい市場環境の中で利益率の改善が求められます。株価は高値圏にあり、今後の市場動向に注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 5918 |
| 企業名 | 瀧上工業 |
| URL | http://www.takigami.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
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