1. 企業情報
企業名: 日本パワーファスニング株式会社
概要: 日本パワーファスニングは、建築用ファスナーおよび関連ツールの製造・販売を主な事業内容とする企業です。特に特殊ファスナーに強みを持ち、住宅用ファスナーが中心です。また、工業用リベッティングガンやリベットも製造しています。さらに、不動産の売買・賃貸も行っています。
事業内容: 建築用ファスナー、工業用ファスナー、リベッティングガン、リベット、不動産管理
設立年月日: 1964年4月21日
代表者名: 安田 正利
本社所在地: 大阪府箕面市船場西1-8-3
従業員数: 148人
平均年齢: 44.7歳
平均年収: 4,070千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 日本パワーファスニングは特殊ファスナーに強みを持ち、特に住宅用ファスナーの市場で高いシェアを有しています。
課題: 中国事業からの撤退による影響や、建設業界の不安定性による需要変動への対応が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略: 経営陣は、資材価格や人件費の高騰分を販売価格に転嫁し、新規顧客開拓と生産体制の再編成に取り組んでいます。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野: 固定資産の売却益や中国子会社の瑕疵担保責任に伴う支払補償費の計上による業績への影響に対応しています。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力: 住宅用ファスナーの需要は比較的安定しており、事業モデルの持続可能性は高いと言えます。しかし、建設業界の不安定性は常にリスク要因となっています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性: 特殊ファスナーの技術開発に注力しており、独自性は高いと言えます。
収益を牽引している製品やサービス: 住宅用ファスナーと工業用ファスナーが主力製品です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較: 現在の株価は374円で、BPSが196.56円のため、EPS（34.00）と比較するとPERは10.97倍となっています。
業界平均PER: 11.3
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か: 52週高値760円、52週安値106円。現在の株価374円は高値圏に近い。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
– 売上高: 過去12か月で4,943百万円
– 営業利益: -144,543百万円
– 経常利益: 330百万円
– 四半期純利益: 441百万円
– ROE: -3.17%
– ROA: -1.07%
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する: 売上高は減少傾向にあり、営業利益は赤字が続いています。ROE、ROAも低い水準です。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析: 配当利回りは6.70%。配当性向は93.94%と高水準です。
自社株買いなどの株主還元策: 自社株保有割合は15.01%と高く、自社株買いも行っています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）: 直近10日間で株価は上昇傾向にあり、特に1月6日以降上昇が顕著です。
株価への影響を与える要因: 中国事業からの撤退や建設業界の不安定性などが影響を与えています。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理: 日本パワーファスニングは特殊ファスナーに強みを持ち、事業モデルの持続可能性は高いと言えます。しかし、建設業界の不安定性や中国事業からの撤退による影響はリスク要因です。株価は高値圏に近い水準で、PERは業界平均を下回っています。配当性向も高く、株主還元は積極的に行っています。全体的な見解としては、特殊ファスナー市場での競争力は高いものの、業界全体の不安定性に注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 5950 |
| 企業名 | 日本パワーファスニング |
| URL | http://www.jpf-net.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
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