企業の一言説明

ブロードバンドセキュリティは、企業向けにITセキュリティコンサルティング、リスク評価、脆弱性診断、緊急対応、マネージドセキュリティサービスを展開する専門性の高いセキュリティプロバイダーです。

総合判定

構造改革の過渡期にあるが、成長ポテンシャルを秘めた専門企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • 堅調なセキュリティ市場の成長と専門性の高いサービスラインアップ: サイバーセキュリティ需要の高まりを背景に、G-MDR®などの新サービス展開で市場機会を捉える高い潜在力があります。
  • 多様な資本業務提携先とのシナジーによる顧客基盤拡大: グローバルセキュリティエキスパート、IDホールディングス、SBIインキュベーションなどの主要株主との連携深化により、既存顧客へのアプローチ強化と新規顧客獲得が期待されます。
  • 通期目標に対する現在の利益進捗率の遅れと、下期偏重の売上計上リスク: 最新の決算では利益の進捗が通期計画に対して遅れており、下期での収益加速が不可欠です。専門人材の確保・育成も重要な課題となります。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 B 中程度の成長
収益性 B 利益基盤は普通
財務健全性 S 優れた安定性
バリュエーション C やや割高感あり

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1,243.0円
PER 11.84倍 業界平均17.6倍
PBR 2.49倍 業界平均1.6倍
配当利回り 1.29%
ROE 8.62%

1. 企業概要

ブロードバンドセキュリティは、法人向けに高度なITセキュリティサービスを提供します。主力はセキュリティコンサルティング、脆弱性診断、緊急対応、そしてマネージドセキュリティです。サイバー攻撃の精巧化に対応する総合的なソリューションを強みとし、PCI DSS(クレジットカード情報セキュリティ基準)準拠支援など、専門性の高い規制対応にも対応しています。

2. 業界ポジション

サイバーセキュリティ市場は拡大傾向にあり、同社は専門性の高いサービスで独自の地位を築いています。大手SIerやコンサルティングファームが競合となる一方、セキュリティ専業としての深い知見と迅速な対応力が強みです。特に規制準拠支援やデジタルフォレンジックにおいて差別化を図っています。

3. 経営戦略

Vision2030では顧客数3,000社、平均報酬1,000万円以上、営業利益25億円を目標とし、定常収益の拡大と高付加価値新サービス(G-MDR®など)の展開を柱に据えています。資本業務提携先との協業を加速し、集客力強化とサービス拡充を図る戦略です。2026年6月期の中間配当を実施済みです。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 7/9 S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスで優良です。
財務健全性 3/3 流動比率が基準値を上回り、D/Eレシオが低く、株式希薄化もないため、極めて健全な財務状況を示します。
効率性 1/3 四半期売上成長率はプラスであるものの、営業利益率およびROEが改善基準を満たしていない状態です。

【収益性】

過去12ヶ月の営業利益率9.01%であり、一般的な目安である10%に僅かに届かないものの、比較的良好な水準です。ROE(株主のお金でどれだけ稼いだか)は8.62%と、ベンチマークとされる10%を下回っており、資本の効率的な活用には改善余地があります。ROA(会社全体のお金でどれだけ稼いだか)は5.10%と、ベンチマークである5%をわずかに上回り、資産活用は効率的と言えます。

【財務健全性】

自己資本比率55.5%と非常に高く、財務の安定性を示しています。流動比率2.00倍であり、短期的な支払い能力に全く問題がない健全な水準です。

【キャッシュフロー】

指標
営業キャッシュフロー 4億100万円
フリーキャッシュフロー 3億900万円

過去12ヶ月の営業キャッシュフロー4億100万円のプラスであり、本業で堅実な現金を創出していることを示します。フリーキャッシュフロー3億900万円のプラスを維持しており、事業活動に必要な投資や負債返済をまかなった後も余剰資金が生み出されています。

【利益の質】

営業CF/純利益比率2.16であり、「 S(優良:キャッシュフローが利益を大幅に上回る)」と評価されます。これは、計上された利益が現金としてしっかりと裏付けられていることを意味し、利益の質が非常に高いことを示唆しています。

【四半期進捗】

2026年6月期 第2四半期(中間期)時点の通期予想に対する進捗率は、売上高が45.8%、営業利益が27.2%、純利益が24.7%です。売上高は概ね順調ですが、利益面では通期目標達成に向けて下期での大幅な追い上げが必要となる状況です。

【バリュエーション】

業界平均比較では、PER(株価が利益の何年分か)が11.84倍に対し業界平均が17.6倍と、利益面から見ると割安な水準にあります。一方で、PBR(株価が純資産の何倍か)は2.49倍に対し業界平均が1.6倍と、純資産に対しては割高感が見られます。これは、今後の成長期待が織り込まれている可能性も示唆しています。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -21.59 / シグナルライン: -26.25 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 40.8% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +0.16% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -1.36% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -9.05% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -7.57% 長期トレンドからの乖離

現在のRSI40.8%であり、買われすぎでも売られすぎでもない中立な状態です。MACDも中立シグナルを示しています。

【テクニカル】

株価は1,243.0円で、52週高値1,610.0円、安値1,200.0円のレンジ内で安値圏に近い位置(10.5%)にあります。移動平均線を見ると、現在株価は5日移動平均線をわずかに上回っているものの、25日、75日、200日といった中長期の移動平均線を下回っており、中長期的な下降トレンドにあることを示唆しています。

【市場比較】

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -2.89% +3.45% -6.34%pt
3ヶ月 -14.04% +9.55% -23.59%pt
6ヶ月 -0.96% +26.68% -27.63%pt
1年 -12.28% +59.82% -72.10%pt

過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年いずれの期間においても、日経平均およびTOPIXといった主要市場指数と比較して、当銘柄のパフォーマンスは大幅に下回っています。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率はデータ上「0.00倍」ですが、これは信用売残が0株であるためです。信用買残77,500株に対し信用売残がないため、将来的な売り圧力は限定的であるものの、信用買い残の動向には注意が必要です。

【定量リスク】

ベータ値0.26と低く、市場全体の変動に対して株価が比較的安定していることを示します。一方で、年間ボラティリティ37.50%と高く、価格変動が大きい傾向にあります。仮に100万円投資した場合、年間で±37万5千円程度の変動が想定されます。過去の最大ドローダウン-25.19%であり、同様の下落が今後も起こりうるリスクとして認識しておく必要があります。

【事業リスク】

  • サイバーセキュリティ分野は技術進化が非常に速く、常に最新の脅威に対応するための研究開発と専門人材の確保・育成が不可欠です。
  • 受注残の売上計上が下期に偏る傾向があり、計上タイミングや顧客の事情による売上変動リスクが存在します。
  • 競争激化により価格競争に巻き込まれる可能性や、新興企業の台頭によって市場シェアが侵食されるリスクも存在します。

7. 市場センチメント

信用取引状況: 信用買残が77,500株、信用売残が0株であり、信用倍率は0.00倍とデータにはありますが、実質的には信用売残が極めて少ない状況です。これは、売り方の圧力が現状では限定的であることを示しますが、信用買い残の積み上がりには警戒が必要です。
主要株主構成:

  • グローバルセキュリティエキスパート(株) (22.00%)
  • IDホールディングス (20.98%)
  • SBIインキュベーション (15.20%)

8. 株主還元

配当利回り1.29%であり、現在の市場環境においては中程度の水準です。配当性向46.3%と、利益に対して適切な配当水準を維持しており、健全な範囲内と言えます。
自社株買いの状況はデータがありません。
配当持続可能性: 配当性向が約46.3%であり、健全な水準にとどまっているため、現時点での減配リスクは比較的低いと判断できます。

SWOT分析

強み

  • サイバーセキュリティの専門性と多様なサービスラインナップで市場の変化に対応できる。
  • 強固な資本業務提携関係により、安定した顧客基盤と事業拡大の機会を持つ。

弱み

  • 利益の通期進捗が遅れており、下期偏重の収益構造が不安定要因となる可能性がある。
  • ROEがベンチマークを下回っており、資本効率の改善が課題である。

機会

  • サイバー攻撃の高度化に伴うセキュリティ需要の継続的な拡大市場。
  • 新サービス(G-MDR®など)や協業を通じて、新たな収益源と顧客層を開拓できる。

脅威

  • 専門人材の不足や獲得競争の激化が事業成長のボトルネックとなるリスク。
  • 技術革新の速い業界特性上、競争優位性の維持には継続的な投資と適応が不可欠。

この銘柄が向いている投資家

  • 堅調な成長が見込まれるサイバーセキュリティ業界に長期で投資したいと考えている投資家。
  • 企業間の提携によるシナジー効果や、新サービス展開による新たな成長ストーリーを評価する投資家。
  • 財務基盤の安定性を重視しつつ、現状のバリュエーションを将来の成長で吸収し得ると考える投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 通期業績予想に対する利益の進捗状況を継続的にモニターし、下期の達成可能性を慎重に判断する必要があります。
  • 過去12ヶ月のROEがやや低いため、資本効率の改善に向けた経営努力が今後どのように結実するかを見極める必要があります。
  • 業界平均と比較してPBRが割高水準にあるため、成長期待がどこまで株価に織り込まれているか評価が重要です。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率: 10%以上への回復を目指し、利益率改善の兆候が見られるか。
  • 受注残高: 四半期ごとの受注残高の推移を確認し、売上計上リスクが軽減されているか。
  • 通期営業利益の進捗率: 次回の四半期決算で進捗率が50%以上に改善されるか。

10. 企業スコア

成長性: B(中程度の成長)

直近の四半期売上成長率は6.60%であり、長期的な売上の伸びは確認できるものの、目標として掲げる高成長の水準にはまだ達していません。

収益性: B(利益基盤は普通)

ROEが8.62%、営業利益率が9.01%と、ベンチマークである10%には届かないものの、一般的な事業活動として健全な収益性を維持しています。

財務健全性: S(優れた安定性)

自己資本比率が55.5%、流動比率が2.00倍と非常に良好な水準であり、Piotroski F-Scoreも7点と極めて優良な財務状態を示しています。

株価バリュエーション: C(やや割高感あり)

PERは業界平均より割安ですが、PBRは業界平均を大幅に上回っており、純資産価値から見ると割高な評価を受けていると言えます。


企業情報

銘柄コード 4398
企業名 ブロードバンドセキュリティ
URL https://www.bbsec.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,243円
EPS(1株利益) 105.01円
年間配当 1.29円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 13.6倍 1,430円 2.9%
標準 0.0% 11.8倍 1,243円 0.1%
悲観 1.0% 10.1倍 1,111円 -2.1%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,243円

目標年率 理論株価 判定
15% 621円 △ 100%割高
10% 776円 △ 60%割高
5% 979円 △ 27%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
グローバルセキュリティエキスパート 4417 2,482 379 26.74 9.32 46.1 1.31
網屋 4258 2,820 249 29.28 8.48 30.0 0.60
GRCS 9250 1,106 16 23.93 0.00

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.35)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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