1. 企業情報
内海造船株式会社は、1940年に設立され、広島県尾道市に本社を置く船舶製造業者です。主にフェリー、コンテナ船、バルクキャリア、化学タンカーなどの多様な船舶を建造し、修理や改造も行っています。日立造船グループに属し、幅広い船種を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
内海造船は日本の船舶業界において、中型バラ積み船やフェリーの製造に特化した企業です。競争優位性としては、長年の経験と技術力がありますが、原材料価格の高騰や新燃料への移行に関する課題があります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、持続可能な船舶製造を目指し、新燃料技術の導入や効率的な生産体制の構築を掲げています。中期経営計画では、コスト削減と新市場開拓に重点を置いています。
4. 事業モデルの持続可能性
内海造船の収益モデルは、船舶の新造と修理に依存しています。市場ニーズの変化に対しては、新燃料技術の導入を進めることで適応しようとしていますが、原材料費の高騰が影響を及ぼしています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発においては、新燃料への対応や環境負荷の低減を目指しています。主力製品としては、フェリーやバルクキャリアがあり、これらが収益の大部分を占めています。
6. 株価の評価
現在の株価は4310円で、PERは10.44倍、PBRは0.73倍です。業界平均PER（7.3倍）やPBR（0.5倍）と比較すると、内海造船は割安感があります。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、4310円は年初来安値（2905円）と年初来高値（5940円）の間に位置しており、現在は安値圏に近い状況です。
8. 財務諸表分析
- 売上高は46,383百万円（前年比 +23%）
- 営業利益は3,184百万円（前年比 +314%）
- 純利益は2,261百万円（前年比 +207%）
- ROEは26.33%、自己資本比率は22.2%です。
過去数年での成長が見られますが、直近の四半期では売上が減少しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは0.93%で、1株あたり40円の配当が予想されています。配当性向は40.3%で、安定した株主還元を行っています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、特に新燃料への移行や原材料価格の高騰が影響しています。投資家の関心は、業績回復や新技術の導入に向けた取り組みに向けられています。
11. 総評
内海造船は、長年の経験と技術力を持つ船舶製造業者ですが、原材料価格の高騰や新燃料への移行に関する課題を抱えています。株価は現在安値圏にあり、割安感がありますが、業績の回復や新技術の導入が求められています。全体的には、今後の動向に注目が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 7018 |
| 企業名 | 内海造船 |
| URL | http://www.naikaizosen.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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