企業の一言説明

エル・ティー・エスは、企業のデジタル変革を含む効率化コンサルティングとプラットフォーム事業を展開する、成長戦略を推進中の企業です。

総合判定

構造改革と再成長の過渡期にある高リスク・高リターン企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • プロフェッショナルサービス事業の堅調な成長と、収益性を重視した2026年以降の高成長戦略への期待。
  • 業界平均と比較して非常に割安なPER水準にあり、企業価値向上の余地がある一方、過去の株価下落から回復途上。
  • プラットフォーム事業の構造改革の遅延リスク、過去12ヶ月の営業キャッシュフローがマイナスである点、および90.4倍という高水準の信用倍率による将来的な需給悪化への注意。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 A 成長期待高
収益性 A 良好
財務健全性 B 改善余地あり
バリュエーション S 大変割安

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1,775.0円
PER 7.44倍 業界平均17.0倍
PBR 1.68倍 業界平均1.8倍
配当利回り 2.25%
ROE 15.30%

1. 企業概要

エル・ティー・エスは、企業のデジタル変革、ビジネスプロセス改善、働き方改革を推進するコンサルティングサービスとプラットフォーム事業を展開しています。長期契約が特徴で、独自のコンサルティングノウハウとDXエンジニアリング支援で顧客企業の成長と生産性向上を支援するビジネスモデルです。

2. 業界ポジション

コンサルティングサービス業界において、エル・ティー・エスはDX推進と働き方改革に特化したサービスで独自のポジションを築いています。特定の大型コンサルティングファームと比較すると規模は小さいものの、迅速なDX実装支援力と多様な人材供給が強みです。

3. 経営戦略

エル・ティー・エスは「VISION2030」を掲げ、2030年までに売上500億円、営業利益率10%超を目指しており、今後5年間(2025-2030)を再成長フェーズと位置付けています。直近の2025-2027年(2nd Growth Plan)では、収益性回復を優先し、営業利益年率20%成長を目標に設定。セグメント再編により事業領域を明確化し、プロフェッショナルサービス事業の強化とプラットフォーム事業の構造改革を推進しています。
今後のイベント: 2026年12月29日に配当落ち日の予定があります。

4. 財務分析

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 6/9 A: 良好
収益性 2/3 純利益とROAは良好だが、営業CFに懸念
財務健全性 3/3 安定した財務基盤
効率性 1/3 ROEは良好だが、営業利益率と売上成長に改善余地

(解説)

収益性: 純利益および有形固定資産を除く総資産利益率(ROA)がプラスである点は評価されます。しかし、過去12ヶ月の営業キャッシュフローがマイナスとなっている点は改善が求められます。
財務健全性: 流動比率が1.5以上、負債比率が1.0未満であることから負債依存度が低いこと、また新株発行による株式希薄化もないことから、財務基盤は非常に健全と言えます。
効率性: 自己資本利益率(ROE)は10%を超え良好ですが、営業利益率が10%を下回っており、直近四半期の売上成長率もマイナスであるため、事業効率には改善の余地があります。
【収益性】
ROE 15.30%(過去12ヶ月では14.90%)はベンチマークの10%を大きく上回る良好な水準で、株主資本を効率的に活用し利益を生み出す力が高いことを示します。
ROA 6.92%(過去12ヶ月)もベンチマークの5%を上回っており、総資産に対する収益性も良好です。
営業利益率 7.99%(過去12ヶ月)は業界平均と比較してもやや低く、収益性の向上が今後の課題となります。
【財務健全性】
自己資本比率 46.3%は、企業の財務健全性を示す上で良好な水準と言えます。
流動比率 2.22倍も、短期的な支払い能力に余裕があることを示しており、財務健全性は良好です。
【キャッシュフロー】

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円) フリーCF(百万円)
2023.12 647 -3,656 4,072 -3,009
2024.12 816 2,137 -1,355 2,953
2025.12 -326 -135 -1,600 -461

過去12ヶ月の営業キャッシュフローは-326百万円、フリーキャッシュフローは-468百万円と、いずれもマイナスであり、本業での現金創出に課題がある状況です。これは現金の流出が流入を上回っていることを示します。
【利益の質】
営業CF/純利益比率 -0.47であり、D(要注意)と判定されます。純利益は計上されているものの、本業でのキャッシュフローがマイナスであるため、利益の質には懸念があります。
【四半期進捗】
2025年12月期の売上高実績17,101百万円に対し、2026年12月期予想は18,300百万円で進捗率は93.5%(実績/次期予想)。同様に営業利益は1,185百万円に対し1,600百万円で進捗率は74.1%、純利益は696百万円に対し1,050百万円で進捗率は66.3%です。次期予想は売上高で+7.0%、営業利益で+34.9%、純利益で+50.8%と大幅な増益を見込んでおり、特に利益面での期待が高いことが伺えます。

5. 株価分析

【バリュエーション】
エル・ティー・エスのPERは7.44倍(予想)で、業界平均の17.0倍と比較して大幅に割安な水準にあります。PBRは1.68倍(実績)で、業界平均の1.8倍と比較してやや割安であり、株価は企業の持つ利益や資産価値に対して相対的に過小評価されている可能性があります。
【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: 7.64 / シグナル値: -10.89 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 57.8% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +1.71% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +5.54% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -5.03% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -15.65% 長期トレンドからの乖離

現在の株価は短・中期移動平均線を上回る水準にあり、直近の株価に上昇モメンタムが見られます。しかし、75日線および200日線は下回っており、中長期的なトレンドは依然として下降傾向を示しています。
【テクニカル】
現在の株価1,775円52週安値1,560円に近く、52週高値2,660円からは大きく下落した位置(レンジ内19.5%)にあります。直近では5日移動平均線と25日移動平均線を上回って推移しており、短期的な買い圧力が確認できます。しかし、長期の75日移動平均線、200日移動平均線は依然として上値抵抗線となっており、これらを明確に突破するかが今後の焦点となります。
【市場比較】

期間 当銘柄 日経平均 差(pt)
1ヶ月 +4.72% +5.86% -1.14%
3ヶ月 -19.90% +8.07% -27.97%
6ヶ月 -27.58% +20.37% -47.95%
1年 -6.53% +87.80% -94.33%

過去1ヶ月では日経平均を下回るパフォーマンスでしたが、3ヶ月、6ヶ月、1年といった中長期スパンでは日経平均と比較して大幅に劣後しており、市場全体の成長の波に乗れていない状況が示唆されます。

6. リスク評価

【注意事項】
⚠️ 信用倍率が90.4倍と高水準です。将来の売り圧力に注意が必要です。
【リスク指標テーブル】

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 0.37 ◎良好 市場平均より値動きが小さい
年間ボラティリティ 48.92% ▲注意 1年間で価格がブレる範囲が大きい
最大ドローダウン -75.35% ▲注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ 0.80 ○普通 リスクを取った分だけリターンが得られているか

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 0.26 ▲注意 下落リスクだけで見たリターン効率が低い
カルマーレシオ 0.14 ▲注意 最大下落からの回復力が低い

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.40 ◎良好 日経平均との連動は中程度
0.16 値動きのうち市場要因で説明できる割合は低い

(ポイント解説)

エル・ティー・エスは、ベータ値が0.37と市場平均より値動きが穏やかである一方で、年間ボラティリティは48.92%と高く、価格変動が大きい傾向にあります。最大ドローダウンは-75.35%と非常に大きく、過去に経験した大幅な下落からの回復が「未回復」の状態であるため、極めて高い下落リスクと回復力の弱さが示唆されます。リスク効率指標(シャープレシオ、ソルティノレシオ、カルマーレシオ)も決して良好とは言えず、慎重な検討が必要です。現在のボラティリティは過去1年で通常水準(上位35%)です。
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±59万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。
【事業リスク】

  • プラットフォーム事業の構造改革の遅延や失敗が、売上目標達成に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • コンサルティング事業における特定顧客や大型案件への依存度が高まると、四半期業績の変動性が増す可能性があります。
  • DX人材の獲得競争激化や、生成AI等の新たな技術スキル需要への対応の遅れが、事業成長を阻害するリスクがあります。

7. 市場センチメント

信用買残90,400株信用売残1,000株に対し、信用倍率は90.40倍と非常に高水準です。これは将来的な株価上昇に対する期待感が強い一方で、信用買い残が解消される際の売り圧力が株価を押し下げるリスクがあることを示唆しています。
主要株主構成:

  • 樺島弘明(12.4%)
  • 自社(自己株口)(6.81%)
  • クレスコ(6.35%)

8. 株主還元

配当利回り(会社予想)は2.25%であり、配当性向(会社予想)は22.85%です。2025年実績の配当性向22.8%から、2026年予想配当性向16.8%となり、健全な利益配分が維持される見込みです。現時点では配当性向は健全な水準にあり、持続可能性に大きな懸念はありません。

SWOT分析

強み

  • DXコンサルティングサービス市場での独自の専門性と成長力が高い。
  • 経営層がVISION2030目標を明確にし、成長戦略が具体的に示されている。

弱み

  • プラットフォーム事業が赤字で、全体の収益性を圧迫している。
  • 過去12ヶ月の営業キャッシュフローがマイナスで、利益の質に懸念がある。

機会

  • 企業のDX需要の加速と、働き方改革の後押しによるコンサルティング需要の増大。
  • M&Aによる事業領域の拡大や技術力の獲得。

脅威

  • コンサルティング業界における競合他社との人材獲得競争の激化。
  • プラットフォーム事業の構造改革が長期化し、業績回復の遅れ。

この銘柄が向いている投資家

  • 長期的な視点で企業の変革と再成長に賭けるリスク許容度の高い投資家。
  • 高いボラティリティを許容し、割安なバリュエーションから将来的な企業価値向上の可能性を追求する投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • プラットフォーム事業の構造改革の進捗と、継続的な収益性改善が実現されるか。
  • 営業キャッシュフローの改善と利益の質の向上。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率:来期予想の8.7%を達成し、さらに10%以上への回復があるか。
  • 営業キャッシュフロー:継続的にプラス転換し、本業で安定した現金を創出できるか。
  • プラットフォーム事業の黒字化: セグメント利益が赤字から脱却し、全社利益に貢献できるか。

10. 企業スコア

成長性A

2026年12月期予想で売上高+7.0%、営業利益+34.9%、純利益+50.8%と大幅な増益を見込んでおり、特に利益面での高い成長期待があります。

収益性A

ROEが実績で15.30%と良好な水準を維持しており、来期は営業利益率も改善を見込んでいることから、企業全体の収益力は高いと評価できます。

財務健全性B

自己資本比率46.3%や流動比率2.22倍は良好であるものの、過去12ヶ月の営業キャッシュフローがマイナスであり、利益の質に懸念があるため、財務体質のさらなる強化が望まれます。

バリュエーションS

PERが業界平均の半分以下である7.44倍と、現在の企業価値に対して株価が非常に割安な水準にあり、今後の成長期待と合わせると大きなアップサイドポテンシャルを秘めていると言えます。


企業情報

銘柄コード 6560
企業名 エル・ティー・エス
URL https://lt-s.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,775円
EPS(1株利益) 238.47円
年間配当 2.25円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 14.8% 8.6倍 4,068円 18.1%
標準 11.4% 7.4倍 3,041円 11.5%
悲観 6.8% 6.3倍 2,098円 3.5%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,775円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,520円 △ 17%割高
10% 1,898円 ○ 6%割安
5% 2,395円 ○ 26%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
シンプレクス・ホールディングス 4373 944 2,234 22.36 4.06 20.4 1.90
シグマクシス・ホールディングス 6088 685 589 13.37 3.85 30.8 3.79
マネジメントソリューションズ 7033 1,370 231 11.34 3.63 34.4 3.64

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.38)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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