企業の一言説明
サイバーステップホールディングスはオンラインゲームの開発・運営を主軸とし、海外でも人気を博したゲームプロダクトを持つ企業です。近年は事業を多角化し、ゲーム課金収入が主要な収益源となっています。
総合判定
財務改善が急務な事業構造転換期
投資判断のための3つのキーポイント
- 継続的な売上減少と大幅な赤字が続いており、財務基盤の安定化が最重要課題です。
- 防災用品サブスクリプションなど新規事業の立ち上げによる収益源の多角化に期待がかかります。
- 継続企業の前提に関する重要な疑義が記載されており、経営状況の改善が喫緊の課題となっています。
企業スコア
| 観点 | スコア | 判定理由 |
|---|---|---|
| 成長性 | D | 売上高が継続的に減少傾向にある |
| 収益性 | D | 営業利益、純利益が連続して赤字となっている |
| 財務健全性 | B | 自己資本比率、流動比率は安定しているが、収益性が低い |
| バリュエーション | D | PERはマイナス、PBRは業界平均を大きく上回り割高 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 220.0円 | – |
| PER | — | 業界平均17.6倍 |
| PBR | 2.61倍 | 業界平均1.6倍 |
| ROE | -208.10% | – |
1. 企業概要
サイバーステップホールディングスは、オンラインゲームの開発・運営を主要事業とする企業です。代表作には「コズミックブレイク」や「鬼斬」などがあり、特に海外での人気が高いことで知られています。近年はクレーンゲーム「トレバ」のようなゲーム課金収入を収益源としつつ、新規事業への展開も模索しています。
2. 業界ポジション
オンラインゲーム業界は競争が激しい分野ですが、同社は個性的なIP(知的財産)を複数持つことで一定のポジションを確立しています。しかし、近年は主力ゲームの収益性低迷や新規ヒット作不足により、市場シェアは縮小傾向にあります。新規事業での新たな軸を構築できるかが課題です。
3. 経営戦略
中期経営計画は未公表ですが、オンラインゲーム事業の立て直しと、防災用品サブスクリプションなど新規事業の創出による収益源の多角化を推進しています。特に、防災用品サブスクは事業ポートフォリオ変革の試金石となる可能性を秘めており、今後の動向が注目されます。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 3/9 | B: 普通 |
| 収益性 | 0/3 | 純利益、ROAともにマイナスで改善が必要 |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率が高く、負債比率も低く安定している |
| 効率性 | 0/3 | 営業利益率とROEがマイナス、売上成長率もマイナス |
Piotroski F-Score解説:
総合スコア3/9点でB(普通)判定となりました。収益性および効率性の項目では大幅なマイナスを示しており、企業の稼ぐ力や資源活用の効率性には深刻な課題があります。しかし、財務健全性については満点であり、比較的高い流動性と低い負債比率を維持しています。これは金融機関からの借入などに対しては一定の安全性が保たれていることを示唆しますが、事業で利益を生み出せていない本質的な課題は残ります。
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月): -76.66%。売上総利益に対し販売管理費などの負担が大きく、本業で大幅な損失を計上しています。収益構造の根本的な見直しが必要です。
- ROE(実績): -208.10%(ベンチマーク10%)。株主資本を効率良く利益に結びつけられていないどころか、大幅な赤字により株主価値を毀損している状況です。
- ROA(過去12か月): -23.98%(ベンチマーク5%)。総資産を効率的に活用して利益を生み出す能力が極めて低い状態を示しています。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績): 47.5%。一般的に健全とされる水準(30%以上)を維持しており、一時的な負債の増加には耐えうる可能性があります。
- 流動比率(直近四半期): 10.03倍。短期的な支払い能力を示す流動比率は極めて高く、足元の資金繰りには問題がないように見えます。これは直近の決算短信で現金及び預金が大幅に増加したことに起因します。
【キャッシュフロー】
| 決算期 | フリーCF | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金等残高 | 現金比率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 連2023.05 | -14億900万円 | -11億8,600万円 | -2億2,300万円 | 17億8,700万円 | 21億6,000万円 | 64.71% |
| 連2024.05 | -15億200万円 | -14億4,200万円 | -6,000万円 | 8,200万円 | 8億2,200万円 | 40.2% |
| 連2025.05 | -20億2,900万円 | -20億4,800万円 | 1,900万円 | 18億9,500万円 | 2億1,200万円 | 19.68% |
営業キャッシュフローは3期連続でマイナスであり、本業で現金を創出できていません。フリーキャッシュフローも大幅なマイナスが続いており、事業からの資金流出が課題です。2025年5月期に財務キャッシュフローが大幅なプラスとなっているのは、増資などによる資金調達を示唆しており、現預金残高を補っています。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率: 純利益が大幅なマイナスであるため、この比率からは利益の質を正常に評価できません。営業CFもマイナスであることから、利益の質は極めて低いと言わざるを得ません。
【四半期進捗】
2026年5月期第3四半期の決算短信によると、売上高は15億5,900万円(前年同期比19.4%減)、営業損失は11億7,000万円(前年同期14億7,100万円の損失)でした。売上高は引き続き減少傾向にあるものの、営業損失は縮小しています。通期予想は未定のため進捗率は算出できませんが、依然として厳しい業績が続いています。
【バリュエーション】
- PER: 会社予想EPSがマイナスのため算出不可です。利益が赤字の状態では、PERを用いた割安・割高の判断はできません。
- PBR: 2.61倍。業界平均1.6倍と比較すると割高な水準にあります。収益性が低いにもかかわらずPBRが高いのは、純資産に占める無形資産の割合や、事業の将来性への期待が織り込まれている可能性、あるいは株価が下がりきっていない状態を示している可能性があります。目標株価(業種平均PBR基準)147円と比較しても現在の株価は高い水準です。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -6.83 / シグナル値: -6.08 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 38.2% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | -3.85% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | -8.01% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -16.60% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | -29.06% | 長期トレンドからの乖離 |
現在のMACDは中立状態にあり、RSIは売られすぎ水準(30%以下)には達していないものの、低下傾向にあります。株価が全ての移動平均線を下回っており、特に200日移動平均線からの乖離率が-29.06%と大きく、長期的な下降トレンドが継続しています。
【テクニカル】
現在の株価220.0円は、52週高値430.00円から大きく下落した水準で、52週安値202.00円に接近しています(52週レンジ内位置で7.9%)。全ての移動平均線(5日、25日、75日、200日)を下回って推移しており、下降トレンドが顕著です。直近1ヶ月レンジのサポートライン216.00円とされています。
【市場比較】
日経平均との相対パフォーマンス
| 期間 | 当銘柄 | 日経平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | -14.06% | +15.48% | -29.54%pt |
| 3ヶ月 | -30.60% | +13.30% | -43.90%pt |
| 6ヶ月 | -40.86% | +21.50% | -62.36%pt |
| 1年 | -21.15% | +76.64% | -97.79%pt |
サイバーステップホールディングスの株価は、全ての期間において日経平均を大きく下回るパフォーマンスを示しており、市場と比較して大幅に劣後しています。これは同社の業績不振を反映した結果と言えます。
【注意事項】
⚠️ 信用倍率0.00倍だが信用買残は500万株以上あり、将来の売り圧力に注意。
⚠️ 継続的な赤字で低PBRではないが、バリュートラップの可能性にも注意が必要です。
⚠️ 継続企業の前提に関する重要な疑義が発生しているため、投資には極めて高いリスクが伴います。
基本リスク指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 年間ボラティリティ | 69.57% | ▲注意 | 1年間でどれくらい価格がブレるか |
| 最大ドローダウン | -60.53% | ▲注意 | 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる |
| シャープレシオ | 0.50 | △やや注意 | リスクを取った分だけリターンが得られているか |
リスク効率指標
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ソルティノレシオ | 0.24 | ▲注意 | 下落リスクだけで見たリターン効率 |
| カルマーレシオ | 0.19 | ▲注意 | 最大下落からの回復力 |
市場連動性
| 指標 | 値 | 判定 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 市場相関 | 0.38 | ◎良好 | 日経平均とどれだけ連動するか |
| R² | 0.14 | – | 値動きのうち市場要因で説明できる割合 |
【ポイント解説】
この銘柄は年間ボラティリティ69.57%と非常に高く、値動きが激しい特性を持っています。過去の最大ドローダウンは-60.53%にも達しており、同様の下落が今後も起こりうるリスクを強く示唆しています。シャープレシオやソルティノレシオ、カルマーレシオも低水準で「注意」判定がされており、リスクに見合ったリターンが十分に得られていない状況です。現在のボラティリティは過去1年で低水準(上位7%)となっていますが、これは株価が低い水準で安定しているためであり、根本的なリスクが低減されたわけではありません。市場相関係数0.38と、市場全体との連動性は中程度であり、市場環境だけでなく個別要因による値動きの影響が大きい銘柄です。
【投資シミュレーション】
> 仮に100万円投資した場合: 年間で±68万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。
【事業リスク】
- 継続企業の前提に関する重要な疑義: 決算短信に記載されており、企業の存続に不確実性があることを示しています。
- ゲーム事業の収益性悪化: 主力であるオンラインゲームからの収益が減少傾向にあり、業績回復の道筋が見えない点が大きなリスクです。
- 新規事業の不確実性: 防災用品サブスクリプションなどの新規事業が、どれだけ収益に貢献するかはまだ不透明であり、投資回収リスクが伴います。
7. 市場センチメント
- 信用取引状況: 信用買残が5,058,600株と非常に多いにもかかわらず、信用売残は0株です。このため信用倍率は0.00倍となりますが、これは将来的な売り圧力となる可能性のある買い玉が積み上がっていることを意味し、需給バランスは悪化しやすい状況です。
- 主要株主構成: 上位株主はQL有限責任事業組合(15.43%)、QL第2号有限責任事業組合(12.31%)、(株)Tiger Japan Investment(12.31%)など、特定の投資事業組合や企業が名を連ねています。
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想): データなし
- 1株配当(会社予想): データなし
- 配当性向: 0.0%。過去の配当性向履歴を見ても、近年は無配が続いています。自社株買いの状況もデータがありません。
- 配当持続可能性: ⚠️ 利益が赤字であり、配当性向が0%であるため、株主還元よりも事業の立て直しと財務基盤の強化が優先される状況です。現時点での配当は期待できません。
SWOT分析
| 分類 | 項目 | 投資への示唆 |
|---|---|---|
| 💪 強み | 個性的なオンラインゲームIPを保有 財務健全性スコアが高く流動性が良好 |
既存顧客へのアプローチで売上回復の可能性あり 短期的な資金繰りの懸念は低い |
| ⚠️ 弱み | 継続的な売上減少と大幅な赤字 継続企業の前提に関する重要な疑義 |
事業構造の抜本的改革が不可欠 企業の存続に不確実性が高い |
| 🌱 機会 | 防災用品サブスクリプション事業など新規分野への進出 ゲーム事業の回復やヒット作創出によるV字回復 |
新規事業が第二の収益柱となる可能性を秘める 投資を呼び込み業績を改善できる |
| ⛔ 脅威 | オンラインゲーム市場の競争激化 新規事業の不振や投資回収リスク |
既存事業の収益性がさらに悪化する恐れ 新たな負担となり財務を圧迫する可能性 |
この銘柄が向いている投資家
| 投資家タイプ | 相性が良い理由 |
|---|---|
| ハイリスク・ハイリターンを許容する投資家 | 新規事業の成長やゲーム事業のV字回復を期待できる |
| 事業転換期にある企業への投資に関心がある投資家 | 構造改革の進捗を丹念に追いたい |
この銘柄を検討する際の注意点
- 継続企業の前提に関する注記: 企業の存続に重要な疑義があり、投資元本を失うリスクがあるため、財務状況の改善を常に監視すべきです。
- 構造的な赤字: 売上高の継続的な減少と大幅な赤字が続いており、事業の抜本的な改革なくして黒字化は見込めないため、経営戦略の進捗を注視する必要があります。
- 低い市場連動性と高いボラティリティ: 市場全体の上昇トレンドに乗りにくく、個別要因での株価変動が大きいため、投資判断には個別企業の詳細な分析が必須です。
今後ウォッチすべき指標
| 指標 | 現状 | トリガー条件 | 注目理由 |
|---|---|---|---|
| 営業利益 | △11億7,000万円 | 黒字化達成 | 早期の収益性改善を示す |
| 四半期売上成長率 | △7.10% | +5%以上への回復 | 事業の成長基盤を再構築 |
| 現金及び預金残高 | 34億9,000万円 | さらなる大幅な減少回避 | 資金繰りの安定化に不可欠 |
企業情報
| 銘柄コード | 3810 |
| 企業名 | サイバーステップホールディングス |
| URL | https://cshd.cyberstep.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アエリア | 3758 | 245 | 52 | 10.42 | 0.58 | 5.8 | 2.04 |
| ボルテージ | 3639 | 244 | 16 | 162.66 | 0.70 | 0.4 | 0.00 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.57)」によって自動生成されました。
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