1. 企業情報
企業名: 東邦化学工業株式会社
概要: 東邦化学工業は、界面活性剤、樹脂、化成品、特殊化学品を製造・販売する企業です。幅広い産業分野にわたる製品を提供しており、特に界面活性剤や合成樹脂で高いシェアを誇ります。化学品の分野では、日用消費品から産業用途まで多岐にわたります。
事業内容:
– 界面活性剤: 洗浄剤、プラスチック用添加剤、土木建築用薬剤、農薬助剤、繊維助剤、紙パルプ用薬剤など
– 樹脂: 石油樹脂、合成樹脂、樹脂エマルション、アクリレートなど
– 化成品: 合成ゴム・ABS樹脂用ロジン系乳化重合剤、金属加工油剤、石油添加剤など
– 特殊化学品: 溶剤、電子情報産業用の微細加工用樹脂など
設立年月日: 1938年3月29日
住所: 東京都中央区明石町6-4 ニチレイ明石町ビル
代表者名: 中崎 龍雄
従業員数: 875人
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
– 幅広い製品群で高いシェアを保有。
– 特に界面活性剤、合成樹脂分野で競争力が高い。
– 特殊化学品の分野でも技術力が高い。
課題:
– 原材料価格の変動による影響を受けやすい。
– 競合他社との価格競争が激しい。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
– 業界のリーダーとしての地位を維持し、新興市場への拡大を目指す。
– 技術革新を通じて、製品の付加価値を高める。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
– 電子情報産業用製品の開発と市場拡大。
– 原料調達の多様化とコスト削減。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
– 多様な製品群で市場の変化に対応できる。
– 特に電子情報産業の成長に伴い、特殊化学品の需要増加を見込んでいる。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
– 特殊化学品、特に電子情報産業向け製品の技術革新に力を入れている。
– 独自の技術開発により、市場で高い評価を得ている。
収益を牽引している製品やサービス:
– 界面活性剤と合成樹脂が主力製品。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
– EPS（予想）: 57.07円
– BPS（実績）: 965.24円
– PER（予想）: 10.79倍
現在の株価(616円)と比較すると、PERベースでは割安な水準にある。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
– 直近10日間の株価は、503円から681円の間で推移。
– 現在の株価は52週高値（681円）から16.7%下落している。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
– 売上高: 前年同期比6.8%増の26,640百万円
– 営業利益: 前年同期比635百万円増の892百万円
– 経常利益: 前年同期比669百万円増の883百万円
– ROE（実績）: 2.97%
– ROA（実績）: 1.28%
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する:
– 売上高、利益ともに増加傾向。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
– 配当利回り（会社予想）: 2.92%
– 配当性向: 28.09%
自社株買いなどの株主還元策:
– 自己株買いを実施しており、株主還元に力を入れている。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
– 直近10日間で、株価は横ばいからわずかに上昇傾向。
株価への影響を与える要因など:
– 原材料価格の変動、業績予想修正、市場動向などが影響を与えている。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
– 東邦化学工業は、幅広い製品群を持ち、特に界面活性剤と合成樹脂分野で高い競争力を有しています。技術革新により新興市場への拡大を目指す経営戦略が明確です。財務面では、堅調な収益と適切な株主還元を行っています。株価はPERベースでは割安であり、技術革新と市場ニーズの変化への適応力が持続可能性を支えています。全体的な見解として、投資価値は高いと評価できます。
企業情報
| 銘柄コード | 4409 |
| 企業名 | 東邦化学工業 |
| URL | http://www.toho-chem.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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