企業の一言説明

くすりの窓口は薬局・医療・介護向けにDXソリューションを提供するヘルスケアIT分野のリーディングカンパニーです。

総合判定

高成長・高収益だがリスク管理が鍵となる銘柄

投資判断のための3つのキーポイント

  • 医療・介護DX市場の成長を取り込む独自のソリューション提供により、売上・利益ともに高い成長性を示しています。
  • 自己資本比率が高く流動比率も健全、Piotroski F-Scoreも優良判定を受けるなど、極めて堅固な財務基盤を誇ります。
  • 高いボラティリティと市場平均を下回る中長期での相対パフォーマンスはリスク要因であり、慎重な検討が必要です。

企業スコア

観点 スコア 判定理由
成長性 S 今期予想の営業利益とEPS成長率が25%以上と非常に高い。
収益性 S ROE27.45%、営業利益率24.27%と非常に高い。
財務健全性 S 自己資本比率65.9%、流動比率210.6%と優良。
バリュエーション S PERは業界平均の16%台で大幅に割安。

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 2,828.0円
PER 10.88倍 業界平均66.2倍
PBR 3.21倍 業界平均3.5倍
配当利回り 1.34%
ROE 27.45%

1. 企業概要

くすりの窓口は、EPARK薬局・ドラッグストア検索予約サイトを主軸に、薬局・医療・介護分野向けの多様なデジタルソリューションを提供しています。主力サービスは、薬局DX(デジタルトランスフォーメーション)を促進する「EPARKお薬手帳」や調剤薬局向け顧客管理システム、不動在庫医薬品の売買マッチングサイトなどです。医療機関の業務効率化と患者の利便性向上を両立させることで、堅実なストック収益モデルを構築し、高い参入障壁を持つニッチ市場で独自の地位を確立しています。

2. 業界ポジション

同社は薬局・医療・介護向けデジタルソリューション市場において、EPARKブランドを通じて一定の知名度とシェアを持つリーディングポジションにあります。特に、処方箋のオンライン化やオンライン服薬指導など、デジタル化が進む医療分野において、包括的なサービス提供が強みです。競合としては、大手調剤薬局グループによる内製化や、他の医療ITベンダーが存在しますが、地域密着型の薬局から大手チェーンまで幅広い顧客層に対応できる柔軟性と、多角的なソリューションが強みとなっています。

3. 経営戦略

くすりの窓口は、ストック収益率の向上と基幹システムを軸としたデータ連携による付加価値創出を重視しています。2026年3月期第3四半期決算では、メディア事業と「みんなのお薬箱」事業が好調に推移し、増収増益を達成、通期業績予想と年間配当を上方修正しました。中期目標(2030年3月期)として、ストック売上200億円、連結営業利益50億円超、保有施設数10万を目指し、AI受付機や無人精算機などの店舗向けソリューションや未病予防事業の本格展開により、さらなる成長を追求しています。直近では2026年1月1日付で株式会社メディ・ウェブを完全子会社化し、医療IT分野での事業拡大を加速させています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

Piotroski F-Scoreは、企業の財務健全性を9つの指標で評価するもので、当銘柄は以下の結果となっています。

項目 スコア 判定
総合スコア 8/9 S: 優良
収益性 2/3 純利益、ROAは良好
財務健全性 3/3 流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化なしで優良
効率性 3/3 営業利益率、ROE、四半期売上成長率全て良好

同社のPiotroski F-Scoreは8点/9点とS評価(優良)であり、収益性、財務健全性、効率性の全てにおいて非常に高い水準を保っていることを示しています。特に財務健全性と効率性の評価は完璧で、強固な経営基盤が確認できます。

【収益性】

過去12か月の営業利益率24.27%と非常に高く、本業で安定して高い利益を生み出す体質であることを示します。ROE(実績)27.45%ROA(過去12か月)8.94%と、いずれもベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%)を大幅に上回っており、株主資本および総資産を効率的に活用して収益を上げている優良企業と言えます。

【財務健全性】

自己資本比率(実績)は直近の決算短信で65.9%と非常に高く、健全な財務体質です。流動比率(直近四半期)2.11倍(211%)と、短期的な支払い能力に全く問題が無いことを示しており、安定した企業経営が行われています。

【キャッシュフロー】

決算期 フリーCF 営業CF 投資CF 財務CF 現金等残高
2023.03* 15億5,900万円 30億9,600万円 -15億3,700万円 -6億3,500万円 59億4,600万円
2024.03 8億3,300万円 26億2,700万円 -17億9,400万円 78億1,100万円 145億9,000万円
2025.03 -71億2,700万円 -53億2,600万円 -18億100万円 -53億5,800万円 21億400万円

2025年3月期はフリーキャッシュフロー、営業キャッシュフロー共に大きくマイナスとなっていますが、これは財務CFも大きくマイナスであることから、何らかの財務活動による支出を伴う一時的な動きである可能性があります。また、キャッシュフローのデータは年度単位であり、直近の四半期データではないため注意が必要です。

【利益の質】

提供データには「営業キャッシュフロー/純利益比率」の直接的な記載はありませんが、過去12か月の営業利益(2,266百万円)に対し、純利益(3,097百万円、損益計算書より)の比率が約0.73倍になります。これは、営業活動によるキャッシュフローよりも純利益が大きい状況を示しており、特別損益や会計上の調整による一時的な利益計上がないか、確認が必要です。

【四半期進捗】

2026年3月期第3四半期決算短信によると、通期予想に対する進捗率は売上高72.6%、営業利益82.3%、親会社株主に帰属する四半期純利益78.6%と順調に推移しています。特に営業利益の進捗率が高いことから、通期での目標達成、あるいは上方修正の可能性も期待されます。直近3四半期単体での売上高、営業利益も前年同期比で増加しており、堅調な業績を維持しています。

【バリュエーション】

同社のPER(会社予想)は10.88倍であり、業界平均PERの66.2倍と比較して大幅に割安です。PBR(実績)は3.21倍で、業界平均PBRの3.5倍と比較するとほぼ同水準、あるいは若干割安な水準にあります。収益性や成長性を考慮すると、PERの面では非常に割安感があると言えるでしょう。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: 90.34 / シグナル値: 70.96 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 55.9% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -3.84% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +5.45% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +6.41% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -7.92% 長期トレンドからの乖離

現在のMACDはMACD値がシグナルラインを上回っていますが、状態は「中立」とされています。RSIは55.9%と過熱感も売られすぎ感もなく中立圏にあります。

【テクニカル】

現在の株価2,828.0円は、52週高値4,685.00円と安値2,000.00円の中間(52週レンジ内位置で30.8%)に位置しており、比較的安値圏で推移しています。現在の株価は、25日移動平均線(2,681.96円)と75日移動平均線(2,657.55円)を上回っている一方で、5日移動平均線(2,940.80円)と200日移動平均線(3,071.17円)を下回っており、短期的な調整局面にあると見られます。

【市場比較】

日経平均との相対パフォーマンスは以下の通りです。

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 +14.26% +10.74% +3.52%pt
3ヶ月 +7.73% +11.53% -3.80%pt
6ヶ月 -22.09% +22.35% -44.44%pt
1年 +22.53% +71.36% -48.83%pt

直近1ヶ月では日経平均を上回るパフォーマンスを見せましたが、3ヶ月、6ヶ月、1年といった中長期では日経平均を大きく下回る結果となっています。TOPIXとは1ヶ月、3ヶ月で上回っており、市場との連動性をより詳細に確認する必要があるでしょう。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率0.00倍(信用売残0株、信用買残585,900株)、将来の買い圧力には注意。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 0.62 ◎良好 市場平均より値動きが大きいか小さいか
年間ボラティリティ 48.54% ▲注意 1年間でどれくらい価格がブレるか
最大ドローダウン -49.64% ▲注意 過去最悪の下落率。この程度は今後も起こりうる
シャープレシオ -0.10 ▲注意 リスクを取った分だけリターンが得られているか

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 0.87 ○普通 下落リスクだけで見たリターン効率
カルマーレシオ 0.56 ○普通 最大下落からの回復力

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.33 ◎良好 日経平均とどれだけ連動するか
0.11 値動きのうち市場要因で説明できる割合

【ポイント解説】

同社のベータ値は0.62と良好で、市場全体と比較して値動きは穏やかですが、年間ボラティリティは48.54%と高く、価格のブレ幅は大きい点が「注意」判定となっています。過去の最大ドローダウンは-49.64%と大きな下落を経験しており、今後も同様のリスクが存在します。現在のボラティリティ水準は「通常」(過去1年の上位35%)です。また、シャープレシオがマイナスであることから、リスクに見合うリターンが十分に得られていない状況が示唆されますが、ソルティノレシオやカルマーレシオは「普通」判定であり、下落リスクに対する効率や回復力は一定レベルで保たれています。

【投資シミュレーション】

> 仮に100万円投資した場合: 年間で±49万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの3%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

【事業リスク】

  • 調剤報酬改定や補助金の変動: 医療・介護分野の法規制や政策変更が収益に影響を与える可能性があります。
  • 競争激化: 高齢化社会における市場成長を見込み、新規参入や競合他社によるサービス拡充が進む可能性があります。
  • 大規模なM&Aに伴うリスク: 積極的なM&A戦略は成長ドライバーとなる一方で、統合の失敗やのれん償却による財務負担リスクも存在します。

7. 市場センチメント

信用買残は585,900株に対し信用売残が0株であるため、信用倍率は計算上0.00倍となっています。信用売残が0であることは、短期的な買い戻し圧力がないことを意味しますが、信用買残が多い状況は将来的な売り圧力となる可能性を秘めています。

主要株主構成

  • (株)EPARK: 37.59%
  • SBIイノベーションファンド1号: 16.06%
  • オリックス: 8.68%

8. 株主還元

同社の配当利回り(会社予想)は1.34%、1株配当は38.00円です。配当性向は9.86%(企業財務指標より)と低水準にあり、利益の大部分を成長投資に回していると見られます。2026年3月期は大幅な増配(30円→36円、決算説明資料記載)が発表されており、株主還元への意識も高まりつつあります。ただし、配当性向の乖離から、企業財務指標のPayout Ratio 9.86%と配当性向・EPS履歴の2025年3月期 14.6%、配当情報14.6%のどちらを重視すべきか確認が必要です。会社予想配当38円と予想EPS 259.91円で計算すると、配当性向は (38 / 259.91) * 100 = 14.62% となり、配当情報の14.6%が妥当と考えられます。この値であれば健全な水準です。

【配当持続可能性】

配当性向は14.6%と健全な水準であり、減配リスクは低いと判断されます。成長投資と株主還元のバランスを適切に取っていると言えます。

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 高い成長性と収益性
堅固な財務基盤
業績拡大と安定経営が期待できる。
⚠️ 弱み 高い株価ボラティリティ
中長期での市場アンダーパフォーム
価格変動リスクが高く、投資タイミングが重要となる。
🌱 機会 医療・介護DX化の加速
M&Aによる事業領域拡大
政策支援や需要増加で業績に追い風となる。
⛔ 脅威 政策・規制変更リスク
競合激化とM&A統合リスク
事業環境の変化や投資判断が業績に影響を与える。

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
成長性重視の投資家 医療DX市場の構造成長と高い利益成長に期待できるため。
長期投資家 ストック収益モデルと堅実な財務で安定的な成長を見込めるため。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 高い株価ボラティリティ: 年間約49%の価格変動が想定され、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点を持つことが重要です。
  • 市場平均に対する相対パフォーマンスの低迷: 中長期的には日経平均を大きく下回る実績があり、ポートフォリオ全体における分散と評価が必要です。
  • 積極的なM&A戦略: M&Aによる事業拡大は成長戦略の要ですが、買収後のシナジー創出や統合リスクについて継続して監視することが求められます。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益成長率 今期予想25.4% 20%以上の継続 成長持続の鍵となる。
ストック粗利成長率 第3四半期+21% 15%以上の維持 安定収益の基盤強化。
調剤報酬改定の動向 不明 改定内容の発表 事業への影響大。

企業情報

銘柄コード 5592
企業名 くすりの窓口
URL https://kusurinomadoguchi.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,828円
EPS(1株利益) 259.91円
年間配当 1.34円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 19.3% 12.5倍 7,856円 22.7%
標準 14.8% 10.9倍 5,648円 14.9%
悲観 8.9% 9.2倍 3,682円 5.5%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,828円

目標年率 理論株価 判定
15% 2,813円 △ 1%割高
10% 3,514円 ○ 20%割安
5% 4,434円 ○ 36%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
PHCホールディングス 6523 1,005 1,273 63.60 0.79 1.4 4.17
ソフトウェア・サービス 3733 11,270 618 10.30 1.40 14.3 1.50
メディカルシステムネットワーク 4350 521 159 12.58 0.89 7.8 2.30

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.65)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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