1. 企業情報
企業名: サイバートラスト株式会社
設立年月日: 2000年6月1日
所在地: 東京都港区六本木1-9-10 アークヒルズ仙石山森タワー
事業内容:
サイバートラストは、認証機関およびセキュリティ、IoT、Linux/OSSビジネスに従事しています。主にSSL/TLSサーバー証明書やクライアント証明書を含む商業デジタル認証サービスを提供し、包括的なセキュリティサービスを展開しています。また、脆弱性を検出するための安全な認証プラットフォームや、Linux OSに基づく統合監視ツール、バックアップソフトウェアを提供しています。IoT関連事業にも注力しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
サイバートラストは、認証・セキュリティサービスの分野で強みを持ち、特にLinuxに関する専門性が高い企業です。市場競争は激しいものの、SBテクノロジーの傘下であることから、資本力や技術力を背景に競争優位性を確保しています。課題としては、急速に進化するセキュリティ技術への対応が挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、デジタル認証とセキュリティのニーズが高まる中で、IoTやLinux/OSS事業の拡大を目指しています。中期経営計画では、セキュリティサービスの強化や新技術の導入を重点施策とし、顧客基盤の拡大を図っています。
4. 事業モデルの持続可能性
サイバートラストの収益モデルは、デジタル認証サービスやセキュリティソリューションの提供に基づいており、持続可能性は高いと考えられます。市場ニーズの変化に対しても、IoTやクラウドサービスの拡大により柔軟に対応しています。
5. 技術革新と主力製品
サイバートラストは、技術革新に積極的であり、特にIoTセキュリティやLinux関連の製品に強みを持っています。主力製品には、SSL/TLS証明書やIoTデバイス向けのセキュリティソリューションが含まれ、これらが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
現在の株価は2,279円、PERは21.54倍と業界平均の66.2倍と比較しても低めです。PBRは2.94倍で、こちらも業界平均の3.5倍より低い水準です。EPSは105.79円で、これに基づく評価は割安感があります。
7. テクニカル分析
直近の株価推移では、2279円で取引されており、年初来高値の2,348円に近い水準です。過去10日間の株価は全体的に上昇傾向にあり、現在は高値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
直近12ヶ月の売上は64億6654万円、純利益は51億8820万円です。ROEは8.89%、自己資本比率は71.6%と健全な財務体質を示しています。キャッシュフローも安定しており、運転資金の管理が良好です。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは0.77%、1株配当は17.50円で、配当性向は23.31%と適度な水準です。株主還元策としては、安定した配当政策を維持しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、投資家の関心も高まっています。特に、IoTやセキュリティ分野の成長が期待される中で、今後のパフォーマンスに注目が集まっています。
11. 総評
サイバートラストは、強固な技術基盤と安定した収益モデルを持つ企業であり、今後の成長が期待されます。特に、IoTやセキュリティ市場の拡大に伴い、競争優位性を維持しつつ、株主還元にも注力しています。全体として、投資対象としての魅力が高い企業と評価されます。
企業情報
| 銘柄コード | 4498 |
| 企業名 | サイバートラスト |
| URL | https://www.cybertrust.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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