概要
日本曹達は、化学製品、農薬、医薬品添加剤、電子材料など多岐にわたる事業を展開する総合化学メーカーです。特に、農薬や医薬品添加剤において国内トップクラスのシェアを有しています。主要製品には、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、医薬品添加剤、電子材料などがあります。
事業内容
- ケミカルマテリアル: 工業薬品、化成品、機能材料、エコケア製品、医薬品・工業用殺菌剤
- アグリビジネス: 殺虫剤、殺菌剤、除草剤
- トレーディング&ロジスティクス: 無機薬品、有機薬品など
- エンジニアリング: プラント建設工事
- エコソリューション: リサイクル硫酸類、非鉄金属
競争優位性
- 農薬市場で高いシェアを持ち、特に殺虫剤、殺菌剤、除草剤において国内トップクラス。
- 医薬品添加剤市場でもHPC、SSFに強みを持ち、国内首位を誇る。
課題
- 農薬の販売減少による業績への影響。
- 為替レートの変動による経常利益、純利益への影響。
経営陣のビジョンと戦略
- 持続可能な成長を目指し、ケミカルマテリアル、アグリビジネス、トレーディング&ロジスティクス、エンジニアリング、エコソリューションの各セグメントにおいて成長戦略を推進。
- 特に、エコソリューション分野でのリサイクル事業の強化を目指す。
中期経営計画
- 2024年3月期～2026年3月期: 売上高153,000百万円、営業利益13,500百万円、経常利益17,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益12,600百万円を目指す。
収益モデルと市場ニーズへの適応力
- 多様な製品ポートフォリオにより、市場ニーズの変化や不確実性への適応力が高い。
- エコソリューション分野の強化により、持続可能な成長を目指す。
技術開発の動向
- 化学製品の技術革新により、機能材料や電子材料の開発に注力。
主力製品
- 殺虫剤、殺菌剤、除草剤、医薬品添加剤、電子材料など。
EPSとBPS
- EPS（会社予想）: 228.78円
- BPS（実績）: 3,434.07円
PERとPBR
- PER（会社予想）: 12.54倍
- PBR（実績）: 0.84倍
株価推移
- 50日移動平均線: 2731.92円
- 200日移動平均線: 2646.48円
- 直近10日間の株価は、2862円～2891円の範囲で推移しており、上昇傾向にあります。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROA
- 売上高（過去12か月）: 150.73B円
- 営業利益（過去12か月）: 13,872百万円
- 経常利益（過去12か月）: 16,894百万円
- ROE（過去12か月）: 8.86%
- ROA（過去12か月）: 2.74%
過去数年分の傾向
- 売上高、利益は減少傾向にあり、特に経常利益が大きく減少している。
配当利回りと配当性向
- 配当利回り（会社予想）: 4.18%
- 1株配当（会社予想）: 120円
- 配当性向: 43.05%
自社株買い
- 自己株式保有数: 1,707,392株
株価の直近変動傾向
- 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に2025年1月9日以降、株価は2,870円から2,896円まで上昇している。
株価への影響を与える要因
- 為替レートの変動、世界的な金融引き締め、海外景気の下振れ懸念、地政学リスク、原材料価格変動など。
各分析結果のまとめ
- 日本曹達は、多様な事業分野を持ち、特に農薬、医薬品添加剤において高い競争力を有しています。
- 持続可能な成長を目指し、エコソリューション分野の強化に注力しています。
- 株価は上昇傾向にあり、技術革新と主力製品への投資が市場に好意的に受け止められています。
- 財務面では、ROE、ROAが健全であり、配当性向も適切な水準にあります。
全体的な見解
- 日本曹達は、多様な事業ポートフォリオと技術革新により、持続可能な成長が見込めます。株価は上昇傾向にあり、投資家からの関心も高まっています。財務面でも健全な状態を維持しており、将来的な成長性は高いと言えるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 4041 |
| 企業名 | 日本曹達 |
| URL | http://www.nippon-soda.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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