企業の一言説明

トーアミは土木建築用溶接金網やコンクリート補強材を展開する、当該分野での国内最大手企業です。

総合判定

割安な成熟企業

投資判断のための3つのキーポイント

  • 土木建築用溶接金網における圧倒的なブランド力と市場シェアを保有。
  • PBR 0.31倍と非常に低い評価だが、収益力の改善が継続的な課題。
  • インフラ老朽化に伴う維持・更新需要が底堅い成長ドライバ。

銘柄スコアカード

観点 評価 判定根拠
収益力 D 各種利益率が低水準で推移
安全性 A 自己資本比率50%超で安定的
成長性 B 売上成長は鈍化傾向にある
株主還元 B 配当利回りは平均的水準
割安度 B PBRは極めて割安な水準
利益の質 B 営業CFは改善の兆しあり

総合: B

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 603.0円
PER 20.34倍 業界平均11.3倍
PBR 0.31倍 業界平均0.5倍
配当利回り 2.65%
ROE -0.06%

企業概要

トーアミは土木建築用溶接金網の最大手であり、コンクリート補強材、板ガラス向け金網、動物対策フェンスなどを展開しています。1887年創業の長い歴史を持ち、高い技術力による専門製品でインフラや民間建築を支えています。

業界ポジション

国内の溶接金網市場においてトップシェアを誇ります。競合と比較し、長年の受注実績に基づく品質信頼性と多様な製品ラインナップが強みですが、建設需要の動向や原材料価格変動の影響を強く受ける構造にあります。

経営戦略

インフラ更新需要を取り込むべく、高付加価値製品へのシフトを推進しています。直近では土木・建築工事の売上拡大に加え、営業利益の黒字転換を達成。今後は収益性の維持・改善に向けたコスト適正化と受注単価の最適化を目指します。

収益性

ROEは直近実績で低位にあり、資本効率の向上が課題です。営業利益率も1.59%と低く、販売価格転嫁や製造効率化による利益体質の改善が急務となっています。ROAも0.27%と資産の利活用において改善余地が大きいです。

財務健全性

自己資本比率は56.4%と健全な水準を維持しています。流動比率も1.31倍と短期的な支払い能力に懸念はなく、財務基盤は強固と言えます。

キャッシュフロー

期間 営業CF(百万円) FCF(百万円)
2025/3 903 782
2024/3 1,337 -618
2023/3 -674 -2,079

営業CFはプラス転換しており、フリーキャッシュフローの創出能力が徐々に回復傾向にあります。

利益の質

営業CF/純利益比率は5.41であり、過去3年平均で見れば利益のキャッシュ化は非常に健全です。

四半期進捗

第3四半期時点での営業利益進捗率は106.2%に達しており、通期予想を上回るペースで推移している点は評価材料です。

バリュエーション

PERは20.34倍と業界平均を大きく上回る一方、PBRは0.31倍と解散価値を大きく下回る極端な割安水準にあります。資産価値に対して市場評価が厳しい状態です。

テクニカル分析

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 -4.66/-0.94 モメンタムの方向性は現状定まらず
RSI 中立 41.5% 買われすぎ・売られすぎのどちらでもない
5日線乖離率 -1.05% 直近小幅に調整中
25日線乖離率 -3.72% 短期的には平均線付近での推移
75日線乖離率 -1.03% 中期方向は概ね均衡
200日線乖離率 +7.03% 長期トレンドは緩やかな回復基調

直近の保ち合い局面からトレンド発生を待つ展開が続いています。株価は25日移動平均線の下を推移する一方、長期の200日線は上回っており、中期的な底固めの段階にあります。

市場比較

期間 当銘柄 日経平均
1ヶ月 -3.21% +19.77% -22.98%pt
3ヶ月 +9.04% +17.72% -8.68%pt
6ヶ月 +14.42% +27.45% -13.03%pt
1年 +12.92% +83.30% -70.37%pt

日経平均の力強い上昇局面に対し、当銘柄は相対的なアウトパフォームには至っておらず、独自の低迷傾向が続いています。

基本リスク指標

指標 判定 ひとことメモ
ベータ値 0.11 ◎良好 市場平均と比較して大きく動かない
年間ボラティリティ 27.38% ○普通 標準的な変動幅に収まっている
最大ドローダウン -25.17% △やや注意 過去下落局面では注意が必要
シャープレシオ -0.18 ▲注意 リスクに対するリターンは現状負の状況

リスク効率指標

指標 判定 ひとことメモ
ソルティノレシオ 0.48 △やや注意 下落リスクに対する効率に改善の余地あり
カルマーレシオ 0.47 △やや注意 下落からの回復期間は長くかかっている

市場連動性

指標 判定 ひとことメモ
市場相関 0.46 ◎良好 日経平均と緩やかな連動性がある
0.21 変動の大部分は独自要因による

ポイント解説

インフラ需要に依存するため市場との相関は極めて低く、独自の要因で動く傾向があります。現在のボラティリティは過去1年で高い水準にあり、価格変動には十分注意が必要です。

投資シミュレーション

> 仮に100万円投資した場合: 年間で±27万円程度の変動が想定されます。
> 分散投資の目安: ポートフォリオの4%程度が目安です。
> ※これらは過去データに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。投資助言ではありません。

事業リスク

  • 原材料価格の高騰が直接的に利益率を圧迫するリスクがあります。
  • 国内の公共投資削減が売上高の停滞を招く可能性があります。
  • 建設業の人手不足による施工遅延が事業の停滞要因となり得ます。

信用取引状況

信用買残は219,400株であり、市場の注目度に対し買いが先行する状況ですが、倍率の推移には継続的な確認が必要です。

主要株主構成

  • 自社(自己株口) (10.38%)
  • 東洋物産 (9.66%)
  • 北川芳仁 (6.09%)

株主還元

配当利回りは2.65%の水準にあります。中間・期末の配当を合わせて合計16.00円の配当が予定されています。

SWOT分析

分類 項目 投資への示唆
💪 強み 国内最大手シェア
高い品質信頼性
長期的な安定受注の基盤となる
⚠️ 弱み 収益力の低さ
原材料への依存
利益の振れ幅が大きく不安が残る
🌱 機会 インフラ更新需要
公共工事の底堅さ
今後の成長ドライバーとして期待
⛔ 脅威 建設資材高騰
人口減少による需要減
原価管理の動向を注視すべき

この銘柄が向いている投資家

投資家タイプ 相性が良い理由
資産価値重視の長期投資家 PBRが極端に低く、過小評価に着目
インフラ需要を狙う投資家 老朽化インフラ補修等の需要を拾うため

この銘柄を検討する際の注意点

  • 収益性の低い推移: 利益が出にくい構造が続いており、抜本的な改善策が見えるまでは慎重であるべきです。
  • 市場流動性の欠如: 出来高が非常に少ないため、希望する価格で売買できないリスクを考慮する必要があります。

今後ウォッチすべき指標

指標 現状 トリガー条件 注目理由
営業利益率 1.59% 3%以上へ上昇 利益体質の改善の証左
信用倍率 0.00倍 1倍以下で安定 需給バランスの健全性

企業情報

銘柄コード 5973
企業名 トーアミ
URL http://www.toami.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 金属製品

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 603円
EPS(1株利益) 29.64円
年間配当 2.65円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 21.8倍 647円 1.8%
標準 0.0% 19.0倍 563円 -0.9%
悲観 1.0% 16.1倍 503円 -3.1%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 603円

目標年率 理論株価 判定
15% 286円 △ 111%割高
10% 358円 △ 69%割高
5% 451円 △ 34%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
日本精線 5659 1,274 398 12.07 0.91 5.5 3.29
初穂商事 7425 2,675 93 10.58 0.87 8.7 2.99

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.2.0)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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