1. 企業情報
大本組（Ohmoto Gumi Co., Ltd.）は、岡山を拠点とする建設業界の企業で、土木工事や建築工事を中心に、幅広い施工サービスを提供しています。具体的には、土木、建築、電気、配管、内装仕上げ、景観工事などを手掛けており、無線遠隔施工技術や無人化施工技術に強みを持っています。1907年に設立され、全国展開を行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
大本組は、建設業界において中堅のゼネコンとして位置付けられています。土木主体から建築主体へのシフトを進めており、全国的な展開を図っています。競争優位性としては、独自の施工技術や長年の経験が挙げられますが、業界全体の競争が激化しているため、コスト管理や効率化が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、持続可能な成長を目指し、技術革新や業務の効率化を重視しています。中期経営計画では、無人化施工技術の導入や、環境に配慮した施工方法の開発が重点施策として掲げられています。
4. 事業モデルの持続可能性
大本組の事業モデルは、公共事業や民間工事に依存していますが、近年の市場ニーズの変化に対応するため、環境配慮型の施工やデジタル技術の活用を進めています。これにより、持続可能な収益モデルを構築しつつあります。
5. 技術革新と主力製品
大本組は、無線遠隔施工や無人化施工技術など、独自の技術開発に取り組んでいます。これにより、施工の効率化や安全性の向上を図っています。主力製品としては、公共工事や大型建築プロジェクトが挙げられます。
6. 株価の評価
現在の株価2150.0円に対し、以下の指標があります。
– EPS（予想）: 108.41円
– PER（予想）: 19.83倍
– BPS（実績）: 4716.42円
– PBR（実績）: 0.46倍
業界平均PER（11.3倍）と比較すると、やや高めの評価となっています。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、年初来高値は2943円、安値は1895円であり、現在の株価2150円は中間的な位置にあります。過去10日間の株価は比較的安定して推移しており、特に大きな変動は見られません。
売上高と利益
- 売上高（過去12か月）: 83,060百万円
- 営業利益: 1,695百万円
- 純利益: 1,021百万円
- ROE（実績）: 1.54%
- 自己資本比率: 67.7%
過去数年の傾向としては、売上高は増減を繰り返しているものの、純利益は回復傾向にあります。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 3.49%
- 1株配当（予想）: 75.00円
- 配当性向: 52.36%
株主還元策としては、安定した配当の支払いが行われており、特別配当も予定されています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は2150円であり、過去10日間の株価は安定して推移しています。市場の関心は高まっており、特に技術革新に対する期待が寄せられています。
11. 総評
大本組は、岡山を基盤に全国展開を行う中堅ゼネコンであり、土木から建築へのシフトを進めています。独自の技術開発や持続可能な経営戦略により、今後の成長が期待されますが、業界内の競争や市場の変化には注意が必要です。株価はやや高めの評価を受けていますが、安定した配当政策も魅力的です。全体として、ポジティブな見通しが持たれています。
企業情報
| 銘柄コード | 1793 |
| 企業名 | 大本組 |
| URL | http://www.ohmoto.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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