1. 企業情報
企業名: ＤＮＡチップ研究所
設立年月日: 1999年4月1日
所在地: 〒211-0004 川崎市中原区新丸子東3-1200 KDX武蔵小杉ビル
事業内容:
DNAチップ研究所は、日本においてDNAマイクロアレイを開発し、受託解析、研究開発、診断サポートサービスを提供しています。主な製品には、法医学用のTbone EXキットや、非小細胞肺癌患者向けのEGFR遺伝子分析ソフトウェアが含まれます。特に、肺がんの診断システムが成長しており、遺伝子検査を通じた治療薬選択の支援に注力しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内の競争優位性:
DNAチップ研究所は、特に肺がん診断において独自の技術と製品を持ち、競争優位性を確保しています。しかし、業界全体の競争は激しく、他社との技術革新競争が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営戦略:
経営陣は、遺伝子解析技術の進化を活用し、診断事業を強化することを目指しています。中期経営計画では、受託解析サービスの拡充と、肺がん関連製品の開発に重点を置いています。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル:
主に受託解析や診断サービスからの収益を得ており、特に肺がん関連の遺伝子検査が成長の柱となっています。市場ニーズの変化に対しても、技術の革新を通じて柔軟に対応しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向:
最新の遺伝子解析技術を用いた受託解析サービスを提供しており、特にEGFR遺伝子分析ソフトウェアが注目されています。これにより、肺がん治療薬の選択において高い精度を誇ります。
6. 株価の評価
PERとPBR:
– PER: 70.86倍（業界平均15.0倍に対し高い）
– PBR: 6.58倍（業界平均1.2倍に対し高い）
現在の株価681.0円は、利益に対して高評価されていることを示しています。
7. テクニカル分析
株価推移:
直近の株価681.0円は、過去10日間の高値714円と比較すると安値圏に位置しています。過去の株価変動を考慮すると、上昇トレンドが見られます。
8. 財務諸表分析
主要指標:
– 売上高: 490,462千円（前年同期比167.4%増）
– 営業利益: -258,216千円（損失）
– 自己資本比率: 74.5%（高い安全性）
– ROE: -34.40%（利益を上げられていない）
過去数年での売上は増加しているが、営業損失が続いており、経営改善が求められます。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り: 0.00%
現在、配当は行われておらず、株主還元策としての自社株買いも確認できません。将来的な配当政策の見直しが必要です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向:
最近の株価は上昇傾向を示しており、投資家の関心が高まっています。特に、肺がん診断関連の技術革新が注目されています。
11. 総評
DNAチップ研究所は、遺伝子解析市場において独自の技術を持ち、特に肺がん診断において成長が期待されています。しかし、営業損失が続いているため、経営改善が急務です。株価は高評価されているものの、業界平均と比較して割高感があるため、慎重な投資判断が求められます。
企業情報
| 銘柄コード | 2397 |
| 企業名 | DNAチップ研究所 |
| URL | http://www.dna-chip.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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