1. 企業情報
- 企業名: 兼松株式会社
- 設立: 1889年
- 所在地: 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー
- 事業内容:
兼松は、電子・デバイス、食料、鉄鋼・プラント、車両・航空の4つのセグメントで事業を展開する総合商社です。ICTソリューション、半導体製品、加工食品、鉄鋼製品、航空宇宙部品などを取り扱っています。特に、資源権益への投資は行わず、堅実な経営を重視しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 兼松は、総合商社から専門商社へのシフトを進めており、競争優位性を持っています。特に、電子・ITおよび食料事業において強みを持っています。
- 課題: 市場競争が激化している中で、価格競争や原材料の価格変動が影響を及ぼす可能性があります。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 競争力のある専門商社としての地位を確立し、持続可能な成長を目指しています。
- 中期経営計画: ICTソリューションや電子・デバイス事業の拡大を図り、収益基盤の強化を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 多様な事業セグメントにより、安定した収益を確保しています。
- 市場ニーズへの適応: 新技術や製品開発に積極的に取り組み、変化する市場ニーズに対応しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 半導体関連技術やICTソリューションの開発に注力しています。
- 主力製品: 半導体製品、加工食品、鉄鋼製品などが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 2,489円
- PER: 7.70倍（業界平均12.1倍に対して低め）
- PBR: 1.24倍（業界平均1.0倍に対して高め）
7. テクニカル分析
- 株価推移: 現在の株価は年初来高値2,800円に対して約11%の下落。最近の株価は安値圏に近い状況です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 985,993百万円（過去12か月）
- 営業利益: 42,088百万円
- 純利益: 23,218百万円
- ROE: 16.13%
- 自己資本比率: 22.0%
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローは70,970百万円
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.22%
- 1株配当: 105円（年間）
- 配当性向: 31.44%（安定した配当政策を維持）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動: 株価は最近の高値から下落傾向にあり、投資家の関心が低下している可能性があります。
- 影響要因: 経済環境の変化や競争の激化が影響を与える要因として考えられます。
11. 総評
兼松株式会社は、電子・デバイス、食料、鉄鋼・プラント、車両・航空の多様な事業を展開する堅実な企業です。競争優位性を持つ一方で、外部環境に影響されやすい側面もあります。現在の株価は業界平均に対して割安感があり、配当利回りも魅力的ですが、株価の動向には注意が必要です。今後の業績予想や市場の変化に注目していく必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 8020 |
| 企業名 | 兼松 |
| URL | http://www.kanematsu.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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