1. 企業情報
企業名: 免疫生物研究所 (Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.)
概要: 免疫生物研究所は、主に生物学的研究に関連する試薬やサービスを提供するバイオテクノロジー企業です。主な事業内容は、ELISAアッセイキット、アルツハイマー病、代謝症候群、がんなどの研究支援サービス、特注抗体製造、ELISAシステム開発、脂質プロファイリングサービスなどです。さらに、トランスジェニックカイコを用いたタンパク質生産事業や、コスメティック材料用のヒトコラーゲン生産も行っています。
設立年月日: 1982年9月9日
代表者名: 清藤 勉
住所: 群馬県藤岡市中字東田1091-1
従業員数: 57人
平均年齢: 45.5歳
平均年収: 4,550千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 免疫生物研究所は、高度な技術を持つ抗体関連製品と、特注の研究サービスで業界内で競争力を維持しています。特に海外市場での診断試薬サービスが強みとなっています。
課題: バイオテクノロジー業界は技術革新が急速に進む業界であり、自社の技術を常に更新し続ける必要があります。また、市場競争も激しく、新興企業との競争に注意が必要です。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン: 経営陣は、研究用試薬、特に抗体関連製品のグローバル市場拡大を目指しています。また、化粧品事業への参入も計画しており、新たな収益源の開拓を目指しています。
中期経営計画: 中期経営計画では、抗体関連事業の拡大と、新規事業である化粧品関連事業の成長を目指しています。海外市場での事業拡大と、自社開発技術の継続的な革新が重点分野となっています。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 収益モデルは主に研究用試薬の販売とサービス提供に依存しています。継続的な技術革新と市場ニーズの変化に適応する能力が持続可能性の鍵となります。
市場ニーズへの適応力: 免疫生物研究所は、ライフスタイル関連疾患の研究や新しい治療法の開発に対応できる製品を提供しており、市場ニーズへの適応力は高いと言えます。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: トランスジェニックカイコを用いたタンパク質生産技術や、ELISAシステムの開発が技術革新の中心です。
収益を牽引する製品: 主力製品はELISAアッセイキットと特注抗体製造サービスです。特に海外市場での診断試薬サービスが重要な収益源となっています。
6. 株価の評価
EPSとBPS: 会社予想のEPSは12.35、BPSは143.45です。現在の株価448円に対して、BPSベースでの評価は3.14倍です。
PER: 会社予想PERは36.44倍と高めに設定されています。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は、448円から474円の間で変動しており、現在の株価は50日移動平均478.28円、200日移動平均483.21円を上回っています。この状況から、株価は高値圏にあると判断できます。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー: 過去12か月間の売上は895M円で、前年比14.40%増となっています。営業利益は580M円で、前年比7.44%増。ROEは18.93%と高い水準を維持しています。
ROE、ROA: ROEは18.93%、ROAは6.37%と、健全な財務状態を示しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り: 配当利回りは0.00%と、配当を行っていない状態です。
自社株買い: 自社株買いの情報は提供されていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の変動傾向: 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に1月8日以降、株価が上昇しています。
影響要因: 業績の好調と海外市場での診断試薬サービスの拡大が株価上昇の要因となっています。
11. 総評
免疫生物研究所は、抗体関連製品と研究サービスで業界内で高い競争力を維持しています。特に海外市場での診断試薬サービスが強みとなっており、中期経営計画では抗体関連事業の拡大と新規事業の成長を目指しています。技術革新と市場ニーズへの適応力が持続可能性を支え、財務状態も健全です。株価は高値圏にあり、テクニカル分析からも上昇傾向が続いています。しかし、為替変動などのリスクにも注意が必要です。投資判断は自身のリスク許容度と投資戦略に合わせて行ってください。
企業情報
| 銘柄コード | 4570 |
| 企業名 | 免疫生物研究所 |
| URL | http://www.ibl-japan.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
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