1. 企業情報
- 企業名: 免疫生物研究所（Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.）
- 事業内容: 免疫生物研究所は、免疫学研究用試薬の研究、開発、製造及び供給を行っています。主な製品には、ELISAキット、アルツハイマー病やがんに関する研究サービス、カスタマイズ抗体の製造、リポプロテインのプロファイリングサービスなどがあります。また、遺伝子組み換えカイコを用いた抗体やコラーゲンの製造も行っていますが、カイコ開発事業は現在休止中です。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内の競争優位性: 医療・バイオテクノロジー分野において、特に免疫学研究用試薬の製造に強みを持っています。海外市場にも展開しており、一定の市場シェアを有しています。
- 課題: 競争が激化している中で、技術革新の維持や新製品の開発が求められています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 研究用試薬の高品質な提供を通じて、医療の発展に寄与することを目指しています。
- 中期経営計画: 抗体関連事業の強化と化粧品事業の拡大を重点分野としており、特に海外市場での売上増加を狙っています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主に研究用試薬の販売と受託サービスからの収益を得ています。市場ニーズの変化に対しても、カスタマイズサービスを通じて柔軟に対応しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: ELISAシステムや抗体のカスタマイズ製造において独自の技術を持っています。
- 主力製品: ELISAキットやリポプロテイン分析サービスが収益の主力を担っています。
6. 株価の評価
- PER: 36.44倍
- PBR: 3.14倍
- EPS: 12.35円
- BPS: 143.45円
- 現在の株価448.0円は、これらの指標と比較して高評価か低評価かを判断する必要があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は448.0円であり、過去の高値649円からは下落しています。現在は安値圏に位置している可能性があります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 816,701千円（前年同期比21.5%増）
- 営業利益: 104,303千円（前年同期比増加）
- 純利益: 186,694千円（前年同期比増加）
- ROE: 15.88%
- 自己資本比率: 78.2%
- 過去数年にわたり、利益が改善している傾向が見られます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.00%
- 配当性向: 0.00%
- 現在、配当は行っておらず、将来的な株主還元策については不透明です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近変動: 株価は最近下落傾向にあり、投資家の関心は低下している可能性があります。
- 影響要因: 業績の改善にもかかわらず、外部環境や競争の影響が考えられます。
11. 総評
免疫生物研究所は、強固な技術基盤を持ち、医療分野での成長が期待される企業です。過去の業績改善や将来の市場ニーズに応じた柔軟な対応が求められていますが、株価は現在安値圏にあり、投資家の関心はやや低下しています。今後の業績予想や市場動向に注目が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 4570 |
| 企業名 | 免疫生物研究所 |
| URL | http://www.ibl-japan.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
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