1. 企業情報
企業名: 東京鐵鋼株式会社
概要: 東京鐵鋼は日本の建設業界向けに鋼材製品を製造・販売する企業です。主な製品には高張力ねじ節棒鋼、継ぎ手、高張力圧接棒鋼、コンクリート補強用鋼棒、機械的アンカー、モルタル接合、エポキシコーティングされた棒鋼や継ぎ手などがあります。1939年に設立され、東京に本社を置きます。業界内での電炉シェアが高いことで知られ、高付加価値製品の強化に力を入れています。
事業内容: 鉄鋼製造と販売
市場区分: プライム（内国株式）
住所: 〒102-0071 東京都千代田区富士見2-7-2 ステージビルディング
代表者名: 吉原毎文
設立年月日: 1939年6月23日
従業員数: 815人
平均年齢: 38.2歳
平均年収: 5,960万円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 東京鐵鋼は国内で電炉シェアが高いことで知られ、特に高張力ねじ節棒鋼と継ぎ手の市場シェアが過半を占めています。
課題: 鋼材業界はコスト高騰や原材料価格変動の影響を受けやすいため、コスト管理が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略: 高付加価値製品の強化と販売提携の推進に力を入れています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野: 高付加価値製品の開発と販売提携の強化、コスト管理の強化
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力: 鋼材製品は建設業界の需要に大きく依存しており、景気の変動に影響されます。しかし、高付加価値製品の開発により、市場ニーズの変化への適応力を高めています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性: 高張力ねじ節棒鋼、継ぎ手、エポキシコーティングされた棒鋼などの技術革新に注力。
収益を牽引している製品やサービス: 高張力ねじ節棒鋼と継ぎ手が主力製品です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 1,113.19円
- BPS（実績）: 6,332.09円
- PER（会社予想）: 5.38倍
現在の株価（5,990円）と比較すると、PERは業界平均（8.0倍）より低いため、割安評価である可能性があります。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
直近10日間の株価は6,000円から6,700円の間で推移しており、52週高値（6,780円）から約9%下落しています。
移動平均線:
- 50日移動平均線: 6,482.40円
- 200日移動平均線: 5,398.60円
現在の株価は50日移動平均線より高く、200日移動平均線より低いため、中長期的には上昇トレンドにあると見なせるが、短期的には高値圏から下降トレンドにある。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上（過去12か月）: 840.5億円
- 利益率: 11.45%
- ROE（過去12か月）: 18.46%
- ROA（過去12か月）: 11.54%
過去数年分の比較では、売上と利益は増加傾向にあり、ROEとROAも健全な水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 5.59%
- 配当性向: 29.40%
株主還元は積極的であり、配当利回りも業界平均を上回っています。
自社株買いなどの株主還元策:
自社株買いは行われていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間で株価は6,000円から6,700円の間で変動しており、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因: 建設業界の景気動向や原材料価格変動が主な要因です。
11. 総評
東京鐵鋼は建設業界向け鋼材製品の主要メーカーであり、特に高張力ねじ節棒鋼と継ぎ手で高い市場シェアを誇ります。技術革新と高付加価値製品の開発により、市場ニーズの変化に適応力を持っています。財務状況は健全で、ROEとROAも好調です。株価は短期的には高値圏から下降トレンドにあるものの、中長期的には上昇トレンドです。配当利回りも高く、株主還元に積極的な企業です。全体的に健全な企業であり、投資先として魅力的です。
企業情報
| 銘柄コード | 5445 |
| 企業名 | 東京鐵鋼 |
| URL | http://www.tokyotekko.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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