1. 企業情報
- 企業名: 東京都競馬株式会社
- 概要: 東京都競馬は、日本の競馬施設のレンタルを主要事業としており、大井競馬場や伊勢崎オートレース場の賃貸を行っています。また、遊園地（東京サマーランド）、倉庫、商業施設、物流施設の賃貸、アミューズメントパークの管理、ショッピングモールやオフィスビルの運営、レストランや駐車場の運営、建設管理サービス、空調設備のメンテナンスサービスなども手掛けています。
- 設立年月日: 1949年12月20日
- 代表者名: 多羅尾 光睦
- 従業員数: 189人
- 平均年齢: 36.5歳
- 平均年収: 6,330万円
- 市場区分: プライム（内国株式）
- 住所: 〒143-0016 東京都大田区大森北1-6-8
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 競馬場の運営において、大井競馬場を所有し、オンライン投票サービス「SPAT4」によるネット投票収入が主力となっています。また、東京サマーランドなどの遊園地事業や倉庫賃貸事業も重要な収益源となっています。
- 市場シェア: 競馬場の運営において国内有数の規模を誇り、特に大井競馬場は首都圏の競馬場として重要な役割を果たしています。
- 課題: 競馬業界は規制や環境変化に影響されやすく、収益の変動リスクが大きい。また、遊園地や倉庫事業の市場競争が激しい。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣が掲げるビジョンや戦略: オンライン投票サービス「SPAT4」の拡大、新規施設の稼働、東京サマーランドのサービスの強化、不動産資産の活用。
- 中期経営計画の具体的な施策や重点分野: 競馬事業のデジタル化、遊園地事業の拡大、新規施設の開発、収益性の向上。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主に競馬場の運営収益、オンライン投票による収益、遊園地や倉庫の賃貸収益など。
- 市場ニーズの変化への適応力: オンライン投票サービスの拡大により、新たな収益源を確保している。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向や独自性: オンライン投票サービス「SPAT4」の拡大と改善。
- 収益を牽引している製品やサービス: オンライン投票「SPAT4」、東京サマーランド、倉庫賃貸。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 320.53円
- BPS（実績）: 3,324.75円
- PER（会社予想）: 13.59倍
- 現在の株価との比較: 現在の株価4355円に対して、PERは13.59倍と業界平均PER17倍より低い水準。EPSとBPSの比較により、株価は適正水準にあると評価できる。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は、4335円から4540円の間で変動しており、50日移動平均線4342.30円、200日移動平均線4219.58円を上回る水準で推移している。
- 高値圏か安値圏か: 50日MAと200日MAを上回っており、中長期的には上昇トレンドにある。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12か月で38,808百万円（前年同期比8.1%増）
- 利益: 純利益9,392百万円（前年同期比19.0%増）
- ROE（実績）: 10.12%
- ROA（実績）: 7.41%
- キャッシュフロー: 四半期キャッシュフローは公開されていないが、総資産は14.77B円、総負債は19.62B円。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.30%
- 1株配当（会社予想）: 100円
- 配当性向: 28.07%
- 自社株買い: 自己株式数2,077,730株（2024年9月30日現在）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 直近10日間で4335円から4540円の間で変動しており、上昇トレンドにある。
- 株価への影響を与える要因: 競馬事業の収益、オンライン投票サービスの成長、新規施設の稼働状況。
11. 総評
東京都競馬は競馬場の運営とオンライン投票サービス「SPAT4」を中心とした収益モデルを有し、競馬業界において競争力を持っている。中期経営計画では、オンライン投票サービスの拡大と新規施設の開発に重点を置き、持続可能な成長を目指している。財務面では、ROEとROAが健全であり、株価の評価も適正水準にある。株価は中長期的に上昇トレンドを示しており、投資家からの関心も高まっている。
企業情報
| 銘柄コード | 9672 |
| 企業名 | 東京都競馬 |
| URL | http://www.tokyotokeiba.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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