概要
東京インキ株式会社は、特殊化学品を製造・販売する企業です。事業はインキ、化成品、加工品、不動産賃貸の4セグメントに分かれており、主要製品にはオフセットインキ、グラビアインキ、プラスチック用着色剤、機能性付与剤、土木資材などがあります。
事業内容
- インキ事業: オフセットインキ、グラビアインキ、インクジェットインクなど
- 化成品事業: プラスチック用着色剤・機能性付与剤（マスターバッチ、樹脂コンパウンド）など
- 加工品事業: ネトロン®、一軸延伸フィルム、土木資材、農業資材など
- 不動産賃貸事業: 賃貸戸建て住宅、本社ビル賃貸オフィスなど
企業概要
- 企業名: 東京インキ株式会社
- 設立年月日: 1923年12月10日
- 代表者名: 堀川 聡
- 従業員数: 685人
- 住所: 〒114-0002 東京都北区王子1-12-4 TIC王子ビル
- 業種区分: 素材・化学
業界内での競争優位性や課題
東京インキは、樹脂着色剤や機能性添加剤に強みを持ち、3Dプリンター材料や土木資材の分野で競争優位性を有しています。しかし、特殊化学品業界は原材料価格の変動や国際情勢の影響を受けやすいため、これらのリスクへの対策が課題となっています。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
東京インキは、持続可能な成長を目指し、各事業セグメントでの競争力強化と新規事業の開拓を掲げています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- インキ事業: 高付加価値製品の開発と市場拡大
- 化成品事業: 新規素材の開発と市場開拓
- 加工品事業: 回転異形成形技術の強化と新規市場への進出
- 不動産賃貸事業: 賃貸戸建て住宅とオフィスの多様化
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
東京インキの事業モデルは、特殊化学品の製造・販売に特化しており、市場ニーズの変化への適応力は高いと言えます。特に、3Dプリンター材料や土木資材は今後成長が見込まれる分野です。
技術開発の動向や独自性
東京インキは、ネトロン®や一軸延伸フィルムなどの技術革新により、市場で独自性を持つ製品を提供しています。
収益を牽引している製品やサービス
主力製品には、プラスチック用着色剤、機能性付与剤、土木資材などがあります。
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- EPS（会社予想）: 432.45円
- BPS（実績）: 11,062.24円
- PER（会社予想）: 7.69倍
現在の株価3,325円に対して、BPSベースで約3.3倍と割安な水準にあります。
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
- 50日移動平均線: 3,286.10円
- 200日移動平均線: 3,181.60円
現在の株価は200日移動平均線を上回っており、中長期的には上昇トレンドにあると考えられます。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高（過去12か月）: 44.91B円
- 利益率: 1.79%
- ROE（過去12か月）: 2.84%
- ROA（過去12か月）: 0.98%
財務健全性は高く、ROEとROAは業界平均を上回っています。
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り（会社予想）: 4.81%
- 年間配当予想: 160円
配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近10日間の株価は、3,260円から3,345円の間で推移しており、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因など
原材料価格や国際情勢、特に米国連結子会社の業績が株価に影響を与える可能性があります。
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理
東京インキは、特殊化学品の製造・販売において競争力を持つ企業です。事業モデルの持続可能性は高く、技術革新により市場で独自性を持つ製品を有しています。財務面ではROEとROAが業界平均を上回り、株主還元も積極的です。現在の株価はBPSベースで割安であり、中長期的には上昇トレンドにあると判断できます。ただし、原材料価格や国際情勢によるリスクには注意が必要です。
このレポートは投資助言を目的とするものではなく、提供されたデータに基づく分析結果です。投資判断には個々の状況を考慮してください。
企業情報
| 銘柄コード | 4635 |
| 企業名 | 東京インキ |
| URL | http://www.tokyoink.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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