1. 企業情報
タツミ株式会社は、自動車、モーターサイクル、産業機械等の精密部品を製造・販売する企業です。主力製品はワイパー、ウィンドウ、ブレーキ部品などで、自動車業界における重要な部品サプライヤーとして活動しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
タツミは自動車部品業界において、特にワイパー・ウィンドウ・ブレーキ部品で強みを持っています。ミツバ株式会社の完全子会社として、業界内での競争力を持っています。ただし、業界全体の市場シェアに関する具体的な情報は提供されていません。
3. 経営戦略と重点分野
タツミの経営戦略は、自動車業界の変化に対応し、顧客ニーズに応える製品の開発に重点を置いています。中期経営計画では、技術開発と生産性の向上を推進し、収益性の改善を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
タツミの事業モデルは、自動車メーカーとの長期的な取引関係に基づいています。収益モデルは主に製品の販売によるもので、市場ニーズの変化に迅速に対応する必要があります。最近の業績は、自動車業界の型式認証不正問題の影響を受けていますが、会社はこれに対応するための対策を講じています。
5. 技術革新と主力製品
タツミは、自動車部品の技術開発に注力しています。主力製品であるワイパー、ウィンドウ、ブレーキ部品の改良と新製品の開発を進めています。技術革新は、会社の成長と競争力維持の重要な要素です。
6. 株価の評価
現在の株価（356.0円）を、EPS（5.00）とPER（71.20倍）から見ると、業界平均PER（7.3倍）と比較して高水準にあることがわかります。ただし、業界平均と比較した際の評価は、企業の将来性や業績予想など多くの要素に依存します。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、356.0円はやや下値圏にあることがわかります。50日移動平均（354.68）と200日移動平均（310.52）も参考として、現在の株価は上昇趨勢にあると言えるでしょう。
8. 財務諸表分析
売上高は7,415百万円、営業利益は136百万円と、前期比で増加しています。ただし、自己資本比率は32.7%とやや低水準にあるため、将来的に財務体質の改善が必要です。ROEは6.43%と、業界平均と比較して低い水準にあることがわかります。
9. 株主還元と配当方針
現在、配当利回りは0.00%とされています。会社は株主還元よりも事業投資に重点を置いているようです。自社株買いなどの株主還元策も見られません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向は、上昇の勢いを示しています。投資家関心は、業績予想や自動車業界の動向によって左右されます。
11. 総評
タツミ株式会社は、自動車部品業界における重要なプレーヤーです。技術開発と生産性の向上を推進し、収益性の改善を目指しています。ただし、業界の変化や市場競争に迅速に対応する必要があります。現在の株価は高水準にあるため、将来的に業績が予想通り改善されるか注目されます。投資家は、会社の将来性や業界の動向を考慮して投資判断を下す必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 7268 |
| 企業名 | タツミ |
| URL | http://www.tatsumi-ta.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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