1. 企業情報
企業名: 昭和真空株式会社
概要: 昭和真空は、真空技術を応用した装置や部品を製造・販売する企業です。特に水晶デバイス製造装置、光学装置、電子部品装置に強みを持ち、これらの製品を主に電子部品メーカーや研究機関に提供しています。
事業内容: 真空技術応用装置の製造・販売、サービス事業（装置の改造工事、保守・メンテナンス、消耗品販売）
設立年月日: 1958年8月26日
代表者名: 小俣邦正
従業員数: 240人
住所: 〒252-0244 相模原市中央区田名3062-10
業界: 特殊産業機械
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 水晶デバイス製造装置で9割のシェアを持ち、光学装置や圧電部品関連にも強みを持ちます。
課題: 世界経済の不安定要素や顧客の在庫調整、納品スケジュールの後倒しなどの影響を受けやすい。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略: 顧客ニーズの把握、製品提案、共同開発、新規顧客開拓を重点的に行っています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野: 従業員株式給付信託（J-ESOP）制度の導入。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 真空技術応用装置の製造・販売とサービス事業による収益モデル。
市場ニーズの変化への適応力: 市場動向として世界のスマートフォン出荷台数の回復基調が示唆されるが、増産設備投資には至っていない。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性: 技術革新により主力製品は水晶デバイス製造装置、光学装置、電子部品装置。
収益を牽引している製品やサービス: 水晶デバイス製造装置が主力。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 48.19円
BPS（実績）: 1,794.15円
PER（会社予想）: 28.37倍
PBR（実績）: 0.76倍
現在の株価との比較では、PERが業界平均の10.7倍を大きく上回っており、成長性があると評価できる。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は1,367円から1,388円の間で変動しており、50日移動平均線（1,368.12円）と200日移動平均線（1,397.18円）の間で安定した推移を見せている。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上（過去12か月）: 6.79B円
- 利益: 1.62%の利益率
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフロー13億4200万円（前年同期比112.7%増）
- ROE（過去12か月）: 0.99%
- ROA（過去12か月）: 0.85%
過去数年分の傾向としては、売上高は減少傾向にあるものの、キャッシュフローは増加している。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 5.12%
1株配当（会社予想）: 70.00円
配当性向: 394.81%（高配当性向）
自社株買いなどの株主還元策: なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）: 直近10日間の株価は横ばいからわずかな上昇傾向。
株価への影響を与える要因: 世界経済の動向、為替変動、原材料価格、顧客の生産状況など。
11. 総評
昭和真空は、真空技術応用装置の製造・販売において高い市場シェアを持ち、特に水晶デバイス製造装置が主力製品である。経営戦略は顧客ニーズの把握と新規顧客開拓に重点を置いており、技術革新により持続可能な収益モデルを構築している。現在の株価はPERが高いため成長性があると評価できるが、市場動向や競合状況に注意が必要である。財務面ではキャッシュフローが増加しているものの、自己資本比率は低下している。株主還元は高配当性向で行われているが、自社株買いは行っていない。全体的な見解としては、技術革新と市場シェアを活かした成長が見込めるが、外部環境への影響に注意が必要である。
企業情報
| 銘柄コード | 6384 |
| 企業名 | 昭和真空 |
| URL | http://www.showashinku.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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