1. 企業情報
企業名: Ｔ＆Ｄホールディングス株式会社
設立年月日: 2004年4月1日
所在地: 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー
事業内容:
Ｔ＆Ｄホールディングスは、生命保険を中心とした金融サービスを提供する企業です。主に、個人向けの死亡保険や医療・介護保険、中小企業向けの保険商品、貯蓄型保険などを展開しています。グループ会社には、個人向けの太陽生命、大同生命、中小企業向けのT&Dフィナンシャル生命が含まれます。
2. 業界のポジションと市場シェア
Ｔ＆Ｄホールディングスは、日本の生命保険業界において重要なプレイヤーであり、特に個人向け保険市場での競争優位性を持っています。大同生命は中小企業向けに強みを持ち、太陽生命は個人向け保険でのシェアを拡大しています。業界内では競争が激化しているものの、安定した顧客基盤を有しています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は「お客様の信頼を得る」というビジョンを掲げ、保険商品の多様化やサービスの向上を目指しています。中期経営計画では、デジタル化の推進や新商品開発に注力し、顧客ニーズに応える体制を整えています。
4. 事業モデルの持続可能性
Ｔ＆Ｄホールディングスの収益モデルは、保険料収入と資産運用収益に依存しています。市場ニーズの変化に対しても、柔軟に商品を改良し、顧客の期待に応える姿勢を維持しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発においては、デジタルチャネルを通じた保険販売や顧客管理システムの強化が進められています。主力製品には、個人向けの医療保険や貯蓄型保険があり、これらが収益の主要な牽引役となっています。
6. 株価の評価
現在の株価2878.5円に対して、PERは14.60倍、PBRは1.13倍です。業界平均PER（13.7倍）やPBR（1.0倍）と比較すると、若干の割高感が見られますが、成長期待を考慮すると妥当な水準とも言えます。
7. テクニカル分析
直近の株価推移では、2878.5円は年初来高値（3105円）からの下落トレンドにあり、現在は安値圏に位置しています。過去10日間の株価は、上下動が見られ、ボラティリティが高い状況です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2兆3,038億円（過去12か月）
- 純利益: 987億円（過去12か月）
- ROE: 8.27%
- 自己資本比率: 8.2%
- キャッシュフロー: 安定しており、現金比率が高い（直近四半期923.24億円）。
過去数年間での売上は増加傾向にあり、利益も回復基調にあります。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは2.78%、1株配当は80.00円（予想）であり、配当性向は32.89%です。安定した配当政策を維持しており、株主還元に対する姿勢は評価されています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は直近で上昇しているものの、全体的には安値圏にあり、投資家の関心は高まっているものの、ボラティリティが高い状況が続いています。特に、業績発表や配当発表が近づくにつれて、注目が集まる可能性があります。
11. 総評
Ｔ＆Ｄホールディングスは、安定した収益基盤を持ち、保険業界内での競争優位性を維持しています。経営戦略の明確さや株主還元策も評価される一方で、株価は現在安値圏にあり、今後の業績改善が期待されます。全体として、安定した企業であり、長期的な視点での投資対象としての魅力があると考えられます。
企業情報
| 銘柄コード | 8795 |
| 企業名 | T&Dホールディングス |
| URL | http://www.td-holdings.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 金融（除く銀行） – 保険業 |
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