1. 企業情報
企業名: 鳥居薬品株式会社
設立年月日: 1921年11月1日
所在地: 東京都中央区日本橋本町3-4-1 トリイ日本橋ビル
事業内容:
鳥居薬品は、日本国内で医薬品の製造・販売を行う企業です。主な製品には、腎疾患や透析患者向けの治療薬（Riona）、皮膚疾患治療薬（ANTEBARE）、アレルギー免疫療法薬（CEDARCURE、MITICURE）などがあります。また、同社は不動産賃貸事業も展開しています。日本たばこ産業（JT）の子会社として、循環器系に強みを持ち、腎・透析、皮膚疾患、アレルゲン領域の開発を強化しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
鳥居薬品は、医薬品業界の中で特に腎疾患や皮膚疾患、アレルギー治療において競争優位性を持っています。ただし、抗HIV薬の販売権を喪失したことにより、自社製品の開発強化が急務となっています。競争が激しい市場での持続的な成長が課題です。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、腎・透析、皮膚疾患、アレルゲン領域の製品開発を重点分野として掲げています。中期経営計画では、研究開発への投資を強化し、将来の新製品導入を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
鳥居薬品の収益モデルは、医薬品の販売に依存しています。市場ニーズの変化に対しては、特にアレルギー治療薬や皮膚疾患治療薬の開発を通じて適応力を示しています。今後の市場動向に応じた製品ポートフォリオの見直しが必要です。
5. 技術革新と主力製品
技術革新に関しては、特にアレルギー免疫療法薬の開発が進んでいます。主力製品には腎疾患向けのRionaや皮膚疾患向けのANTEBAREがあり、これらが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 株価: 4,650.0円
- EPS（会社予想）: 181.44円
- PER（会社予想）: 25.66倍（業界平均27.8倍と比較して割安）
- BPS（実績）: 4,271.83円
- PBR（実績）: 1.09倍（業界平均1.4倍と比較して割安）
7. テクニカル分析
直近の株価は4,650円であり、年初来高値4,885円に近づいています。過去10日間の株価推移は安定しており、現在は高値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 57,247百万円（前年比11.8%増）
- 営業利益: 6,672百万円（前年比増加）
- 純利益: 5,254百万円（前年比増加）
- ROE: 3.44%
- 自己資本比率: 90.0%（非常に高い安全性）
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 2.58%
- 1株配当（会社予想）: 120.00円
- 配当性向: 69.24%（安定した配当政策を維持）
10. 株価モメンタムと投資家関心
最近の株価は上昇傾向にあり、投資家の関心が高まっています。信用倍率は178.59倍と高く、買い残が増加しています。
11. 総評
鳥居薬品は、腎疾患や皮膚疾患、アレルギー治療において強みを持つ企業であり、今後の成長が期待されます。競争が激しい市場環境の中で、研究開発への投資を強化し、新製品の導入を進めることで持続可能な成長を目指しています。株価は業界平均と比較して割安感があり、配当利回りも魅力的です。全体的に、今後の業績改善が期待される企業と言えます。
企業情報
| 銘柄コード | 4551 |
| 企業名 | 鳥居薬品 |
| URL | http://www.torii.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
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