1. 企業情報
エニグモ株式会社は、日本においてインターネットビジネスを企画・開発・運営している企業です。主に「BUYMA」というファッションアイテムのソーシャルコマースプラットフォームを運営しており、個人輸入代行サービスを提供しています。また、「BUYMA TRAVEL」では海外在住の日本人向けにプライベートツアーを提供し、「STYLE HAUS」ではファッションやライフスタイル、コスメの推薦を行っています。2004年に設立され、東京に本社を置いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
エニグモは、情報通信・サービスその他の業界に属し、特にインターネット小売業においては独自のポジションを築いています。競争優位性としては、海外在住のバイヤーによる商品の出品が挙げられますが、競合他社との価格競争やマーケティング戦略の強化が課題です。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、2027年1月期に売上高100億円を達成することを目指す中期経営計画を掲げています。具体的には、サービスの強化、新規事業の展開、海外市場への進出などが重点施策として挙げられています。
4. 事業モデルの持続可能性
エニグモの収益モデルは、主に「BUYMA」プラットフォームでの売買手数料から成り立っています。市場ニーズの変化に対しては、トレンドに敏感な商品ラインナップやサービスの多様化を図ることで適応しています。
5. 技術革新と主力製品
エニグモは、独自のプラットフォームを活用しており、ファッションアイテムの購入体験を向上させるための技術開発を進めています。「BUYMA」や「BUYMA TRAVEL」は、特に収益を牽引している主力サービスです。
6. 株価の評価
現在の株価は322.0円で、PERは38.12倍、PBRは1.17倍です。業界平均PER（23.2倍）やPBR（2.3倍）と比較すると、エニグモの株価は高めに評価されています。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、現在の株価は年初来高値437円から低下しており、最近の動きでは322円付近で推移しています。テクニカル的には、安値圏に近い状況です。
8. 財務諸表分析
過去12か月の売上高は57.56億円、営業利益は8.39億円、純利益は6.95億円です。自己資本比率は79.3%と高く、財務の健全性が保たれています。過去数年で売上は減少傾向にあり、今後の成長戦略が重要です。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは3.12%で、1株当たりの配当は10.00円を予想しています。配当性向は61.92%であり、安定した株主還元を目指しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は317円から324円の範囲で推移しており、比較的安定していますが、ボラティリティが高い日も見られます。市場全体の動向や業界ニュースが株価に影響を与える要因となっています。
11. 総評
エニグモは、独自のビジネスモデルと高い自己資本比率を持つ企業ですが、売上の減少傾向や競争環境の厳しさが課題です。中期経営計画に基づく成長戦略の実行が今後の業績に大きく影響するでしょう。株価は高めに評価されているため、投資判断には慎重さが求められます。
企業情報
| 銘柄コード | 3665 |
| 企業名 | エニグモ |
| URL | http://www.enigmo.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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