概要
ジャパンエンジンコーポレーションは、舶用内燃機関および関連サービスを提供する企業です。主要事業は船舶用ディーゼル機関の設計、製造、保守、販売、およびライセンス供与です。同社は1910年に創業し、2017年に神戸発動機と三菱重工業の舶用エンジン事業を統合して現社名に変更しました。本社は兵庫県明石市にあり、川島健が代表取締役社長を務めています。
事業内容
- 単独事業: 舶用内燃機関45％、修理・部品55％
- 海外事業: 19％（2024年3月）
市場区分
- スタンダード（内国株式）
- 17業種区分: 自動車・輸送機
- 33業種区分: 輸送用機器
Industry
- Specialty Industrial Machinery
Sector
- Industrials
業界内での競争優位性
- 三菱重工業との資本関係による技術支援
- アンモニア燃料、水素エンジンへの注力
課題
- 海運業界の景気変動による需要の変動リスク
- 競合他社との技術競争
経営陣のビジョン
- 三菱重工業との協力関係を活かした技術革新
- 環境対応型エンジンの開発（アンモニア燃料、水素エンジン）
中期経営計画
- 主機関、アフターサービス、ライセンス、部品供給の全事業領域で売上高・利益の伸長を目指す
収益モデル
- 船舶用ディーゼル機関の設計・製造・販売による収益
市場ニーズの変化への適応力
- 環境規制の変化に対応した新エネルギー機関への技術投資
技術開発の動向
- アンモニア燃料、水素エンジンの開発に注力
収益を牽引する製品やサービス
- 船舶用ディーゼル機関
EPSとBPS
- EPS（会社予想）: 425.82円
- BPS（実績）: 1,471.52円
現在の株価との比較
- 株価: 4,095円
- PER（会社予想）: 9.62倍
- PBR（実績）: 2.78倍
株価推移
- 直近10日間の株価は、4,070円から4,180円の間で変動しています。
- 50日移動平均線: 4,039.80円
- 200日移動平均線: 4,423.53円
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標
- 売上（過去12か月）: 131.6億円
- 利益率: 4.16%
- 営業利益率（過去12か月）: 6.99%
- ROE（過去12か月）: 8.51%
- ROA（過去12か月）: 2.10%
- キャッシュフロー（過去12か月）: 17.1億円
- 負債比率（直近四半期）: 57.70%
過去数年分の傾向
- 売上高、利益率、ROEは着実に上昇傾向。
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り（会社予想）: 1.51%
- 配当性向: 9.63%
自社株買いなどの株主還元策
- 自社株買い: なし
株価の直近の変動傾向
- 直近10日間で株価は安定しており、上昇・下降の勢いは緩やか。
株価への影響を与える要因
- 海運業界の景気後退懸念、中東情勢の緊迫化による地政学的なリスク
各分析結果の簡潔なまとめ
- ジャパンエンジンコーポレーションは、船舶用ディーゼル機関の設計・製造・販売を主要事業とし、三菱重工業との協力関係を活かした技術革新により競争優位性を維持しています。
- 中期経営計画に基づき、主機関、アフターサービス、ライセンス、部品供給の全事業領域で売上高・利益の伸長を目指しています。
- 技術革新と主力製品により持続可能な収益モデルを構築しており、市場ニーズの変化への適応力も高い。
- 株価はPER 9.62倍、PBR 2.78倍と、業界平均PER 7.3倍、PBR 0.5倍を下回っており、割安な評価となっています。
- 財務状況は健全で、売上高、利益率、ROEは着実に上昇傾向にあり、株主還元も積極的に行っています。
全体的な見解
- 技術革新と中期経営計画に基づく事業拡大により、将来的な成長性は高いと評価できます。株価は割安であり、投資対象として魅力的です。ただし、海運業界の景気変動や地政学的なリスクには注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 6016 |
| 企業名 | ジャパンエンジンコーポレーション |
| URL | https://www.j-eng.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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