1. 企業情報
コスモ・バイオ株式会社は、ライフサイエンス研究用のバイオツールの輸入、輸出、製造、販売を行う企業です。主な製品には研究用試薬、実験機器、臨床検査薬が含まれ、抗体や抗原、酵素、細胞培養システム、遺伝子分析システムなど多岐にわたります。1978年に設立され、東京都に本社を構えています。
2. 業界のポジションと市場シェア
コスモ・バイオは、バイオ関連商社としての地位を確立しており、研究機関や教育機関への製品提供を行っています。競争が激しい業界であり、価格競争や原材料費の高騰が課題となっていますが、独自の製品ラインとサービスで競争優位性を保っています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、ライフサイエンス分野での研究開発を支援するための製品・サービスの拡充を目指しています。中期経営計画では、研究用試薬の販売強化や新製品の開発に注力しています。
4. 事業モデルの持続可能性
コスモ・バイオは、安定した収益モデルを持ち、研究機関からの需要に応じた製品提供を行っています。また、ライフサイエンス分野の成長に伴い、市場ニーズの変化にも適応しています。
5. 技術革新と主力製品
同社は、細胞培養製品や診断薬の開発に注力しており、特に細胞関連製品のラインナップが強みです。技術開発においても、業界内での競争力を維持しています。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 1,063円
- EPS（予想）: 53.10円
- PER（予想）: 20.02倍
- PBR（実績）: 0.69倍
現在のPERは業界平均（10.1倍）より高く、株価は割高感があります。
7. テクニカル分析
直近の株価推移は安定しており、現在の株価は年初来高値（1,229円）からは低めですが、安値圏ではありません。過去10日間の株価は1060円台で推移しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 9,642百万円（過去12ヶ月）
- 営業利益: 384百万円
- 純利益: 339百万円
- ROE: 5.36%
- 自己資本比率: 77.7%
売上は増加傾向にあるものの、利益は減少しており、コスト管理が課題です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 4.70%
- 1株配当（予想）: 50.00円
- 配当性向: 51.60%
安定した配当政策を維持しており、株主還元には積極的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は直近で横ばい状態ですが、出来高は比較的少なく、投資家の関心は限定的かもしれません。市場環境や競争状況が株価に影響を与える要因となっています。
11. 総評
コスモ・バイオは、ライフサイエンス分野に特化した企業であり、安定した収益基盤を持っていますが、利益面での課題が見られます。競争が激しい中での持続可能な成長を目指すためには、コスト管理と新製品開発が重要です。株価は業界平均と比較して割高であり、投資判断には慎重さが求められます。
企業情報
| 銘柄コード | 3386 |
| 企業名 | コスモ・バイオ |
| URL | http://www.cosmobio.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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