1. 企業情報
企業名: サンクゼール (St.Cousair Co., Ltd.)
設立年月日: 1982年6月1日
所在地: 長野県上水内郡飯綱町大字芋川1260
代表者名: 久世 良太
事業内容:
サンクゼールは、主に食品製造・販売を行っている企業で、ジャム、調味料、ジェラート、ワイン、果物ソース、飲料、果物シロップなど多岐にわたる食品を提供しています。また、直営店舗やフランチャイズ店舗、ECサイトを通じて商品を販売し、ワイナリーやレストランも運営しています。自社ブランド「久世福商店」を中心に、国内外での事業展開を図っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
サンクゼールは、日本の食品業界において、特に加工食品セグメントでの競争優位性を持っています。自社ブランドの強化と多様な販売チャネル（直営店、FC、EC）を活用することで市場シェアを拡大していますが、競争が激しいため、原材料費の高騰や消費者の嗜好の変化といった課題にも直面しています。
3. 経営戦略と重点分野
サンクゼールは、食のSPA（製造小売り）を掲げ、製造から販売までの一貫したビジネスモデルを強化しています。中期経営計画では、国内外市場でのブランド力向上や新商品の開発、ECサイトの強化に注力しています。特に、海外事業の育成が今後の成長戦略の一環として位置付けられています。
4. 事業モデルの持続可能性
サンクゼールの収益モデルは、製造と販売の両方から成り立っており、安定した収益基盤を持っています。市場ニーズの変化に対しても、健康志向や品質重視の製品開発を進めることで柔軟に対応しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発においては、製品の品質向上や新商品の開発に注力しています。特に、独自の製法で作られるジャムや調味料は、他社製品と差別化されており、収益を牽引しています。
6. 株価の評価
現在の株価は1,482円で、PERは86.44倍、PBRは2.95倍です。業界平均PER（40.9倍）やPBR（5.0倍）と比較すると、PERは高めですが、成長性を考慮すると妥当な水準とも言えます。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、現在の株価は年初来高値（2,840円）から大きく下落しており、安値圏に位置しています。特に、過去10日間の株価は下落傾向にあり、投資家の関心が薄れている可能性があります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 19.35B円
- 純利益: 294.58M円
- ROE: 18.25%
- 自己資本比率: 50.3%
- 営業キャッシュフロー: 548.62M円
過去数年の傾向として、売上は前年比で9.5%成長しており、安定した収益性を示しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは2.37%で、1株配当は35円です。配当性向は111.36%と高めですが、成長投資を重視する姿勢が見受けられます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下降傾向にあり、投資家の関心が低下している可能性があります。株価への影響要因としては、業績の変動や市場全体の動向が挙げられます。
11. 総評
サンクゼールは、食品製造・販売において独自のポジションを確立している企業です。競争が激しい中での成長戦略や製品開発に注力しており、今後の成長が期待されますが、株価は現在安値圏にあり、投資家の関心を引くためには業績改善が求められます。
企業情報
| 銘柄コード | 2937 |
| 企業名 | サンクゼール |
| URL | https://www.stcousair.co.jp |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
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