1. 企業情報
- 企業名: ステムセル研究所
- 設立年月日: 1999年8月5日
- 所在地: 東京都港区虎ノ門1-21-19 東急虎ノ門ビル
- 事業内容:
ステムセル研究所は、さい帯血の分離・保管を行う細胞バンク事業を中心に、再生医療に関する研究開発を行っています。日本国内の民間市場において、ほぼ独占的な地位を持つ企業です。主な収益源は技術料（76%）、保管料（16%）、その他（7%）です。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 国内のさい帯血バンク市場において圧倒的なシェアを持ち、他社との競争において優位性を確保しています。
- 課題: 国内市場の成熟に伴い、新たな市場（例：東南アジア）への進出が求められています。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 再生医療の発展に寄与し、国際的な事業展開を目指しています。
- 中期経営計画: 国内市場での保管率を約3%（20,000検体）を目指し、保管検体数の増加を図るとともに、新サービスの展開やマーケティング強化を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: さい帯血の保管サービスを中心に、技術料や新規サービスからの収益を得ています。
- 市場ニーズへの適応力: 再生医療の進展に伴い、顧客ニーズに応じた新サービスの開発を行っています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 自家臍帯血を用いた治療法の臨床研究を開始し、医療技術の革新に取り組んでいます。
- 主力製品: さい帯血の保管サービスが主力製品であり、関連する研究開発も行っています。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 1,421円
- PER（会社予想）: 29.12倍（業界平均25.7倍と比較して高め）
- PBR（実績）: 5.07倍（業界平均2.5倍と比較して高め）
- EPS（会社予想）: 48.80円
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は高値圏にあり、年初来高値は2,358円、安値は1,213円です。現在の株価は過去の高値に比べて低い水準にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12か月で2,481百万円（前年比17.5%増）
- 営業利益: 413.76百万円（前年比39.1%増）
- 純利益: 310.98百万円（前年比56.8%増）
- ROE: 12.42%
- 自己資本比率: 41.1%
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローは301.1百万円
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.76%
- 1株配当（会社予想）: 25.00円
- 配当性向: 予想EPSに対する配当支払いは比較的低めで、今後の配当政策に注目が集まります。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 株価は直近で上昇傾向にあり、投資家の関心が高まっています。
- 影響要因: 再生医療市場の成長期待、新サービスの展開、国際展開の進展が株価に影響を与える要因です。
11. 総評
ステムセル研究所は、再生医療分野において強固な市場ポジションを持ち、今後の成長が期待される企業です。国内市場の成熟に伴い、国際展開や新サービスの開発が鍵となります。財務指標も堅調であり、株主還元策にも注目が集まっていますが、株価は業界平均に比べて高めの評価を受けています。投資家は、今後の成長戦略や市場動向を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 7096 |
| 企業名 | ステムセル研究所 |
| URL | https://www.stemcell.co.jp/corporate/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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