1. 企業情報
- 企業名: 植木組
- 事業内容: 植木組は日本の総合建設会社で、土木工事、管工事、舗装工事、鉄道工事の設計、計画、監督、コンサルティングを行っています。また、不動産の売買、賃貸、管理、開発業務、建設資材や機器の製造・販売・レンタル、発電設備のメンテナンスも手掛けています。1885年に設立され、新潟県柏崎市に本社を置いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 新潟県を基盤に中堅建設業者として、東京、中部、東北地域への拡大を目指しています。また、子会社を通じて有料老人ホームの運営など多角化を進めています。
- 課題: 建設業界全体が資材価格の高騰や人手不足に直面しており、これが業績に影響を与える可能性があります。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 中部・東北地域への進出を図り、地域密着型の事業展開を強化しています。
- 中期経営計画: 大型工事の利益率改善や不採算工事の削減を進めており、特に建設事業の利益改善に注力しています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 建設業を中心に、不動産事業や建材製造など多様な収益源を持っています。市場ニーズの変化に対しては、地域密着型のサービスを通じて適応を図っています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 建設業界の技術革新に対応し、効率的な工事手法や新素材の導入を進めています。
- 主力製品: 土木工事や不動産開発が主力であり、特に大型プロジェクトにおいて高い利益率を確保しています。
6. 株価の評価
- EPS: 230.71円
- BPS: 4,196.36円
- PER: 6.96倍（業界平均11.3倍と比較して低い）
- PBR: 0.38倍（業界平均0.7倍と比較して低い）
- 現在の株価（1,600円）は、EPSやBPSに基づく評価から見ても割安感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 現在の株価は高値圏（年初来高値1,824円、年初来安値1,400円）にあり、短期的には上昇トレンドを維持しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 55,910百万円（前年同期比増加）
- 営業利益: 2,595百万円（前年同期比増加）
- 純利益: 1,877百万円（前年同期比増加）
- ROE: 7.18%
- 自己資本比率: 54.4%
- 過去数年にわたる安定した成長が見られ、特に利益面での改善が顕著です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.36%
- 1株配当: 70円（予想）
- 配当性向: 19.94%
- 株主還元策として、安定した配当を維持しており、今後も継続的な配当が期待されます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動: 株価は上昇傾向にあり、投資家の関心が高まっています。
- 影響要因: 業績改善や地域拡大の取り組みが株価を押し上げる要因となっています。
11. 総評
植木組は、地域密着型の建設業者として安定した成長を続けており、利益面での改善が顕著です。市場環境の変化に対する適応力や多角化戦略が功を奏しており、株価は割安感があり、投資家の関心も高まっています。今後の業績は市場動向や原材料価格、人手不足などの影響を受ける可能性がありますが、安定した配当政策も魅力的です。
企業情報
| 銘柄コード | 1867 |
| 企業名 | 植木組 |
| URL | http://www.uekigumi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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